牛乳による下痢:日本人における乳糖不耐症と牛乳アレルギーの包括的分析と対処法
小児科

牛乳による下痢:日本人における乳糖不耐症と牛乳アレルギーの包括的分析と対処法

「牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする」「下痢をしてしまう」という悩みは、日本の成人において非常に一般的に聞かれる健康上の訴えです。これは単なる体質の問題として片付けられるべきではなく、明確な医学的根拠に基づいた二つの異なる状態、すなわち「乳糖不耐症」と「牛乳アレルギー」によって引き起こされる可能性が高い症状です。JapaneseHealth.org編集委員会は、この一般的な問題の背後にある科学的メカニズムを、最新かつ信頼性の高い研究、特に日本の公的機関が発表したデータに基づいて解明し、読者の皆様がご自身の症状を正しく理解し、適切な行動を取るための一助となることを目指します。本稿では、原因が全く異なるこれら二つの状態を詳細に分析し、診断から科学的根拠に基づく管理方法、さらには学校生活における具体的な対応策まで、包括的かつ実践的な情報を提供します。12

本稿の科学的根拠

この記事は、入力された研究報告書で明示的に引用されている最高品質の医学的証拠にのみ基づいています。以下に示すリストには、実際に参照された情報源の一部と、提示された医学的指針との直接的な関連性が含まれています。

  • 厚生労働省: 日本人の食事摂取基準に関する報告書は、国内の栄養指導の基礎となる情報を提供しています。1
  • 消費者庁: 食物アレルギーに関する全国実態調査報告書は、日本における牛乳アレルギーの有病率、年齢別特徴、重篤度に関する最も信頼性の高い統計データを提供しており、本稿の分析の核心をなしています。2
  • 学術論文 (PLOS One, World Journal of Gastroenterology等): 日本人における乳糖不耐症の遺伝的背景、診断、および「牛乳漸増負荷療法」といった先進的な治療法の有効性とメカニズムに関する臨床研究は、具体的な対処法を科学的に裏付けています。56

要点まとめ

  • 牛乳による下痢や腹部不快感の主な原因は、「乳糖不耐症」と「牛乳アレルギー」という全く異なる二つの状態です。
  • 乳糖不耐症は消化器系の問題で、牛乳の糖質「乳糖」を分解する酵素(ラクターゼ)の不足が原因です。症状は腹痛、下痢、お腹のゴロゴロ感などに限定されます。
  • 牛乳アレルギーは免疫系の問題で、牛乳のタンパク質に対する過剰反応です。消化器症状に加え、蕁麻疹、呼吸困難、アナフィラキシーといった全身症状を引き起こす可能性があります。
  • 日本人成人の多くは遺伝的に乳糖不耐症になりやすい素因を持ち、自己申告では約45%が該当すると報告されています。56
  • 牛乳アレルギーは特に子どもに多く、3歳から17歳の年齢層では原因食物の第1位です。2
  • 乳糖不耐症は、少量の牛乳から徐々に慣らす「牛乳漸増負荷療法」で症状が改善する可能性が科学的に示されています。8
  • 正確な診断(呼気水素テストや食物経口負荷試験など)が、安全で効果的な管理の第一歩です。自己判断せず、必ず医療機関を受診してください。

第1部:乳糖不耐症の詳細解説 – なぜお腹が「ゴロゴロ」するのか?

乳糖不耐症は、病気というよりも、多くの日本人にとって生理的な体質の一つです。そのメカニズムを理解することは、不安を和らげ、適切な対処法を見つけるための第一歩となります。

2.1. 科学的メカニズム:消化酵素の働きと遺伝的背景

乳糖不耐症の症状、特に腹部のゴロゴロ感や下痢は、小腸における乳糖の消化吸収プロセスがうまくいかないことに起因します。

ラクターゼと乳糖の分解

牛乳に含まれる主要な炭水化物は乳糖(ラクトース)です。この乳糖は二糖類であるため、そのままでは体内に吸収できません。吸収されるためには、小腸の粘膜に存在する消化酵素「ラクターゼ」によって、グルコースとガラクトースという二つの単糖類に分解される必要があります。3

