前立腺肥大症(BPH)の完全ガイド:原因、症状チェック、最新治療法、そして生活への影響のすべて
男性の健康

前立腺肥大症(BPH)の完全ガイド:原因、症状チェック、最新治療法、そして生活への影響のすべて

前立腺肥大症(Benign Prostatic Hyperplasia, BPH)は、多くの中高年男性が経験する一般的な状態であり、生活の質に大きな影響を与える可能性があります。JapaneseHealth.org編集委員会は、日本の皆様がこの疾患について正確に理解し、ご自身の状況に最適な選択肢を見つけるための一助となることを目指し、最新の科学的根拠と国内外の主要な診療ガイドラインに基づき、本稿を執筆いたしました。本稿では、BPHの根本的な原因から、ご自身で症状を評価する方法、そして医療機関で行われる診断プロセス、さらには生活習慣の改善から最新の低侵襲手術に至るまでの包括的な治療選択肢を、専門的かつ分かりやすく徹底解説します。

監修:
門間 哲雄 (もんま てつお) 医師
東京医療センター泌尿器科科長


この記事の科学的根拠

この記事は、入力された研究報告書に明示的に引用されている最高品質の医学的証拠にのみ基づいています。以下のリストには、実際に参照された情報源と、提示された医学的ガイダンスとの直接的な関連性が含まれています。

  • 日本泌尿器科学会(JUA): 本稿における男性の下部尿路症状および前立腺肥大症の診断、薬物療法、手術療法の基準に関する指針は、同学会が発行した「男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン」に基づいています。23
  • 米国泌尿器科学会(AUA): 初期評価、薬物管理、および低侵襲治療を含む治療選択肢に関する推奨事項は、AUAが公表したガイドラインを参考にしています。130
  • 欧州泌尿器科学会(EAU): BPHの治療とフォローアップに関する国際的な視点と推奨事項は、EAUのガイドラインに基づいています。31
  • 米国国立糖尿病・消化器・腎疾病研究所(NIDDK): BPHの定義、原因、症状、および一般的な治療法に関する患者向け情報は、NIDDKの公開情報を基に構成されています。3
  • 厚生労働省: 日本国内におけるBPHの補完療法に関する情報や患者動向のデータは、同省のeJIM(統合医療情報発信サイト)や公表データを参照しています。48

要点まとめ

  • 前立腺肥大症(BPH)は、加齢に伴う非がん性の前立腺の増大であり、50歳以上の日本人男性の約5人に1人が罹患しています。6
  • 主な症状は、尿の勢いが弱い、頻尿、夜間頻尿、残尿感などで、国際前立腺症状スコア(IPSS)を用いて重症度を自己評価できます。1
  • 原因は加齢と男性ホルモンの変化が主ですが、肥満や糖尿病などの生活習慣病(メタボリックシンドローム)も重要な危険因子です。314
  • 治療法は症状の重症度に応じて選択され、生活習慣の改善、薬物療法(α1遮断薬、5α還元酵素阻害薬など)、そして手術療法があります。5
  • 近年、日本ではRezūm(水蒸気治療)やUroLift(尿道吊り上げ術)といった、性機能への影響が少ない新しい低侵襲手術も保険適用となり、治療の選択肢が広がっています。34

第1部:前立腺肥大症(BPH)の概要 – 中高年男性の普遍的な課題

1.1 BPHとは何か?

前立腺肥大症(良性前立腺過形成、Benign Prostatic Hyperplasia – BPH)は、前立腺内の間質細胞および上皮細胞が非悪性的に増殖する医学的状態と定義されます。1 強調すべき重要な点は、これは前立腺の肥大ではありますが、がんではないということです。3 膀胱の真下に位置し、尿道を取り囲むクルミ大の腺である前立腺が大きくなると、尿道を圧迫し、膀胱出口閉塞(Bladder Outlet Obstruction – BOO)を引き起こす可能性があります。2

この状態は、50歳以上の男性において最も一般的な前立腺の問題です。3 日本においても、BPHは重大な健康上の懸念事項です。統計によると、50歳以上の日本人男性の約5人に1人がこの状態に罹患しているとされています。6 厚生労働省のデータは、この問題の規模をさらに明確に示しており、診断された患者数は1990年の17万2000人から2014年には51万人へと、ほぼ3倍に増加しました。8 この増加は、日本の急速な人口高齢化を反映しているだけでなく、健康意識の向上と医療制度の診断能力の改善も示唆しています。

BPH治療の核心的な目標は、肥大そのものを完全に取り除くことではなく、それによって引き起こされる煩わしい症状を改善し、患者の生活の質(Quality of Life – QOL)を向上させることにあります。9 この報告書は、患者と医師が共に話し合い、個々の状況に最も適した治療決定(Shared Decision Making)を下すため、包括的で信頼性の高い情報源を提供することを目的としています。

1.2 原因と危険因子:なぜ前立腺は肥大するのか?

