新型コロナウイルス検査の完全ガイド:PCR・抗原検査の違いとあなたに最適な選び方を専門家が徹底解説(2025年最新版)
感染症

新型コロナウイルス検査の完全ガイド:PCR・抗原検査の違いとあなたに最適な選び方を専門家が徹底解説(2025年最新版)

2023年5月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、感染症法上の位置づけが「5類」に移行しました。これにより、法律に基づく外出自粛要請はなくなり、医療費も一部自己負担となるなど、私たちの感染対策は大きな転換点を迎えました1。この変化は、規制の緩和であると同時に、私たち一人ひとりが自らの健康と行動について、より主体的に判断を下すことが求められる時代の幕開けを意味します。しかし、ウイルスの脅威そのものが消え去ったわけではありません。例えば米国では、2023年秋以降だけで3万人以上の死者、25万人以上の入院患者が報告されており、COVID-19は依然として重大な公衆衛生上の課題であり続けています2。日本国内においても、流行の波は繰り返され、発熱や咳といった症状が出た際に、「どの検査を、いつ、どのように受けるべきか」という問いは、依然として多くの人々にとって切実な問題です。5類移行後の社会では、感染対策の多くが個人の選択と責任に委ねられています。このような状況下で、検査に関する正確な知識を持つことは、自分自身、家族、そして社会全体を守るための不可欠な「羅針盤」となります。誤った情報や不確かな知識に基づいて行動することは、不必要な不安を招くだけでなく、意図せず感染を広げてしまう危険性にも繋がりかねません。この記事では、メディカル・コンテンツストラテジストおよび科学ジャーナリストの視点から、厚生労働省、国立感染症研究所、日本感染症学会といった国内外の公的機関が示す指針と、最新の科学的根拠に基づき、COVID-19検査の選び方を徹底的に解説します。PCR検査と抗原検査の根本的な違いから、あなたの具体的な状況に合わせた最適な選択、そして日本国内での費用や市販キットの正しい選び方まで、あらゆる疑問に答えることを目指します。この記事が、自己決定の時代における、あなたの賢明な判断の一助となることを確信しています。

医学的レビュー:

佐藤 賢治(さとう けんじ)
メディカル・コンテンツストラテジスト 兼 科学ジャーナリスト


この記事の科学的根拠

この記事は、引用元として明記された最高品質の医学的根拠にのみ基づいています。以下は、提示された医学的指導に直接関連する実際の情報源のみをリストアップしたものです。

  • 厚生労働省: 日本国内における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の公式な位置づけ、検査の指針、公費負担の変更、承認済み検査キットに関する推奨事項の根拠として、本記事の指針は厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針」に基づいています4
  • 米国疾病予防管理センター(CDC): 検査のタイミング、結果の解釈、特に無症状者や回復後の検査に関する推奨事項(シリアルテスティングや90日ルールなど)は、CDCの「COVID-19 Testing: What You Need to Know」の指針に基づいています9
  • 世界保健機関(WHO): PCR検査を診断の「ゴールドスタンダード」と位置づける世界的な基準は、WHOの見解に基づいています4
  • 日本感染症学会: PCR検査におけるCt値の解釈とウイルス量との関連性に関する専門的な見解は、日本感染症学会の「COVID-19検査法および結果の考え方」に基づいています15
  • Pourhoseingholi MA, et al. (2023): オミクロン株流行下における迅速抗原検査の診断精度(感度・特異度)に関する具体的な数値データは、医学雑誌『Reviews in Medical Virology』に掲載されたこの系統的レビューおよびメタアナリシス研究に基づいています39

要点まとめ

  • PCR検査はウイルスの「遺伝子」を増幅して検出するため非常に高感度ですが、結果判明に時間がかかります。一方、抗原検査はウイルスの「タンパク質」を直接検出するため迅速ですが、ウイルス量が少ないと感染を見逃す(偽陰性)可能性があります。
  • 検査の選択は状況によります。症状がある場合(特に発症後9日以内)は、ウイルス量が多いため迅速な抗原検査が有効です。無症状の場合や症状が出てから時間が経った場合は、ウイルス量が少ない可能性があるため、高感度なPCR検査がより確実です。
  • 抗原検査の「陰性」は絶対ではありません。偽陰性の危険性を減らすため、米国CDCなどは48時間あけて再度検査する「シリアルテスティング(繰り返し検査)」を強く推奨しています。
  • 市販の検査キットを購入する際は、国が性能を承認した「医療用」(「体外診断用医薬品」または「第1類医薬品」の表示あり)を必ず選んでください。「研究用」と表示されたキットは、診断目的で使用できません。

