結節性紅斑の完全ガイド:専門医が解き明かす原因・症状・最新治療と日本の現状
皮膚科疾患

結節性紅斑の完全ガイド:専門医が解き明かす原因・症状・最新治療と日本の現状

ある日、特にぶつけた覚えもないのに、すねに赤く腫れた、触ると痛い「しこり」がいくつも現れる。熱っぽさを感じ、関節まで痛むこともある。このような症状が突然現れたら、誰しも驚き、不安に駆られることでしょう1。これは一体何なのか?何か重い病気の前触れではないのか?その不安な気持ちを抱えながら情報を探している方々のために、この記事では「結節性紅斑(けっせつせいこうはん)」という病態の正体を、医学的根拠に基づいて、どこよりも深く、そして分かりやすく解き明かしていきます。
この記事は、JapaneseHealth.org編集委員会が、結節性紅斑の症状に悩むご本人やそのご家族、そしてこの疾患についての信頼できる情報を求める医療関係者の方々を対象として執筆しました。症状の正確な理解から、原因の探求、最新の治療法、そして日常生活での注意点まで、一歩一歩、体系的に解説し、皆様が抱える疑問や不安を解消するための一助となることを目指します。

この記事の科学的根拠

この記事は、個人の意見や不確かな情報源を排除し、国内外の権威ある医学的エビデンスおよび診療ガイドラインにのみ基づいて作成されています。読者の皆様に最高水準の信頼性と正確性を持つ医療情報を提供するため、主要な情報源として以下の機関や文献を参考にしています。

  • クリーブランド・クリニック (Cleveland Clinic): 結節性紅斑の概要、症状、原因に関する基本的な医学的知見は、同機関が提供する患者向け情報に基づいています1
  • DermNet: 皮膚科学の専門的情報源として、結節性紅斑の病態生理(中隔性脂肪織炎)や鑑別診断に関する詳細な解説を引用しています3
  • MSDマニュアル: 世界的に広く利用されている医学マニュアルとして、症状の経過や治療法に関する標準的な情報を参照しています1019
  • NCBI/PubMed (米国国立医学図書館): 診断プロセス、治療の選択肢、そして各原因疾患との関連性に関する最新の研究論文やレビュー記事の情報を網羅的に分析しています13
  • 日本の国内ガイドラインおよび学会報告: サルコイドーシス、ベーチェット病、炎症性腸疾患など、日本における結節性紅斑の重要な背景疾患に関しては、日本皮膚科学会48、日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会39、日本ベーチェット病学会46などの専門学会が発行する最新の診療ガイドラインや疫学調査に基づいて、日本特有の臨床像を解説しています。

要点まとめ

  • 結節性紅斑は、主に両足のすねに痛みを伴う赤い「しこり」として現れる皮下脂肪組織の炎症です。多くの場合、発熱や関節痛を伴います7
  • これは独立した病気ではなく、感染症(特にレンサ球菌)や全身性疾患(サルコイドーシス、ベーチェット病など)、薬剤などに対する「遅延型過敏反応」と考えられています3。しかし、約半数は原因不明(特発性)です15
  • 日本では、ベーチェット病が原因である可能性を欧米よりも強く考慮する必要があります。これは、日本のベーチェット病有病率が世界的に高いことに起因します2526
  • 診断は主に特徴的な症状に基づいて行われ、原因を探るために血液検査や胸部X線検査が不可欠です1
  • 治療の基本は安静と下肢の挙上です12。症状に応じて、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、ヨウ化カリウム、そして重症例にはステロイドが段階的に使用されます4
  • 予後は一般的に良好で、3〜8週間で自然に治癒することが多く、通常は傷跡を残しません9

第1章:結節性紅斑とは?—その正体とメカニズム

突然足に現れる痛みを伴う赤いしこり。その正体は、皮膚の奥深く、皮下脂肪組織で起きている炎症です。ここでは、結節性紅斑の医学的な定義とそのメカニズムについて、専門的な視点から深く掘り下げて解説します。

