子どものおへそ周りの腹痛、その原因8選!親が知っておくべき注意点とは?
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子どものおへそ周りの腹痛、その原因8選!親が知っておくべき注意点とは?

おへそ周りの腹痛は、お子さんによく見られる症状の一つであり、多くの親御さんにとって心配の種です1。その痛みは、一般的な消化器系の問題から、迅速な医療介入を必要とする深刻な状態まで、多岐にわたる原因によって引き起こされる可能性があります2。お子さんの健康と安全を守るためには、考えられる原因を深く理解し、危険な兆候(警告サイン)を見分ける方法を知っておくことが極めて重要です3。この記事は、JAPANESEHEALTH.ORG編集部が、お子さんのおへそ周りの腹痛を引き起こす8つの主な原因について、信頼できる医学的情報源に基づき、詳細かつ分かりやすく解説するために作成しました。臨床実践ガイドラインや科学的研究を含む専門的な知見を基に、親御さんがお子さんの状態を的確に判断し、適切な対応をとるための一助となることを目指しています4。正しい知識を持つことで、もしもの時にも冷静かつ効果的にお子さんの健康管理ができると、私たちは信じています。

要点まとめ

  • 子どものおへそ周りの腹痛は、急性胃腸炎や便秘症のような一般的なものから、腸重積症や急性虫垂炎といった緊急を要する病気まで、様々な原因が考えられます15
  • 「激しい痛み」「緑色や黄色の嘔吐」「血便」「ぐったりしている」などの症状は「レッドフラッグ(危険なサイン)」であり、直ちに医療機関を受診する必要があります63
  • 家庭でのケアは、安静、水分補給が基本です。自己判断での鎮痛剤や下痢止め、腹部を温める行為は、重篤な病気のサインを隠したり、症状を悪化させたりする危険があるため避けるべきです75
  • 腹痛が続く、繰り返す、悪化する場合や、親御さんが心配な場合は、まず「かかりつけ医」に相談することが重要です。必要に応じて、消化器科や外科などの専門医へ紹介されます8

子どものおへそ周りの腹痛、考えられる8つの原因

お子さんのおへそ周辺の痛みは、様々な要因によって引き起こされます1。ここでは、親御さんが知っておくべき8つの一般的な原因を詳しく解説します。

1. 急性胃腸炎

一般的に「食あたり」や「お腹の風邪」とも呼ばれる急性胃腸炎は、子どものおへそ周りの腹痛を引き起こす最も一般的な原因の一つです1。この状態は、主にウイルス(ノロウイルス、ロタウイルスなど)や細菌の感染によって胃や腸が炎症を起こすことで発生します1

症状

腹痛(多くはへその周りの差し込むような痛みや広範囲な痛み)に加えて、お子さんには以下のような他の症状が現れることがあります1

  • 吐き気と嘔吐1
  • 下痢(水様便であることが多い)1
  • 微熱9
  • 倦怠感、食欲不振

脱水のリスク

嘔吐と下痢が続くと、特に乳幼児では脱水症状を引き起こす危険性が高まります3。脱水の兆候には、口の渇き、目の落ちくぼみ、泣いても涙が出ない、おしっこの量が減る、皮膚の乾燥、ぐったりして元気がない、などが含まれます3。治療においては、脱水の程度を正確に評価することが非常に重要です6

家庭での治療とケア

  • 水分と電解質の補給 (Oral Rehydration Therapy – ORT): これが最も重要な対策です。経口補水液(ORS)を少量ずつ、頻繁に与えることが推奨されます4。嘔吐がある場合は、5分ごとに5mlのORSを与えるといった方法が有効です6
  • 食事: 水分補給ができて、お子さんが受け入れられるようになれば、年齢に応じた通常の食事を再開することが推奨されます6。BRAT食(バナナ、米、リンゴ、トースト)のような厳しい食事制限や、ミルクを薄める必要はありません6。ただし、糖分の多い飲み物や炭酸飲料は下痢を悪化させる可能性があるため避けるべきです6
  • 薬: 医師の指示なく、自己判断で下痢止めや吐き気止めを使用しないでください。特にロペラミドなどの一部の薬は、幼児に有害な副作用を引き起こす可能性があります6。ウイルス性胃腸炎の場合、抗生物質は通常不要です4。プロバイオティクスが有効な場合もありますが、広く推奨するにはさらなる科学的根拠が必要です4