ラクターゼ非持続性(LNP)と日本人の遺伝的素因

多くの哺乳類と同様に、ヒトにおいてもラクターゼの活性は乳児期をピークに、離乳後から成人にかけて自然に低下する傾向があります。この現象は「ラクターゼ非持続性(Lactase Non-Persistence, LNP)」と呼ばれ、成人の乳糖不耐症の最も一般的な原因です。4 これは病的な状態ではなく、遺伝的にプログラムされた生理的な変化と見なされています。
日本人集団における乳糖不耐症の有病率の高さには、強力な遺伝的背景が存在します。1,068人の健康な日本人成人を対象としたある大規模なゲノム解析研究では、調査対象者全員がラクターゼ活性の低下に関連する特定の遺伝子型(rs4988235におけるCCジェノタイプおよびrs182549におけるGGジェノタイプ)を保有していることが明らかになりました。5 この事実は、日本人成人の多くが遺伝的にラクターゼ活性が低下しやすい素因を持つことを示しており、食習慣の変化に関わらず、乳糖不耐症が起こりやすい生物学的基盤を説明するものです。

症状が発生するまで

ラクターゼ活性が低い、または欠損している場合、摂取された乳糖は小腸で分解・吸収されずに大腸へと到達します。6 大腸に到達した未消化の乳糖は、腸内細菌叢のエサとなり、発酵されます。この発酵プロセスにより、水素ガス、メタンガス、二酸化炭素などのガスと、酪酸やプロピオン酸などの短鎖脂肪酸が産生されます。このガスの産生が、腹部膨満感や「ゴロゴロ」という腹鳴、ガスの排出(おなら)の増加といった不快な症状を引き起こすのです。
さらに、大腸内の乳糖およびその発酵産物は、腸管内の浸透圧を高める効果があります。これにより、腸管壁から腸管内へと水分が引き込まれる「浸透圧性下痢」が起こります。この過剰な水分が便を軟化させ、最終的に下痢として排出される、これが乳糖不耐症による下痢のメカニズムです。6

2.2. 日本における有病率と統計:国民的な課題

日本人における乳糖不耐症は、決して珍しい状態ではありません。その有病率は、歴史的な食生活と現代の調査データの両方から裏付けられています。

歴史的背景と現代のデータ

1970年代に行われた複数の学術研究は、日本人成人における牛乳不耐の発生率が高いことを早くから指摘していました。3 1971年の報告では、欧米人と比較して日本人成人のラクターゼ活性が有意に低いことが示され、1975年の研究では、成人日本人に牛乳200mlを投与した際の不耐症の発生率は約19%と報告されています。7
この傾向は現代でも変わっていません。2015年に実施された調査によると、自己申告に基づく乳糖不耐症(LI)は、日本人人口の約45%に影響を及ぼしていると報告されています。6 これは、国民の約2人に1人が牛乳摂取による何らかの不快症状を自覚していることを意味します。さらに、牛乳による腹部症状を自己申告した日本人を対象とした2023年の研究では、客観的な診断法である呼気水素テストを実施した結果、対象者の実に76.1%が乳糖吸収不良(LM)であると確定診断されました。8 これは、症状を自覚している人の4人に3人以上が、実際に乳糖を適切に消化・吸収できていないことを科学的に裏付けるものです。

2.3. 臨床症状の認識

乳糖不耐症の症状は、典型的には乳製品を摂取してから30分から数時間後に現れ、その重症度は摂取した乳糖の量に依存します。主な臨床症状は以下の通りです。

  • 下痢(Diarrhea): 最も一般的な症状の一つ。水様便または軟便が特徴です。
  • 腹痛・腹部痙攣(Abdominal cramps): 腸の過剰な動きやガスの蓄積によって引き起こされる、差し込むような痛みです。
  • 腹部膨満感(Bloating): 腸内でのガス産生により、お腹が張る感覚です。
  • ガス(Flatulence): おならの回数が増えたり、臭いが強くなったりします。
  • 腹鳴(Borborygmi): 「お腹がゴロゴロ鳴る」と表現される音で、腸内のガスと液体が移動することによって生じます。

これらの症状は生命を脅かすものではありませんが、日常生活の質(QOL)を著しく低下させる可能性があります。

2.4. 診断への道筋と課題

乳糖不耐症の診断は、症状の問診に加え、客観的な検査によって確定されます。

呼気水素テスト(LHBT)

