【医師監修】デリケートゾーンのかゆみ・おりもの異常の原因と治し方|市販薬の選び方から予防法まで徹底解説
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【医師監修】デリケートゾーンのかゆみ・おりもの異常の原因と治し方|市販薬の選び方から予防法まで徹底解説

デリケートゾーンのかゆみやおりものの変化は、多くの女性が経験する非常に一般的な悩みですが、恥ずかしさから一人で抱え込んでしまうことも少なくありません。実際に、花王株式会社が2023年に実施した4,582人の日本人女性を対象とした調査によると、8割を超える女性がデリケートゾーンに関する何らかの悩みを抱えており、その中でも「かゆみ・痛み」が28%で最も多い悩みであることが示されています1。また、日本家族計画協会(JFPA)の2020年の調査でも、女性のデリケートゾーンに関する悩みとして「かゆみ」が23.1%、「におい」が21.8%と上位を占めています2。この記事は、産婦人科専門医の監修のもと、これらの悩みの根本的な原因から、ご自身でできる症状のチェック方法、病院を受診すべきタイミングの判断基準、そして科学的根拠に基づいた治療の選択肢(医療機関での治療と日本国内で市販されている医薬品の適切な選び方を含む)に至るまで、包括的な情報を提供します。あなたの不安を和らげ、快適さと自信を取り戻すための一助となることを目的としています。

この記事の科学的根拠

この記事は、入力された研究報告書に明示的に引用されている最高品質の医学的根拠にのみ基づいています。以下は、参照された実際の情報源と、提示された医学的指導との直接的な関連性を含むリストです。

  • 米国疾病予防管理センター(CDC): この記事における外陰膣カンジダ症(VVC)の標準的な治療法に関する指針は、CDCが発行した「性感染症治療ガイドライン2021」に基づいています3
  • 世界保健機関(WHO): 症状を伴う性感染症の管理に関する国際的な背景と基本的な推奨事項は、WHOのガイドラインに基づいています4
  • 日本産科婦人科学会(JSOG): 日本国内の医療基準への準拠を示すため、産婦人科診療における診断や治療の指針は、JSOGの「産婦人科診療ガイドライン」を重要な参考資料としています5
  • 日本性感染症学会(JSSTI): 性感染症(STI)に関する診断・治療の具体的な指針は、JSSTIのガイドラインに基づいています6
  • ドイツの医学会による共同研究: 非アルビカンスカンジダ種を含む、より専門的な診断、危険因子、治療法に関する深い分析は、ドイツの複数の医学会(DGGG, DMykG)による共同ガイドライン研究を参考にしています7

要点まとめ

  • デリケートゾーンのかゆみやおりもの異常は、感染症(カンジダ症、細菌性腟症、性感染症)、皮膚の炎症、ホルモンバランスの変化など、多様な原因によって引き起こされます。
  • 初めて症状が出た場合や、おりものに悪臭や色の異常(黄色、緑色など)がある場合、下腹部痛や発熱を伴う場合は、自己判断せず必ず産婦人科を受診する必要があります。
  • 腟カンジダ症の再発に限り、市販薬(第1類医薬品)の使用が選択肢となりますが、過去に医師による確定診断を受けていることが絶対条件です。
  • 治療法は原因によって異なり、医療機関では抗真菌薬や抗生物質の処方が、セルフケアでは適切な洗浄方法や通気性の良い下着の選択などが推奨されます。
  • 性感染症(STI)が原因の場合、再感染を防ぐためにパートナーも同時に治療を受けることが極めて重要です。

第1章:なぜ起こる?デリケートゾーンのかゆみ・おりものの主な原因

デリケートゾーンのかゆみやおりものの異常は、単一の原因ではなく、非常に多様な要因によって引き起こされます。一般的な感染症から、皮膚自体の問題、あるいは体内のホルモンバランスの変化まで様々です。効果的な治療を行うためには、まずその根本原因を正しく理解することが最も重要な第一歩となります。

1.1. 最も多い原因:感染症

かゆみやおりもの異常の背景には、多くの場合、微生物による感染症が関与しています。

1.1.1. 腟カンジダ症(VVC)