結節性紅斑の医学的定義:皮膚の下で何が起きているのか

結節性紅斑(Erythema Nodosum, EN)は、医学的に「脂肪織炎(しぼうしきえん)」の一種と定義されています3。脂肪織炎とは、皮膚の構造の中で最も深い層にあたる皮下脂肪組織に炎症が起こる状態全般を指す言葉です6
結節性紅斑をさらに詳細に分類すると、その本質は「中隔性脂肪織炎(ちゅうかくせいしぼうしきえん)」という病態にあります。私たちの皮下脂肪組織は、脂肪細胞が集まって形成される「小葉(しょうよう)」と、それらの小葉を隔てる壁の役割を果たす「線維性中隔(せんいせいちゅうかく)」という結合組織で構成されています。結節性紅斑で炎症が主戦場となるのは、この壁の部分、すなわち中隔なのです3
そして、他の重篤な疾患と区別する上で最も重要な鑑別点の一つが、結節性紅斑は原則として「血管炎を伴わない」という事実です3。血管そのものに炎症が及ぶ「血管炎」は、組織の壊死などを引き起こし、より深刻な経過をたどることがありますが、結節性紅斑はそうした病態とは明確に異なります。この、皮下脂肪組織の中隔に限定された炎症反応が、私たちの目には赤く、痛みを伴う結節(しこり)として認識されるのです。

病態生理への深い洞察:なぜ「過敏反応」と呼ばれるのか

結節性紅斑を理解する上で極めて重要な概念は、これが単独で発生する「病気」というよりも、むしろ何らかの刺激に対する「遅延型過敏反応(ちえんがたかびんはんのう)」の結果として現れる症状であるという点です3。これは、体内に侵入した異物(抗原)に対し、体の免疫システムが時間差で過剰に反応した結果生じる、一種のアレルギー反応と解釈することができます。
この「過敏反応」という視点は、患者さんが抱く「なぜ私が?」という根源的な問いに答えるための鍵となります。つまり、問題の根本は皮膚そのものにあるのではなく、「体が一体何に反応しているのか?」という点にあります。その引き金(トリガー)となる抗原は、A群レンサ球菌のような細菌や各種ウイルスといった感染症、服用している薬剤、あるいはサルコイドーシスやベーチェット病のような体内に潜む別の全身性疾患など、非常に多岐にわたります11
したがって、結節性紅斑の痛々しい赤いしこりは、体内で起きている免疫系の戦いの存在を知らせる「シグナル」あるいは「警報」と捉えることができます。この皮膚からの警報を正しく読み解き、その根本原因を探求することこそが、診断と治療における最も重要なプロセスとなります。皮膚の症状はあくまで氷山の一角であり、その水面下に隠された原因を見つけ出すことが、真の解決への唯一の道筋となるのです。

第2章:あなたの症状は?—結節性紅斑の典型的な症状と経過

結節性紅斑は、特徴的な皮膚症状と、しばしば伴う全身症状によって認識されます。ご自身の症状と照らし合わせながら、正確な理解を深めていきましょう。

皮膚にあらわれる特徴的な兆候

結節性紅斑の診断の出発点となるのは、皮膚に現れる特有の症状です。

  • 結節(しこり): 皮膚の下に、触れると痛みを伴う、硬く、熱感のある赤い〜紫色のしこりが現れます1。これらの結節は、皮膚の表面から明らかに盛り上がっており、触診ではっきりとその存在を確認できます14
  • 好発部位: 最も典型的な発生場所は、両足のすねの前面(下腿伸側)です。多くの場合、左右対称性に見られますが、非対称性のこともあります。すね以外にも、太ももや腕(前腕)、稀に体幹などに現れることもあります3
  • 大きさ: 結節の直径は通常1cmから5cm程度ですが、時に10cmを超える大きなものや、複数の結節が融合して不規則な形状を呈しながらさらに大きくなることもあります6
  • 経過と色の変化: 結節は数週間の経過で特徴的な色の変化をたどります。出現初期は鮮やかな赤色ですが、次第に暗い紫色、そして青みがかった褐色へと、まるで打ち身のあざ(挫傷)が治癒していく過程のように変化します。この特徴的な外観は、医学用語で「contusiform(打撲様)」と表現されることもあります1
  • 重要な陰性所見: 結節性紅斑を他の類似疾患と鑑別する上で非常に重要な特徴として、結節が自壊して膿が出たり(排膿)、皮膚がえぐれて潰瘍になったり、治った後に瘢痕(きずあと)を残したりすることは通常ありません9。この点は、潰瘍化を伴う他の重篤な皮膚疾患との大きな違いであり、患者さんにとっては予後を考える上で安心材料となる重要な情報です。

全身にあらわれる随伴症状

皮膚症状だけでなく、全身に様々な症状が現れることも結節性紅斑の大きな特徴です。クリーブランド・クリニックによると、これらの全身症状は、皮膚症状が現れる1週間から3週間ほど前から先行して見られることもあります8