乳糖吸収不良を診断するための非侵襲的で信頼性の高い標準的な検査法が、呼気水素テスト(Lactose Hydrogen Breath Test, LHBT)です。6 これは、乳糖を摂取した後の呼気に含まれる水素ガスの濃度を測定する検査です。小腸で乳糖が吸収されない場合、大腸の細菌がそれを発酵させて水素ガスを産生し、それが呼気として排出されるため、呼気中の水素濃度の上昇が診断の根拠となります。6

診断における重要な障壁:保険適用の現状

乳糖不耐症や、類似症状を示す小腸内細菌異常増殖症(SIBO)の客観的診断に不可欠な呼気水素テストですが、日本ではその利用に大きな障壁が存在します。この検査は、日本の公的医療保険制度の適用対象外(保険適用外)であり、検査を受けるには全額自己負担の自費診療となります。10 検査を実施している医療機関も限られています。この制度上のギャップは、多くの人々が適切な診断と管理を受けられない大きな要因となっており、日本の医療における実践的な課題の一つです。1112

2.5. 科学的根拠に基づく管理と行動計画:牛乳との共存を目指して

乳糖不耐症の管理は、症状をコントロールし、生活の質を維持することを目的とします。完全な除去だけでなく、耐性を高めるアプローチも存在します。

食事調整と市販製品の活用

最も基本的な対処法は、乳糖の摂取量を自身の耐えられる範囲で調整することです。ヨーグルトやチーズなど、発酵過程で乳糖の一部が分解されている乳製品は、牛乳よりも症状が出にくい場合があります。また、スーパーマーケットなどで市販されているラクトースフリー牛乳(無乳糖牛乳)の利用も有効です。これらは製造過程で乳糖があらかじめ分解されており、雪印メグミルクの「アカディ」などが代表的な製品です。13 乳製品を摂取する直前にラクターゼ酵素のサプリメントを服用する方法もあります。

画期的な治療法:「牛乳漸増負荷療法」と腸内細菌叢の役割

牛乳を完全に諦める必要はないかもしれません。近年の日本の研究により、少量から牛乳を飲み始めることで、症状を改善できる可能性が科学的に示されています。このアプローチは「牛乳漸増負荷療法(Incremental loads of cow’s milk)」と呼ばれ、その有効性が臨床研究で検証されています。67
最新の研究では、乳糖不耐症と診断された被験者が、まず30mLというごく少量の牛乳から摂取を開始し、4〜7日間隔で徐々に摂取量を増やし、最終的に200mLを目指しました。その結果、この治療法を完遂した被験者のうち、実に90.6%が腹部症状の改善を報告しました。8
さらに重要なのは、なぜ症状が改善したのかというメカニズムの解明です。研究者たちが被験者の腸内細菌叢を解析したところ、症状が完全に消失した群において、善玉菌の一種であるBlautia(ブラウティア)属の細菌が有意に増加していることが発見されました。8 これは、継続的な少量の乳糖摂取が、乳糖を効率的に利用できる腸内細菌(いわゆる「善玉菌」)を育て、腸内環境を適応させる(Colonic Adaptation)ことで、ガス産生などの不快症状を抑制するというメカニズムを示唆しています。この治療法は、「牛乳は避けるべきもの」という考えから、「自分の腸を訓練して牛乳と共存する」という新しいパラダイムへの転換を促す、画期的な知見と言えるでしょう。9

第2部:牛乳アレルギーの詳細解説 – 身体の「誤警報」システム

牛乳アレルギーは、消化の問題である乳糖不耐症とは全く異なり、身体の免疫システムが関与する反応です。これは、特定の食物タンパク質に対する過剰な防御反応であり、時に生命を脅かす可能性もあります。

3.1. 免疫学的メカニズム:IgE抗体の役割

牛乳アレルギーは、主に即時型アレルギー反応であり、医学的にはI型過敏症に分類されます。この反応の中心的な役割を担うのが、免疫グロブリンE(IgE)抗体です。15

  1. 感作(Sensitization): 初めて牛乳を摂取した際、身体が牛乳に含まれるタンパク質(主にカゼインやホエイ)を「敵」と誤認し、これに特異的なIgE抗体を産生します。このIgE抗体は、皮膚や粘膜に存在するマスト細胞などに結合し、次の侵入に備えます。
  2. 誘発(Elicitation): 再び牛乳を摂取すると、牛乳タンパク質がマスト細胞上のIgE抗体と結合します。これが引き金となり、マスト細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質が大量に放出されます。
  3. 症状の発現: 放出された化学伝達物質が、蕁麻疹、呼吸困難、消化器症状といった多彩なアレルギー症状を全身に引き起こします。