第1部:検査の基本を理解する – PCR検査と抗原検査の根本的な違い

COVID-19の検査を理解する第一歩は、その目的を明確に区別することです。検査には大きく分けて、「今、ウイルスに感染しているか」を調べるためのものと、「過去に感染したことがあるか」を調べるためのものの2種類が存在します。この違いを理解することが、適切な検査を選択する上で最も重要です。

1.1. 「今、感染しているか」を調べる2つの検査:目的で使い分ける

現在、体内にウイルスが存在し、感染しているかどうかを判定するために用いられる検査は「ウイルス検査(viral test)」と呼ばれます3。これには、本記事で中心的に解説するPCR検査と抗原検査が含まれます4。これらの検査は、検体を採取した時点でウイルスが存在するかどうかを直接的に調べるものであり、陽性と判定された場合は、その時点での感染が確定します4。一方で、「過去に感染したことがあるか」や「ワクチン接種によって免疫がついたか」を調べる目的で行われるのが抗体検査です5。この検査は、ウイルスに感染した後に体内で作られる「抗体」というタンパク質を血液中から検出します6。抗体ができるまでには感染から数週間かかるため、抗体検査は現在の感染を診断する目的には使用できません7。したがって、発熱などの症状がある場合に「今、コロナかどうか」を知りたいのであれば、選択肢はPCR検査か抗原検査のいずれかになります。

1.2.【高精度】PCR検査(核酸検出検査)- ウイルスの”遺伝子”を見つける

PCR検査は、正式には核酸検出検査の一種であり、ウイルスの遺伝情報を持つ物質(RNA)を検出する検査法です8。この検査の最大の特徴は、検体に含まれるごく微量のウイルス遺伝子を、専用の装置を使って何百万倍、何十億倍にも増幅させる点にあります9。これにより、感染初期でウイルス量が非常に少ない段階でも感染を検知することが可能です。その精度の高さから、PCR検査は世界保健機関(WHO)や米国疾病予防管理センター(CDC)、そして日本の厚生労働省によって、COVID-19診断の最も信頼性が高い基準、すなわち「ゴールドスタンダード」と位置づけられています4。検査結果に関連して、「Ct値(Cycle Threshold value)」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。これは、ウイルスの遺伝子を検出可能なレベルまで増幅するのに要したサイクルの回数を示す値です4。日本感染症学会の見解によれば、検体中のウイルス量が多ければ少ない増幅回数で検出できるためCt値は「低く」なり、逆にウイルス量が少なければ多くの増幅回数が必要となるためCt値は「高く」なります10。理論上、Ct値が1違うとRNA量に約2倍の差があるとされ、Ct値はウイルス量の間接的な指標として、感染性の高さを評価する上での一つの参考情報となります4

  • メリット: 非常に高い感度と特異度を誇り、確定診断に最も適している。症状がない無症状者からもウイルスを検出できる可能性がある。
  • デメリット: 結果判明までに数時間から数日を要する11。検査には専用の機器と施設、専門の技術者が必要となる12。費用が抗原検査に比べて高価である12。感度が高すぎるがゆえに、感染性がなくなった後もウイルスの遺伝子の「残骸」を検出し続け、長期間(最大90日間)にわたって陽性反応が続くことがある9

1.3.【迅速】抗原検査 – ウイルスの”部品(タンパク質)”を見つける

抗原検査は、ウイルスの表面や内部に存在する特有のタンパク質、すなわち「抗原」を検出する検査法です4。これは、インフルエンザの診断で広く用いられている迅速検査キットと同じ原理に基づいています13。遺伝子を増幅するプロセスがないため、PCR検査に比べて迅速に結果が得られるのが最大の利点です。抗原検査には、主に2つの種類があります。

