この記事の科学的根拠
この記事は、入力された研究報告書で明示的に引用されている最高品質の医学的根拠にのみ基づいています。以下のリストには、実際に参照された情報源と、提示された医学的指導との直接的な関連性のみが含まれています。
- 日本整形外科学会(JOS)診療ガイドライン: この記事における変形性膝関節症および股関節症の治療に関する推奨事項(運動療法、薬物療法、外科的治療の選択基準など)は、日本整形外科学会が発行した2023年版および2024年版の診療ガイドラインに基づいています23。
- ROAD (Research on Osteoarthritis/Osteoporosis Against Disability) Study: 日本における変形性関節症の有病率、危険因子に関する統計データは、東京大学の吉村典子教授らが主導する大規模コホート研究「ROADスタディ」の成果を引用しています1。
- The Lancet誌およびNew England Journal of Medicine (NEJM)誌: 病態の最新の理解や、セマグルチドのような新しい治療法の効果に関する国際的な研究成果は、これらのトップジャーナルに掲載された論文に基づいています45。
- 理化学研究所(RIKEN): 変形性関節症の遺伝的要因に関する記述は、理化学研究所によるアスポリン遺伝子の発見に関する研究報告を基にしています6。
要点まとめ
- 変形性関節症は単なる軟骨のすり減りではなく、炎症を伴う関節全体の疾患です。日本の患者数は推定2530万人以上に達します1。
- 治療の基本は、日本整形外科学会の最新ガイドライン23でも強く推奨される「運動療法」と「体重管理」です。これらはすべての患者さんが最初に取り組むべきことです。
- 薬物療法では、まず副作用の少ない外用薬(貼り薬・塗り薬)が推奨されます。飲み薬や注射は、医師と相談の上で慎重に選択されます。
- 最新の研究では、肥満治療薬セマグルチド5や、既存の抗リウマチ薬メトトレキサート7が痛みを軽減する可能性が示され、未来の治療に期待が寄せられています。
- 「年のせい」と諦めず、科学的根拠に基づいた正しい知識を持つことが、痛みを管理し、自立した生活を守るための鍵となります。
第1章:変形性関節症とは?—単なる「軟骨のすり減り」ではない真実
多くの方が「変形性関節症は軟骨がすり減る病気」と考えていますが、近年の研究により、それは病気の一側面に過ぎないことがわかってきました。より正確には、関節軟骨だけでなく、その下の骨(軟骨下骨)や、関節を包む滑膜など、関節全体に変化が及ぶ「関節全体の疾患」として捉えられています4。このプロセスでは、軽度の慢性的な炎症が持続的に発生し、痛みの主な原因となります。
1.1. 変形性関節症の基本的な定義
変形性関節症(Osteoarthritis, OA)は、関節のクッションである軟骨が加齢、肥満、遺伝的要因、過去の怪我などによって傷つき、すり減っていくことで発症します。軟骨が失われると、骨同士が直接こすれ合うようになり、痛みやこわばり、関節の変形を引き起こします。この過程で、軟骨の摩耗粉が滑膜を刺激し、炎症反応が起こります。この炎症がサイトカインと呼ばれる物質を放出し、さらなる軟骨破壊と痛みを引き起こすという悪循環に陥るのです。
1.2. 【重要】レントゲン上の変形性関節症 vs 症状のある変形性関節症
ここで非常に重要なのは、レントゲン検査で関節の変形が見られることと、実際に痛みなどの症状があることとは、必ずしも一致しないという点です。日本の研究データによれば、レントゲン上で変形性関節症と診断される人は非常に多い一方で、その中で実際に痛みを訴える人は一部です1。逆に、レントゲンでは軽度の変化しかなくても、強い痛みを感じる人もいます。この事実は、痛みの原因が関節の変形だけでなく、炎症の程度や神経の感受性など、他の要因も複雑に関与していることを示唆しています。
1.3. 発症に関わる遺伝的要因:日本の研究が発見した「アスポリン遺伝子」
変形性関節症の発症には、遺伝的な素因が関わることが知られています。特に、日本の理化学研究所(RIKEN)の研究チームは、世界に先駆けて変形性膝関節症の発症に関わる「アスポリン(Asporin)」という遺伝子を発見しました6。この発見は、日本の科学が世界の医学研究に大きく貢献した一例です。アスポリン遺伝子の特定の型を持つ人は、軟骨の主成分であるコラーゲンの生成を助ける増殖因子(TGF-β)の働きを阻害しやすいため、軟骨の修復がうまくいかず、変形性関節症を発症する危険性が高まると考えられています。この発見は、将来的に遺伝子情報に基づいた予防法や新しい治療薬の開発につながる可能性があります。
第2章:日本の現状:データで見る変形性関節症
変形性関節症が日本でどれほど深刻な問題であるかを理解するためには、客観的なデータを見ることが不可欠です。ここでは、国内で実施された最大規模の骨関節疾患に関する疫学研究「ROADスタディ」の知見を中心に解説します。
2.1. 日本の大規模コホート研究「ROADスタディ」とは?