3.2. 日本における有病率と統計:小児期における主要な懸念

牛乳アレルギーは、特に乳幼児期から学童期にかけての主要な健康問題の一つです。その実態は、日本の消費者庁が定期的に実施している全国実態調査によって詳細に把握されています。以下に示すデータは、最新の令和5年(2023年)調査に基づくものであり、国内で最も信頼性の高い統計です。2

年齢階級別の重要性

牛乳アレルギーの重要性は、年齢によって大きく異なります。2023年の調査によると、即時型食物アレルギー全体の原因食物として、牛乳は鶏卵、クルミに次いで第3位(13.4%)を占めています。2

  • 0歳〜2歳: この年齢層では、牛乳は鶏卵に次ぐ第2位の主要アレルゲンです。
  • 3歳〜17歳: 驚くべきことに、この学童期から思春期にかけての広い年齢層では、牛乳は鶏卵を抜き、第1位の原因食物となります。
  • 18歳以上: 成人期になると、牛乳アレルギーの新規発症や持続は減少し、原因食物の上位5位には入らなくなります。

アナフィラキシーのリスク

牛乳アレルギーは、時に生命を脅かす重篤な全身反応であるアナフィラキシーを引き起こす可能性があります。2023年の調査で報告されたショック症状を伴う重篤なアナフィラキシー症例において、牛乳は鶏卵に次いで第2位の原因食物でした(16.2%)。2 この事実は、牛乳アレルギーが決して軽視できない、高いリスクを伴う状態であることを明確に示しています。

3.3. 臨床症状:消化器系にとどまらない多彩な反応

牛乳アレルギーの症状は、原因となる牛乳タンパク質を摂取してから数分から数時間以内に現れ、全身の様々な器官に及ぶ可能性があります。20

  • 皮膚症状: 最も一般的で、蕁麻疹(じんましん)、皮膚の赤み、まぶたや唇の腫れ(血管性浮腫)などが現れます。
  • 消化器症状: 嘔吐、下痢、腹痛など、乳糖不耐症と似た症状も現れます。
  • 呼吸器症状: 咳、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音)、息切れ、呼吸困難など、気道に影響が及ぶと重篤化するリスクが高まります。
  • 全身症状(アナフィラキシー): 上記の複数の症状が同時に、かつ急激に現れる最も重篤な反応です。血圧低下や意識障害を伴う場合、アナフィラキシーショックと呼ばれ、命に関わります。

3.4. 診断経路:食物経口負荷試験の重要性

牛乳アレルギーの診断は、症状の問診、血液検査、皮膚テストなどを経て、最終的に食物経口負荷試験によって確定されます。

食物経口負荷試験(OFC)

食物経口負荷試験(Oral Food Challenge, OFC)は、食物アレルギー診断における「ゴールドスタンダード(最も信頼性の高い基準)」とされています。21 この試験は、アレルギー専門医の厳格な監視下で、原因と疑われる牛乳を少量から段階的に摂取し、症状が誘発されるか否かを確認するものです。22 アナフィラキシーのリスクを伴うため、必ず緊急対応が可能な専門の医療機関で実施されなければなりません。2324

3.5. 科学的根拠に基づく管理と行動計画:安全第一の原則

牛乳アレルギーの管理は、症状の誘発を確実に防ぐことを最優先とします。

完全除去の原則と経口免疫療法(OIT)

診断後の基本的な管理戦略は、原因となる牛乳および牛乳を含むすべての食品を食事から完全除去(Complete Avoidance)することです。25 一方で、経口免疫療法(Oral Immunotherapy, OIT)は、専門医の指導のもとでごく微量の牛乳を摂取し、徐々に量を増やして体を慣れさせる先進的な治療法です。15 複数の研究により、OITは耐性を獲得する可能性を高めることが示されていますが、治療中にアレルギー反応が起こるリスクも伴うため、経験豊富な専門医の厳格な管理下でのみ実施されるべき治療選択肢です。16172829