  • 抗原定性検査: 一般的に「迅速検査キット」や「セルフテスト」として知られているのがこのタイプです。特別な機器を必要とせず、自宅やクリニックなどで15分から30分程度で「陽性」か「陰性」かという質的な結果を得ることができます14
  • 抗原定量検査: こちらは専用の測定機器を用いて、検体中の抗原の「量」を測定する検査です。定性検査よりも感度が高く、その精度はPCR検査などの核酸検出検査に近いレベルとされています4。主に医療機関や検査センターで実施されます。
  • メリット: 結果が非常に早く、その場で判定できる(定性検査)。特別な機器が不要で、どこでも検査が可能(定性検査)。費用がPCR検査に比べて比較的安価である。
  • デメリット: PCR検査と比較して感度が低い。特にウイルス量が少ない感染初期や無症状者の場合、実際に感染していても結果が陰性となる「偽陰性」の危険性がある11

【比較表1】PCR検査と抗原検査の比較一覧表

ここまで解説したPCR検査と抗原定性検査(迅速検査キット)の主な違いを、以下の表にまとめます。両者の長所と短所を理解し、状況に応じて使い分けることが重要です。

項目 PCR検査(核酸検出検査) 抗原定性検査(迅速検査キット)
目的 現在の感染の有無を高精度で確認 現在の感染の有無を迅速に確認
検出対象 ウイルスの遺伝子 (RNA) ウイルスのタンパク質 (抗原)
精度(感度) ◎ 非常に高い (ゴールドスタンダード) ◯ (PCRより低い、特にウイルス量が少ないと見逃す可能性)
結果判明時間 △ 数時間~数日 ◎ 15~30分
費用(保険診療) △ 比較的高価(3割負担で約2,550円+診察料) ◯ 比較的安価(3割負担で約1,330円+診察料)
主な用途 確定診断、無症状者の検査、海外渡航時の陰性証明 症状がある場合の初期診断、迅速なスクリーニング
最大の注意点 治癒後も陽性が続くことがある 感染していても陰性(偽陰性)になることがある

(出典: 厚生労働省4、CDC9、その他専門機関の情報を基にJAPANESEHEALTH.ORGが作成)

この2つの検査の選択は、単に「どちらが優れているか」という問題ではありません。重要なのは、「時間軸」と「ウイルス量の変化」という概念を理解することです。感染から発症、そして回復に至るまで、体内のウイルス量は常に変動しています。感染直後はウイルス量が少なく、症状がピークに達する頃に最も多くなり、回復期には減少していきます。PCR検査はごく微量のウイルスでも検出できるため、感染の全期間を通じて陽性を示しやすい一方、抗原検査は一定量以上のウイルスが存在しないと陽性になりません。この特性の違いを理解することが、次の第2部で解説する「あなたに最適な検査」を選ぶための鍵となります。つまり、問うべきは「どの検査が優れているか」ではなく、「今の自分の状況は、ウイルスのライフサイクルのどの段階にありそうか?」という視点なのです。

第2部:あなたの状況に最適な検査は?- 目的・症状別 完全ガイド

検査の基本的な違いを理解した上で、次に最も重要なのは、ご自身の具体的な状況に合わせて最適な検査を選択することです。ここでは、症状の有無や陽性者との接触歴など、さまざまなシナリオに基づいた実践的な意思決定ガイドを提供します。

2.1. シナリオ別・検査選択フローチャート

以下のフローチャートは、あなたの状況に応じた最適な検査選択をサポートするためのツールです。ご自身の状況に最も近いルートをたどって、推奨されるアクションを確認してください。

START: 体調に異変がありますか?(発熱、咳、喉の痛みなど)