いつ医師に相談すべきか

  • 重度の脱水症状の兆候(ぐったりしている、おしっこがほとんど出ない、皮膚の弾力性が失われている)が見られる場合4
  • 家庭でのケアを行っても嘔吐や下痢が頻繁に続く場合9
  • 高熱または熱が続く場合9
  • 腹痛が非常に激しい、または時間とともに悪化する場合9
  • 便に血や粘液が混じっている場合1
  • 生後6ヶ月未満の乳児の場合3

適切な水分補給と症状の注意深い観察が、急性胃腸炎からの迅速な回復の鍵となります4。十分な水分補給ができた後、年齢に応じた食事を早期に再開することが、栄養状態の回復を助け、病気の期間を長引かせないために重要であることを理解しておく必要があります6

2. 便秘症

便秘症は子どもによく見られる問題で、ある時点では約10%の子どもが経験すると言われています1。日本の小学生を対象とした調査では、18.5%が便秘状態にあるとの報告もあります10。便秘とは、単に排便回数が少ないことだけでなく、便が硬くて出しにくい、排便時に痛みがある、または排便後もすっきりしない状態を指します1

症状

  • 腹痛(通常、おへその周りや下腹部の鈍い痛みや軽いけいれん痛)11。痛みは排便前に強くなり、排便後に和らぐことがあります5
  • 通常の排便回数より少ない(例:毎日排便していた子が3日に1回になるなど)1
  • 便が硬く、乾燥している、またはコロコロしている11
  • 排便時に強くいきむ必要があり、不快感や痛みを示すことがある11
  • 足を交差させたり、お尻を固く締めたりするなどの便を我慢する姿勢が見られる1
  • 食欲不振、お腹の張り11
  • 幼児では、硬い便が直腸に詰まることで、制御できずに緩い便が漏れ出る「遺糞症(いふんしょう)」が見られることがある11

原因

便秘の背景には、様々な要因が関係しています。

  • 食物繊維の少ない食事、水分摂取不足10
  • 運動不足10
  • 排便の我慢(トイレが汚い、痛いのが怖い、遊びに夢中など)10
  • 食事内容の変化(母乳から粉ミルクへの移行、離乳食の開始など)10
  • 心理的ストレス(環境の変化、学校でのプレッシャーなど)10
  • 特定の病気や薬(まれな原因)

便秘は軽視されがちですが、適切に対処されないと慢性化し、子どもの生活の質に影響を与える可能性があります12。複数の情報源が、便秘は子どもの反復性腹痛の一般的な原因であると指摘しています5

家庭でのケアと予防策

  • 食事: 食物繊維が豊富な食品(野菜、果物、全粒穀物)を増やす11
  • 十分な水分摂取: 水やお茶、無糖のジュースなどを十分に飲むよう促す11
  • 運動: 定期的な運動を奨励する11
  • 排便習慣の確立: 毎日決まった時間(特に食後)にトイレに行く習慣をつける13
  • 強制しない: 排便時に子どもを叱ったり、プレッシャーをかけたりしない11

いつ医師に相談すべきか

  • 食事や生活習慣を変えても便秘が長引く、または改善しない場合11
  • 腹痛がひどい、食欲がない、体重が減るなどの症状がある場合11
  • 便に血が混じる場合11
  • その他、異常な兆候が見られる場合。

医師は超音波検査で腸の状態を確認し、個々の状況に合わせたサポートを提供することができます1

3. 腸重積症(ちょうじゅうせきしょう)

腸重積症は、腸の一部が隣接する腸の中にはまり込んでしまうことで、腸閉塞や血流障害を引き起こす、緊急性の高い外科的疾患です5。この状態は、特に生後3ヶ月から1歳の乳幼児に最も多く見られ、ほとんどのケースで明確な原因は見つかりません7

症状

腸重積症には「腹痛」「嘔吐」「血便」という3つの古典的な症状がありますが、これらすべてが同時に現れるとは限りません5

  • 周期的に起こる激しい腹痛: お子さんが突然、火がついたように激しく泣き叫び、体を反らせたり、脚をお腹に引きつけたりします7。この痛みは数分続いた後、一時的に泣き止んで普段通りに遊び始め、その後再び痛みの波がやってきます6。痛みの間隔は次第に短くなることがあります6
  • 嘔吐: 最初は食べたものを吐きますが、次第に胆汁(黄色や緑色の液体)を吐くようになります6
  • 血便: 便に新鮮な血が混じったり、「いちごゼリー状」と表現される特徴的な粘血便が出たりします1。これは重要な遅発性のサインです5
  • その他の症状: 元気がなくぐったりする、顔色が悪くなる、お腹が張るなどの症状が見られることもあります7