機序:腟カンジダ症は、健康な女性の体内にも常在するカンジダ菌(特にCandida albicansという種類の真菌)が、何らかのきっかけで異常増殖することによって発症します。腟内の微生物バランスが崩れることが主な原因であり、抗生物質の使用、免疫力の低下、妊娠、管理が不十分な糖尿病などが誘因となり得ます37

特徴的な症状:外陰部と腟の激しいかゆみが最も代表的な症状です。おりものは、白く濁り、カッテージチーズ(裏ごしした豆腐)や酒粕のようなポロポロとした塊状になることが特徴で、通常、強い悪臭はありません。灼熱感や性交痛を伴うこともあります3

統計:世界保健機関(WHO)によると、約75%の女性が生涯に一度は腟カンジダ症を経験するとされており、その罹患率の高さがうかがえます8

1.1.2. 細菌性腟症(BV)

機序:細菌性腟症は、特定の病原菌による「感染」というよりも、腟内の常在菌バランスの乱れ(ディスバイオシス)によって生じる状態です。善玉菌である乳酸桿菌(Lactobacilli)が減少し、様々な嫌気性菌が異常に増殖することで、腟内のpHが変化し、症状を引き起こします9

特徴的な症状:主な症状は、魚が腐ったような生臭い匂い(アミン臭)を伴う、灰色がかった白色の均一で水っぽいおりものです。この匂いは、性交後に特に強くなる傾向があります。腟カンジダ症とは対照的に、かゆみは軽度であるか、全くない場合が多いです910

統計:細菌性腟症は、おりものの異常を引き起こす最も一般的な原因の一つであり、世界的に見ても生殖可能年齢の女性の約23~29%が罹患していると報告されています9

1.1.3. 性感染症(STI)

概要:クラミジア、淋菌感染症、トリコモナス症などの性感染症(STI)も、かゆみやおりものの変化を引き起こす重要な原因です。特に注意すべきは、これらの感染症は無症状のことが多い点です。しかし、治療せずに放置すると、骨盤内炎症性疾患(PID)や不妊症といった深刻な合併症につながる危険性があります11

日本の状況:日本の国立感染症研究所(NIID)や厚生労働省(MHLW)のデータによると、特に若年層におけるSTIの増加傾向が報告されており、予防と検査の重要性が一層高まっています12

推奨事項:日本性感染症学会(JSSTI)のガイドラインに基づき、無防備な性交渉があった場合や新しいパートナーができた場合には、症状の有無にかかわらず検査を受けることが強く推奨されます6

1.2. 感染症以外の原因

かゆみの原因は、必ずしも感染症だけではありません。

  • 接触皮膚炎(かぶれ):ナプキン、石鹸、ボディソープ、あるいは下着の摩擦などが刺激となり、外陰部の皮膚に炎症が起きる状態です。主な症状は外陰部のかゆみや赤みで、おりもの自体に変化はないことが多いです13
  • 腟乾燥症(萎縮性腟炎):閉経期、産後、授乳期など、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少することに関連して起こります。腟の乾燥感、かゆみ、性交痛などが主な症状です。

第2章:病院へ行くべき?セルフチェックと受診の目安

特に初めて症状を経験した場合、自己判断は危険を伴う可能性があります。米国疾病予防管理センター(CDC)も、過去に医師からVVCと診断された経験のある女性でさえ、自己診断の精度が高いとは限らないと指摘しています3。以下のフローチャートは、医学的な推奨に基づき、あなたが安全で賢明な判断を下すための手助けとなるものです。

意思決定フローチャート
あなたの症状は? 初めての症状ですか? 医学的ガイドラインに基づくアドバイス
激しいかゆみ+白くポロポロした、匂いのないおりもの はい 必ず婦人科を受診してください。他の疾患を除外するための正確な診断が不可欠です。自己判断での服薬は避けてください35
激しいかゆみ+白くポロポロした、匂いのないおりもの いいえ(過去に医師からカンジダと診断されたことがある) 腟カンジダの再発治療用の市販薬(第1類医薬品)の使用を検討できます。ただし、3日間使用しても症状が改善しない、または6日間使用しても治癒しない場合は、必ず受診してください14
おりものに生臭い匂いや、異常な色(黄色、緑色など)がある 初めてか再発かにかかわらず 必ず婦人科を受診してください。細菌性腟症やSTIの可能性があり、医師による診断と処方薬が必要です6
外陰部のかゆみが主で、おりものに大きな異常はない 初めてか再発かにかかわらず まず2~3日間、優しく洗浄する、通気性の良い下着に変えるなどのセルフケアを試します。改善しない場合は、接触皮膚炎などを除外するために受診してください。
下腹部痛、発熱、腰痛などを伴う 初めてか再発かにかかわらず 直ちに医療機関を受診してください。骨盤内炎症性疾患(PID)など、感染が広がっている可能性があり、緊急の対応が必要です。

