この記事の科学的根拠
本記事は、信頼性の高い医学的エビデンスとして明示的に引用された情報源にのみ基づいて構成されています。以下に、本記事で提示される医学的指針に直接関連する主要な研究および報告を記載します。
- ノースウェスタン大学 (2018年、JAMA Dermatology): 中年女性を対象とした初の体系的な臨床研究であり、顔のエクササイズが頬のボリュームを改善し、見た目年齢を約3歳若返らせる可能性を示唆した肯定的なエビデンスの基礎となっています。1
- 各種システマティック・レビュー (2014年-2022年): 複数の研究を統合・分析した結果、顔のエクササイズの有効性を断定するには、より質の高い大規模な研究が必要であるとし、科学界の慎重な見解を代表しています。
- 日本の定量的研究 (2018年、PAOデバイス): 超音波や3Dレーザーといった客観的な測定機器を用い、特定の顔面筋トレーニング器具が実際に筋肉を肥厚させ、フェイスラインのたるみを改善することを示した定量的エビデンスです。2
- 宇津木龍一医師による論文 (日本抗加齢医学会雑誌): 美容外科医の臨床的観点から、表情筋の過度な収縮はしわを悪化させるという「しわのパラドックス」を提示し、安易なフェイストレーニングに警鐘を鳴らす重要な批判的見解です。34
- 米皮膚科学会 (AAD): 皮膚の健康維持に関する世界的権威として、日光防御や健康的な生活習慣といった、科学的に確立されたエイジングケアの基本原則の重要性を強調しています。7
要点まとめ
- 顔のエクササイズは、米ノースウェスタン大学の研究で見た目年齢を若返らせる可能性が示唆されるなど、一部で肯定的な科学的証拠が存在します。1
- その主なメカニズムは、筋トレと同様に筋肉を肥大(ハイパートロフィー)させ、内側から肌を押し上げる「自然なフィラー(充填剤)」効果にあると推測されています。
- 一方で、「表情じわは筋肉の繰り返しの収縮が原因」という事実から、エクササイズが逆効果になり得るという「しわのパラドックス」が存在し、専門家の意見は分かれています。3
- 歯科医師の石井さとこ氏などは口周りの機能改善の観点から支持し、美容外科医の宇津木龍一氏などは臨床的観点から批判的です。64
- 効果を期待し、リスクを避けるためには、皮膚表面をこすったり引っ張ったりせず、深層の筋肉を意識して動かす「正しいテクニック」と「安全性への配慮」が極めて重要です。
- 顔のエクササイズは万能薬ではなく、日焼け止めの徹底やバランスの取れた食事など、総合的なエイジングケア戦略の一部として捉えるべきです。7
顔の老化はなぜ起こるのか?科学が解き明かす多層的なメカニズム
顔のエクササイズの役割を理解するためには、まず顔の老化が単なる「皮膚の問題」ではないことを知る必要があります。これは、顔を構成する複数の層で同時に変化が起こる、複雑な3次元のプロセスです。顔を一つの「建物」に例えて考えてみましょう。
- 骨(建物の土台): 年齢とともに、顔の骨格、特に眼窩(目のくぼみ)や頬骨、上顎骨は萎縮します。この「土台」が縮小することで、上の組織を支える力が弱まり、顔全体が落ちくぼんだ印象になります。
- 脂肪(断熱材・クッション): 顔には深層と浅層に脂肪のポケットがあります。加齢により、筋肉の下にある深層脂肪は萎縮してボリュームを失い、一方で皮膚のすぐ下にある浅層脂肪は重力によって下方へ移動(下垂)します。この脂肪の再配置が、ほうれい線が深くなったり、ジョール(マリオネットライン横のふくらみ)が形成されたりする主な原因です。
- 筋肉(建物の柱・壁): 表情筋(ひょうじょうきん)も変化します。安静時の緊張は高まることがある一方、全体的な筋力は低下する可能性があります。この筋力の低下が、重力に抗して若々しい輪郭を維持する能力を弱めます。
- 靭帯とSMAS筋膜(建物の構造的な支え): 皮膚を支えるリガメント(保持靭帯)や、浅側頭筋膜(SMAS)といった重要な支持構造が時間とともに緩み、伸びてしまいます。この内部の吊り下げシステムが弱まることで、脂肪や皮膚が垂れ下がるのを許してしまいます。
- 皮膚(外壁の塗装): 最も外側の層である皮膚では、真皮層のコラーゲンやエラスチンの産生が減少し、ハリと弾力性が失われます。これが表面的な小じわやたるみの原因となります。
この多層的な老化の理解に基づくと、顔のエクササイズは「しわの万能薬」ではなく、特定の層、すなわち「筋肉層」に働きかける介入と位置づけることができます。エクササイズは骨を再生したり失われた脂肪を補ったりはできませんが、筋肉層を強化し、ボリュームを増すことで、その上の構造をより良く支える土台を作る、という理論が成り立ちます。
エクササイズの効果とリスク:「筋肉のボリュームアップ」と「しわのパラドックス」
顔のエクササイズが有効であるとする理論と、それに伴うリスクは、主に二つの相反する考え方に基づいています。
支持論:エクササイズはなぜ効く可能性があるのか?