BPHを引き起こす正確なメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、研究によりいくつかの核心的な要因と関連する危険因子が特定されています。5

核心的なメカニズム

BPHの根底にあるのは、前立腺内の細胞増殖とプログラム細胞死(アポトーシス)との間の不均衡であり、これが細胞の蓄積と腺の肥大につながります。2 このプロセスの原動力として、主に2つの要因が考えられています。

  • 加齢とホルモン: 加齢は避けられない最も重要な危険因子です。男性が年を重ねるにつれて、体内のホルモンバランスが変化します。血中のテストステロン濃度は低下しますが、エストロゲンの濃度は比較的一定に保たれ、テストステロンより強力な代謝物であるジヒドロテストステロン(DHT)の存在が続きます。このDHTが、前立腺細胞の成長を促進する主要な要因であると考えられています。12
  • その他の要因: ホルモン以外にも、細胞成長因子、上皮細胞と間質細胞間の複雑な相互作用、そして微視的なレベルでの慢性炎症も、BPHの病態生理において重要な役割を果たしていることが特定されています。13

危険因子の分類

BPHの危険因子は、大きく2つのグループに分けられます。

  • 変更不可能な要因:
    • 加齢: BPHのリスクは40歳を過ぎると著しく増加し、それより若い男性で症状を引き起こすことは稀です。3 組織学的には、BPHは60代男性の約50%に見られ、80歳以上の男性では80%以上に増加します。5
    • 遺伝と家族歴: BPHには明確な遺伝的要素があります。父親や兄弟にBPHの既往歴がある男性は、発症リスクが高くなります。3 ゲノムワイド関連解析(GWAS)では、BPH発症リスクに関連する特定の遺伝子変異も特定されています。14
  • 変更可能な要因(生活習慣):
    • メタボリックシンドローム: これは近年の研究で特定された最も重要な危険因子の一つです。肥満、高血圧、2型糖尿病、脂質異常症といった状態はすべて、BPHの発症および進行と密接に関連しています。3 あるメタアナリシスでは、メタボリックシンドロームを持つ人々は前立腺体積が大きく、年間成長率も有意に高いことが示されました。14 この関連の背後にあるメカニズムは、高インスリン血症と慢性炎症状態によるものと考えられており、どちらも前立腺細胞の増殖を刺激する可能性があります。
    • 食生活: 食生活は重要な役割を果たします。動物性タンパク質、飽和脂肪、精製糖を多く含む食事(炎症誘発性の食事と見なされる)は、BPHリスクの上昇と関連しています。対照的に、植物化学物質が豊富な野菜、果物、全粒穀物を多く含む食事は、リスクを低減する可能性があります。14 具体的には、地中海式食事が前立腺の健康に有益であると報告されています。14
    • 座りがちな生活様式: 身体活動の不足も、特定されている危険因子です。3

生活習慣要因の役割が認識されたことで、BPHに対する見方は変わりました。もはや単なる避けられない老化現象ではなく、日々の選択によって深く影響を受ける状態であると理解されています。これは、患者に積極的なメッセージを伝えるものです。つまり、体重管理、健康的な食生活の採用、身体活動の維持を通じて、自ら積極的に健康管理に参加し、病気の進行を遅らせる可能性があるのです。

第2部:症状の認識と受診のタイミング

2.1 BPHの主な症状

BPHの症状は、一般に下部尿路症状(Lower Urinary Tract Symptoms – LUTS)と総称され、肥大した前立腺による尿道の機械的な圧迫と、狭くなった部分を通して尿を押し出すために膀胱が長期間にわたって過剰に働いた結果生じる機能的変化という、2つの主要なメカニズムの組み合わせから発生します。12 日本の医学文献では、これらの症状は理解しやすくするために、通常3つの主要なグループに分類されます。15