腸重積症の危険性は、診断と治療が遅れると、はまり込んだ腸が壊死(えし)や穿孔(せんこう)を起こし、腹膜炎や敗血症といった生命を脅かす合併症を引き起こす点にあります5。したがって、腸重積症の兆候を早期に認識することが極めて重要です。

いつ医師に相談すべきか

お子さんに腸重積症が疑われる場合、特に以下の症状が見られたら、直ちに最寄りの医療機関を受診してください。

  • 周期的に激しく泣き叫び、脚をお腹に引きつける(特に乳幼児)7
  • 頻繁な嘔吐6
  • 血便や粘血便が出る1
  • 普段と違って元気がなく、ぐったりしている6

早期診断と適切な処置(通常は高圧浣腸による整復や手術)が、お子さんの命を救い、危険な合併症を防ぐ鍵となります5

4. 急性虫垂炎(盲腸)

急性虫垂炎は、大腸の始まりの部分(盲腸)に付着している指のような小さな突起である虫垂が炎症を起こす病気です5。これは子どもによく見られる外科的救急疾患ですが、5歳未満の幼児では比較的まれです7

症状

虫垂炎の症状は多様で、時に胃腸炎など他の病気との区別が難しいことがあります5

  • 腹痛: 通常、みぞおち(胃のあたり)やおへそ周りの鈍い痛みから始まります5。数時間後、痛みは右下腹部(右腸骨窩)へと移動し、そこに集中する傾向があります14。痛みは持続的で、時間とともに強まり、体を動かしたり、咳やくしゃみをしたりすると響きます14
  • 吐き気と嘔吐: 腹痛の後に現れることが多いです5
  • 食欲不振14
  • 発熱: 通常は微熱ですが、虫垂が破裂すると高熱になることがあります14
  • 消化器症状: 下痢や便秘が見られることもありますが、典型的な症状ではありません5
  • 軽い腹部膨満5

子どもの虫垂炎診断の難しさの一つは、特に低年齢の子どもにおいて、症状が必ずしも典型的でないことです5。子どもは痛みの場所を正確に表現できないことがあり14、病状の進行も速い場合があります。

いつ医師に相談すべきか

虫垂炎が疑われる場合、特に以下の兆候が見られたら、直ちに医師の診察を受けてください。

  • 腹痛が時間とともに強くなる、特に右下腹部に痛みが集中している場合1415
  • 腹痛に加えて、発熱、嘔吐、食欲不振がある場合14
  • お腹に触られるのを嫌がる、または右下腹部を押すと痛みが強くなる場合14
  • 体をかがめて歩く、または脚をまっすぐ伸ばせない場合14

虫垂炎は、手術が遅れると虫垂が破裂し、腹膜炎(お腹の中の感染症)、腹腔内膿瘍などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります14。早期診断と外科手術による虫垂切除が標準的な治療法です。

5. 機能性腹痛症(FAP)

機能性腹痛症(Functional Abdominal Pain – FAP)は、適切な医学的評価を行っても、炎症、感染、腫瘍、構造的異常といった器質的な病気の証拠が見つからないにもかかわらず、腹痛が繰り返し、または持続的に起こる状態を指します16。これは子どもや思春期の若者における慢性腹痛の一般的な原因の一つで、世界中の約13.5%の子どもが罹患していると報告されています16

診断基準(Rome IVによる)

Rome IV診断基準によると、FAPと診断されるためには、診断前の少なくとも2ヶ月間にわたって月に4回以上症状が現れ、以下のすべてを満たす必要があります1718

  • 食事や月経といった生理的な出来事の間だけに起こるわけではない、断続的または持続的な腹痛がある。
  • 過敏性腸症候群(IBS)、機能性ディスペプシア、または腹部片頭痛の診断基準を満たさない。
  • 適切な医学的評価の後、腹痛の症状が他の病状によって十分に説明できない。

FAPの特徴

  • 痛みは、多くの場合おへその周りに集中するか、特定の場所に定まりません17
  • 痛みの程度は軽度から重度まで様々で、学校を休むなど、子どもの日常生活に影響を与えることがあります16
  • 頭痛、手足の痛み、睡眠障害といった他の身体症状を伴うことがあります16
  • ストレス、不安、家庭や学校の問題といった心理社会的要因が、痛みの引き金になったり、痛みを悪化させたりする役割を果たすことがあります16。消化器系の問題を抱える親を持つ子どもは、慢性的な腹痛を発症する可能性が高いとされています16