第3章:治療法:科学的根拠に基づく選択肢

3.1. 医療機関での専門的な治療

医療機関では、問診、内診、そしておりものを顕微鏡で調べる検査(鏡検)や培養検査などによって正確な診断が行われます。その診断に基づき、あなたの状態に最適な薬剤が処方されます。

主な処方薬の例
疾患 経口薬(飲み薬) 腟錠・外用薬 参照ガイドライン
腟カンジダ症(VVC) フルコナゾール(非複雑性の場合、150mgを1回単回投与) クロトリマゾール、ミコナゾール、イソコナゾール(腟錠やクリーム。1~7日間の治療) 3, 5
細菌性腟症(BV) メトロニダゾール(500mgを1日2回、7日間服用) メトロニダゾールゲル(0.75%)、クリンダマイシンクリーム(2%)(5~7日間使用) 3, 9
クラミジア / 淋病 アジスロマイシン、セフトリアキソンなどの特異的抗生物質 医師の指示に従う 6, 11

3.2. 日本の薬局で買える市販薬(OTC)の正しい選び方と使い方

市販薬は、確定診断後の再発時には非常に便利ですが、その使用には厳格なルールがあります。誤った使用は、適切な治療を遅らせ、症状を悪化させる危険性があります。

【最重要】注意点:腟カンジダ症の治療薬(例:フレディCC、エンペシドL、メディトリートなど)は、日本の医薬品分類で「第1類医薬品」に指定されています。これは、薬剤師による情報提供が義務付けられている医薬品です。日本の規制により、これらの市販薬は「過去に医師によって腟カンジダ症と診断・治療を受けたことがある人」の「再発」にのみ使用が認められています。初めて症状が出た場合や、原因がはっきりしない場合には、絶対に使用しないでください1415

日本の主なOTC薬の比較表
商品名(例) 有効成分 特徴・注意点
メンソレータム フレディCC シリーズ イソコナゾール硝酸塩 または ミコナゾール硝酸塩 腟カンジダの再発専用。1回で済む腟錠、6日間使用する腟錠、外用クリームなど多様な剤形がある。1回タイプは便利だが、診断が正確であることが大前提15
エンペシドL シリーズ クロトリマゾール 腟カンジダの再発専用。歴史のある信頼性の高いブランド。クリームと6日間使用する腟錠がある。指示された期間、確実に使い切ることが重要14
メディトリート シリーズ ミコナゾール硝酸塩 腟カンジダの再発専用。腟錠(内部治療)とクリーム(外部のかゆみ止め)の併用で、包括的な効果が期待できるとされている16
フェミニーナ軟膏S リドカイン、ジフェンヒドラミン塩酸塩 【注意】真菌を殺す効果はない。これは局所麻酔成分と抗ヒスタミン成分で「かゆみを抑える」だけの薬。下着のかぶれや汗によるかゆみには適しているが、カンジダ症に使用しても根本的な治療にはならない17