顔のエクササイズの有効性を支える主な仮説は、いくつかの生物学的メカニズムに基づいています。
- 筋肉の肥大(Muscle Hypertrophy): これが最も広く引用されるメカニズムです。ノースウェスタン大学の研究でも指摘されているように、抵抗を伴う顔のエクササイズは、ウェイトトレーニングが腕の筋肉を大きくするのと同じように、顔の筋肉のサイズ(肥大)と強さを増大させると考えられています。大きくなった筋肉は皮膚の下でより多くのスペースを占め、自然な「充填剤」として機能します。これにより、皮膚が内側から押し上げられ、顔がよりふっくらと引き締まって見えることで、たるみの外観を軽減する可能性があります。1
- 血行促進: 運動中の筋肉の収縮と弛緩の繰り返しは、顔面組織への血液およびリンパの循環を増加させます。血流が増加すると、皮膚細胞により多くの酸素と栄養素が供給され、改善されたリンパ系は老廃物をより効率的に除去するのに役立ちます。理論的には、これがより健康的で輝きのある肌色に貢献する可能性があります。
批判論:なぜ「逆効果」のリスクがあるのか?しわのパラドックス
顔のエクササイズ理論に対する最も強力な反論は、「しわのパラドックス」として知られています。この反論は非常にシンプルかつ強力です。目尻の笑いじわ、額の横じわ、眉間のしかめじわといった「表情じわ」は、長年にわたる筋肉の繰り返しの収縮そのものによって引き起こされます。したがって、意図的にこれらの筋肉を激しく収縮させるトレーニングは、論理的には、これらのしわを改善するどころか悪化させる可能性があるのです。3
この議論は、皮膚科で最も効果的かつ一般的なしわ治療法の一つであるボツリヌストキシン(通称ボトックス)の作用機序によって強力に裏付けられています。ボトックスは、標的となる表情筋を一時的に麻痺または弛緩させ、収縮するのを防ぎます。筋肉の動きを減らすことで、ボトックスは上にある皮膚の折りたたみを軽減し、既存のしわを滑らかにし、新しいしわの形成を防ぎます。したがって、これらの筋肉を「鍛える」ことは、科学的に証明された治療法とは機械的に正反対の行為となります。
しかし、このパラドックスは必ずしも顔のエクササイズを完全に否定するものではありません。むしろ、この矛盾は「正しいテクニックの重要性」を浮き彫りにします。「ボリュームを増やす」ことと「しわを刻む」ことの間の対立は、皮膚表面を過度に波立たせたり折りたたんだりすることなく、深層の筋肉収縮を生み出すことに焦点を当てたエクササイズを実践することで和解できる可能性があります。これは、指を使って抵抗を与えながら周囲の皮膚を安定させ、トレーニング中に不要なしわが形成されるのを防ぐことで達成できます。この洗練されたアプローチは、パラドックスを決定的な欠点から、正しく安全なテクニックへの指針へと変えるのです。
日本国内の専門家による大論争:あなたはどちらを信じますか?