  • 排尿症状(Voiding/Obstructive symptoms):尿を体外に排出することに関連する症状です。
    • 尿勢低下(にょうせいていか):尿の勢いが以前より弱い。
    • 尿線途絶(にょうせんとぜつ):排尿中に尿の流れが途切れる。
    • 排尿遅延(はいにょうちえん):排尿を始めてもすぐに出ず、しばらく待たなければならない。
    • 腹圧排尿(ふくあつはいにょう):腹筋に力を入れないと排尿できない。
  • 蓄尿症状(Storage/Irritative symptoms):膀胱の尿貯蔵能力に関連する症状です。
    • 頻尿(ひんにょう):日中の排尿回数が多い(通常8回以上)。
    • 夜間頻尿(やかんひんにょう):夜間に何度も排尿のために起きる。
    • 尿意切迫感(にょういせっぱくかん):突然、我慢できないほど強い尿意を感じる。
  • 排尿後症状(Post-micturition symptoms):排尿直後に現れる症状です。
    • 残尿感(ざんにょうかん):排尿後も膀胱に尿が残っている感じがする。
    • 排尿後滴下(はいにょうごてきか):排尿が終わったと思った後で、数滴の尿が漏れる。

注意すべき重要な点として、症状の重症度は必ずしも前立腺の大きさと相関するわけではありません。15 前立腺が非常に大きいにもかかわらず症状がほとんどない人もいれば、わずかに肥大しているだけで重篤な影響を受ける人もいます。これは、症状が「静的」要素(大きさによる機械的圧迫)だけでなく、「動的」要素(前立腺および膀胱頸部の平滑筋の収縮)や膀胱自体の健康状態にも依存するためです。2 この理解は、一部の薬剤が前立腺の大きさを変えずに症状を迅速に改善できる理由を説明するのに役立ちます。

2.2 症状の自己チェック:国際前立腺症状スコア(IPSS)

患者と医師が症状の重症度を客観的に評価するため、世界保健機関(WHO)および日本泌尿器科学会(JUA)を含む主要な泌尿器科学会は、国際前立腺症状スコア(International Prostate Symptom Score – IPSS)の使用を承認・推奨しています。1

このツールは7つの症状に関する質問と1つの生活の質に関する質問で構成されています。これにより、主観的な感覚が具体的な数値に変換され、患者が自身の状態をよりよく認識し、医師との面談に備え、治療効果を経時的に追跡するのに役立ちます。

表1:国際前立腺症状スコア(IPSS)および生活の質(QOL)スコア質問票
質問(この1ヶ月間、あなたはどのくらいの頻度で以下の状態を経験しましたか?) 全くない (0点) 5回に1回未満 (1点) 半分未満 (2点) 約半分 (3点) 半分以上 (4点) ほぼいつも (5点)
1. 残尿感 0 1 2 3 4 5
2. 2時間以内に再び排尿する必要があること(頻尿) 0 1 2 3 4 5
3. 尿線途絶(排尿が途切れること) 0 1 2 3 4 5
4. 尿意切迫感(尿を我慢するのが難しいこと) 0 1 2 3 4 5
5. 尿勢低下 0 1 2 3 4 5
6. 腹圧排尿(排尿時にいきむ必要があること) 0 1 2 3 4 5
7. 夜間に排尿のために起きる回数 0回 (0) 1回 (1) 2回 (2) 3回 (3) 4回 (4) 5回以上 (5)
症状スコア合計(IPSS): … / 35
生活の質(QOL)スコア質問:
もしあなたが残りの人生を現在の排尿状態のまま過ごさなければならないとしたら、どう感じますか?
大変満足 (0) 満足 (1) まあまあ満足 (2) どちらでもない (3) やや不満 (4) 不満 (5) 大変不満 (6)
QOLスコア: … / 6
出典:22に記載の質問に基づく

IPSS合計点の解釈:

  • 0 – 7点: 軽症
  • 8 – 19点: 中等症
  • 20 – 35点: 重症

2.3 いつ医師に相談すべきか?(受診の目安)

多くの日本人男性は症状を我慢し、それを老化の避けられない一部と見なす傾向があります。19 しかし、早期の受診は生活の質を大幅に改善し、合併症を予防するのに役立ちます。

一般的なアドバイス:
以下の場合は、泌尿器科を受診することをお勧めします。

  • 症状が日常生活や生活の質に悪影響を及ぼし始めた場合(例:夜間頻尿による不眠、トイレが見つからない不安から外出をためらう)。9
  • IPSS合計点が8点以上(中等症レベル)の場合。5