  • 【はい、症状があります】
    • → 発症してから何日経ちましたか?
      • 【発症から9日以内】
        • 推奨検査: 抗原定性検査(迅速検査キット)
        • 理由: この期間は体内のウイルス量が多いとされ、抗原検査でも十分に検出できる可能性が高いです。厚生労働省の指針でも、有症状者で発症から9日以内であれば、抗原定性検査の結果を確定診断として用いることができるとされています4。迅速に結果を知り、早期の対応(療養、他者との接触回避など)を開始したい場合に最適です。
        • 注意点: もし抗原検査で陰性だったとしても、症状が続く、あるいは悪化するなど、臨床的に感染が強く疑われる場合は偽陰性の可能性を考慮し、医師の判断のもとでPCR検査や抗原定量検査を追加で行うことが推奨されます4
      • 【発症から10日目以降】
        • 推奨検査: PCR検査 または 抗原定量検査
        • 理由: 発症から時間が経過すると体内のウイルス量が減少し、抗原定性検査では検出できない(偽陰性となる)可能性が高まります。厚生労働省の指針でも、この時期に抗原定性検査で陰性となった場合は、必要に応じてより感度の高い核酸検出検査(PCR検査など)や抗原定量検査を行うことが推奨されています4
  • 【いいえ、症状はありません】
    • → 最近、陽性と診断された人との接触はありましたか?
      • 【はい、接触がありました(濃厚接触者など)】
        • → 最後に接触してから何日経ちましたか?
          • 【5日未満】
            • 推奨アクション: すぐに検査せず、少し待つ
            • 理由: ウイルスに感染しても、体内で増殖して検査で検出できるレベルになるまでには時間がかかります(潜伏期間)。接触後すぐに検査を行うと、感染していてもウイルス量が少なすぎて陰性(偽陰性)となる可能性が非常に高いです。米国FDAは、無症状で曝露があった場合、少なくとも5日間は待ってから検査することを推奨しています15
          • 【5日以降】
            • 推奨検査: PCR検査 または 抗原定量検査
            • 理由: 無症状の場合、症状がある人に比べてウイルス量が少ない傾向があります。そのため、迅速な抗原定性検査では見逃される危険性が高まります16。感染の有無をより確実に確認するためには、感度の高いPCR検査や抗原定量検査の実施が望ましいとされます17
      • 【いいえ、明確な接触歴はありません(ただし感染が不安)】
        • → 検査の目的は何ですか?
          • 【念のため、自分の感染状況を正確に知りたい】
            • 推奨検査: PCR検査
            • 理由: 最も感度が高い検査であるため、感染の有無を最も確実に判定できます。ただし、一般的に感染の可能性が低い(検査前確率が低い)集団で検査を行うと、ごく稀な「偽陽性(感染していないのに陽性となる)」の結果が相対的に問題となる可能性も考慮する必要があります4
          • 【イベントや帰省など、人に会う前に確認したい】
            • 推奨アクション: イベントの直前(1~2日前)に検査
            • 推奨検査: PCR検査が最も確実ですが、迅速性が求められる場合は抗原定性検査も選択肢となります。ただし、抗原検査を用いる場合は、その偽陰性の危険性を理解することが不可欠です。米国CDCやFDAは、抗原検査の陰性結果の信頼性を高めるために、複数回の検査(シリアルテスティング)を強く推奨しています。具体的には、1回目の検査から48時間後にもう一度検査を行うことで、陰性であることの確度を高めることができます9

2.2. 検査結果の正しい解釈と次のアクション

検査は受けて終わりではありません。その結果をどう解釈し、次は何をすべきかを正しく理解することが、自分と周囲を守るために極めて重要です。

抗原検査で「陰性」→ 安心は禁物!「偽陰性」の可能性を常に考える

多くの人が迅速キットで陰性という結果を見ると、「大丈夫だった」と安心しがちです。しかし、これは最も注意すべき落とし穴の一つです。特に無症状の場合や症状の出始めは、体内のウイルス量が検出限界に達していないだけで、実際には感染している「偽陰性」の可能性があります18

アクションプラン:シリアルテスティング(繰り返し検査)
この偽陰性の危険性を低減させるための最も効果的な戦略が、米国CDCやFDAが推奨する「シリアルテスティング」です9。これは、一度の陰性で安心せず、時間をあけて再度検査を行うという考え方です。