日本における顔のエクササイズの議論は、異なる分野の専門家による明確な意見の対立によって特徴づけられます。それぞれの専門的背景に基づいた独自の視点があり、どちらも一理あります。
支持派:ライフスタイル・機能改善の専門家
顔のエクササイズを支持する専門家は、皮膚科医よりもむしろ、健康、姿勢、身体機能といった分野の専門家であることが多いです。
- 間々田佳子氏(表情筋研究家): 日本におけるこの分野の第一人者の一人です。彼女の提唱する「コアフェイストレーニング®」は、個々の顔の筋肉だけでなく、顔と体全体のつながりを重視します。彼女の理論は「顔のコア(中心軸)」、正しい姿勢、左右のバランスの重要性を説いており、これはダンスやヨガの経験から生まれた包括的なアプローチです。5
- 石井さとこ氏(歯科医師): 「口もとスペシャリスト」として、歯科医の立場からユニークな視点を提供しています。彼女の「顔トレ」は、主に口輪筋などの口周りの筋肉、舌の機能、そして口角にある「モダイオラス」と呼ばれる重要な筋結節点に焦点を当てています。口腔領域の機能と審美性が最重要である歯科分野からの専門知識に基づいています。6
批判派:臨床の最前線に立つ皮膚科医・美容外科医
論争の対極にいるのが、日々、医学的に証明された方法で老化の兆候を治療している臨床医たちです。彼らの視点は、皮膚の病態生理学と臨床経験に基づいています。
- 宇津木龍一氏(美容外科医): 最も率直な批判者の一人です。彼は日本抗加齢医学会の雑誌に「表情筋トレーニングはしわ、たるみを悪化させる」という紛れもないタイトルの論文を執筆しました。3 臨床経験と表情じわの形成メカニズムに基づき、これらのエクササイズは無益であるだけでなく、「禁忌(contraindicated)」であり、「美容医療の常識に反する」と強く主張しています。4
- 慶田朋子氏(皮膚科医): 主流の皮膚科医の観点を代表しています。彼女は、表情じわは顔の筋肉の乱用または過剰な動きの結果であると強調します。そして、ボトックスのような最も効果的な治療法は、それらの筋肉を強化するのではなく、弱めたりリラックスさせたりすることで作用すると指摘します。
専門家の意見まとめ:対立点の明確化
この複雑な議論を理解しやすくするために、日本の専門家の主要な論点を以下の表にまとめました。
専門家 | 専門分野 | 主要な主張 | 論理的根拠 / 引用 |
---|---|---|---|
間々田佳子氏 | 表情筋研究家 | 支持:顔のコア筋を強化しバランスを整えることで、たるみや輪郭を改善できる。 | 「コアフェイストレーニング」理論に基づき、顔・体・姿勢の連携を重視。「顔の運動不足」がたるみの原因と考える。5 |
石井さとこ氏 | 歯科医師 | 支持:口周りと舌の筋肉に焦点を当てることで、下顔面のたるみやほうれい線を改善できる。 | 口腔機能の専門知識。「モダイオラスほぐし」などで口の機能に関わる特定の筋肉をターゲットにする。6 |
宇津木龍一氏 | 美容外科医 | 反対:顔のエクササイズはしわとたるみを悪化させる。「禁忌」である。 | 筋肉の収縮による表情じわの形成メカニズムが根拠。筋収縮を強めることは、ボトックスとは逆にしわを深くすると主張。34 |
慶田朋子氏 | 皮膚科医 | 反対:しわは筋肉の過剰な動きが原因。筋肉を鍛えるのは逆効果。 | 主流の皮膚科医の見解。効果的な治療(ボトックス等)は筋肉を弱めることで作用する。たるみは骨・脂肪・コラーゲンの減少など多因子的であり、エクササイズでは解決できない。 |
【実践編】科学的根拠と専門家の知見から厳選した6つのコアエクササイズ
これまでの科学的議論と専門家の意見を踏まえ、JapaneseHealth.org編集部は、効果が期待でき、かつ安全性を重視した6つのエクササイズを厳選しました。これらの選定は、「科学的根拠との関連性」「主要な悩みへの対応」「日本の専門家による推奨」「安全性と実践しやすさ」という4つの基準に基づいています。各エクササイズは、皮膚表面を動かすのではなく、その下にある筋肉を意識して行うことが成功の鍵です。
1. チークリフター (The Cheek Lifter)
- 目的: 頬のボリュームアップ、ほうれい線の改善
- 根拠: ノースウェスタン大学の研究で、頬の上部と下部のボリュームアップに効果が示されたエクササイズがベースです。1
- 手順:
- 口を軽く開け、「オー」の形を作ります。
- 上唇を歯にぴったりとつけ、頬の上部の筋肉(頬骨筋)を意識して、笑顔を作るように口角を上に引き上げます。
- 人差し指を頬の上部、筋肉が収縮している部分に軽く置き、抵抗を感じます。
- 頬の筋肉で指を押し上げるように力を入れ、10秒間キープします。
