この記事の科学的根拠
この記事は、引用された研究報告書に明示されている最高品質の医学的根拠にのみ基づいています。以下にリストされているのは、実際に参照された情報源と、提示された医学的指導との直接的な関連性です。
- 米国泌尿器科学会(AUA)/欧州核医学会(EANM)/日本核医学会: 本稿における膀胱尿管逆流(VUR)の評価、小児尿路感染症へのアプローチ、および放射性医薬品の投与量に関する指針は、これらの学会が発行したガイドラインに基づいています191340。
- StatPearls / Radiopaedia: DMSAスキャンの基本原理、放射性医薬品(99mTc-DMSA)の特性、および画像解釈に関する記述は、これらの信頼性の高い医学教育プラットフォームで公開されている総説論文を主要な典拠としています15。
- 日本腎臓学会: 日本における慢性腎臓病(CKD)の公衆衛生的な背景と管理目標に関する考察は、同学会の診療ガイドラインおよび公開データを参照しています3146。
要点まとめ
- DMSA腎シンチグラフィーは、腎皮質の機能細胞を直接画像化する核医学検査であり、腎瘢痕の検出において超音波検査よりも高い感度を持ちます。
- 特に小児の尿路感染症(UTI)後の評価に不可欠で、膀胱尿管逆流(VUR)による腎障害のリスクを層別化し、治療方針を決定する上で中心的な役割を果たします。
- 左右の腎臓が全腎機能の何パーセントを担っているかを示す「分腎機能(DRF)」を正確に測定でき、手術計画の策定に重要な情報を提供します。
- 放射線被曝量は腹部CT検査より大幅に低く、小児に対しては体重に基づき投与量が厳密に調整されるなど、安全性は十分に管理されています。
- 検査結果は、他の画像診断(超音波、VCUG)や血液・尿検査と統合的に解釈され、長期的な腎機能の予後予測と管理計画に直結します。
第I部 DMSA腎シンチグラフィーの基本原理
1.1. はじめに:形態から機能へ
腎臓の評価において、超音波検査やCTスキャンなどの画像診断法は、腎臓の大きさ、形状、嚢胞や腫瘤の有無といった解剖学的構造に関する貴重な情報を提供します。しかし、これらの検査は腎臓がどの程度「機能しているか」を直接的に評価する能力には限界があります。腎疾患の本質は、形態の変化だけでなく、機能的な低下にあるため、腎実質の生理的状態を精密に把握することが極めて重要です1。DMSA腎シンチグラフィーは、この機能評価のギャップを埋める核医学検査です。本検査は、単なる形態画像を超え、腎皮質の機能的な状態を可視化します。特筆すべきは、DMSAシンチグラフィーが、CTやMRIで構造的変化が明らかになる前の、ナノモルレベルの代謝的・機能的異常を検出できる可能性がある点です2。これにより、疾患の早期発見、正確な重症度評価、そして適切な治療介入計画の策定が可能となり、腎機能の維持と予後改善に大きく貢献します。
1.2. 放射性医薬品:テクネチウム-99m ジメルカプトコハク酸(99mTc-DMSA)
DMSAシンチグラフィーの鍵となるのが、放射性医薬品であるテクネチウム-99m ジメルカプトコハク酸(99mTc-DMSA)です。この薬剤は、二つの主要な構成要素から成り立っています。
- テクネチウム-99m(99mTc):診断用核医学検査で最も広く用いられる放射性同位元素です。約6時間という短い物理学的半減期を持ち、患者の被曝を最小限に抑えつつ、撮像に必要な時間を確保できます。また、放出するガンマ線のエネルギー(140 keV)がガンマカメラでの検出に最適であるという利点も持ち合わせています2。
- ジメルカプトコハク酸(DMSA):99mTcと結合(キレート化)し、腎臓への特異的な集積を担う薬剤です。静脈内に投与された99mTc-DMSAは、その約90%が血漿タンパク質と結合し、血流に乗って腎臓へ運ばれます。そして、腎皮質に存在する近位尿細管細胞のスルフヒドリル基(-SH基)に特異的に結合します4。