警告サイン(Red Flags):
以下のいずれかの症状がある場合は、より深刻な状態の兆候である可能性があるため、直ちに医師の診察を受けてください3

  • 全く排尿できない(急性尿閉)。
  • 血尿。
  • 排尿症状に伴う発熱や悪寒(尿路感染症や急性前立腺炎の兆候の可能性)。
  • 下腹部または尿路の激しい痛み。

第3部:医療機関での診断プロセス

患者が下部尿路症状で受診した場合、医師の目標はBPHの存在を確認するだけでなく、前立腺がん、前立腺炎、尿路感染症、膀胱結石、神経系の問題など、同様の症状を引き起こす可能性のある他の深刻な病状を除外することです。10 診断プロセスは、日本および国際的な臨床実践ガイドラインに従って行われます。

3.1 初期の診断プロセス

初期評価には、以下の標準的なステップが含まれます。

  • 病歴聴取: 医師は、IPSSを用いて症状を定量化しながら、詳細な問診を行います。また、一般的な病歴、過去の手術歴、特に現在使用中の薬剤についても尋ねます。市販の風邪薬や抗ヒスタミン薬、鼻充血除去薬を含むアレルギー薬の一部は、膀胱頸部の筋肉を収縮させ、BPHの症状を悪化させる可能性があります。3
  • 身体所見: 医師は腹部を診察し、尿の停滞による膀胱の膨満(膀胱拡張)がないかを確認します。
  • 直腸内指診(DRE): これは非常に重要で不可欠な臨床診察です。医師は手袋を着用し、潤滑剤を塗り、患者の直腸に指をそっと挿入して前立腺の後面を触診します。DREを通じて、医師は腺の大きさ、形状、弾力性、対称性を評価できます。BPHでは、前立腺は通常、腫大し、表面が滑らかでゴムのような弾力性を感じます。対照的に、前立腺が石のように硬い、表面がごつごつしている、または硬結がある場合は、前立腺がんの疑いがある兆候です。12
  • 尿検査: 尿サンプルを分析し、血液(微量血尿)、膿(白血球)、細菌、ブドウ糖の有無を調べます。この検査は、尿路感染症、腎臓の問題、糖尿病など、同様の排尿症状を引き起こす可能性のある状態を除外するのに役立ちます。1
  • 血清PSA測定: PSAはProstate-Specific Antigen(前立腺特異抗原)の略で、前立腺細胞によって産生されるタンパク質です。血中PSA濃度の上昇は前立腺がんの兆候である可能性がありますが、BPHや前立腺炎といった良性の原因でも上昇することがあります。11

PSA検査の役割は、しばしば患者に多くの不安を引き起こします。PSAはがんの診断検査ではなく、スクリーニングツールであることを理解することが重要です。PSA濃度が高いからといって、がんであるとは限りません。医師は、年齢、前立腺の大きさ、時間経過に伴うPSAの変化速度(PSAベロシティ)など、多くの要因に基づいてPSAの結果を解釈します。BPH治療薬の一部、特に5α還元酵素阻害薬(5-ARI)は、血中PSA濃度を約50%低下させる可能性があるため、PSAの結果を正確に解釈するためには、服用中のすべての薬剤を医師に伝える必要があります。22

3.2 より詳細な検査(選択的)

初期診断が不明確な場合や、侵襲的治療計画(特に手術)の準備のために、医師はさらにいくつかの専門的な検査を指示することがあります。

  • 尿流測定(Uroflowmetry): 患者は、便器のような特殊な装置に排尿するよう求められます。この機械が尿流の速度、尿量、排尿時間を記録します。尿流が弱い(最大尿流率が低い)ことは、BPHによる閉塞の客観的な兆候となり得ます。1
  • 残尿測定(PVR): 患者が排尿し終えた直後に、医師は下腹部に超音波装置を当てて膀胱内に残っている尿量を測定します。残尿量が多いことは、膀胱が尿を効果的に排出しきれていないことを示し、重大な閉塞または膀胱の収縮機能の低下の兆候です。1
  • 超音波検査: 経腹的超音波または経直腸的超音波(TRUS)を用いて、前立腺の体積と形状を正確に測定します。超音波検査はまた、膀胱の状態(膀胱壁の肥厚、膀胱結石)や腎臓(水腎症)を評価するのにも役立ちます。13
  • 膀胱鏡検査: この手技は通常、一般的なBPHの診断には必要ありません。しかし、医師が尿道狭窄、膀胱結石、または膀胱内の腫瘍など、他の問題を疑う場合に実施されることがあります。医師は、カメラが付いた柔軟な内視鏡を尿道から挿入し、尿道と膀胱の内部を直接観察します。11