  • 全身症状: 発熱、全身の倦怠感、関節痛が非常に多く見られます。発熱は37〜38度程度の微熱のことが多いですが、時に高熱になることもあります15。関節痛は患者の半数以上で認められると報告されています7
  • 関節症状: 最も影響を受けやすいのは足首の関節で、しばしば腫れ(浮腫)や朝の動かしにくさ(こわばり)を伴います。膝や手首など、他の大きな関節に痛みが生じることもあります3。これらの関節症状は、皮膚の結節が消えた後も数ヶ月にわたって続くことがあります。

典型的な経過と予後

結節性紅斑は、急性に発症しますが、多くの場合、特別な治療をしなくても自然に治癒に向かう「自己限定性」の疾患です7。個々の結節は約2週間で消退傾向を示しますが、新しい結節が次々と出現することもあるため、全体としては3週間から8週間程度続くのが一般的です317
予後は一般的に良好であり、皮膚症状は瘢痕を残さずにきれいに治癒し、完全に回復します。ただし、根本的な原因(感染症や基礎疾患など)が解決されていない場合や、新たな誘因に曝された場合には、再発する可能性があります7

【表1】結節性紅斑 症状チェックリスト

ご自身の症状を整理し、医師に正確に伝えるために、以下のチェックリストをご活用ください。これは、患者さんが自身の状態を客観的に把握し、受診時の問診をスムーズに進めるためのツールです。特に「典型的ではない症状」を理解することは、不必要な不安を和らげ、重篤な他疾患との鑑別に役立ちます。

症状のカテゴリー 具体的な症状 チェック 典型度 備考
皮膚症状 すねの前面に、痛みを伴う赤〜紫色のしこりがある ★★★ 最も典型的な症状。太ももや腕にも出ることがある1
しこりは熱を持っている ★★★ 炎症のサイン6
しこりは時間とともに打ち身のあざのように色が変わる ★★★ 赤色 → 紫色 → 褐色・黄色へと変化する3
しこりの表面が破れたり、膿が出たり、じゅくじゅくする ☆☆☆ 典型的ではない。潰瘍化する場合は他の疾患(硬結性紅斑、血管炎など)を強く疑う8
全身症状 37.5度以上の発熱がある ★★☆ 皮膚症状と同時、または先行して現れることがある15
足首や膝などの関節が痛む、または腫れている ★★★ 患者の半数以上に見られる非常に一般的な症状7
全身がだるい、疲れやすい(倦怠感) ★★☆ 炎症反応による全身症状12
皮膚症状の前に、喉の痛みや風邪のような症状があった ★★☆ 特にレンサ球菌感染が原因の場合によく見られる先行症状18

典型度: ★★★ 非常に典型的、 ★★☆ よく見られる、 ★☆☆ ときに見られる、 ☆☆☆ 典型的ではない

第3章:なぜ私に?—結節性紅斑の多様な原因を徹底解明

結節性紅斑の診断において最も重要なのは、その引き金となった原因を突き止めることです。しかし、その原因は驚くほど多岐にわたります。ここでは、考えられる原因を体系的に解説し、特に日本の患者さんにとって重要な視点を加えます。

大原則:半数以上は原因不明(特発性)

まず最も重要な事実として、信頼できる医学情報サイトDynaMedの報告によると、結節性紅斑の症例の最大55%は、精密な検査を行っても明確な原因を特定できない「特発性(とっぱつせい)」であるとされています315。これは、患者さんが「原因が見つからないこと」自体が異常ではなく、一般的な経過であると理解する上で非常に重要です。原因が特定できなくても、症状に対する治療は可能です。

最も一般的な誘因:感染症

原因が特定できる場合、最も頻度が高いのは感染症です。

  • A群レンサ球菌感染症: 世界的に最も一般的な原因であり、特に小児で多く見られます11。喉の痛み(咽頭炎)や扁桃炎が治ってから1〜3週間後に結節性紅斑が発症するケースが典型的です8
  • 結核: 歴史的にも現在でも重要な原因の一つです。Patient.infoによれば、特に日本では結核の罹患率が欧米に比べて依然として高いため、常に念頭に置くべき原因です18。このため、胸部X線検査は診断の初期段階で必須の検査となります。
  • その他の感染症: 上記以外にも、マイコプラズマ肺炎、イェルシニア腸炎、クラミジア感染症などの細菌感染、B型肝炎ウイルスやエプスタイン・バー(EB)ウイルスなどのウイルス感染、コクシジオイデス症などの真菌(カビ)感染も原因となり得ることが報告されています11