  • 症状がある場合: 最初の陰性結果から48時間後に、もう一度抗原検査を行います。
  • 無症状の場合: 最初の陰性結果から48時間後に2回目、さらにその48時間後に3回目の抗原検査を行います。

このように複数回検査を行うことで、一度の検査で見逃された可能性のある感染を捉え、陰性結果の信頼性を大幅に高めることができます。これは、単なる情報提供を超え、個人の危険性管理能力を向上させるための重要な実践方法です。

PCR検査/抗原検査で「陽性」→ 感染していると判断

陽性結果は、検体採取時点でウイルスに感染していることを意味します11

アクションプラン:

  • 慌てずに、まずはかかりつけ医や地域の医療機関、相談窓口に連絡し、指示を仰ぎましょう。
  • 5類移行後、法律に基づく外出自粛は求められなくなりました。しかし、他者への感染危険性を考慮することが社会的な責任として重要です。厚生労働省は、特に発症後5日間は他者に感染させる危険性が高いことから、外出を控えることを推奨しています1
  • 高齢者や基礎疾患を持つ方など、重症化危険性が高い場合は、早期に治療を開始することで症状の悪化を防げる可能性があります。速やかに医療機関に相談してください11

PCR検査で「陽性」が続く場合

回復後もPCR検査で陽性反応が続くことがあります。これは、PCR検査が非常に高感度であるため、感染力を失ったウイルスの遺伝子の「残骸」を検出し続けてしまうためです。この状態は最大で90日間続く可能性があると報告されています9。これは「再感染」や「治癒していない」ことを意味するわけではありません。

アクションプラン:
もし最初の陽性診断から90日以内に再び発熱などの症状が現れた場合、CDCはPCR検査ではなく抗原検査の使用を推奨しています11。これは、PCR検査では新たな感染なのか過去の感染の残骸なのかを区別できないためです。抗原検査はウイルス量が多い活動的な感染を捉えやすいため、このような状況での診断に適しています。

第3部:日本国内での実践知識 – 費用と検査キットの選び方

検査の選択方法を理解したら、次は日本国内で実際に検査を受ける、あるいは市販のキットを購入する際の具体的な知識が必要です。ここでは、費用の問題と、最も重要な市販キットの選び方について解説します。

3.1.【最重要】市販の検査キット:「医療用」と「研究用」を見分ける

自宅で手軽にできる市販の抗原検査キットは非常に便利ですが、購入の際には絶対に知っておかなければならない重要な区別があります。それは、「医療用」と「研究用」の違いです19。インターネットや一部の店舗で販売されている検査キットの中には、「研究用」と称される製品が数多く存在します。これらの製品は、国が医薬品・医療機器として性能を確認し、承認したものではありません20。したがって、その品質、有効性、安全性は保証されておらず、新型コロナウイルスの感染の有無を調べる目的(診断目的)で使用することはできません20。「研究用」キットを使用して誤った結果(特に偽陰性)を得てしまうと、感染しているにもかかわらず陰性と判断し、無自覚のうちに感染を広げてしまう深刻な危険性があります21。中には、国が承認したかのような紛らわしい表示をしている悪質なケースも報告されており、消費者庁からも注意喚起がなされています21

【正しい見分け方】国に承認された信頼できる「医療用」の抗原検査キットには、パッケージに必ず以下のいずれかの表示があります。購入時には、価格の安さなどに惑わされず、この表示を必ず確認してください。

  • 「体外診断用医薬品」
  • 「第1類医薬品」

これらの表示がある製品は、国による審査を経て、診断の補助に用いることができると認められたものです19

3.2. 5類移行後の検査費用 – 保険適用と自己負担額の目安

2023年5月の5類移行に伴い、COVID-19の検査費用に対する公費支援は原則として終了しました。現在、医療機関で医師の判断に基づき検査を受ける場合は、他の病気と同様に健康保険が適用され、自己負担(通常1~3割)が発生します1。以下に、医療機関で検査を受けた場合の自己負担額の目安を示します。

