慢性腎臓病のサイン7つ|受診の目安が60秒でわかるセルフチェック
慢性腎臓病の主なサインは7つ。日本腎臓学会が挙げる項目に答えると、受診の目安が約60秒でわかります。
むくみは指で10秒、夜間尿は2回、尿量は400mL — 日本腎臓学会が挙げるサインには、自分で確かめられる数字がついています。当てはまる数から受診の目安がわかります。
チェックを始める11問・約60秒 ・ 登録不要・無料 ・ 結果は受診の目安
回答に合わせて、必要な質問だけをお聞きします
※ 本チェックは医師の診断に代わるものではありません。判断に迷う症状や強い症状があるときは、医療機関にご相談ください。
日本腎臓学会は、腎臓が悪くなったときの症状として浮腫(むくみ)・尿量・夜間尿・頻尿・だるさ・貧血・かゆみ・心血管合併症・骨ミネラル代謝異常の9つを挙げています。むくみについては「むくんでいる部分を指で10秒以上強く押えますと、指の跡がへこんだまま残ります」と説明しています。
同学会は尿量について「健常成人の尿量はおおよそ1.0 L〜1.5 L/日です。しかし、何らかの原因で尿量が減少し、1日の尿量が400mL以下になることを乏尿、100mL以下になることを無尿といいます。逆に尿量が増加し、2500mL以上となることを多尿といいます」としています。頻尿は「1日8〜10回以上、夜間2回以上トイレに起きる状態」と定義されています。
同学会は「eGFRが60 mL/分/1.73m2未満だと慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease: CKD)と診断されますが、これは健康な人に比べて腎臓の働きがおよそ60%未満にまで低下していると考えていただくと分かりやすいでしょう」と説明しています。
このページのセルフチェックは、同学会が挙げる症状のうち自分で確かめられる8つを数え、受診の目安を出します。
関連するセルフチェック
- おしっこの悩み・受診目安チェック
- 膀胱炎の初期症状9つ|受診の目安が60秒でわかるセルフチェック
- 腟カンジダ症のサイン5つ|受診の目安が60秒でわかるセルフチェック
- 不妊症のサイン6つ|受診の目安が60秒でわかるセルフチェック
- 月経困難症のサイン4つ|受診の目安が60秒でわかるセルフチェック
泌尿器・腎臓のセルフチェック一覧 ・ すべてのセルフチェック一覧
このセルフチェックでわかること
むくみ・尿量・夜間尿・頻尿・だるさ・貧血症状・かゆみ・健診での指摘 — 日本腎臓学会が挙げる症状のうち、自分で確かめられるものを数え、受診の目安を確認できます。診断ではありません。
こんな症状のときに使えます
- すねを指で10秒押すと跡が残る
- 尿の量が明らかに減った、または明らかに増えた
- 夜中に2回以上トイレに起きる
- だるさが続く、動悸・息切れ・立ちくらみがある
- 発疹がないのに体がかゆい
- 健診で尿タンパク・血尿・eGFR60未満を指摘された
- 尿がほとんど出ない/息が苦しくて横になれない(この場合は救急)
受診の目安の考え方
① むくみは「指で10秒」で確かめられます
日本腎臓学会は「浮腫(むくみ)とは、腎臓から水分を十分排泄できなくなり、体内に余分な水分がたまっている状態をさします。腎臓の病気によるむくみは左右対称的であり、むくんでいる部分を指で10秒以上強く押えますと、指の跡がへこんだまま残ります」と説明しています。さらに「通常、体重が2〜3kg増えますと、重力の関係で、足首のくるぶし付近からむくみ始めます。さらに体重が5kg以上増えますと、むくみは全身にひろがります」としています。同学会は同時に「むくみは腎臓以外の原因、例えば心臓や甲状腺の働きが低下した場合や、足の静脈瘤やリンパの流れが悪い場合などでもみられます」とも述べています。跡が残る=腎臓、ではありません。
② 尿の量には、はっきりした線引きがあります
同学会は「健常成人の尿量はおおよそ1.0 L〜1.5 L/日です。しかし、何らかの原因で尿量が減少し、1日の尿量が400mL以下になることを乏尿、100mL以下になることを無尿といいます。逆に尿量が増加し、2500mL以上となることを多尿といいます」としています。また「腎臓の機能が低下すると、尿の濃縮力が低下して多尿となり、夜間頻尿になることが多いですが、さらに腎機能低下が進行すると、尿量が低下します」と、増える段階と減る段階があることを説明しています。