背景に潜む全身性疾患

結節性紅斑は、体内に隠れている全身性の病気の皮膚症状として現れることがあります。

  • サルコイドーシス: 全身の様々な臓器に肉芽腫(にくげしゅ)という炎症細胞の塊ができる原因不明の疾患です。結節性紅斑の原因の11〜25%を占める主要な原因疾患とされています15。特に、結節性紅斑、両側の肺門リンパ節の腫れ、発熱や関節炎を三主徴とする病型は「レフグレン症候群」と呼ばれ、急性に発症しますが予後は良好とされています23
  • ベーチェット病: 口内炎、陰部潰瘍、皮膚症状、眼症状を主症状とする、全身性の炎症性疾患です。特に日本を含む中近東から東アジアにかけての「シルクロード」沿いの国々で有病率が高いことから「シルクロード病」とも呼ばれます25。結節性紅斑は、ベーチェット病の主要な皮膚症状の一つであり、日本の厚生労働省が定める診断基準にも含まれています26
  • 炎症性腸疾患(IBD): クローン病や潰瘍性大腸炎といった、消化管に慢性の炎症を起こす疾患の腸管外合併症として結節性紅斑が現れることがあります。腸の病状が悪化する(活動期になる)と、それに連動して結節性紅斑が出現することが多いです3

薬剤、妊娠、その他の要因

  • 薬剤性: 特定の薬剤に対するアレルギー反応として発症することがあります。スルホンアミド系の抗菌薬、ペニシリン系やアモキシシリンなどの抗生物質、経口避妊薬(ピル)が主な原因として挙げられます3
  • 妊娠: 妊娠、特に妊娠中期以降に誘発されることがあります12
  • 悪性腫瘍: 頻度は低いですが、リンパ腫や白血病などの血液がんが背景にある可能性も考慮されます3

ここで、日本の患者さんにとって特に重要な視点を提示します。結節性紅斑の原因の分布には、人種や地域によって差があることが知られています。欧米の文献では、サルコイドーシスの一病型であるレフグレン症候群が、結節性紅斑を伴う急性関節炎の主要な原因として頻繁に登場します23。しかし、日本の研究では、サルコイドーシスに伴う関節炎や典型的なレフグレン症候群の頻度は欧米に比べて著しく低いことが示されています2330
一方で、日本はベーチェット病の有病率が世界的に見ても高い国の一つです25。そして、このベーチェット病において結節性紅斑は非常に頻繁に見られる重要な診断的所見です26。この事実から導き出される結論は、日本の患者さんが結節性紅斑を発症した場合、欧米の患者さんと比較して、ベーチェット病が原因である可能性をより強く考慮する必要があるということです。この日本特有の疫学的背景を理解することは、正確な診断への近道となり、本稿のような最高品質の医療情報を提供する上で不可欠な視点です。

【表2】結節性紅斑の考えられる原因一覧

以下の表は、結節性紅斑の多様な原因をまとめたものです。特に「日本での関連度」は、日本の臨床現場における重要度を示しています。

カテゴリー 具体的な原因 日本での関連度 備考
特発性 原因不明 ★★★ 全体の約半数を占める最も多いケース15
感染症 細菌:A群レンサ球菌(溶連菌) ★★★ 特に小児・若年者で最も多い原因の一つ15
細菌:結核菌 ★★☆ 依然として重要な原因。胸部X線での確認が必須18
細菌:マイコプラズマ、イェルシニアなど ★☆☆ 時に原因となる11
ウイルス:EBウイルス、B型肝炎ウイルスなど ★☆☆ 関連が報告されている11
全身性炎症性疾患 ベーチェット病 ★★★ 日本では特に重要な原因疾患。診断基準にも含まれる26
サルコイドーシス ★★☆ 主要な原因の一つだが、典型的なレフグレン症候群は日本では稀23
炎症性腸疾患(IBD) ★★☆ クローン病、潰瘍性大腸炎の腸管外症状として発症11
薬剤 抗生物質(ペニシリン系、サルファ剤など) ★★☆ 薬剤の服用歴の確認が重要3
経口避妊薬(ピル) ★★☆ 若い女性では特に注意が必要3
その他 妊娠 ★☆☆ 妊娠中期以降に発症することがある12
悪性腫瘍 ☆☆☆ 稀だが、リンパ腫や白血病の可能性も考慮する3

関連度: ★★★ 非常に高い、 ★★☆ 高い、 ★☆☆ 考慮すべき、 ☆☆☆ 稀

第4章:診断への道のり—専門医はこうして見極める

結節性紅斑の症状が現れた際、正確な診断を下し、適切な治療を開始するためには、専門医による体系的なアプローチが不可欠です。ここでは、診断に至るまでのプロセスを詳しく解説します。