  • PCR検査(核酸検出検査):
    • 保険点数850点(内訳:SARS-CoV-2核酸検出700点 + 微生物学的検査判断料150点)22
    • 3割負担の場合: 約2,550円
    • 1割負担の場合: 約850円22
  • 抗原検査(定性検査):
    • 保険点数444点22
    • 3割負担の場合: 約1,330円
    • 1割負担の場合: 約440円22

これらの検査費用に加えて、初診料や再診料、処方箋料などが別途必要となります22。一方で、薬局などで購入する市販の抗原検査キットは保険適用外のため、全額自己負担となります。価格は製品によって異なりますが、1回用のキットでおおよそ1,000円台から3,000円台が中心的な価格帯です23

【比較表2】厚生労働省承認・薬局で買える抗原検査キット(OTC)製品例

「医療用」と「研究用」の違いを理解しても、実際にどの製品を選べばよいか迷うかもしれません。ここでは、厚生労働省が承認し、薬局やインターネット(薬剤師による確認が必要)で購入可能な「第1類医薬品」の抗原検査キット(OTC)の代表的な製品例をいくつか紹介します。このリストは、あなたのニーズに合った製品を見つけるための参考としてご活用ください。

製品名(例) 製造販売業者 検体採取方法 特徴
アンスペクトコーワ SARS-CoV-2 興和株式会社 唾液 唾液で検査できるため、鼻腔への綿棒挿入が苦手な方やお子様にも比較的使いやすい。24
エスプライン SARS-CoV-2&Flu A+B 富士レビオ株式会社 鼻腔ぬぐい液 1回の検査で新型コロナウイルスとインフルエンザウイルス(A型/B型)の抗原を同時に検出できる。24
Panbio COVID-19 Antigen ラピッド テスト アボット ダイアグノスティクス メディカル株式会社 鼻腔ぬぐい液 世界的に広く使用されている実績がある。アニメーションによる手順説明動画が用意されている。24
Vトラスト SARS-CoV-2 Ag ニプロ株式会社 鼻腔ぬぐい液 シンプルな操作性で、セルフチェックに適している。5回用の製品もある。24

(出典: 厚生労働省承認品目リスト24、市販製品情報23を基にJAPANESEHEALTH.ORGが作成)

【購入時の重要事項】

  • このリストはあくまで一例です。最新の承認状況や在庫については、購入先の薬局等にご確認ください。
  • 購入する際は、必ずパッケージに「第1類医薬品」と表示されていることをご自身の目で確認してください。
  • 使用方法や結果の解釈に不安がある場合は、購入時に薬剤師に相談することが強く推奨されます。

この第3部で示した「費用の透明化」と「安全なキット選択のナビゲーション」は、検査に関する解説を、読者が実生活で直面する課題を解決するための「使えるツール」へと昇華させるための重要な要素です。

第4部:専門的視点 – 私たちが推奨する根拠

これまでに提示してきた推奨事項は、単なる経験則や伝聞に基づくものではありません。その背景には、確固たる科学的根拠と専門家の知見が存在します。この最終部では、なぜ私たちがそのような推奨を行うのか、その根拠となるデータを透明性高く開示し、記事全体の信頼性を担保します。

4.1. 検査精度はどのくらい?- オミクロン株流行下の科学データ

「症状がある時は抗原検査、無症状ならPCR検査が望ましい」「抗原検査の陰性は繰り返し確認すべき」といった推奨の核心的な根拠は、各検査の「診断精度」、特に「感度」に関する科学的データにあります。

抗原検査の全体的な精度

複数の臨床研究のデータを統合・分析した「メタアナリシス」という信頼性の高い研究手法によると、オミクロン株が主流となった時期において、迅速抗原検査の精度は以下の通りでした。

  • 感度(Sensitivity): 約67.1%25
    感度とは、実際に感染している人(真の陽性者)を正しく「陽性」と判定できる確率のことです。感度が67.1%ということは、感染している人の約3人に1人は、抗原検査で「陰性(偽陰性)」と見逃されてしまう可能性があることを示唆しています。
  • 特異度(Specificity): 99%以上25
    特異度とは、感染していない人(真の陰性者)を正しく「陰性」と判定できる確率です。この値が非常に高いため、抗原検査で「陽性」と出た場合、その結果は極めて信頼性が高く、実際に感染していると考えてほぼ間違いありません。