FAPは、内臓の知覚過敏、ホルモンの変化、軽度の炎症、消化管の運動異常などを含む、脳と腸の複雑な相互作用(脳腸相関)に関連していると考えられています16。FAPを「仮病」ではなく、実際に存在する医学的な状態として認識することが非常に重要です19。これにより、子どもと家族の不安が軽減され、適切な管理アプローチへとつながります16

FAPの管理

FAPの管理における主な目標は、痛みを完全に取り除くことではなく、生活の質を向上させ、病状の深刻さに関する親子双方の不安を和らげ、痛みが日常生活に与える影響を最小限に抑えることです16

  • 教育と安心感の提供: FAPの性質について家族と子どもに説明し、これが一般的で、危険な病気に関連することはまれであることを理解してもらう16
  • 心理的要因の特定と対処: ストレスや不安の要因がある場合、認知行動療法(CBT)や催眠療法などの心理的サポートが有効なことがあります16
  • ライフスタイルの変更: 規則正しい生活リズム、十分な睡眠、バランスの取れた食事、定期的な身体活動を奨励する16
  • 不要な検査の回避: 警告サイン(レッドフラッグ)がない場合、過剰な検査は利益をもたらさず、かえって不安を増大させる可能性があります16
  • 薬物療法: 薬の使用は慎重に検討されるべきで、通常は多角的で個別化されたアプローチの一部としてのみ用いられます16

6. 食物アレルギー・不耐症

おへそ周りの腹痛は、食物アレルギーや食物不耐症の兆候である可能性もあります17

  • 食物アレルギー: これは、食物中の特定のタンパク質に対する免疫系の反応です。症状は食後すぐに現れることがあり、腹痛、嘔吐、下痢、発疹、唇や舌の腫れ、呼吸困難などが含まれます17
  • 食物不耐症: これは免疫系とは関係なく、通常、食物中の特定の成分を消化するための酵素が体に不足していることが原因です。一般的な例として、牛乳中の乳糖(ラクトース)を消化するラクターゼ酵素の欠乏による「乳糖不耐症」や、吸収されにくい短鎖炭水化物群である「FODMAPs」に対する不耐症があります17。症状は通常、腹痛、お腹の張り、下痢などで、問題となる食品を一定量摂取した後に現れます。

アレルギーと不耐症を区別することは、対処法や重症度が異なるため非常に重要です。食物アレルギーは生命を脅かすアナフィラキシー反応を引き起こす可能性がありますが、食物不耐症は主に消化器系の不快感を引き起こします。

症状

  • 腹痛(多くはけいれん性の痛み、お腹の張り)
  • 吐き気、嘔吐
  • 下痢または便秘
  • 腹部膨満感、ガス
  • アレルギーの場合、発疹、かゆみ、腫れ、呼吸困難が加わることがある

いつ医師に相談すべきか

  • お子さんが重篤なアレルギー反応(例:呼吸困難、喉の腫れ)を示している疑いがある場合。
  • 特定の食品を食べた後に消化器症状が長引く、または繰り返す場合。
  • 体重減少や成長の遅れが見られる場合。

医師は、診断のために皮膚プリックテスト、特異的IgE抗体血液検査、または食物除去試験などを指示することがあります。

7. 尿路感染症(UTI)

尿路感染症(UTI)は、細菌が泌尿器系(腎臓、尿管、膀胱、尿道)のいずれかの部分に侵入し、炎症を引き起こすことで発生します8。UTIは通常、排尿に関連する症状を引き起こしますが、子ども、特に乳幼児では、腹痛(おへそ周りの痛みを含む)が主な症状の一つとなることがあります8

症状

子どものUTIの症状は多様で非典型的であり、特に新生児や乳幼児ではその傾向が顕著です。

  • 腹痛(下腹部またはおへそ周り)8
  • 発熱(特に乳幼児では唯一の症状であることも)
  • 吐き気、嘔吐、食欲不振8
  • 排尿時の痛み、頻尿、尿意切迫
  • 尿が濁る、臭いが強い、または血が混じる
  • 理由なく機嫌が悪い、ぐずる
  • トイレトレーニングが完了した子どものおねしょ(夜尿症)

消化器系の症状だけに注目していると、UTIは見逃される可能性があります8。特に、原因不明の発熱や他の泌尿器症状がある場合は、腹痛の潜在的な原因としてUTIを考慮することが重要です。