「ROADスタディ(Research on Osteoarthritis/Osteoporosis Against Disability)」は、日本の地域住民を対象に、変形性関節症や骨粗鬆症といった運動器疾患の有病率や危険因子を長期的に追跡調査している大規模な研究です8。東京大学の吉村典子教授9が中心となって進められており、その成果は日本の医療政策や診療ガイドライン策定において極めて重要な科学的根拠となっています。この研究のおかげで、私たちは日本人特有の病気の実態を正確に把握できるのです。
2.2. 有病率:日本における膝、股関節、腰椎の変形性関節症
ROADスタディから得られたデータは衝撃的です。レントゲン診断に基づく40歳以上の日本人における有病率は以下の通りです1。
性別 | 変形性膝関節症 | 変形性腰椎症 |
---|---|---|
男性 | 42.6% | 81.5% |
女性 | 62.4% | 65.5% |
出典: Yoshimura N. Clin Calcium. 2011;21(6):815-21.1
特に変形性膝関節症は女性に多く、60%以上がレントゲン上で何らかの変化を示しています。このデータは、変形性関節症が決して他人事ではなく、多くの人が直面する可能性のある身近な疾患であることを明確に示しています。厚生労働省の患者調査でも、変形性関節症は多くの人が医療機関を受診する原因の一つとして挙げられています10。
第3章:症状を正しく理解する
変形性関節症の症状は、ゆっくりと進行するのが特徴です。ご自身の症状がどの段階にあるのかを正しく理解することは、適切な治療を選択し、病気の進行を管理する上で非常に重要です。
3.1. 初期から末期までの進行段階別症状
症状の進行は、一般的に以下のように分けられます11。
- 初期:立ち上がりや歩き始めなど、動き始めに膝が痛む、こわばるといった症状が現れます。しばらく動いていると痛みは和らぐことが多いです。
- 中期:階段の上り下りや正座が辛くなります。関節を動かすと「ゴリゴリ」「ミシミシ」といった音(轢音:れきおん)がすることがあります。関節に水(関節液)が溜まり、腫れることもあります。
- 末期:軟骨がほとんどなくなり、骨が直接ぶつかることで、安静にしていても痛みが続くようになります。関節の変形が進行し、O脚(内反変形)が目立つようになり、歩行が困難になるなど、日常生活に大きな支障をきたします。
3.2. 動き始めの痛み vs 安静時の痛み:痛みの種類の違い
変形性関節症の痛みは一様ではありません。近年、痛みの種類によってその背景にあるメカニズムが異なる可能性が指摘されています。世田谷人工関節・脊椎クリニック院長の塗山正宏医師12らの研究によると、歩行時などの「動作時痛」は、肥満度(BMI)やレントゲン上の関節の狭さといった機械的・構造的な要因と強く関連していました。一方で、安静にしていても痛む「安静時痛」は、神経の感受性が高まっている状態(痛覚過敏)と関連が深いことが示唆されています。この知見は、患者さん一人ひとりの痛みの種類に合わせて、治療法を個別化する必要性を示しています。
第4章:【本稿の核心】最新ガイドラインに基づく治療法のすべて
変形性関節症の治療は、ここ数年で大きく進化しています。現在の治療の主流は、闇雲に薬を使うのではなく、患者さん一人ひとりの状態に合わせて治療法を組み合わせる「個別化・段階的アプローチ」です。そして何より重要なのが、医師と患者が協力して治療方針を決める「共同意思決定」です。ここでは、日本整形外科学会(JOS)の最新診療ガイドライン2023年版(膝)2および2024年版(股関節)3に基づき、科学的根拠のある治療法を徹底解説します。
4.1. 治療の基本方針:個別化・段階的アプローチと共同意思決定
治療はピラミッドのような階層構造で考えられます。土台となるのは、すべての患者さんが行うべき基本的な治療法です。その上で、必要に応じて薬物療法や外科的治療を検討していきます。どの治療を選択するかは、症状の程度、年齢、活動レベル、そして患者さん自身の価値観や目標を考慮して、医師と十分に話し合って決めることが極めて重要です。
4.2. 第一選択治療:すべての患者さんが最初に行うべきこと
ガイドラインで最も強く推奨されているのは、薬に頼る前の「教育」「運動療法」「体重管理」です。これらは治療の根幹であり、その効果は多くの科学的研究によって証明されています。
- 教育と自己管理:まず、ご自身の病気について正しく理解することが第一歩です。痛みの原因、進行の仕組み、そして何が症状を悪化させ、何が改善につながるかを知ることで、日々の生活の中で賢明な選択ができるようになります。