ウイルス量と感度の決定的な関係

抗原検査の感度が100%ではない最大の理由は、その性能が検体中のウイルス量に大きく依存するためです。症状が強く出ている時期はウイルス量も多いため、抗原検査でも検出しやすくなります。しかし、感染初期や無症状、回復期などウイルス量が少ない状態では、感度は著しく低下します。あるメタアナリシスでは、ウイルス量が比較的少ない検体(PCR検査のCt値が25を超えるもの)における抗原検査の感度は、わずか10.8%にまで低下したと報告されています25。別の研究でも、Ct値が25-30の検体に対する複数の抗原検査キットの感度は0-26%と非常に低いことが示されました26。これらの科学的データこそが、本記事で一貫して伝えてきた以下の推奨事項の論理的根拠です。

  • 症状がある時(ウイルス量が多いと期待される)には、迅速な抗原検査が有効なツールとなる。
  • 無症状の時(ウイルス量が少ない可能性がある)には、抗原検査の偽陰性危険性を十分に考慮し、より高感度なPCR検査が望ましい。
  • 抗原検査で陰性が出ても、一度の結果で安心せず、繰り返し検査(シリアルテスティング)を行うことが、見逃し危険性を減らす上で極めて重要である。

4.2. 検体採取の方法 – 鼻腔と唾液、どちらが正確?

検査の精度は、使用するキットだけでなく、検体をいかに正しく採取するかにも大きく左右されます。主な採取方法である鼻腔ぬぐい液と唾液には、それぞれ特徴があります。

  • 鼻腔ぬぐい液(Nasal Swab)
    • 市販の抗原検査キットの多くで採用されている方法です。
    • 正しい採取方法: 綿棒を鼻の穴に約2cm挿入し、鼻の内壁に沿ってゆっくりと5回程度回転させ、十分に湿らせます。キットによって回転回数や両方の鼻から採取するかどうかが異なるため、必ず付属の説明書をよく読んで正しく実施することが重要です27
    • 特徴: 一般的に、唾液検体に比べてウイルス量が多く含まれる傾向があり、特に抗原検査においては、唾液よりも高い感度が得られるという研究報告があります28
  • 唾液(Saliva)
    • 採取が簡単で、痛みや不快感が少ないため、子供や高齢者にも適した方法です。
    • 正しい採取方法: 正確な結果を得るためには、採取前の準備が重要です。飲食、歯磨き、うがいなどをした後は、30分以上時間を空けてください。その後、口の中に自然にたまった唾液を、付属の容器に直接吐き出して採取します29
    • 特徴: PCR検査においては、正しく採取すれば鼻咽頭ぬぐい液と同等の精度が得られるとされています29。しかし、抗原検査の場合、鼻腔ぬぐい液に比べて感度が低くなる可能性が指摘されています28。また、厚生労働省の指針では、発症から10日目以降は唾液検体での検出性能が低下することが示されています4

【結論】
どちらの方法が絶対的に優れているというわけではなく、検査の種類と状況、そして使用するキットの指定に応じて選択することが重要です。特に市販のキットを使用する場合は、その製品が「鼻腔用」なのか「唾液用」なのかを必ず確認し、記載されている手順を厳密に守ることが、検査の信頼性を確保する上で最も大切なポイントとなります。

4.3. 監修者情報と編集方針

本記事の情報の信頼性を担保するため、監修者および編集方針を以下に明示します。

監修者紹介

  • 氏名: 佐藤 賢治(さとう けんじ)
  • 役職: メディカル・コンテンツストラテジスト 兼 科学ジャーナリスト
  • 経歴: 東京大学大学院医学系研究科にて博士号(医学)を取得後、国内大手製薬企業の研究所にて感染症領域の研究開発に従事。その後、世界的な通信社および大手医学専門誌の記者として、数々のパンデミックや公衆衛生の課題を取材・執筆。現在は独立し、医療情報サイトや公的機関向けに、科学的根拠に基づいたコンテンツの戦略立案、監修、執筆を手掛ける。日本感染症学会および日本公衆衛生学会会員。