この検査の最大の特徴は、DMSAの「腎皮質への長期的な滞留性」にあります。DMSAは腎臓による抽出効率は低いものの、一度取り込まれると長時間にわたり腎皮質に留まります。投与後2時間で注入量の40%から65%が腎皮質に集積し、その後の尿中への排泄は緩やかです6。この性質により、腎臓を通過する速度が速い他の腎シンチグラフィー用薬剤(例:99mTc-DTPAや99mTc-MAG3)とは異なり、機能している腎皮質そのものを高解像度で静的に撮像することが可能となります5。このメカニズムを理解することは、DMSAシンチグラフィーがなぜ腎瘢痕や急性腎盂腎炎といった腎実質疾患の形態機能評価に優れているのかを把握する上で不可欠です。一方で、この長期的な滞留は、他の薬剤と比較して腎臓自体への放射線吸収線量が高くなるという側面も持ち合わせています1。したがって、DMSAの使用は、高解像度の形態情報が必要という臨床的利益と、被曝を合理的に可能な限り低く抑えるというALARA(As Low As Reasonably Achievable)原則とのバランスを考慮して決定されます。
1.3. 腎の健康状態の可視化:シンチグラム
DMSAシンチグラフィーによって得られる画像(シンチグラム)は、機能している腎臓組織の分布図そのものです。ガンマカメラは、腎皮質に集積した99mTc-DMSAから放出されるガンマ線を検出し、その強度に応じて画像化します。
- 正常な所見:健康で血流が豊富な腎皮質は、DMSAを活発に取り込むため、画像上では放射能の集積が高い領域(「ホット」または濃い色調の領域)として描出されます。
- 異常な所見:一方、急性炎症、慢性的な瘢痕、虚血、あるいは嚢胞や腫瘍によって細胞機能が低下または消失している領域では、DMSAの取り込みが著しく減少または欠損します。これらの領域は、画像上では放射能の集積が低い、あるいは全くない領域(「コールド」または「光子欠損像(photopenic defect)」)として明確に描出されます1。
この正常部位と異常部位の間の鮮明なコントラストこそが、DMSAシンチグラフィーの高い診断能の源泉です。これにより、医師は腎臓のどの部分がどの程度損傷を受けているのかを視覚的かつ客観的に評価し、治療方針を決定することができます。
第II部 主要な臨床応用と適応
2.1. 腎実質欠損検出の標準検査
DMSAシンチグラフィーは、急性腎盂腎炎(APN)およびその後の腎瘢痕といった腎実質欠損を検出するための最も感度の高い画像診断法として確立されています。その感度は、超音波検査や経静脈性腎盂造影(IVP)を明らかに上回ります13。実際、超音波検査で異常が認められないAPN患者であっても、DMSAシンチグラフィーでは高頻度に皮質欠損が検出されることが多くの研究で示されています15。臨床的に重要なのは、急性期の炎症性変化と、不可逆的な組織損傷である慢性的な瘢痕とを区別することです。急性尿路感染症(UTI)の最中に見られる欠損像は、浮腫や血流低下による一過性の取り込み低下を反映している可能性があります。一方、感染が治癒してから4~6ヶ月以上経過しても存続する欠損像は、永続的な腎瘢痕と見なされます6。したがって、正確な予後評価のためには、急性期だけでなく、回復後のフォローアップ撮像が不可欠となる場合があります14。
2.2. 小児腎臓学・泌尿器科学:DMSA検査の主要領域
DMSAシンチグラフィーは、特に小児の腎尿路疾患の診断と管理において中心的な役割を果たします。
2.2.1. 小児の有熱性尿路感染症(fUTI)と画像診断戦略
小児、特に乳幼児のfUTI後の画像評価には、主に二つのアプローチが存在します。
- ボトムアップ・アプローチ:米国小児科学会(AAP)の一部のガイドラインで推奨されている方法で、まず超音波検査を行い、水腎症などの異常所見があった場合にのみ、より侵襲的な排尿時膀胱尿道造影(VCUG)に進むというものです。このアプローチでは、DMSAシンチグラフィーはルーチンでは行われません17。