第4部:治療法の選択 – 医師との共同意思決定

4.1 治療法の全体像

すべての人に適した単一の治療法というものは存在しません。BPHの治療法の選択は、症状の重症度(IPSSによる評価)、生活の質(QOL)への影響度、前立腺の大きさや形状、合併症の有無、全身の健康状態、そして最も重要なこととして、患者自身の希望と優先順位といった多くの要因を慎重に考慮した上で、高度に個別化されるプロセスです。1

現代のBPH管理における核心的な原則は「共同意思決定(Shared Decision-Making)」であり、医師が各選択肢の利益とリスクに関する十分な情報を提供し、患者はそれを理解した上で、自身に最も適した決定を医師と共に行います。BPHの治療スペクトラムは非常に広く、非介入から積極的な外科的アプローチまで多岐にわたり、通常は以下の順序で段階的に検討されます。

  1. 経過観察
  2. 行動療法・生活指導
  3. 薬物療法
  4. 低侵襲治療
  5. 手術療法

4.2 経過観察と生活習慣の改善

経過観察(Watchful Waiting): これは、症状が軽度(IPSSスコア ≤ 7)で、生活の質に大きな影響を感じていない患者に適した選択肢です。5 「経過観察」とは何もしないという意味ではありません。患者は引き続き定期的な診察(通常は年に1回)を受け、医師が症状を再評価し、病気が静かに悪化していないことを確認する必要があります。27

行動療法・生活指導: これらはすべての治療計画の基盤であり、単独で、あるいは他の方法と組み合わせて適用できます。目標は、薬や手術を用いずに症状を軽減することです。具体的なアドバイスには以下のようなものがあります。3

  • 水分摂取の管理: 夜間の排尿回数を減らすため、就寝前の2~3時間は水分、特にアルコール、ビール、コーヒー、お茶などの利尿作用のある飲み物の摂取を控える。
  • 排尿習慣: 尿意を感じなくても、一定の時間ごと(例:2~3時間ごと)に排尿する習慣をつける(時間排尿)。尿意を長く我慢しない。膀胱を完全に空にするために、「二段階排尿」(排尿後、数分待ってからもう一度排尿を試みる)を実践する。
  • 身体活動: 長時間座り続けることは骨盤内のうっ血を引き起こし、症状を悪化させる可能性があるため避ける。ウォーキングや水泳などの軽い運動は、血行を改善し、全体的な健康を促進する。
  • 体を温める: 寒さは膀胱頸部の筋肉を収縮させ、排尿をより困難にすることがある。常に体を、特に下半身を温かく保つ。
  • 便秘を避ける: 便秘は膀胱や前立腺に圧力をかける可能性がある。便秘を防ぐために、食物繊維の豊富な食事と十分な水分摂取を心がける。
  • 食生活: 辛い食べ物や香辛料の多い食事は膀胱を刺激する可能性があるため控える。

4.3 薬物療法

薬物療法は通常、症状が中等度から重度(IPSS ≥ 8)で、生活の質に影響が出ている患者に対する第一選択です。5 さまざまな薬物群があり、それぞれ作用機序と副作用が異なります。