- ゆっくりと力を抜き、元の状態に戻します。これを3回繰り返します。
2. モダイオラスほぐし (Modiolus Hogushi)
- 目的: 口角の下がり防止、エクササイズ効果の向上
- 根拠: 歯科医師の石井さとこ氏が提唱する方法です。多くの表情筋が集まる口角の結節点「モダイオラス」をほぐすことで、口周りの筋肉が動きやすくなり、他のエクササイズの効果を高める準備運動となります。6
- 手順:
- 清潔な親指を口の中に入れ、口角の少し内側にある硬い部分(モダイオラス)に当てます。
- 外側から人差し指で親指を挟むようにします。
- 硬い部分を優しくつまみ、ゆっくりと円を描くように10秒間マッサージします。
- 反対側も同様に行います。
3. ジョーライン・スカルプター (Jawline Sculptor)
- 目的: フェイスラインの引き締め、二重あごの改善
- 根拠: 顎下の筋肉(顎二腹筋)をターゲットにした日本のPAOデバイス研究から着想を得ています。2手で抵抗をかけることで、器具なしで筋力アップを目指します。
- 手順:
- 口を閉じ、下顎を少し前に突き出します。
- 舌全体を上顎に強く押し付けます。喉の付け根、顎の下の筋肉が緊張するのを感じるはずです。
- この状態で、顎をゆっくりと上下に5回動かします。
- 次に、顎を左右に5回ずつ動かします。
- 常に舌は上顎に押し付けたまま行います。
4. アイブロウ・リフター (Eyebrow Lifter)
- 目的: 額のハリ維持、上まぶたのたるみ予防
- 根拠: ノースウェスタン大学の研究で用いられた、額にしわを作らずに前頭筋を鍛えるためのアイソメトリック(等尺性)エクササイズがベースです。1
- 手順:
- 両手の人差し指を、眉毛のすぐ上に水平に置きます。
- 指で皮膚を軽く下に押さえつけ、眉毛が上がらないように固定します。
- その抵抗に逆らうように、眉毛を上に持ち上げようとします。額の筋肉が緊張するのを感じてください。この時、額にしわが寄らないように指でしっかり押さえるのがポイントです。
- 10秒間キープし、ゆっくりと力を抜きます。これを3回繰り返します。
5. タング・プレス (Tongue Press)
- 目的: 顎下のたるみ改善、首との境界線をシャープに
- 根拠: 歯科医師の石井さとこ氏が推奨する方法です。舌骨上筋群を鍛えることで、顎のラインを定義し、二重あごの軽減を助けます。6
- 手順:
- 背筋を伸ばし、リラックスします。
- 舌の先端を、上の前歯のすぐ後ろの歯茎に置きます。
- 舌全体を、上顎全体に吸い付かせるように、強く押し付けます。
- この状態を10秒間キープします。顎の下が硬くなるのを感じられれば正しくできています。
- ゆっくりと力を抜き、3回繰り返します。
6. ハッピーチークス・スカルプティング (Happy Cheeks Sculpting)
- 目的: 頬の引き上げ、若々しい笑顔の形成
- 根拠: ノースウェスタン大学の研究に基づき、頬骨筋を持ち上げて形作ることに焦点を当てたエクササイズです。1
- 手順:
- 歯を見せずに、できるだけ大きく微笑みます。口角を耳の方に引き上げるイメージです。
- 頬の筋肉が強く収縮しているのを感じながら、指先で口角をさらに押し上げ、抵抗を加えます。
- この状態を10秒間キープします。
- ゆっくりと力を抜き、元の表情に戻ります。これを3回繰り返します。
安全な実践のための重要事項と注意点
エクササイズの効果を最大限に引き出し、意図しないトラブルを避けるために、以下の点を必ず守ってください。これは、批判的な専門家が懸念するリスクを管理するための重要なステップです。
やるべきこと (Do’s)
- 清潔な手と顔で: 始める前には必ず手と顔を洗い、清潔な状態で行いましょう。
- 滑りを良くする: 摩擦を減らすために、薄く保湿クリームやフェイシャルオイルを塗布することをお勧めします。
- 鏡の前で: 自分の表情やテクニックを確認しながら行い、正しいフォームを維持しましょう。
- 筋肉を意識する: 皮膚を動かすのではなく、その下にある筋肉が収縮・弛緩する感覚に集中してください。
避けるべきこと (Don’ts)
- 皮膚を引っ張らない: 皮膚を強く引っ張ったり、伸ばしたり、こすったりする行為は、たるみやしわの原因となりうるため、絶対に避けてください。
- 息を止めない: エクササイズ中は自然な呼吸を続け、リラックスして行いましょう。
- 痛みを感じたら中止: 少しでも痛みや不快感を感じた場合は、すぐに中止してください。
- やりすぎない: 回数や強さよりも、一回一回の質の高さが重要です。過度なトレーニングは逆効果になる可能性があります。
よくある質問
顔のエクササイズは本当に効果がありますか?