- トップダウン・アプローチ:このアプローチでは、初回のfUTIの急性期にDMSAシンチグラフィーを優先的に実施します。ここで腎臓への炎症の波及(腎盂腎炎)が確認された場合、それは膀胱尿管逆流(VUR)などの基礎疾患が存在するリスクが高いことを示唆するため、その段階で初めてVURの確定診断のためにVCUGを行います17。このアプローチの最大の利点は、腎臓に影響が及んでいない多くの子供たちに対して、カテーテル挿入を伴う侵襲的なVCUG検査を回避できる点にあります。
2.2.2. 膀胱尿管逆流(VUR)と腎瘢痕の評価
VURは、反復性UTIおよびそれに続く腎瘢痕(逆流性腎症)の主要な危険因子であり、放置すると高血圧や末期腎不全に至る可能性があります14。DMSAシンチグラフィーは、このVURに関連する腎障害を評価する上で不可欠です。米国泌尿器科学会(AUA)のガイドラインでは、DMSA検査はVURの初期評価において「選択肢(Option)」とされ、高悪性度のVURやブレークスルーUTI(予防内服中の感染)など、腎瘢痕のリスクが高いと考えられる場合のフォローアップにおいては「推奨(Recommendation)」されています19。DMSAの結果は、抗菌薬の長期予防内服(CAP)を継続するか、あるいは外科的介入に踏み切るかといった、長期的な治療方針を決定する上で極めて重要な情報となります19。日本の研究でも、VURのグレードとDMSAでの腎取り込み低下の程度に相関があることが示されており、リスク層別化における本検査の有用性が裏付けられています22。
臨床シナリオ | 米国泌尿器科学会(AUA)の推奨 | 英国国立医療技術評価機構(NICE)の推奨 | 欧州核医学会(EANM)/英国核医学会(BNMS)の見解 |
---|---|---|---|
初回の有熱性UTI(6ヶ月未満) | 超音波検査を推奨。VCUGは異常があれば検討。DMSAは選択肢。 | 超音波検査を推奨。再発性または非典型的な場合にVCUGを検討。 | DMSAは急性腎盂腎炎の検出に高感度であり、トップダウン・アプローチの中核をなす。 |
初回の有熱性UTI(6ヶ月以上) | 超音波検査を推奨。VCUGは通常推奨されない。DMSAは瘢痕リスクが高い場合に検討。 | 超音波検査を推奨。DMSAは6ヶ月から3歳の非典型的なUTIで検討。 | 急性期のDMSAは腎実質への影響を評価するために有用。 |
再発性UTI | 超音波検査とVCUGを推奨。DMSAは瘢痕評価に有用。 | 6ヶ月未満ではVCUGを検討。6ヶ月以上ではDMSAを検討。 | DMSAは新たな瘢痕形成や既存の瘢痕の進行を評価するために重要。 |
既知のVURのフォローアップ | DMSAは腎瘢痕の懸念がある場合(高グレードVUR、ブレークスルーUTI)に推奨。 | ガイドラインでは明確な推奨は少ないが、腎瘢痕のモニタリングが考慮される。 | DMSAは腎瘢痕のベースライン評価および経時的変化の追跡に不可欠。 |
この検査が小児科領域で持つ意味は、単なる診断に留まりません。それは予後を予測し、将来の不可逆的な腎障害を防ぐための治療戦略を直接左右する、極めて重要な役割を担っています。例えば、fUTIで受診した小児にDMSA検査を行い、急性腎盂腎炎が確認された場合12、その児はVURを合併している可能性が高く、将来的な腎瘢痕のリスクも高いと判断されます17。この所見が引き金となり、VCUGによるVURの確定診断、そして再発予防のための長期抗菌薬予防内服の検討へと繋がります19。数ヶ月後のフォローアップDMSAで欠損像が瘢痕として残存していることが確認されれば、それは永続的な腎障害が確定したことを意味し、高血圧や慢性腎臓病(CKD)への進行を監視するための生涯にわたる腎臓専門医のフォローアップが必要となります。このように、DMSAシンチグラフィーは、UTIから腎瘢痕形成、そして長期的な腎機能障害へと至る一連の連鎖の中で、臨床経過全体を方向付ける決定的な役割を果たしているのです。
2.3. 定量的分腎機能(Differential Renal Function: DRF)の評価
DMSAシンチグラフィーは、左右の腎臓がそれぞれ全腎機能の何パーセントを担っているかを正確に定量評価することができます6。この分腎機能(DRF)は、例えば「右腎52%、左腎48%」のようにパーセンテージで示されます。この定量的データは、臨床現場で非常に価値があります。