- 運動療法:「痛いから動かさない」は間違いです。筋力低下は関節をさらに不安定にし、痛みを悪化させます。特に膝関節の場合、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を鍛えることが非常に重要です11。水中ウォーキングやエアロバイクなど、関節への負担が少ない運動も推奨されます。ただし、痛みが強い時に無理して行うのは逆効果です。理学療法士などの専門家の指導のもと、適切な運動プログラムを組むのが理想的です。
- 体重管理:体重を減らすことは、膝関節にかかる負担を劇的に軽減します。歩行時、膝には体重の3〜5倍の負荷がかかると言われています。つまり、1kg体重を減らすだけで、膝への負担は3〜5kgも減少するのです。近年の画期的な研究として、肥満症治療薬であるセマグルチド(商品名:ウゴービなど)が、体重減少を介して膝の痛みを大幅に改善することが、権威ある医学雑誌NEJMで報告されました5。この研究では、セマグルチドを投与された群は、平均で体重の13.7%を減量し、痛みや身体機能のスコア(WOMAC)が偽薬群に比べて著しく改善しました。これは、体重管理が単なる生活指導ではなく、強力な「治療」であることを示しています。
4.3. 第二選択治療:薬物療法とその他の介入
運動療法や体重管理で痛みのコントロールが不十分な場合、薬物療法を検討します。ガイドラインでは、副作用の危険性を考慮し、より安全な選択肢から始めることが推奨されています2。
- 外用薬(貼り薬・塗り薬):非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の貼り薬や塗り薬は、飲み薬に比べて胃腸障害などの全身性の副作用が少ないため、薬物療法の第一選択として推奨されています。
- 内服薬(飲み薬):
- アセトアミノフェン:比較的安全性が高い解熱鎮痛薬ですが、効果は軽度です。
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs):ロキソプロフェンなど、強力な鎮痛・抗炎症作用がありますが、長期間の使用は胃腸障害や腎機能障害、心血管系の危険性を高める可能性があるため、必要最小限の期間・量で使用することが原則です。
- デュロキセチン:もともとは抗うつ薬ですが、慢性的な痛みを抑制する神経に作用するため、変形性関節症の痛みにも効果が認められています。特に、神経障害性の痛みが関与していると考えられる場合に有効です。
- 関節内注射:
4.4. 外科的治療:手術が必要となるのはどんな時か
これらの保存的治療を行っても痛みが改善せず、歩行困難など日常生活に大きな支障が出ている場合、外科的治療が検討されます。手術は最終手段ですが、多くの患者さんの生活の質を劇的に改善する可能性があります11。
- 関節鏡視下手術(デブリードマン):関節鏡で内部を洗浄したり、ささくれた軟骨を整えたりする手術ですが、近年の研究では変形性関節症そのものに対する効果は限定的とされ、適応は慎重に判断されます。
- 高位脛骨骨切り術(HTO):O脚変形が強い比較的若い(60代前半まで)活動的な患者さんが良い適応です。すねの骨を切って角度を矯正し、膝の内側にかかる負担を外側に移動させることで痛みを和らげ、自分の関節を温存することができます。
- 人工関節置換術(TKA/UKA):変形性関節症の末期に対する最も確実で効果的な治療法です。傷んだ関節面を金属やポリエチレンでできた人工の関節に置き換える手術で、痛みを劇的に取り除き、関節の動きを改善します。膝関節全体を置き換える全置換術(TKA)と、内側または外側の半分だけを置き換える単顆置換術(UKA)があります。
第5章:未来の治療法と最新研究動向
変形性関節症の治療は、対症療法から、病気の進行そのものを抑制する「疾患修飾薬(DMOADs)」の開発へと向かっています。ここでは、未来への希望となる最新の研究動向をいくつかご紹介します。
- 炎症を標的とする新薬:英国の慈善団体Versus Arthritisが支援した最新の研究では、関節リウマチの治療薬であるメトトレキサートが、炎症の兆候がある変形性膝関節症患者の痛みを著しく軽減することが示されました7。これは、古くからある薬を新しい目的で使う「ドラッグ・リパーパシング」の一例であり、安価で新しい治療選択肢となる可能性があります。
- 遺伝子研究からの新展開:国際的な共同研究グループは、100万人以上のゲノムデータを解析し、変形性関節症に関連する数百の新しい遺伝的マーカーを特定したと科学雑誌Natureで報告しました。この成果は、病気の根本原因の解明を進め、全く新しい作用機序を持つ治療薬(DMOADs)の開発に道を開くものです。
- 肥満と痛みの同時解決?:前述のセマグルチドの研究5は、単なる体重減少効果だけでなく、薬剤自体が全身の炎症を抑えることで痛みを軽減している可能性も示唆しており、代謝と関節炎の関連を解明する上で非常に重要な研究と位置づけられています。
よくある質問
膝の水を抜くと癖になりますか?