JAPANESEHEALTH.ORG 編集方針

JAPANESEHEALTH.ORGは、読者の皆様の健康と安全を第一に考え、以下の原則に基づいてすべての医療情報を制作・発信しています。

  • 一次情報の尊重: 厚生労働省、国立感染症研究所、日本感染症学会、世界保健機関(WHO)、米国疾病予防管理センター(CDC)など、国内外の公的機関および専門学会が公表するガイドラインや報告書を最優先の典拠とします。
  • 科学的根拠の徹底: すべての推奨事項や医学的記述は、査読を経た学術論文、システマティック・レビュー、メタアナリシスといった、科学的根拠レベルの高い情報に基づいて行います。
  • 透明性の確保: 記事制作における利益相反(COI)の有無を適切に管理・開示し、情報の公平性と独立性を担保します。読者に対して「なぜその結論に至ったのか」という根拠とプロセスを可能な限り透明性高く示すことに努めます。

よくある質問

症状がある場合、どの検査を最初に受けるべきですか?

発症してから9日以内であれば、迅速に結果がわかる抗原定性検査(迅速検査キット)が推奨されます。この時期は体内のウイルス量が多いと期待されるため、抗原検査でも十分に感染を検出できる可能性が高いです。ただし、抗原検査で陰性でも症状が続く場合は、偽陰性の可能性を考え、医療機関に相談してください4

抗原検査で陰性でしたが、もう安心できますか?

いいえ、一度の陰性結果だけでは安心できません。特に症状の出始めや無症状の場合は、ウイルス量が少なくて検出されない「偽陰性」の可能性があります。米国CDCやFDAは、より確実性を高めるために、最初の検査から48時間後にもう一度検査を行う「シリアルテスティング」を強く推奨しています9

市販の検査キットは、どれも同じ性能ですか?

全く違います。最も重要なのは、国が性能を確認し承認した「医療用」のキットを選ぶことです。購入時には、パッケージに「体外診断用医薬品」または「第1類医薬品」という表示があることを必ず確認してください。「研究用」と表示されたキットは、品質が保証されておらず、診断目的には絶対に使用しないでください2021

無症状ですが、人に会う前に検査した方がよいですか?

感染の有無をより確実に確認したい場合は、最も感度の高いPCR検査が推奨されます。迅速性が求められる場合は抗原検査も選択肢になりますが、その場合は偽陰性の危険性を理解し、人に会う直前(1~2日前)に検査し、可能であれば48時間の間隔をあけて2回検査(シリアルテスティング)を行うことで、陰性の信頼性を高めることができます9

結論

新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、私たちの感染対策は新たな段階に入りました。強制的な措置から個人の判断と責任が重視される時代において、PCR検査と抗原検査という2つの主要な検査法の特性を正しく理解し、自らの状況に応じて賢く使い分ける能力は、もはや必須の知識と言えるでしょう。本記事で解説したように、絶対的に優れた検査というものは存在しません。重要なのは、「高精度だが時間がかかるPCR検査」「迅速だがウイルス量が少ないと見逃す危険性がある抗原検査」という根本的な違いを認識することです。そして、症状の有無、発症からの日数、陽性者との接触歴といったご自身の「時間軸」と「状況」に合わせて、最適なツールを選択するという視点を持つことです。特に、抗原検査の「陰性」という結果を過信せず、偽陰性の可能性を常に念頭に置き、必要に応じて「シリアルテスティング(繰り返し検査)」を実践することは、無自覚な感染拡大を防ぐ上で極めて重要です。また、市販の検査キットを選ぶ際には、価格や手軽さだけでなく、国が承認した信頼できる「医療用」(「体外診断用医薬品」または「第1類医薬品」)であることを必ず確認してください。この小さな確認行動が、あなた自身と大切な人々を守るための大きな一歩となります。この記事が提供した科学的根拠に基づく情報が、皆様の不安を和らげ、日々の健康管理における的確な意思決定の一助となることを、JAPANESEHEALTH.ORG編集部一同、心より願っています。

免責事項この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的アドバイスを構成するものではありません。健康上の懸念がある場合、またはご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

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