- 外科的治療計画:閉塞や外傷により機能が著しく低下した腎臓について、温存すべきか、あるいは摘出すべきか(腎摘術)を判断する際の重要な根拠となります23。一般的に、DRFが20%を下回る場合は、その腎臓の機能的寄与が乏しいと判断されることがあります25。
- 疾患のモニタリング:片側性の腎動脈狭窄症や水腎症など、片方の腎臓に進行性の疾患がある場合に、その機能低下の度合いを経時的に追跡するために用いられます。
- 先天性異常の評価:低形成腎や異形成腎など、生まれつき小さい、あるいは形態が異常な腎臓の機能的意義を評価するのに役立ちます26。
2.4. 先天性および後天性異常の評価
- 解剖学的異常:馬蹄腎、骨盤腎(異所性腎)、交叉性癒合腎といった先天的な形態異常の診断と、その機能評価に不可欠です5。
- 腎外傷:物理的な外傷後に、機能が失われた腎実質領域を正確に特定し、外科的介入と保存的治療のどちらが適切かを判断する助けとなります1。
- 腎腫瘤:正常な腎組織の変異である「Dromedary hump(ラクダのこぶ状隆起)」と、機能を持たない腫瘍や嚢胞とを鑑別するのに有用です。後者はDMSAの集積がない「コールド」な領域として描出されます1。
第III部 患者の検査体験:段階的プロセスのガイド
3.1. 検査前の準備
- 水分摂取:良好な腎血流を確保し、膀胱壁への放射線被曝を最小限に抑えるため、患者は十分に水分を摂取するよう指示されます1。日本の多くの施設では、検査開始20~30分前に200~300mlの水を飲むことが推奨されています9。
- 薬剤の確認:特定の薬剤は検査結果に影響を与える可能性があるため、事前に確認し、必要に応じて休薬します。例えば、ACE阻害薬や非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は腎血流に影響を及ぼす可能性があるため、医師の指示に従い一時的に中止することがあります1。
- 検査直前の排尿:撮像の直前に膀胱を空にすることが求められます。これは、膀胱が充満していると、腎臓の下極部が不明瞭になったり、薬剤の動態評価に影響したりするのを防ぐためです1。
3.2. 薬剤投与と待機時間
放射性医薬品である99mTc-DMSAは、腕の静脈から注射されます6。その後、薬剤が腎皮質に十分に取り込まれ、結合するまで、通常2時間から4時間の待機時間が必要です6。プロトコルによっては90分29や3~4時間30とされることもあります。この待機時間中、患者は通常、検査室を離れることができ、引き続き水分を摂取することが奨励されます29。
3.3. 撮像プロセス:撮像プロトコル
- 体位:患者は撮像台の上で仰向け(仰臥位)になります。これにより、体の動きを最小限に抑え、左右の腎臓の深さの違いを均一化することができます13。ガンマカメラは、患者の背中にできるだけ近づけて設置されます。
- プラナー(平面)撮像:標準的な手技として、複数の角度から静止画を撮影します。
- 高解像度技術:
3.4. 小児患者への特別な配慮
小児のDMSAシンチグラフィーの成功は、技術的な側面だけでなく、患者管理の巧みさにかかっています。その目的は、将来の腎機能に影響を与えうる微細な腎瘢痕を検出するために、動きのない高品質な画像を得ることです14。しかし、特に幼児は長時間(30~60分)静止することが困難です7。動きは画質を著しく劣化させ、小さな欠損を見逃す原因となり、検査の診断価値を損なう可能性があります7。この課題に対処するため、多層的な戦略がとられます。
- 環境とコミュニケーション(第一層:非薬理的アプローチ):子供が安心できる環境作りが最も重要です。検査技師は、子供の年齢に合わせた言葉で手順を説明します。お気に入りの毛布やおもちゃを持参することも有効です29。小児検査に習熟したスタッフと、子供に寄り添う環境が、薬物使用を避けるための最初の、そして最も重要なステップです。