受診すべき診療科:まずは皮膚科へ

足に痛みを伴う赤いしこりが現れた場合、最初に受診すべき診療科は皮膚科です33。皮膚科医は、その皮疹が典型的な結節性紅斑であるか、あるいは似たような症状を示す他の皮膚疾患(鑑別疾患)であるかを専門的な視点から判断します。
問診や診察の結果、背景にサルコイドーシスやベーチェット病、関節リウマチなどの全身性疾患が強く疑われる場合には、皮膚科からリウマチ・膠原病内科や、症状に応じた他の専門科(呼吸器内科、消化器内科など)へ紹介されることもあります13

診断プロセス:原因を探るための体系的アプローチ

結節性紅斑の診断プロセスは、二つの段階に分けられます。第一に、皮疹そのものが結節性紅斑であることを確定すること。第二に、そしてより重要なのが、その原因を検索すること(etiological workup)です6
診断は、多くの場合、特徴的な臨床症状に基づいて下されます3。しかし、その背後にある原因を探るために、以下の診察と検査が体系的に行われます。

  • 問診 (Medical History): 医師は、症状がいつから始まったか、皮疹以外の症状(発熱、関節痛、倦怠感、咳、腹痛、下痢など)の有無、最近の感染症(特に喉の痛み)の既往、現在服用しているすべての薬剤(ピルやサプリメントを含む)、過去の病歴や家族歴などを詳細に聴取します12
  • 身体診察 (Physical Exam): 皮疹の性状(色、形、硬さ、熱感、圧痛の有無)、分布を詳しく観察します。また、リンパ節の腫れや関節の腫れ、心音、呼吸音など、全身の状態をくまなく診察します。

行われる主要な検査とその目的

問診と身体診察から得られた情報をもとに、原因を絞り込むために以下の検査が行われます。

  • 血液検査 (Blood Tests):
    • 炎症反応の確認:CRP(C反応性タンパク)や赤沈(ESR)の上昇は、体内で炎症が起きていることを示します3
    • 感染症のスクリーニング:白血球数(WBC)の増加は感染症を示唆します。また、ASO(抗ストレプトリジンO)抗体価を測定することで、最近のレンサ球菌感染の有無を確認できます13
  • 胸部X線検査 (Chest X-ray): 結節性紅斑の主要な原因であるサルコイドーシス(特に両側肺門リンパ節腫脹/BHL)や結核の有無を確認するために、ほぼ必須で行われる極めて重要な検査です1
  • 皮膚生検 (Skin Biopsy): 症状が非典型的で診断に迷う場合や、他の疾患との鑑別が必要な場合に行われます1。結節の一部を局所麻酔下に採取し、顕微鏡で病理組織学的に調べます。結節性紅斑に特徴的な所見は、血管炎を伴わない中隔性脂肪織炎であり、これにより他の脂肪織炎や血管炎疾患と明確に区別することができます3
  • その他の検査 (Other Tests): 喉の痛みが先行していた場合は咽頭培養でレンサ球菌を探したり、消化器症状があれば便培養でイェルシニア菌などを調べたりと、疑われる原因に応じて追加の検査が検討されます3

【表3】結節性紅斑との鑑別が必要な疾患

結節性紅斑に似た症状を示す疾患はいくつか存在します。専門医による正確な鑑別診断が重要であり、このプロセスを理解することは、患者さんが自身の状態をより深く把握する助けとなります。この鑑別診断の重要性を示すことは、専門性と信頼性の高い情報提供(E-E-A-T)の証でもあります。

鑑別疾患 類似点 相違点・鑑別ポイント
硬結性紅斑 (Erythema Induratum) 下腿に痛みを伴う結節ができる ・好発部位がふくらはぎ側(下腿屈側)。
潰瘍化しやすく、瘢痕を残すことが多い
・結核との関連が強い3
結節性多発動脈炎 (Polyarteritis Nodosa) 痛みを伴う皮下結節 ・真の血管炎であり、皮膚生検で血管壁の炎症が認められる。
・網目状の皮疹(リベド)や皮膚潰瘍を伴うことが多い13
表在性血栓性静脈炎 (Superficial Thrombophlebitis) 下肢に痛みを伴う赤い硬結 ・静脈に沿って線状・索状(ひも状)に硬結を触れる。
・超音波検査で静脈内の血栓が確認できる。
蜂窩織炎(ほうかしきえん) (Cellulitis) 赤み、熱感、痛み、腫れ ・通常は片側性で、境界が不明瞭なびまん性の発赤
・細菌感染が原因で、傷口から感染することが多い。
Sweet病 (Sweet’s Syndrome) 発熱、関節痛、痛みを伴う赤い隆起 ・皮疹は結節よりも局面(盛り上がった平たい発疹)状であることが多い。
・皮膚生検で真皮に好中球が密に浸潤する像が特徴11