エクササイズで、しわが悪化することはありませんか?
どのくらいの期間で効果が現れますか?
エクササイズをやめた方が良い場合はありますか?
結論
顔の若返りエクササイズは、一部に肯定的な科学的根拠が存在する一方で、その有効性については未だ議論が続く、発展途上の分野です。筋肉を内側から鍛えてボリュームを出すという魅力的な理論と、誤った実践はしわを悪化させかねないという重大なリスクが共存しています。
本記事で紹介した6つのエクササイズは、現時点で得られる科学的知見と専門家の意見を統合し、安全性を最優先に考慮して厳選したものです。しかし、これらが万人に劇的な効果を保証する「魔法」でないことを理解することが不可欠です。最も重要なのは、現実的な期待値を持ち、正しいテクニックを根気強く続けることです。
そして忘れてはならないのは、真のエイジングケアは、顔のエクササイズだけで完結するものではないということです。米皮膚科学会が提唱するように、紫外線から肌を守るための毎日の日焼け止めの使用、栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠、そしてストレス管理といった、科学的に確立された健康的な生活習慣こそが、健やかな肌を維持するための揺るぎない土台となります。7
ご自身の顔と丁寧に向き合い、情報を正しく理解した上で、賢明なセルフケアの一つの選択肢としてこれらのエクササイズを取り入れてみてください。もし肌に関する深刻な悩みがある場合や、より確実な効果を求める場合は、必ず皮膚科専門医に相談し、ご自身に合ったエビデンスに基づく治療計画について助言を求めることを強く推奨します。
この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的アドバイスに代わるものではありません。健康に関する懸念がある場合、またはご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。
参考文献
- Northwestern University. Facial exercises help middle-aged women appear more youthful… [Internet]. 2018 Jan [cited 2025 Jun 22]. Available from: https://news.northwestern.edu/stories/2018/january/facial-exercises-help-middle-aged-women-appear-more-youthful/
- Hwang SH, Kim K, Park S, Lee Y, Park YJ. Effect of a Facial Muscle Exercise Device on Facial Rejuvenation. Aesthet Surg J. 2018;38(8):854-862. doi:10.1093/asj/sjy036. Available from: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5888959/
- Utsugi R. 表情筋トレーニングはしわ,たるみを悪化させる. 日本抗加齢医学会雑誌. 2015;11(5):661. doi:10.3793/jaam.11.661. Available from: https://cir.nii.ac.jp/crid/1520291856178516352
- Skin Solution Clinic. 「表情筋トレーニングはしわ、たるみを悪化させる」と日本抗加齢医学会が警鐘 [Internet]. 2015 Sep 25 [cited 2025 Jun 22]. Available from: https://www.skinsolutionclinic.com/2015/09/25/%E3%80%8C%E8%A1%A8%E6%83%85%E7%AD%8B%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%AF%E3%81%97%E3%82%8F%E3%80%81%E3%81%9F%E3%82%8B%E3%81%BF%E3%82%92%E6%82%AA%E5%8C%96%E3%81%95%E3%81%9B/
- Wacoal Store. 《プロ直伝》「コアフェイストレーニング®」で顔も気持ちもリフトアップ! [Internet]. [cited 2025 Jun 22]. Available from: https://store.wacoal.jp/contents/chiebukuro/category/beauty/article156617.html
- OurAge. 【動画あり】TV「Let’s!美バディ」で話題! 歯科医師・石井さとこさんの「顔トレ」で、ほうれい線が消える! [Internet]. 2022 Dec 7 [cited 2025 Jun 22]. Available from: https://ourage.jp/karada_genki/doctor/281525/
- American Academy of Dermatology Association. 11 ways to reduce premature skin aging [Internet]. [cited 2025 Jun 22]. Available from: https://www.aad.org/public/everyday-care/skin-care-secrets/anti-aging/reduce-premature-aging-skin