いつ医師に相談すべきか

  • お子さんにUTIを疑う症状が見られる場合。
  • 原因不明の発熱、特に2歳未満の女児や包茎の男児の場合。

UTIの診断は通常、尿検査に基づいて行われます8。腎盂腎炎や腎臓の損傷といった深刻な合併症を防ぐためには、抗生物質による迅速な治療が必要です。

8. その他の原因

上記の一般的な原因に加えて、子どものおへそ周りの腹痛は、以下のような比較的まれな状態によっても引き起こされることがあります。

  • 腸間膜リンパ節炎: 小腸を腹壁に固定している膜(腸間膜)にあるリンパ節の炎症です。多くは、呼吸器や消化器のウイルス感染後に発生します。症状は腹痛、発熱、嘔吐など急性虫垂炎に似ていることがありますが、通常は自然に治癒します14
  • ストレスや不安: 子どもは心理的なストレスを腹痛などの身体症状として表現することがあります20。痛みには明確なパターンがなく、学校や家庭でのストレスの多い出来事と関連している場合があります。
  • 腸閉塞: 腸が部分的または完全に塞がれ、食物や消化液の通過が妨げられる状態です。手術後の癒着、嵌頓(かんとん)ヘルニア、先天的な異常などが原因となり得ます。激しい腹痛、嘔吐(胆汁や便のようなものを吐くこともある)、腹部膨満、排便・排ガスの停止などが症状です5。これは外科的救急疾患です。
  • 急性膵炎: 子どもではまれですが、みぞおちやおへそ周りに激しい腹痛を引き起こし、背中に痛みが広がることがあります。嘔吐を伴います13
  • 婦人科系の疾患(思春期の女児): 月経痛、卵巣嚢腫、骨盤内炎症性疾患など8
  • 尿路結石: 激しいけいれん性の腹痛を引き起こすことがあります8

腹痛の原因を正確に診断するためには、医師による慎重な診察と、時には追加の検査が必要となります。

こんな症状は要注意!すぐに病院へ行くべき危険なサイン(レッドフラッグ)

お子さんが腹痛を訴えたとき、親御さんにとって最も重要なことは、危険な状態を示唆する警告サイン(「レッドフラッグ症状」)を認識することです3。これらの症状は、お子さんが緊急の医療介入を必要とする深刻な医学的問題を抱えている可能性を示しています6。これらのサインを早期に認識し、迅速に行動することが、治療結果に大きな違いをもたらし、時にはお子さんの命を救うことにも繋がります63。多くの信頼できる医療情報源が、これらのサインを特定することの重要性を強調しています6。以下は、親御さんが特に注意すべきレッドフラッグ症状をまとめたものです。

表1: 注意すべき危険なサイン(レッドフラッグ症状)のリスト
症状のグループ 具体的な症状
痛みの特徴 – 突然発症し、お子さんが泣き叫ぶほど、または耐えられないほどの激しい痛み6
– 時間とともに痛みが悪化する、または全く改善しない3
– 夜中に痛みで目が覚める21
– 痛みが特定の場所(特に右下腹部)に限局している1516
– お腹に触れたり、体を動かしたりすると痛みが強くなる7
嘔吐と便の状態 – 緑色や黄色の液体(胆汁)を吐く63
– 血やコーヒーかすのようなものを吐く3
– 便に新鮮な血、タールのような黒い便、またはイチゴゼリー状の粘血便が混じる1
– 重度で持続的な下痢、特に大量の水様便16
全身状態 – ぐったりしている、意識がもうろうとしている、呼びかけに反応が鈍い3
– 高熱、特に低年齢の乳児(例:生後3ヶ月未満で38℃以上の発熱)6
– 顔色が悪い、青白い、または皮膚や白目が黄色い(黄疸)15
– 脱水症状のサイン:口が渇く、目が落ちくぼむ、涙が出ない、おしっこが少ない、皮膚が乾燥している3
– お腹がパンパンに張っている、硬い、または異常なしこりに触れる21
– 原因不明の体重減少や成長障害1516
– 飲み込みにくい、または飲み込む時に痛みを伴う1517
特別な注意を要する年齢・背景 – 新生児または乳児(生後3~6ヶ月未満)に見られる何らかの異常なサイン6
– 心臓、腎臓、代謝疾患、免疫不全などの基礎疾患がある6
その他のサイン – 腹部の外傷後の腹痛3
– 鼠径部のヘルニア(脱腸)が元に戻らない3
– 家族に炎症性腸疾患(IBD)の病歴がある16