第4章:再発を防ぐための予防とセルフケア

いくつかの生活習慣を見直すことで、腟内の善玉菌バランスを維持し、再発の危険性を大幅に減らすことが可能です。

  • 適切な洗浄:デリケートゾーンを洗う際は、前から後ろに向かって優しく洗い流すのが基本です。石鹸やボディソープの使いすぎは避け、必要な場合は弱酸性の専用ソープを使用しましょう。腟の内部まで洗う「腟洗浄」は、有益な常在菌まで洗い流してしまうため、避けるべきです718
  • 下着・衣類の選択:通気性の良い綿素材の下着を選びましょう。締め付けの強いガードルやスキニージーンズの長時間の着用は、蒸れの原因となります。水着やトレーニングウェアは、濡れたまま長時間着用せず、使用後すぐに着替えることが、真菌の増殖を防ぐ上で重要です813
  • 食生活:科学的根拠はまだ限定的ですが、一部の専門家は、糖分の多い食品や加工食品の摂取を控えることが、カンジダ菌の増殖を抑制するのに役立つ可能性があると指摘しています。ヨーグルトや発酵食品など、プロバイオティクスを豊富に含む食品を摂取することは、腸内環境と腟内フローラの健康をサポートする可能性があります78
  • 全般的な健康管理:十分な睡眠、ストレスの管理、そして糖尿病などの基礎疾患を良好にコントロールすることは、健康な免疫システムを維持するために不可欠です。これにより、体は病原性微生物の増殖を自然に抑制することができます。

よくある質問

パートナーの治療は必要ですか?

腟カンジダ症の場合:女性の再発率を低下させるという確固たる証拠がないため、症状のない男性パートナーへの定型的な治療は通常推奨されません。しかし、パートナーに亀頭部のかゆみや赤みなどの症状がある場合は、抗真菌薬のクリームで治療を受けるべきです3

性感染症(STI)の場合:クラミジア、淋病、トリコモナス症などが原因の場合は、再感染(ピンポン感染)やコミュニティでの感染拡大を防ぐため、パートナーも同時に治療を受けることが必須です611

妊娠中でも市販薬は使えますか?

絶対に使用しないでください。妊娠中または妊娠の可能性がある女性は、いかなる薬剤を使用する前にも、必ず医師に相談しなければなりません。ほとんどの市販薬は妊婦への使用を推奨していません。特に、フルコナゾールのような経口抗真菌薬は、胎児への危険性と関連する可能性があり、医療上の厳格な監視下で真に必要とされる場合を除き、妊娠中には通常処方されません319


結論:自分のからだを理解し、適切なケアを

デリケートゾーンのかゆみとおりもの異常は、多くの原因が潜む複雑な問題です。この問題を解決するための鍵は、以下の点に集約されます。

  1. 特徴的な症状を観察し、原因を正しく理解しようと努めること。
  2. 特に初めての症状や非典型的な症状が見られる場合には、ためらわずに専門医を受診すること。
  3. 科学的根拠に基づいた治療法を理解し、特に市販薬は確定診断後の再発に限り、責任を持って使用すること。
  4. 健康的な生活習慣を通じて、積極的に再発を予防すること。

あなたの体からのサインに耳を傾けてください。もし少しでも不安な点や長引く症状があれば、決して一人で悩まず、産婦人科医の助言を求めることが、健康で自信に満ちた生活を送るための最も重要な一歩です。

免責事項本記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的助言を構成するものではありません。健康に関する懸念や、ご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

参考文献

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  5. Japan Society of Obstetrics and Gynecology (JSOG), Japan Association of Obstetricians and Gynecologists (JAOG). (2020). 産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編 2020. ISBN: 978-4-524-22689-8. Available from: https://minds.jcqhc.or.jp/common/summary/pdf/c00571.pdf
  6. Japanese Society for Sexually Transmitted Infections (JSSTI). (2020). 性感染症 診断・治療 ガイドライン 2020. ISBN: 978-4-7878-2467-7. Available from: https://www.shindan.co.jp/np/isbn/9784787824677/
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  12. National Institute of Infectious Diseases (NIID). Infectious Diseases Weekly Report (IDWR). Available from: https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr-dl.html
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  14. Sato Pharmaceutical. エンペシドLクリーム. Available from: https://www.empecid.jp/candida/products/cream/
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  16. Taisho Pharmaceutical Co., Ltd. メディトリート. Available from: https://item.rakuten.co.jp/minacolor/m-4987306016590/
  17. Kobayashi Pharmaceutical. フェミニーナ軟膏S. Available from: https://www.kobayashi.co.jp/brand/feminina/nankou/
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  19. Pappas PG, et al. Vulvovaginal Candidiasis: A Review of the Evidence for the 2021 Centers for Disease Control and Prevention of Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines. Clin Infect Dis. 2022;74(Suppl_2):S162-S168. doi: 10.1093/cid/ciab1057. Available from: https://academic.oup.com/cid/article/74/Supplement_2/S162/6567950
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