これは非常によくある誤解ですが、科学的根拠はありません。「癖になる」わけではありません。関節に水(関節液)が溜まるのは、関節内で炎症が起きているからです。水を抜く(関節穿刺)ことは、圧力を下げて痛みを和らげる対症療法であり、炎症の原因を取り除くものではありません。炎症が続けば、水は再び溜まります。根本的な原因である炎症を、運動療法や薬物療法でコントロールすることが重要です11。
グルコサミンやコンドロイチンのサプリメントは効果がありますか?
この質問に対しては、専門家の間でも見解が分かれることがありますが、日本整形外科学会を含む主要な国際的診療ガイドラインでは、グルコサミンやコンドロイチンのサプリメントを治療として推奨していません2。理由として、これまでに行われた複数の大規模な臨床試験において、偽薬(プラセボ)と比較して痛みを改善する明確で一貫した効果が証明されていないためです。ただし、一部の患者さんからは症状が改善したとの報告もあり、副作用の危険性は低いと考えられています。もし試してみたい場合は、必ずかかりつけの医師に相談し、特に糖尿病などの持病がある方は注意が必要です。
正座は膝に悪いのでしょうか?
正座は膝を深く曲げる姿勢であり、関節に大きな圧力がかかります。変形性膝関節症がすでにある方にとっては、痛みを誘発したり、症状を悪化させたりする可能性があります。日本の生活文化に根差した姿勢ですが、医学的には膝への負担が大きいことは事実です。痛みを伴う場合は無理に正座をせず、椅子を使うなどの工夫をすることが推奨されます11。予防的な観点からも、長時間の正座は避けた方が賢明と言えるでしょう。
結論
変形性関節症は、多くの日本人、特に中高年にとって避けては通れない課題の一つです。しかし、本稿で詳述したように、もはや「年のせい」と諦めるべき病気ではありません。科学的根拠に基づいた最新の知見は、私たちに多くの有効な選択肢を与えてくれます。治療の鍵は、病気を正しく理解し、運動療法や体重管理といった基本を忠実に実行することです。そして、ご自身の症状や生活スタイルに合わせて、医師と協力しながら最適な治療計画を立てていくことが、痛みを克服し、活動的で自立した人生を長く楽しむための最も確実な道筋となります。最新の研究は次々と新しい希望の光をもたらしています。前向きな気持ちで、賢く病気と向き合っていきましょう。
参考文献
- Yoshimura N. [Epidemiology of osteoarthritis in Japan : the ROAD study]. Clin Calcium. 2011 Jun;21(6):815-21. Japanese. PMID: 21628795.
- 日本整形外科学会. 変形性膝関節症診療ガイドライン2023. 南江堂; 2023. Available from: https://www.nankodo.co.jp/g/g9784524207022/
- 日本整形外科学会, 日本股関節学会. 変形性股関節症診療ガイドライン2024(改訂第3版). 南江堂; 2024. Available from: https://www.nankodo.co.jp/g/g9784524213771/
- Kloppenburg M, et al. Osteoarthritis. Lancet. 2025 Jan 18;405(10474):317-332. doi: 10.1016/S0140-6736(24)02322-5. PMID: 39755397.
- Rasmussen S, et al. Once-Weekly Semaglutide in Persons with Obesity and Knee Osteoarthritis. N Engl J Med. 2024 Aug 1;391(5):395-406. doi: 10.1056/NEJMoa2407828. PMID: 39476339.
- 理化学研究所. 変形性関節症の原因遺伝子を世界で初めて発見. 2005. Available from: https://www.ims.riken.jp/pdf/20050110_1.pdf
- Versus Arthritis. Research breakthrough shows hope for millions afflicted by osteoarthritis pain. 2024 Jul. Available from: https://versusarthritis.org/news/2024/july/research-breakthrough-shows-hope-for-millions-afflicted-by-osteoarthritis-pain/
- Yoshimura N, Muraki S, Oka H, et al. Cohort profile: Research on Osteoarthritis/Osteoporosis Against Disability (ROAD) study. Int J Epidemiol. 2010;39(4):988-995. doi:10.1093/ije/dyp362
- The University of Tokyo. YOSHIMURA Noriko. Available from: https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/en/people/k0001_01129.html
- 厚生労働省. 患者調査. Available from: https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/10-20-kekka.html
- 日本臨床整形外科学会. 変形性膝関節症. Available from: https://jcoa.gr.jp/wp-content/uploads/2021/03/koa.pdf
- Setagaya Artificial Joint and Spine Clinic. 膝の痛みの原因(安静時痛と動作時痛)について. Available from: https://www.setagaya-joint.clinic/blog/4387/