日本における高度な学校アレルギー管理システム

アレルギーを持つ子どもたちが安全に学校生活を送れるよう、日本では文部科学省の「学校給食における食物アレルギー対応指針」に基づき、全国的に統一された高度な管理フレームワークが整備されています。2530 このシステムの核心は、保護者の自己申告だけではなく、医師が記入した「学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)」の提出が必須である点です。26
そして、このシステムにおける安全確保のための大原則が「原因食物の完全除去」です。26 自治体のマニュアルに基づき、詳細な献立表による情報提供、除去食・代替食の提供、弁当持参などの対応が体系的に行われます。3132

アレルギーと不耐症の架け橋:学校給食での実践

非常に重要な点として、この公式ガイドラインはアレルギー以外の医学的理由にも配慮しています。例えば、那須烏山市のガイドラインには、「飲用による体調不良(乳糖不耐症、下痢、腹痛等)…で医師の診断がある場合も飲用牛乳の停止は可能」と明確に記載されています。26 つまり、乳糖不耐症であっても、医師による正式な診断書があれば、学校給食での牛乳の提供を停止する対応を求めることができるのです。これは、両方の症状に悩む子どもと保護者にとって、包括的で実用的な解決策を提供する、日本の制度の柔軟性を示す好例です。

第3部:症状を区別するための実践的ガイド

牛乳を飲んだ後の不快な症状が乳糖不耐症によるものか、牛乳アレルギーによるものか、その特徴を理解することは、医師に相談する前の自己評価に役立ちます。以下の比較表は、二つの状態を多角的に対比したものです。

表:乳糖不耐症 vs. 牛乳アレルギー — 比較概要
項目 乳糖不耐症 (Lactose Intolerance) 牛乳アレルギー (Milk Allergy)
根本原因 消化酵素(ラクターゼ)の欠乏または活性低下4 牛乳タンパク質に対する免疫系の過剰反応15
関連する身体システム 消化器系 免疫系
原因物質 乳糖(ラクトース)3 牛乳タンパク質(カゼイン、ホエイなど)
主な症状 ガス、腹部膨満感、腹鳴、腹痛、下痢6 蕁麻疹、皮膚の赤み・腫れ、咳、喘鳴、呼吸困難、嘔吐、下痢、腹痛、アナフィラキシー20
発症時間 摂取後30分~数時間 摂取直後~数時間
誘発量 摂取した乳糖の量に依存する(少量なら無症状の場合もある) 微量でも重篤な症状が誘発される可能性がある
主な対処法 乳糖の摂取制限、ラクトースフリー製品の利用、少量漸増法9 原因となる牛乳タンパク質の完全除去25
診断検査 呼気水素テスト(LHBT)6 血液検査、皮膚テスト、食物経口負荷試験(OFC)22

この表からわかるように、症状が皮膚や呼吸器に及ぶ場合は牛乳アレルギーの可能性が非常に高くなります。しかし、両者ともに消化器症状を呈するため、自己判断は危険です。特に子どもの場合は、速やかに医療機関を受診することが強く推奨されます。

第4部:現代のミルク事情 – 代替品の批判的評価

牛乳による不快症状を持つ人々にとって、代替品の選択肢はますます多様化しています。ここでは、市場で注目されている製品を科学的根拠に基づいて評価します。

5.1. A2ミルク論争:科学的コンセンサスは?

近年、市場で「お腹にやさしい」と宣伝される「A2ミルク」。これは、β-カゼインというタンパク質の種類が通常とは異なる牛乳です。33 しかし、その健康効果に関する科学的評価は定まっていません。日本の(一社)Jミルクや農林水産省、さらには欧州食品安全機関(EFSA)などの国際的な規制機関も、A2ミルクが消化器症状を緩和するという主張を裏付ける科学的証拠は不十分であると結論付けています。3334 したがって、現時点ではA2ミルクを乳糖不耐症や牛乳アレルギーの確立された解決策として推奨することはできません。