表2:日本で承認されているBPH治療薬の概要
薬剤の種類 日本での一般的な有効成分名 作用機序 効果と速効性 主な適応 一般的な副作用
α1遮断薬 タムスロシン, シロドシン, ナフトピジル 膀胱頸部と前立腺の平滑筋を弛緩させ、尿道を広げる。 速い(数日~数週間) 中等度から重度の症状、あらゆる大きさの前立腺。 めまい、起立性低血圧、倦怠感、射精障害(逆行性射精または射精不能)。
5α還元酵素阻害薬 (5-ARI) デュタステリド(フィナステリドはBPHではあまり使われない) テストステロンからDHTへの変換を阻害し、時間とともに前立腺を縮小させる。 遅い(効果が明確になるまで3~6ヶ月必要) 大きな前立腺(通常 >30-40ml)、病気の進行予防。 性欲減退、勃起不全、精液量減少、血中PSA濃度の低下。
ホスホジエステラーゼ-5 (PDE5) 阻害薬 タダラフィル(連日投与) 前立腺と膀胱の平滑筋を弛緩させ、骨盤領域の血流を改善する。 速い(数週間) BPH症状と勃起不全(ED)の両方を持つ患者。 頭痛、顔のほてり、消化不良、背部痛。
抗コリン薬 / β3作動薬 ソリフェナシン, ミラベグロン 膀胱の過活動(不随意収縮)を抑制し、蓄尿症状をコントロールする。 速い(数週間) 蓄尿症状(尿意切迫感、頻尿)が顕著な場合にα1遮断薬と併用。 口渇、便秘(抗コリン薬);頻脈(β3作動薬)。
植物製剤 / 漢方薬 エビプロスタット®, セルニルトン®, 八味地黄丸 多様な機序、多くは抗炎症、抗酸化作用。 遅く、効果は穏やか 軽度の症状に対する補助療法、または他の薬剤との併用。 副作用は少ない、主に軽度の消化器症状。
出典:9, JUAガイドライン23, AUA30, EAU31, 及びその他の情報源16からの統合情報。

日本の医療実践における特徴的な点の一つは、ハーブ療法や漢方薬が治療ガイドラインに統合されていることです。23 これらの効果に関する科学的根拠は西洋薬ほど強力ではありませんが、安全性が高く、患者に受け入れられやすいため、しばしば補助療法として使用されます。患者は、これらの治療法を含め、すべての選択肢について医師とオープンに話し合うべきです。

4.4 手術療法と低侵襲治療

薬物療法が十分に効果がない、耐えられない副作用を引き起こす、または患者がすでに合併症を発症している場合に、手術が検討されます。これらの合併症には、再発性の急性尿閉、再発性の尿路感染症、膀胱結石、持続性の血尿、または閉塞による腎機能の低下が含まれます。5

近年、BPH手術の分野は飛躍的な進歩を遂げ、多くの低侵襲外科治療(Minimally Invasive Surgical Therapies – MISTs)が登場しました。この傾向は、治療目標の重要な変化を反映しています。単に「閉塞を解消する」だけでなく、「生活の質、特に性機能を最大限に温存しながら閉塞を解消する」ことを目指すようになっています。30

表3:BPHに対する手術および低侵襲治療法の比較
方法 簡単な説明 対象(前立腺サイズ) 侵襲度 & 麻酔 入院期間 効果 射精への影響
TURP (経尿道的前立腺切除術) 伝統的な「ゴールドスタンダード」。電気メスで尿道から肥大組織を切除。 中程度 (30-80ml) 侵襲的。脊椎麻酔/全身麻酔。 数日 非常に高い、持続的 逆行性射精のリスクが非常に高い。
HoLEP/ThuLEP (レーザー核出術) ホルミウム/ツリウムレーザーを用いて肥大した腺腫を核出し、開放手術のように内視鏡で行う。 全サイズ、特に巨大な前立腺 (>80ml) に有効。 侵襲的。脊椎麻酔/全身麻酔。 4-7日35 非常に高い、持続的、再発率が低い。 逆行性射精のリスクが非常に高い。
Rezūm (水蒸気治療) 水蒸気の熱エネルギーを用いて肥大組織を壊死・縮小させる。 小~中程度 (30-80g)、大きな中葉がない場合。 低侵襲。鎮静/局所麻酔で可能。 0-2日35 良好。再治療率はTURPより高い可能性あり。 リスクは低い、射精機能温存。
UroLift (尿道吊り上げ術) 小さなインプラントを用いて前立腺葉を両側に「吊り上げ」て保持し、尿道を広げる。 小~中程度 (30-80g)、大きな中葉がない場合。 低侵襲。鎮静/局所麻酔で可能。 通常は日帰り。 良好。再治療率はTURPより高い可能性あり。 リスクは非常に低い、射精機能温存。
出典:27, AUAガイドライン30, 及びその他の情報源5からの統合情報。

RezūmやUroLiftといった新しい手技が日本の公的医療保険制度でカバーされるようになったことは34、これらの先進技術が臨床現場で認知され、適用されていることを示しており、患者が自身の健康状態や個人の優先順位に合わせてより多くの選択肢を持てるようになったことを意味します。

よくある質問

前立腺肥大症は自然に治りますか?