いつ救急車を呼ぶか、救急外来へ行くべきか

お子さんに上記のレッドフラッグ症状が一つでも見られる場合は、直ちに最寄りの病院の救急外来を受診するか、救急車を呼んでください3。日本では、救急車の要請は119番です。また、一部の自治体では、夜間や休日の子どもの急な病気に関する電話相談窓口(例:#8000)を設けています22。しかし、緊急性が高い状況では、直接病院へ向かうか119番通報することが最優先です。これらの危険なサインに関する知識を持つことは、親御さんが軽度の腹痛に対して不必要な心配を減らすだけでなく、お子さんが本当に危険な状態にあるときに、決断力を持って迅速に行動するために不可欠です6。お子さんの健康と命を守るための重要な鍵となります。お子さんの状態について少しでも不安があれば、医療機関に助けを求めることを決してためらわないでください。

家庭でできること:応急手当と予防策

お子さんの腹痛が軽度で、危険なサイン(レッドフラッグ症状)が見られない場合、親御さんは家庭でいくつかのケアを行うことで、お子さんの不快感を和らげることができます7。しかし、家庭でのケアは、ガスが溜まっている、軽い便秘、脱水症状のない軽症の胃腸炎など、軽微な問題に関連する一過性の軽い腹痛にのみ適していることを強調しておくことが重要です23。レッドフラッグ症状がある場合、またはお子さんの状態について確信が持てない場合は、常に医師の診察を優先してください23

子どもが軽い腹痛を訴えたときの一般的な家庭でのケア7

  • 休息: お子さんが最も楽な姿勢で休めるように促します23
  • 水分補給: 下痢や軽い嘔吐がある場合は、水や経口補水液(ORS)を少量ずつ飲ませます6。糖分の多いジュースや炭酸飲料は症状を悪化させる可能性があるので避けてください6
  • 注意深い観察: お子さんの症状を注意深く観察し続け、変化やレッドフラッグ症状の出現を早期に発見できるようにします23
  • 安心させる: 親御さんの気遣いや優しい言葉は、お子さんを安心させ、気分を楽にすることができます23
  • 楽な服装: お腹を締め付けない、ゆったりとした楽な服装をさせます23
  • お腹を優しくマッサージする: お腹の張りや軽い便秘の場合、時計回りに「の」の字を描くように優しくお腹をマッサージする(のの字マッサージ)と、消化を助け、不快感を和らげることがあります7

特定の状況における家庭でのケア

  • 軽度の胃腸炎(脱水なし): ORSによる水分補給に集中し、前述の通り、年齢に応じた通常の食事を徐々に再開します6
  • 軽い便秘: 食事の食物繊維を増やし、十分な水分を摂らせ、規則的な排便習慣を促します10
  • ガスによるお腹の張り: 優しくお腹をマッサージし、お子さんが快適であれば軽い運動を勧めます。

健康に関する注意事項

  • 自己判断で薬を与えない: 医師の指示なく、いかなる種類の薬(鎮痛剤、下剤、下痢止めなど)も与えないでください5。鎮痛剤は、急性虫垂炎の進行など、深刻な病気の症状を覆い隠してしまう可能性があり、下痢止め(特にロペラミド)は乳幼児には腸の動きを止めてしまうなどの危険を伴います6
  • お腹を温めない: 腹腔内に炎症がある可能性(例:急性虫垂炎や胃腸炎の疑い)がある場合、カイロや湯たんぽなどでお腹を温めることは避けてください7。温めることで炎症が悪化する可能性があります7。これは親御さんが覚えておくべき重要な警告です。
  • 食事を無理強いしない: お子さんが食べたがらない場合、特に嘔吐や下痢があるときは、無理に食べさせないでください7。水分補給を優先しましょう。

腸の健康を促進するための予防策

  • バランスの取れた食事: 野菜、果物、食物繊維の豊富な食品を十分に摂るようにします。加工食品や糖分の多い食品は控えめに10
  • 十分な水分摂取: 日中はこまめに水分を摂るよう促します1
  • 規則正しい排便習慣: 排便を我慢せず、決まった時間にトイレに行く習慣をつけさせます13
  • 個人の衛生管理: 食事の前やトイレの後には正しく手を洗うことを教え、感染症を予防します13
  • ストレス管理: 子どもがストレスに健康的に対処する方法を学べるよう、支援的な家庭環境を作ります23
  • 定期的な運動: 全身の健康を促進し、便秘の予防にも役立ちます10

家庭でできる有益なケアと、害になる可能性のある行動を明確に区別することが非常に重要です7。「すべきでないこと」の項目は、「すべきこと」と同じくらい重要です。また、予防戦略は、長期的な健康を見据えた積極的な健康増進へと焦点を移すものです。

専門医の受診:いつ、何科を受診すればよい?