- 保護者の関与と不動化(第二層:物理的サポート):通常、保護者の一人が検査室に同伴し、子供を安心させ、手を握り、静かにしているのを助けることが奨励されます29。必要であれば、ベルクロストラップや真空クッション、あるいはパウチボード(布で体を優しく包む固定具)といった穏やかな固定具が用いられることもあります13。
- 鎮静(第三層:薬理的アプローチ):上記の手段を尽くしても静止が困難な場合に限り、鎮静薬が使用されます7。鎮静を行う場合は、事前の絶食など厳格な規則に従う必要があります29。検査前に睡眠時間を調整したり(睡眠導入)、授乳したりすることで自然な眠りを誘い、鎮静を回避できる場合もあります7。欧州のガイドラインでは、小児に特化した環境とスタッフがいれば、鎮静が必要となるのは5%未満であると示唆されています13。
このように、小児のDMSA検査プロトコルは単なる技術的な手順書ではなく、診断の精度を確保するという医学的必要性と、子供の心身の安全および協力能力との間の緊張関係を乗り越えるための、体系的な患者管理アルゴリズムなのです。
第IV部 安全性、リスク、および検査後のケア
4.1. 放射線被曝の定量的な理解
DMSAシンチグラフィーに伴う放射線量は低く、診断目的においては安全であると考えられています1。本検査による実効線量は約1 mSvであり、これは腹部CT検査(約10 mSv)よりも大幅に低く、胸部X線検査約50回分に相当します1。使用される放射性同位元素99mTcは、物理学的半減期が6時間と短く、主に尿を通じて速やかに体外へ排出されます2。検査における放射線防護の基本原則は「ALARA(As Low As Reasonably Achievable)」、すなわち「合理的に達成可能な限り低く」です。特に放射線感受性が高いとされる小児に対しては、体重や体表面積に基づいて投与量を調整し、被曝を最小限に抑える努力がなされます6。日本の「小児核医学検査適正施行のコンセンサスガイドライン」は、小児のDMSAスキャンにおける基準投与量を明確に引き下げる改訂を行っており、国際的にも高いレベルの安全性が追求されています32。
検査項目 | 放射性医薬品 | 標準的な成人投与量 | 標準的な小児投与量 | 実効線量(mSv) | 身近な比較 |
---|---|---|---|---|---|
DMSA腎シンチ | 99mTc-DMSA | 80-185 MBq (2.2-5 mCi) | 1.85 MBq/kg (0.05 mCi/kg)1 | 約 1.01 | 日本での自然放射線被曝の約5ヶ月分 |
骨シンチ | 99mTc-MDP | 740 MBq (20 mCi) | 体重換算 | 約 4.0 | 腹部X線検査 約5-6回分 |
腹部CT | なし(X線使用) | – | – | 約 10.01 | 日本での自然放射線被曝の約4-5年分 |
胸部X線 | なし(X線使用) | – | – | 約 0.02 | 東京-NY間の航空機搭乗(片道) |
この表は、患者や保護者が抱きがちな「放射線」という言葉への不安を和らげるために、具体的な数値と比較を用いてリスクを文脈の中に位置づけることを目的としています。漠然とした不安を、管理可能で理解できるリスクへと変えることは、インフォームド・コンセント(説明と同意)の質を高める上で極めて重要です。
4.2. 禁忌と特別な配慮が必要な患者群
DMSAシンチグラフィーの安全性は高いものの、リスクとベネフィットを慎重に考慮すべき状況が存在します。
- 妊娠:胎児への放射線被曝を避けるため、妊娠中または妊娠の可能性がある女性に対する検査は絶対禁忌です1。検査前には必ず妊娠の有無を確認する必要があります。
- 授乳:99mTcは母乳中に移行します。乳児への影響はごくわずかと考えられていますが、安全を期して検査後一定時間の授乳中断が推奨されます。DMSAの場合、一般的に検査後4時間、母乳を与えず、その間に搾乳した母乳は廃棄することが勧められます1。