5.2. 日本市場におけるミルク代替品ガイド

症状の原因に応じて、適切な代替品を選択することが重要です。

  • 乳糖不耐症の方向け:最も直接的な解決策はラクトースフリー牛乳(無乳糖牛乳)です。牛乳本来の栄養価を損なうことなく、原因物質である乳糖のみを除去しています。雪印メグミルクの「アカディ」13や、イオンのトップバリュ製品3537などが広く販売されています。36
  • 牛乳アレルギーの方向け(特に乳児):医療目的で使用されるアレルギー用ミルク(特殊ミルク)が必要です。これらは牛乳タンパク質を分解し、アレルギー反応を引き起こしにくくしています。例えば、明治の「明治ミルフィーHP」は、消費者庁から「ミルクアレルゲン除去食品」および「無乳糖食品」としての認可を受けており、医師の指導のもとで使用されます。38394041
  • 両方の状態、または全般的に避けたい方向け:牛乳を原料としない植物性ミルクが適しています。
    • 豆乳(Soy Milk): 日本で最も普及しており、キッコーマン4243444546のように、無調整豆乳から様々なフレーバーまで幅広い製品があります。
    • オーツミルク(Oat Milk): クリーミーな口当たりで人気が急上昇しています。大塚食品の「スゴイオーツミルク」4748などが知られ、近年は国内メーカーの参入も相次いでいます。495051

これらの代替品を選ぶ際は、栄養成分(特にカルシウムやビタミンDが強化されているか)を確認することが推奨されます。

よくある質問

Q1: 大人になってから急に牛乳で下痢をするようになりました。これはなぜですか?
A1: はい、それは非常に一般的です。乳糖を分解する酵素「ラクターゼ」の活性は、乳児期をピークに年齢とともに自然に低下する「ラクターゼ非持続性」という生理的な現象が原因です。4 そのため、子どもの頃は問題なく牛乳を飲めていた人でも、成人してから乳糖不耐症の症状が現れることは珍しくありません。
Q2: 牛乳アレルギーは子どもだけの病気ですか?
A2: 牛乳アレルギーは乳幼児期に最も多く見られますが、成人になっても持続する場合や、稀に成人で新規に発症することもあります。しかし、消費者庁の調査では、18歳以上になると牛乳はアレルギー原因食物の上位5位には入らなくなります。2 子どもに症状が見られる場合は、特に注意が必要です。
Q3: ラクトースフリー牛乳なら、牛乳アレルギーの人も飲めますか?
A3: いいえ、絶対に飲んではいけません。ラクトースフリー牛乳は、アレルギーの原因である「牛乳タンパク質」はそのまま含んでおり、糖質である「乳糖」のみを分解したものです。牛乳アレルギーの人が飲むと、重篤なアレルギー反応を引き起こす危険性があります。アレルギーの方は、必ず医師の指導のもと、適切な代替品(アレルギー用ミルクや植物性ミルクなど)を選んでください。
Q4: 乳糖不耐症を自分で改善する方法はありますか?
A4: はい、可能性があります。「牛乳漸増負荷療法」という、ごく少量(例:30mL)の牛乳から始めて、数日おきに少しずつ量を増やしていく方法が、日本の研究で有効性が示されています。8 これは、腸内細菌を訓練して乳糖に慣れさせるアプローチです。ただし、自己判断で始める前に、まずは医師に相談し、アレルギーの可能性を完全に否定しておくことが安全のために非常に重要です。

結論

牛乳摂取後に生じる下痢や腹部不快症状は、主に消化器系の問題である「乳糖不耐症」と、免疫系の問題である「牛乳アレルギー」という二つの異なる医学的状態に起因します。乳糖不耐症はラクターゼ活性の低下が原因であり、その管理は乳糖摂取量の調整や、腸内細菌叢の適応を促すアプローチが中心となります。一方、牛乳アレルギーは牛乳タンパク質への過剰反応であり、微量でも危険なため原因アレルゲンの完全除去が原則です。この二つの区別は、適切な対処と安全確保のために不可欠です。本稿が提供する情報は自己評価の一助となるものですが、自己診断を促すものではありません。最も重要な提言は、いかなる食事療法や自己管理を始める前にも、必ず資格のある医療専門家を受診し、確定診断を受けることです。正確な診断こそが、安全で効果的な管理への唯一の正しい道筋です。

免責事項
本記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的アドバイスを構成するものではありません。健康上の懸念がある場合や、ご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

参考文献

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