かかりつけ医の役割

緊急でない腹痛の場合、お子さんのかかりつけの小児科医が、ほとんどの場合、最初の相談相手となります23。かかりつけ医は、お子さんの状態を評価し、初期診断を行い、一般的な病気を治療し、専門医への紹介が必要かどうかを判断することができます23。また、お子さんの病歴を把握しており、継続的なケアを保証する上で重要な役割を果たします。

いつ小児科医(非緊急)を受診すべきか

  • 腹痛が繰り返される場合(たとえ軽度でも親御さんが心配な場合)23
  • 単純な家庭でのケアを24〜48時間行っても痛みが改善しない場合。
  • 長引く便秘、相談が必要な軽度の胃腸炎、機能性腹痛症(FAP)、食物不耐症、尿路感染症などが疑われる場合14
  • 緊急ではないが、お子さんの腹痛について親御さんが心配な場合。

いつ専門医への紹介が必要になるか

親御さんがどの専門科を受診すべきか迷ったり、直接専門医にかかりたいと思ったりするのは自然なことです。しかし、多くの場合、かかりつけの小児科医が初期対応と調整の重要な役割を担います24

  • 小児消化器専門医: 複雑または慢性の消化器系の問題、例えば長引く機能性腹痛症(FAP)、炎症性腸疾患(IBD)の疑い、重度の便秘、セリアック病、複雑な食物アレルギー・不耐症などの場合21。初期の診察や検査で診断がはっきりしない場合も対象となります。
  • 小児外科医: 急性虫垂炎、腸重積症、腸閉塞など、緊急手術が必要な状態が疑われる、または診断された場合8
  • 小児泌尿器科医: 繰り返す、または複雑な尿路感染症、あるいは尿路の構造的な異常がある場合8
  • 小児アレルギー専門医: 重大な食物アレルギーが疑われる場合の診断と管理のため。
  • 児童精神科医・心理士: ストレス、不安、または痛みへの対処困難が顕著に関連している機能性腹痛症(FAP)の場合16

日本の医療システム

日本では、まず地域の小児科クリニックを受診し、必要に応じて、クリニックの医師が紹介状(しょうかいじょう)を書いて、より大きな病院の専門医を受診するという流れが一般的です24。このプロセスを理解しておくことで、医療サービスを効率的に利用することができます。

表3: 腹痛時の主な診療科と関連疾患
診療科 主な対象疾患・状態 受診を考える目安
かかりつけ小児科 全ての腹痛の初期評価、一般的な疾患(軽症胃腸炎、軽症便秘)の治療、専門医紹介の判断。 緊急でない腹痛の場合、常に最初の相談窓口。
小児消化器科 重症/遷延性胃腸炎、慢性/重症便秘、過敏性腸症候群(IBS)、炎症性腸疾患(IBD)、セリアック病、複雑な機能性腹痛症(FAP)、専門的な診断を要する食物アレルギー/不耐症8 慢性・反復性の原因不明の腹痛。重症または長引く消化器症状。消化器系の精密検査が必要な警告サインがある場合。
小児外科 急性虫垂炎、腸重積症、腸閉塞、嵌頓ヘルニア、手術を要する消化管の先天奇形5 外科的緊急事態が疑われる場合(激しい腹痛、頻回の嘔吐、腹部膨満など)。
小児泌尿器科 反復性/複雑性尿路感染症(UTI)、尿路結石、泌尿器系の先天性・後天性異常8 持続・反復する泌尿器症状(排尿時痛、血尿など)。尿路奇形が疑われる場合。
小児アレルギー科 食物アレルギー(特に重症例や多種アレルギー)、消化器症状を伴う他のアレルギー疾患。 食後に明らかなアレルギー症状を認める場合。専門的なアレルギー検査や管理の相談が必要な場合。
児童精神科医・心理士 心理社会的要因(ストレス、不安)が顕著な機能性腹痛症(FAP)、食行動や排便に関連する行動上の問題。 通常の治療に反応しないFAP。心理的要因の関与が明らかな場合。情緒・行動上の問題を併発している場合。

各専門科の役割を理解することは、親御さんがお子さんの健康管理において、医師とより良く連携するために役立ちます。

よくある質問

Q1: 子どもが「お腹が痛い」とよく言うのですが、ただの癖でしょうか?

お子さんが頻繁に腹痛を訴える場合、単なる「癖」と片付ける前によく観察することが重要です。多くの場合、背後には便秘症や軽い消化不良などの身体的な原因が隠れています15。また、機能性腹痛症(FAP)のように、検査では異常が見つからないものの、脳と腸の過敏性が原因で実際に痛みを感じている状態もあります1619。学校や友人関係などの心理的ストレスが身体症状として現れることも少なくありません20。痛みのタイミング(食後、登校前など)、便の状態、他の症状(発熱、嘔吐など)の有無を記録し、心配な場合は「仮病」と決めつけずに、まずはかかりつけの小児科医に相談してください。

Q2: 腹痛のとき、市販の痛み止めや正露丸のような薬を飲ませても良いですか?