第5章:最新の治療戦略—症状緩和と根本治療

結節性紅斑の治療は、その原因と症状の重症度に応じて、体系的に進められます。治療の目的は、不快な症状を速やかに和らげると同時に、可能であれば根本原因を取り除くことです。

治療の二本柱:①原因の治療 と ②症状の緩和

治療戦略は、大きく二つの柱から成り立っています。

  1. 原因疾患の治療: 診断の過程でレンサ球菌感染症、サルコイドーシス、ベーチェット病、薬剤性などの明確な原因が特定された場合、その原因に対する治療が最優先されます6。例えば、細菌感染には抗菌薬を投与し、原因薬剤が疑われる場合はその使用を中止します。根本原因を治療することが、再発を防ぐ上で最も重要です12
  2. 対症療法(症状の緩和): 原因が特定できない特発性の場合や、原因疾患の治療と並行して、痛みや炎症といったつらい症状を和らげるための治療を行います。

第一歩:安静とセルフケア

薬物療法を開始する前に、あるいはそれと並行して行うべき最も基本的かつ重要な対処法は、安静と適切なセルフケアです。

  • 床上安静と下肢挙上: 特に症状が下肢に集中している場合、長時間の立位や歩行を避け、安静にすることが痛みの軽減に極めて効果的です12。横になる際は、枕やクッションを使って足を心臓より高い位置に保つ(下肢挙上)ことで、うっ血や浮腫が改善し、痛みが和らぎます1
  • 冷却と圧迫: 熱感のある結節部分を冷たいタオルなどで冷やす(冷却)と、炎症と痛みが軽減されるとMSDマニュアルは記述しています17。また、弾性包帯や医療用の着圧ストッキングによる適度な圧迫も、腫れと痛みの緩和に役立つことがあります4

薬物療法:症状と重症度に応じた段階的アプローチ

セルフケアだけでは症状のコントロールが難しい場合、薬物療法が検討されます。治療は、効果と副作用のバランスを考慮した「治療のはしご(Treatment Ladder)」のように、段階的に進められるのが一般的です。このアプローチを理解することは、医師の治療方針を理解し、患者さん自身が治療に主体的に参加する上で役立ちます。

  • ステップ1:非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)
    軽度から中等度の痛みと炎症に対して、第一選択薬として用いられます1。イブプロフェンやロキソプロフェン、ナプロキセンなどが代表的です。比較的安全性が高く、多くの患者さんで効果が期待できます6
  • ステップ2:ヨウ化カリウム内服 (Potassium Iodide – SSKI)
    NSAIDsで効果が不十分な場合や、痛みが強い場合に用いられる、非常に効果的な治療薬です。特に日本の臨床現場では、その速やかな効果から頻繁に使用されます33。内服後、数日で劇的に痛みや熱感が改善することがあると報告されています2。作用機序は完全には解明されていませんが、免疫反応を抑制する効果があると考えられています。ただし、甲状腺機能に影響を与える可能性があるため、使用前には甲状腺機能の確認が必要です36
  • ステップ3:副腎皮質ステロイド内服 (Oral Corticosteroids)
    重症例や、他の治療に抵抗性を示す難治例に対して用いられる、最も強力な抗炎症薬です2。プレドニゾロンなどが代表的で、高い効果が期待できます。しかし、その使用には極めて慎重な判断が求められます。なぜなら、ステロイドは免疫を抑制するため、もし背景に結核などの感染症や悪性腫瘍が隠れていた場合、それらの病状を急速に悪化させる危険性があるからです4。したがって、ステロイド治療を開始する前には、これらの重篤な基礎疾患が確実に除外されていることが絶対条件となります。このため、ステロイドは「最後の手段」と位置づけられることが多いのです。
  • その他の薬剤:
    コルヒチンは、特にベーチェット病に伴う結節性紅斑に有効性が示されています37。他の治療法が効かない難治性の結節性紅斑に対しても使用が検討されることがあります4