③ 夜2回・日中8〜10回が、学会の挙げる目安
同学会は頻尿を「尿の回数が増えることで、1日8〜10回以上、夜間2回以上トイレに起きる状態」と定義しています。夜間尿については「腎機能が低下した方や高齢の方は、尿の濃縮機能が低下するために夜間多尿となります」としたうえで、膀胱の萎縮・前立腺肥大・睡眠障害・睡眠時無呼吸・心不全・糖尿病・薬・寝る前の水分など、腎臓以外の原因も並べて挙げています。
④ 「症状が出てから」では遅いと書かれています
同学会は血清クレアチニンについて「正常値を少し超えた程度の異常値の場合、自覚症状はほとんどありませんが、腎機能としては大きく低下していることがあるため注意が必要です」としています。また糖尿病と慢性腎臓病について「いずれも、『予防』と『早期発見・早期治療』が重要で、かつ『症状が出にくい』病気です。定期的に健診・検査を受けるとともに、異常があればすぐにかかりつけ医に相談し、しっかり治療をするようにしてください」と述べています。このチェックが健診の結果を聞くのはこのためです。
⑤ eGFR 60 が診断の線
同学会は「eGFRが60 mL/分/1.73m2未満だと慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease: CKD)と診断されますが、これは健康な人に比べて腎臓の働きがおよそ60%未満にまで低下していると考えていただくと分かりやすいでしょう」としています。また「クレアチニンは体の筋肉で作られるため、同じ腎機能でも筋肉の多い人は高い値になり、逆に筋肉の少ない人は低い値になることに注意が必要です」とし、筋肉量が極端に少ない方ではシスタチンCを用いると説明しています。
⑥ 尿タンパクは、腎臓だけの話ではありません
同学会は「たとえ同じ腎機能であっても、尿蛋白があるCKD患者さんではCVD(心血管疾患)による死亡率が約2倍になることが報告されており、また軽視されがちな微量な蛋白尿の存在であったとしても、死亡やCVDの発症に強く関係することも知られています」としています。健診で尿タンパクを指摘されたことをこのチェックが聞くのは、この点があるためです。
⑦ 出どころについて — 正直に申し上げること
このページの症状・数値・定義は、一般社団法人 日本腎臓学会の一般向けページ「腎臓の病気について調べる」の「2.腎臓検診でわかること」「3.腎臓がわるくなったときの症状」「4.急性腎障害と慢性腎臓病」によります。⚠ これらのページには公開日・更新日の記載が見当たりませんでした。数字(1.0〜1.5L/日、400mL、100mL、2500mL、8〜10回、夜間2回、ヘモグロビン11.0g/dL、eGFR60)がいつ時点のものかは確認できていません。救急についての記述は総務省消防庁の冊子『救急車を上手に使いましょう』(令和7年12月発行)によります。慢性腎臓病(chronic kidney disease)の腎機能は推算糸球体濾過量(estimated glomerular filtration rate)で評価し、腎性貧血(renal anemia)はエリスロポエチン(erythropoietin)の分泌低下によると同学会は説明しています。なお、このセルフチェックの結果が実際の腎機能検査とどの程度一致するかを検証したデータは見当たりませんでした。当てはまる数が多いことは、腎臓病があることを意味しません。
慢性腎臓病は何科を受診すればいいですか?
腎臓内科です。日本腎臓学会は尿量の異常が続く場合について「早めにかかりつけ医への受診をお奨めします」としています。まずはかかりつけ医でも相談できます。
自分で確かめる方法はありますか?
同学会はむくみについて「むくんでいる部分を指で10秒以上強く押えますと、指の跡がへこんだまま残ります」としています。尿の回数(1日8〜10回以上、夜間2回以上)や体重の増え方(2〜3kgでくるぶし付近、5kg以上で全身)も目安として挙げられています。
eGFRが60を少し下回っています。どうすればいいですか?