医師の診断なしに、自己判断で市販の薬をお子さんに与えることは非常に危険であり、避けるべきです。特に、アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの解熱鎮痛剤は、急性虫垂炎などの重篤な病気の診断を遅らせる原因となる「症状のマスキング」を引き起こす可能性があります5。また、下痢止めの成分によっては、細菌やウイルスの排出を妨げたり、乳幼児では腸の動きを止めてしまう(イレウス)などの重篤な副作用を引き起こすリスクがあります6。腹痛の原因がはっきりしない限り、薬の使用は必ず医師に相談してください。

Q3: 夜中に子どもが腹痛で起きてしまいました。救急車を呼ぶべきか迷います。

夜間の腹痛は親御さんを非常に不安にさせます。救急車を呼ぶかどうかの判断基準は、本記事の「危険なサイン(レッドフラッグ)」のセクションを参考にしてください37。特に、泣き叫ぶほどの激しい痛み、繰り返し吐く(特に緑色の液体)、ぐったりして意識がはっきりしない、血便が出た、などの場合はためらわずに119番に電話してください。もし、痛みはあるものの、あやせば落ち着き、全身状態も悪くない場合は、かかりつけ医の夜間対応窓口や、自治体が提供する小児救急電話相談(#8000など)に電話して指示を仰ぐのも一つの方法です22。しかし、少しでも迷う場合や不安が強い場合は、救急外来を受診することをためらわないでください。

Q4: 急性胃腸炎のとき、食事はどうすれば良いですか?絶食させるべきですか?

かつては絶食が推奨された時期もありましたが、現在の小児急性胃腸炎のガイドラインでは、早期の食事再開が推奨されています625。嘔吐が落ち着き、経口補水液(ORS)で十分に水分補給ができたら、お子さんが欲しがる範囲で、年齢に応じた普段通りの食事(お粥、うどん、パン、母乳、ミルクなど)を少量から始めてください6。腸の粘膜の回復には栄養が必要であり、早期の栄養補給は回復を早めることがわかっています。ただし、脂肪分の多い食事や糖分の高いジュース、炭酸飲料は、消化に負担をかけたり下痢を悪化させたりする可能性があるので、回復するまでは避けた方が良いでしょう6

Q5: 機能性腹痛症(FAP)と診断されました。治らないのでしょうか?

機能性腹痛症(FAP)は、命に関わる病気ではありませんが、お子さんにとっては非常につらい症状です。重要なのは、この痛みが「気のせい」ではなく、実際に起きている身体的な苦痛であると理解し、受け入れることです19。治療の目標は、痛みをゼロにすることだけでなく、痛みとうまく付き合いながら、学校生活や日常生活への影響を最小限に抑えることです16。規則正しい生活、十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動といった生活習慣の改善が基本となります。また、痛みの引き金となるストレスを特定し、カウンセリングや認知行動療法などを通じて対処法を学ぶことも非常に有効です16。多くの場合は成長とともに改善していきますので、焦らず、長期的な視点で専門家と連携しながらお子さんをサポートしていくことが大切です。

結論

お子さんのおへそ周りの腹痛は、その背後に様々な原因が潜む、ありふれた、しかしながら時に重要なサインです。親御さんの注意深い観察は、異常を早期に発見するための第一歩となります3。腹痛の原因を理解し、特に「レッドフラッグ症状」を見分ける知識を身につけることは、親御さんが自信を持って、迅速かつ適切な判断を下すための鍵となります6。多くの腹痛は、家庭での適切なケアや生活習慣の見直しによって管理可能です7。一方で、機能性腹痛症のように、実際に痛みがありながらも検査では異常が見つからない状態に対しては、その苦痛を理解し、生活の質を向上させるための支援的なアプローチが不可欠です16。お子さんの痛みが長引く、悪化する、または親御さんの心に不安がよぎる場合は、決して一人で抱え込まず、かかりつけの小児科医に相談することが常に最善の選択です。この記事が、親御さんの知識を深め、お子さんの健やかな成長を守るための一助となることを心から願っています。ご家庭と医療専門家との緊密な連携こそが、お子さんの健康を支える最も強固な基盤となるのです。

免責事項この記事は医学的アドバイスに代わるものではなく、症状がある場合は専門家にご相談ください。

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