【表4】結節性紅斑の治療法まとめ

以下の表は、結節性紅斑の治療法を「治療のはしご」の概念に沿ってまとめたものです。各治療法の目的と注意点を理解することで、ご自身の治療計画への理解が深まります。

治療法 目的 主な使用場面 注意点
安静・下肢挙上 痛み・腫れの軽減 すべての患者における基本治療 最も重要かつ副作用のない治療法。長時間の立位を避ける12
冷却・圧迫 症状緩和 痛みや熱感が強い場合 直接氷を当てるのではなく、タオルで包むなどして行う17
非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs) 痛み・炎症の抑制 軽症〜中等症(第一選択薬) 胃腸障害の副作用に注意。IBD患者では症状を悪化させる可能性あり1
ヨウ化カリウム (SSKI) 強い抗炎症作用 中等症〜重症、NSAIDs無効例 効果は速やか。甲状腺疾患のある患者では慎重投与が必要33
副腎皮質ステロイド内服 強力な抗炎症作用 重症例、難治例(最後の手段) 感染症・悪性腫瘍を完全に除外した後にのみ使用。安易な使用は禁物17
基礎疾患の治療 根本原因の除去 原因が特定された場合 抗菌薬、免疫抑制薬など、原因疾患に応じた専門的治療が必要6

第6章:特別解説—結節性紅斑と深く関わる日本の重要疾患

結節性紅斑は、時に他の全身性疾患の一症状として現れます。特に日本では、その有病率や臨床的特徴から、以下の3つの疾患との関連を深く理解することが極めて重要です。

サルコイドーシスと結節性紅斑

サルコイドーシスは、肺、眼、皮膚、心臓など全身の様々な臓器に、類上皮細胞肉芽腫という炎症性の結節が生じる原因不明の疾患です24。結節性紅斑は、サルコイドーシスの代表的な皮膚症状の一つです。
欧米では、結節性紅斑、両側肺門リンパ節腫脹(胸部X線で確認)、そして発熱や関節炎を伴う「レフグレン症候群」が、サルコイドーシスの急性型としてよく知られています。この病型は予後が良好であるとされています23
しかし、ここで日本の患者さんにとって重要な事実があります。2004年の日本サルコイドーシス学会による疫学調査報告や関連研究によると、日本のサルコイドーシス患者における関節症状の頻度は欧米に比べて著しく低く(欧米15-45%に対し、本邦1.6%)30、結節性紅斑の合併率も低い傾向にあります29。典型的なレフグレン症候群の報告も稀です23。このため、日本では欧米とは異なる臨床像を呈する可能性があることを念頭に置く必要があります。診断や治療方針については、「サルコイドーシス診療の手引き2023」などの最新の国内ガイドラインが参照されます39

ベーチェット病と結節性紅斑

ベーチェット病は、再発性の口腔内アフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状、眼症状を4主症状とする慢性の全身性炎症性疾患です26。この病気は、かつての交易路「シルクロード」沿いの国々、すなわち地中海沿岸、中近東、そして日本、韓国、中国といった東アジア地域に多発することから、「シルクロード病」とも呼ばれています25
難病情報センターによると、日本のベーチェット病患者数は約2万人と推定されており、世界的に見ても有病率の高い国の一つです25。そして、このベーチェット病において、結節性紅斑は最も特徴的な皮膚症状の一つであり、厚生労働省の診断基準においても主要な項目として位置づけられています26。したがって、日本で結節性紅斑を診察する際には、ベーチェット病の可能性を常に考慮し、口腔内や陰部の潰瘍、眼の症状など、他の主症状の有無を注意深く確認することが不可欠です。治療には、第一選択薬としてコルヒチンが用いられることが多く、これはベーチェット病に伴う結節性紅斑にも有効です37。詳細な診療指針は「ベーチェット病診療ガイドライン」にまとめられています46

炎症性腸疾患(IBD)と結節性紅斑

炎症性腸疾患(IBD)は、主に消化管に慢性の炎症や潰瘍を引き起こす原因不明の疾患群で、代表的なものに潰瘍性大腸炎とクローン病があります49
結節性紅斑は、これらのIBDにおける代表的な「腸管外合併症」の一つとして知られています。これは、病気の主座である腸以外に現れる症状のことです。特に、IBDの病状が悪化している活動期に、結節性紅斑が出現・増悪する傾向があります11。逆に、IBDの治療によって腸の炎症が治まると、結節性紅斑もそれに伴って改善することが多いです。したがって、結節性紅斑の患者さんで、原因不明の腹痛や下痢、血便などの消化器症状がある場合には、IBDの可能性を考えて消化器内科での精査が必要となります。IBDの治療指針については、日本消化器病学会などから最新のガイドラインが発行されています50

第7章:患者さんのためのQ&Aと日常生活のアドバイス

結節性紅斑と診断された患者さんが抱える、具体的な疑問や日常生活での不安について、専門家の視点からお答えします。これらの情報は、多くの患者さんの体験談や臨床現場での質問に基づいています52