- 重度の腎機能障害:腎機能が著しく低下している患者では、DMSAの腎臓への取り込みが不十分で鮮明な画像が得られないことがあります。また、肝臓など他の臓器への集積が画像の妨げになることもあります。この場合、撮像を投与後24時間まで遅らせることで、画質が改善することがあります7。
- 過敏症:極めて稀ですが、薬剤に対するアレルギー反応(発疹、蕁麻疹など)が報告されています。万一に備え、救急蘇生用の設備が利用可能な状態で検査が行われます28。
4.3. 検査後のケアと安全対策
DMSAシンチグラフィーの安全管理は、患者本人だけでなく、その家族や周囲の人々への配慮にも及びます。これは、体外に排出される微量の放射性物質を適切に管理するための多層的なリスク低減戦略の一環です。
- 水分摂取と排尿:検査後24時間は、意識して水分を多く摂取し、頻繁に排尿することが推奨されます。これにより、体内に残存する放射性医薬品の排出が促進され、特に膀胱への被曝をさらに低減できます28。
- 衛生管理:特別な隔離は不要ですが、基本的な衛生管理が勧められます。トイレ使用後は、石鹸で十分に手洗いすることが重要です。
- 乳幼児のケア:おむつを使用している乳幼児の場合、検査後数時間はおむつ交換時に保護者が使い捨て手袋を着用し、使用済みのおむつはビニール袋などに入れて別に廃棄することが、微量な放射性物質への接触を防ぐために推奨されます29。
これらの対策は、患者本人への被曝を最小化する(ALARA原則、水分摂取による排出促進)だけでなく、家族など周囲の人々への二次的な被曝リスクを管理し(衛生管理)、最も感受性の高い胎児や乳児を保護する(妊娠禁忌、授乳中断)という、包括的な安全思想に基づいています。
第V部 結果の解釈と臨床管理への応用
5.1. 診断レポート:画像から洞察へ
DMSAシンチグラフィーの画像は、放射線科医または核医学専門医によって詳細に評価され、その結果は質的および量的な情報としてレポートにまとめられます。
- 質的評価:腎臓の大きさ、形状、位置が記述されます。最も重要な所見は、皮質欠損(光子欠損像)の有無、位置、範囲、パターンです6。限局性の明瞭な欠損は腎瘢痕や急性腎盂腎炎を示唆し、びまん性(広範囲)の取り込み低下は、腎全体の機能不全や広範な炎症を示唆することがあります6。
- 定量的評価:レポートには、計算された分腎機能(DRF)が明記されます。通常は後面像から背景放射能を差し引いて算出されますが、異所性腎や左右で大きさが著しく異なる場合など、より正確性を期すために、前面像と後面像の幾何平均(geometric mean)を用いて組織による減衰を補正する方法が用いられます13。
画像所見 | 考えられる臨床的解釈 | 推奨される次のステップ/管理 |
---|---|---|
限局性の皮質欠損(急性期) | 急性腎盂腎炎(APN) | 適切な抗菌薬治療。トップダウン・アプローチの場合、VCUGを検討。 |
限局性の皮質欠損(慢性期、4-6ヶ月後) | 永続的な腎瘢痕 | VURが原因であれば治療方針(予防内服、手術)を再評価。長期的な血圧および腎機能のモニタリング。 |
びまん性の取り込み低下 | 広範な腎実質障害、重度のAPN、慢性腎臓病(CKD) | 全身的な腎機能評価(血液・尿検査)。基礎疾患の精査。 |
取り込み低下を伴う小型腎 | 腎低形成、異形成、あるいは重度の萎縮腎 | 対側腎の代償性肥大の有無を確認。長期的なCKD管理。 |
分腎機能の著しい左右差(例:>10%) | 片側性の腎機能障害(閉塞、血管障害、瘢痕など) | 機能低下側の原因精査(超音波、CT/MRアンギオなど)。腎摘術の要否検討。 |
この表は、診断レポートに記載される専門的な所見を、臨床的な行動計画に結びつけるための橋渡しとなります。これにより、専門医でない医師や患者自身も、検査結果が自身の健康管理にとって何を意味するのかを具体的に理解することができます。
5.2. 統合的視点:他の診断データとの組み合わせ
DMSAシンチグラフィーは非常に強力なツールですが、その真価は他の検査所見と統合して初めて発揮されます。最終的な診断は、個々の検査結果をパズルのピースとして組み合わせることで完成します。