同学会はeGFR60未満をCKDの診断ラインとしています。数値の意味と対応は主治医にご確認ください。同学会は「腎臓の病気は、早期に発見して治療を行えば、進行を遅らせることができるだけでなく、病気が治まる(寛解といいます)ことが知られています」とも述べています。
むくみがあれば腎臓が悪いのですか?
同学会は「むくみは腎臓以外の原因、例えば心臓や甲状腺の働きが低下した場合や、足の静脈瘤やリンパの流れが悪い場合などでもみられます。そのため、むくみの原因を解明し、原因に応じて対処することが大切となります」としています。
夜中に何度もトイレに行きます。腎臓ですか?
同学会は夜間尿の原因として、膀胱の萎縮・前立腺肥大・膀胱炎などの排尿障害、睡眠障害、睡眠時無呼吸による高血圧、心不全、糖尿病、薬、寝る前の水分の摂りすぎ、そして腎機能低下や加齢による尿の濃縮機能低下を挙げています。原因は1つではありません。
発疹がないのにかゆいのですが
同学会は「あなたがかゆみを感じる時、もし皮膚に発疹があったら皮膚科にかかり、皮膚に発疹がないなら内科に相談してください。皮膚疾患でかゆくなることは多いですが、腎臓や肝臓の病気の時もかゆくなります」としています。
慢性腎臓病について詳しく読む
- 【2024年最新版】腎臓専門医が教える慢性腎臓病の食事療法ガイド|JSN/KDIGOガイドライン準拠
- 【専門医】慢性腎臓病(CKD)ステージ3とは?食事・運動から進行を抑える最新治療、公的助成まで徹底解説
- 急性腎障害(AKI)とは?原因・症状から治療、慢性腎臓病(CKD)への移行予防まで徹底解説
- 【2025年版】腎臓専門医が解説する慢性腎臓病(CKD)対策:KDIGO・日本腎臓学会ガイドラインに基づく全知識
- 【ガイドライン準拠】慢性腎臓病(CKD)のための運動療法|自宅で安全にできるリハビリ体操
- 初期の腎不全(慢性腎臓病)のすべて:症状・原因から食事・運動による最新対策まで徹底解説
- 慢性腎臓病(CKD)の全合併症:JSN・KDIGO最新ガイドラインによる予防と治療の完全ガイド
- 沈黙の国民病「慢性腎臓病(CKD)」:日本の2000万人が知るべき最新の予防・診断・治療法
くわしい解説は 腎臓と尿路の病気 完全ガイド(原因・検査・治療・予防) をご覧ください。
結果に関わらず、すぐに救急を考える症状
- 強い胸の痛み・締めつけが続く/冷や汗を伴う
- 息が苦しくて横になれない・会話ができないほど苦しい
- 意識がもうろうとする・けいれん・呼びかけに反応が鈍い
- ろれつが回らない・片側の手足が動かない・顔がゆがむ
- 大量の出血、吐血・下血が続く
よくある質問
健診で何も言われていなければ大丈夫ですか?
クレアチニンが正常なら腎臓は大丈夫ですか?
尿が泡立ちます。タンパク尿でしょうか?
水をたくさん飲めば腎臓によいですか?
貧血と腎臓は関係ありますか?
料金や会員登録は必要ですか?
結果はどのくらい信頼できますか?
参考にした情報
一般社団法人 日本腎臓学会「腎臓の病気について調べる 3.腎臓がわるくなったときの症状 ※公開日・更新日の記載なし」(2026年8月4日参照) 一般社団法人 日本腎臓学会「腎臓の病気について調べる 2.腎臓検診でわかること ※公開日・更新日の記載なし」(2026年8月4日参照) 総務省消防庁「救急車を上手に使いましょう(令和7年12月発行)」(2026年8月4日参照)最終更新:2026年8月4日
本ページは医療者による個別の診断・治療に代わるものではありません。判断に迷う症状や強い症状があるときは、
医療機関にご相談ください。