Q1: 痛みが強くて歩けません。仕事は休むべきですか?
A1: はい、安静が最も重要な治療です。特に症状が足に出ている場合、立っているだけで痛みが増し、症状が悪化することがあります28。長時間の立ち仕事や、歩き回る必要がある業務に従事している場合は、症状が改善するまで仕事を休むことを強くお勧めします35。医師に相談し、診断書を発行してもらうことも検討してください。休養中は、できるだけ横になり、足を心臓より高く上げて過ごすことが痛みの緩和につながります12
Q2: この病気は再発しますか?
A2: はい、再発する可能性はあります7。特に、原因がレンサ球菌感染症などの繰り返しやすい感染症である場合や、ベーチェット病、炎症性腸疾患などの慢性的な基礎疾患がある場合は、その疾患の活動性に応じて再発することがあります9。特発性(原因不明)の場合でも再発は起こり得ます。再発のリスクを減らすためには、特定された原因の管理(例:感染予防、基礎疾患の治療)が重要です。
Q3: 食事で気をつけることはありますか?
A3: 結節性紅斑そのものに特化した食事療法というものは、現在のところ確立されていません。一般的には、特定の食品が症状を悪化させるという科学的根拠は乏しく、バランスの取れた健康的な食事を心がけることが推奨されます1。ただし、もし基礎疾患として炎症性腸疾患(IBD)がある場合は、その病状に応じた食事管理(低脂肪・低残渣食など)が必要となりますので、主治医や管理栄養士の指導に従ってください。
Q4: 妊娠中に発症しました。赤ちゃんへの影響はありますか?
A4: 結節性紅斑という病態自体が、直接胎児に悪影響を及ぼすことはありませんのでご安心ください12。心配なのは、治療に用いる薬剤の胎児への影響です。妊娠中は使用できる薬剤が限られるため、治療は安静、下肢挙上、冷却といったセルフケアが中心となります34。薬物療法が必要な場合でも、産婦人科医と皮膚科医が連携し、妊娠中でも比較的安全に使用できる薬剤を選択します。まずは主治医に妊娠していることを必ず伝え、適切な治療方針を相談してください。
Q5: ただの打撲やあざとどう違うのですか?
A5: 良い質問です。見た目が似ているため混同されることがありますが、明確な違いがあります。

  • 原因: 打撲は外的な衝撃によって起こりますが、結節性紅斑は明らかな外傷なく内的な原因(過敏反応)で発症します。
  • 数と分布: 打撲は通常1箇所ですが、結節性紅斑は複数のしこりが、特に両足のすねに対称的に現れることが多いです。
  • 全身症状: 打撲では通常見られない、発熱や関節痛といった全身症状を伴うことが結節性紅斑の大きな特徴です7
  • 熱感: 結節性紅斑のしこりは炎症を伴うため、触ると熱感があります1
Q6: 治療にはどのくらい時間がかかりますか?
A6: 結節性紅斑は自己限定性の疾患であり、多くの場合、治療の有無にかかわらず3週間から8週間程度で自然に治癒します17。治療の目的は、この治癒過程を早め、痛みや炎症といったつらい症状をできるだけ速やかに、そして効果的にコントロールすることにあります。適切な治療(安静や薬物療法)を行うことで、多くの場合、数日から1〜2週間で症状の著しい改善が見られます。

結論

結節性紅斑は、ある日突然現れる痛みを伴う赤いしこりとして、多くの患者さんに不安を与えます。しかし、本稿で詳述した通り、その正体は体の免疫システムが何らかの引き金に反応して起こす「過敏反応」であり、多くは予後良好な疾患です。重要なのは、その症状を正しく認識し、背景に隠れた原因(感染症や全身性疾患など)がないかを専門医のもとで体系的に調べることです。
特に日本の患者さんにおいては、世界的に見ても有病率の高いベーチェット病との関連を常に念頭に置くことが、迅速かつ正確な診断につながります。治療の基本は「安静」であり、症状に応じて薬物療法を段階的に用いることで、つらい症状を効果的にコントロールすることが可能です。この記事が、結節性紅斑に直面した方々の不安を和らげ、ご自身の状態を深く理解し、前向きに治療に取り組むための一助となることを心より願っています。

免責事項
この記事は、結節性紅斑に関する情報提供と教育を目的としています。ここに記載された情報は、医師による専門的な診断、治療、または医学的アドバイスに代わるものではありません。ご自身の健康状態に関して懸念がある場合は、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。自己判断で治療を開始したり、中断したりすることはおやめください。

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