- 超音波検査:腎臓の大きさや水腎症の有無といった基本的な解剖学的情報を提供しますが、腎瘢痕の検出感度は低いとされています16。超音波での異常所見が、DMSA検査実施のきっかけとなることも少なくありません。
- 排尿時膀胱尿道造影(VCUG):DMSAで認められた腎瘢痕の最も一般的な原因であるVURを診断し、その重症度を評価するためのゴールドスタンダードです14。
- 尿・血液検査:クレアチニン、推算糸球体濾過量(eGFR)、尿蛋白、細菌尿といった検査データは、腎機能の全体像や感染の存在を示し、DMSAの画像所見を臨床的な文脈に位置づける上で不可欠です36。
- 新たな非侵襲的診断法の研究:近年、日本の研究グループからは、DMSAやVCUGのような侵襲的検査の必要性を減らす試みとして、カラードップラー超音波を用いて尿管口からの尿流(ウレテラジェット)の角度を測定し、VURや腎瘢痕のリスクを予測する研究が報告されており、今後の展開が期待されます37。
DMSAシンチグラフィーは、これらの検査の中で「機能的な審判」としての役割を果たします。例えば、UTI後の超音波検査が正常であっても、DMSAで明らかな腎盂腎炎が確認されれば、それは感染が腎臓に及んでいるという「機能的な真実」を示し、VURを疑ってVCUGへ進む強い根拠となります12。逆に、VCUGで軽度のVURが発見されても、DMSAで腎瘢痕がなければ、そのVURが現時点では腎臓に重大な損傷を与えていないという安心材料となり、保存的経過観察を支持する根拠となります19。このように、DMSAは他の検査所見の臨床的意義を解釈し、次の治療ステップを決定づける、診断アルゴリズムの中心的な結節点として機能するのです。
5.3. 臨床経路と生活習慣管理への影響
DMSAの結果は、患者の治療計画と長期的な管理に直接的な影響を及ぼします。広範な腎瘢痕が確認された場合、それは生涯にわたる高血圧とCKDのモニタリングが必要になることを意味します。VURを持つ小児において、DMSAで新たな瘢痕の出現や既存の瘢痕の拡大が認められた場合は、より積極的な治療、場合によっては外科的な逆流防止術を検討する強い動機となります19。さらに、これらの客観的な画像所見は、患者や家族が自身の状態を理解し、生活習慣の改善に主体的に取り組むための強力な動機付けとなります。血圧管理、食事療法(減塩・タンパク質制限)、そして将来のUTI予防といった地道な自己管理の重要性が、腎臓に残された「傷跡」という目に見える形で示されるからです。
第VI部 日本における臨床的背景:ガイドライン、公衆衛生、および診療実践
6.1. 国内ガイドラインの遵守
- 日本核医学会 小児ガイドライン:日本の臨床現場では、日本核医学会が策定した「小児核医学検査適正施行のコンセンサスガイドライン」(2013年初版、2020年改訂)が重要な指針となっています40。特筆すべきは、2020年の改訂において、99mTc-DMSAの基準投与量が明確に引き下げられた点です。これは、放射線感受性の高い小児集団に対するALARA原則の徹底という、高い安全意識を反映しています32。このガイドラインには、詳細な体重別の投与量換算表が示されており、個々の子供に最適化された検査の実践を支えています43。
- 日本腎臓学会 CKDガイドライン:日本腎臓学会の「CKD診療ガイドライン2023」は、高血圧、糖尿病、貧血といったCKDの管理に焦点を当てており、DMSAに関する直接的な記述は限定的です31。しかし、ガイドラインが掲げる「CKDの進行抑制」という大目標と、DMSAの役割は密接に関連しています44。DMSAが腎瘢痕という不可逆的な腎障害を早期に特定する能力は、CKDのハイリスク群を同定し、早期介入へと繋げるための重要な第一歩となるからです。2012年版のガイドラインでは、腎瘢痕の評価法としてDMSAが言及されていました45。
6.2. 公衆衛生上の要請:日本のCKD対策