いいえ、前立腺肥大症は加齢に伴う慢性的な進行性の状態であり、通常、自然に治癒することはありません。38 しかし、症状には波があり、良くなったり悪くなったりすることがあります。より重要なのは、本稿の第4.2部で述べたような積極的な生活習慣の改善を取り入れることで、症状を大幅に改善し、病気の進行を遅らせることができる可能性があることです。1738 具体的には、適度な運動、バランスの取れた食事、禁煙といった習慣に継続的に取り組むことが、症状の発現や悪化を予防・改善する上で大切であると報告されています。38 これにより、多くの方が積極的な医療介入なしに、この状態と平和に共存することが可能になります。

前立腺肥大症に良い食べ物や飲み物はありますか?

現時点では、BPHを治癒させることが証明された特定の「スーパーフード」や「奇跡の飲み物」は存在しません。しかし、科学的根拠は、健康的な食事が重要な hỗ trợ 役割を果たすことを示唆しています。野菜、果物、全粒穀物、豆類が豊富な食事(地中海式食事に類似)を摂り、動物性脂肪、赤身肉、精製糖を制限することは、慢性炎症やメタボリックシンドロームの危険因子を管理するのに役立ち、結果として前立腺全体の健康に有益である可能性があります。14

手術のデメリットや術後の生活への影響は?

デメリットと影響は、選択される手術方法に大きく依存します。一般的なリスクには、出血、感染、術後の尿道狭窄などがあります。長期的な影響に関して、患者の最大の関心事は通常、性機能です。TURPやHoLEPのような従来の手術は治療効果が非常に高いですが、逆行性射精(オーガズムに達した際に精液が体外に出ず、膀胱に逆流する状態)を引き起こすリスクも非常に高いです。この状態は健康に害はありませんが、心理的な影響や妊孕性に影響を与える可能性があります。RezūmやUroLiftのような新しい低侵襲手技は、このリスクを最小限に抑え、射精機能をより良く温存するように設計されています。25 患者は、効果と潜在的な副作用との間のトレードオフについて、医師と十分に話し合う必要があります。

治療費はどのくらいかかりますか?

日本では、薬物療法から先進的な手術まで、BPHのほとんどの治療法が公的医療保険制度によってカバーされています。患者は通常、費用の一部(年齢や所得に応じて通常1割から3割)を自己負担するだけです。具体的な費用は、薬剤の種類、手術方法、入院期間によって異なります。最も正確な情報については、治療を予定しているクリニックや病院に直接問い合わせて相談することをお勧めします。

性生活は前立腺肥大症の原因になりますか?

性行為の頻度が多いか少ないかにかかわらず、それがBPHの原因であるという科学的証拠は一切ありません。25 実際には、BPHと勃起不全(ED)は高齢男性でしばしば併存し、心血管疾患やメタボリックシンドロームといった共通の危険因子を持っています。15 興味深いことに、元々ED治療薬として知られていたタダラフィル(シアリス)は、現在BPHの症状治療薬としても承認されており、これら二つの状態の間の複雑な関連性を示唆しています。23

薬を飲み始めたら、ずっと飲み続けなければなりませんか?

多くの人にとって、BPHは慢性的な状態であり、症状を効果的に管理するためには継続的な服薬が必要です。しかし、これがすべての人に当てはまるわけではありません。医師は定期的にあなたの状態を再評価します。場合によっては、生活習慣の改善や他の要因によって症状が大幅に改善した場合、医師は厳格な医学的監督の下で、減量や薬の中止を検討することがあります。医師の助言なしに自己判断で服薬を中止しないでください。

結論

前立腺肥大症は、多くの男性が加齢とともに向き合うことになる自然な変化の一部ですが、その症状にただ耐え忍ぶ必要は全くありません。現代の医療は、個々のライフスタイル、症状の重症度、そして個人的な価値観に合わせた、多様で効果的な治療選択肢を提供しています。生活習慣の見直しという身近な一歩から、最新の低侵襲手術に至るまで、治療の目標は常に一つ、すなわち皆様の「生活の質」を最大限に向上させることです。最も重要なことは、症状を一人で抱え込まず、専門家である泌尿器科医に相談することです。本稿が提供する正確な情報が、皆様と医療専門家との間の実りある対話の礎となり、皆様が自信を持って最善の治療法を選択するための一助となることを、JHO編集委員会一同、心より願っております。

免責事項本稿で提供される情報は、教育および情報提供のみを目的としており、専門的な医学的アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。健康に関する懸念がある場合、またはご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

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