DMSAの重要性は、日本の公衆衛生的な背景からも理解することができます。日本には推定1,480万~2,000万人のCKD患者が存在し、約35万人が透析治療を受けています46。新規透析導入の原因としては糖尿病性腎症が最多ですが、高血圧や加齢に伴う腎硬化症も増加傾向にあります47。この状況を受け、日本政府は年間新規透析導入患者数を減少させるという国家目標を掲げています50。この目標達成において、DMSAシンチグラフィーは重要な役割を担います。小児期のUTIのようなハイリスクイベント後に生じる腎瘢痕は、成人後のCKDや高血圧の温床となります。小児期に腎瘢痕の形成を診断し、その進行を食い止めることは、将来の透析患者を一人でも減らすことに直結し、国の医療政策目標に貢献するのです。
6.3. 日本の診療実践
- チーム医療:日本の医療現場では、「チーム医療」という概念が重視されています。DMSAの結果は、腎臓専門医や泌尿器科医だけでなく、小児科医、看護師、管理栄養士など多職種からなるチームで共有されます。そして、その情報を基に、薬物療法から食事指導、感染予防教育に至るまで、包括的なケアプランが立案されます。
- 経済的側面:DMSAシンチグラフィーは、日本の公的医療保険の適用対象です51。2020年度の診療報酬点数表では、「シンチグラム(画像を伴うもの)- 1 部分(静態)」として1,300点(自己負担前の医療費で13,000円)が算定されます52。これは、月額約40万円にも上る透析治療の莫大なコストと比較すれば50、腎障害の早期発見と進行予防のための非常に費用対効果の高い診断的介入であると言えます。
日本におけるDMSAシンチグラフィーの実践は、単なる技術的な医療行為に留まりません。それは、厳格な安全志向のガイドライン、喫緊の公衆衛生的課題、そして協調的なチーム医療文化という、日本独自の要素が融合した、国民の腎臓を守るための国家的な健康戦略の重要な構成要素なのです。
よくある質問
DMSA腎シンチグラフィーはどのような時に行う検査ですか?
検査は痛いですか?また、どのくらい時間がかかりますか?
放射線を使いますが、被曝は安全なのでしょうか?
小さな子供でも検査を受けられますか?じっとしていられるか心配です。
この検査結果で何が分かり、その後の治療にどう影響しますか?
結論
DMSA腎シンチグラフィーは、腎皮質の機能的状態を比類なき高感度で評価する、現代腎臓学において不可欠な画像診断法です。特に、将来の腎機能に深刻な影響を及ぼしかねない小児の尿路感染症後の腎瘢痕を検出する能力は、他の追随を許しません。本検査は、正確な分腎機能評価を通じて外科的治療の意思決定を支援し、先天性異常の機能的意義を明らかにするなど、幅広い臨床応用を有します。その結果は、単なる診断情報に留まらず、長期的な治療方針や生活習慣の改善を方向付ける、予後を左右する重要な指標となります。本レポートで詳述したように、DMSAシンチグラフィーは放射性物質を使用するため、特に小児への適用や妊娠・授乳中の女性に関しては、安全性への配慮が最優先されます。検査の利益とリスク、手順、そして検査後の注意点について、医療チームが患者およびその家族と十分に情報を共有し、対話を重ねることが極めて重要です。患者自身が検査の意義を深く理解し、納得して臨むことは、不安の軽減だけでなく、その後の治療や自己管理への主体的な参加を促し、より良い医療成果へと繋がります。医療技術は絶えず進歩しており、腎臓の画像診断も例外ではありません。現在、DMSAやVCUGといった既存の検査の適応をより精密化し、あるいは代替することを目指した研究が進められています。例えば、本レポートでも触れた、カラードップラー超音波を用いた尿管ジェットの評価によるVURや腎瘢痕リスクの非侵襲的な予測法は、将来的に診断アルゴリズムを変化させる可能性を秘めています37。このような新たな技術の発展と、DMSAシンチグラフィーのような確立された機能評価法との最適な組み合わせを追求していくことが、今後の腎臓病診療における重要な課題となるでしょう。腎臓の健康を守るための探求は、これからも続きます。
参考文献
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