この記事の科学的根拠
この記事は、下記に示す最高品質の医学的エビデンスに厳密に基づいています。掲載されている指針は、引用元の情報源で明確に言及されている内容を反映したものです。
- 日本頭痛学会・日本神経学会「頭痛の診療ガイドライン2021」: 本記事における片頭痛や緊張型頭痛の診断基準、薬物療法および非薬物療法の推奨事項は、日本の臨床現場における標準治療を定めるこのガイドラインに基づいています。
- 日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会「産婦人科診療ガイドライン」: 妊娠中の高血圧症候群など、産科特有の二次性頭痛に関する記述や、妊婦への全般的な医学的管理の指針は、このガイドラインを参考にしています。
- 米国家産婦人科学会(ACOG)「妊娠中および産褥期の頭痛ガイドライン」: 妊娠・授乳中のアセトアミノフェンや各種鎮痛薬の安全性評価、治療選択のアルゴリズムなど、国際的な標準治療に関する記述は、この最新ガイドラインの推奨に基づいています。
要点まとめ
- 妊娠中の頭痛のほとんどは心配のない「一次性頭痛」ですが、「雷に打たれたような突然の激痛」や「高血圧」、「神経症状」を伴う場合は、命に関わる「二次性頭痛」の可能性があり、直ちに医療機関の受診が必要です。
- 薬に頼る前に、生活習慣(睡眠、食事、水分補給)の見直しや、頭痛タイプに合わせた応急手当(片頭痛は冷やす・安静に、緊張型頭痛は温める・動かす)が基本です。
- 薬物療法が必要な場合、自己判断は禁物です。妊娠全期間を通じて安全性が高いとされる第一選択薬は「アセトアミノフェン」です。
- 授乳中の服薬も、母乳への移行が少なく安全に使用できる薬が多くあります。医師や薬剤師に相談し、適切な薬を選択することが重要です。
- 「頭痛ダイアリー」を記録し、症状を客観的に把握することが、医師との円滑な連携と適切な治療につながります。
第1部:妊娠中の頭痛を理解する
妊娠中の頭痛を正しく理解することは、不必要な不安を和らげ、適切な対処への第一歩となります。このセクションでは、なぜ妊娠中に頭痛が起こりやすいのか、そして最も重要な「心配のいらない頭痛」と「注意が必要な頭痛」の見分け方について、科学的根拠に基づいて詳しく解説します。
1.1. 妊娠と頭痛:なぜ起こり、どう変化するのか
妊娠すると、女性の身体は赤ちゃんを育むために劇的な変化を遂げます。この変化が、頭痛の引き金となったり、もともとあった頭痛の性質を変えたりすることがあります。主な原因として、以下の生理的変化が挙げられます。
- ホルモンバランスの変動: 妊娠初期には、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が急激に増加します。これらのホルモンは血管の拡張や収縮に関与しており、特にプロゲステロンの血管拡張作用が、脳の神経を刺激して頭痛を引き起こすことがあります3。
- 血液量の増加と循環の変化: 妊娠中は胎児に栄養と酸素を届けるため、母体の血液量が最大で約50%増加します。この血液量の増加とそれに伴う血管の拡張も、頭痛の一因となり得ます4。
- その他の要因: つわりによる脱水や栄養不足、睡眠不足、姿勢の変化による身体的ストレス、そして新しい命を迎えることへの精神的なストレスなども、複雑に絡み合って頭痛を誘発します3。
一方で、妊娠は頭痛、特に片頭痛に対して良い影響を与えることも知られています。多くの研究で、片頭痛を持つ女性の約50~80%が、妊娠期間中に頭痛発作の頻度や重症度が軽減することが報告されています1。これは、妊娠中期から後期にかけてエストロゲンが高く安定した状態に保たれるためと考えられています。
しかし、ここで重要な注意点があります。全体としては改善傾向にあるものの、一部の女性では妊娠中に片頭痛が悪化したり、初めて片頭痛を経験したりすることもあります6。ある日本の研究では、産科から神経内科へ紹介されるほどの急性頭痛を訴えた妊婦さんでは、妊娠第三期(後期)に片頭痛発作が最も多く認められました5。これは、一般的に頭痛が良くなるはずの時期に、重症で非典型的な頭痛が起こった場合、それは単なる片頭痛の悪化ではなく、後述する危険な「二次性頭痛」のサインである可能性を常に考慮しなければならないことを示唆しています。
したがって、妊娠中の頭痛を考える上で最も重要なのは、その頭痛が「一次性頭痛」なのか「二次性頭痛」なのかを大まかに見分ける視点を持つことです7。
- 一次性頭痛: 頭痛そのものが病気であり、背景に他の原因疾患がないもの。片頭痛や緊張型頭痛がこれにあたります。妊娠中の頭痛の多くはこれに分類され、母体や胎児に直接的な危険を及ぼすことは通常ありません。
- 二次性頭痛: 他の病気(例えば、妊娠高血圧症候群や脳血管の異常など)が原因で起こる頭痛。これは母体と胎児の双方にとって生命を脅かす可能性があり、緊急の医学的対応が必要です。
次のセクションでは、これら二つの頭痛の具体的な特徴と、見分けるためのポイントを詳しく見ていきます。
1.2. 心配のいらない「一次性頭痛」
妊娠中に経験する頭痛の大部分は、この「一次性頭痛」に分類されます。代表的なものに「片頭痛」と「緊張型頭痛」があり、それぞれ特徴と対処法が異なります。ご自身の頭痛がどちらのタイプに近いかを知ることは、セルフケアの第一歩です。
片頭痛
もともと女性に多い頭痛で、妊娠を機にホルモンバランスが変化することで発症・悪化することがあります3。
- 痛みの特徴:
- 随伴症状:
- 前兆: 一部の片頭痛では、頭痛が始まる前に「前兆」と呼ばれる特有の症状が現れます。最も多いのは、目の前にギザギザした光が見えたり、視野の一部が見えにくくなったりする「閃輝暗点(せんきあんてん)」です5。
緊張型頭痛
一次性頭痛の中で最も頻度が高いタイプです。身体的・精神的なストレスが主な原因とされています。
- 痛みの特徴:
- 随伴症状:
- 肩や首の強いこりを伴うことが多い9。
- めまい感を伴うことがあるが、吐き気や嘔吐は稀。
- 光過敏や音過敏はあっても、片頭痛ほど強くはない。
これらの一次性頭痛は辛い症状ですが、適切に対処すればコントロール可能です。しかし、次に説明する「二次性頭痛」の可能性を常に見過ごさないことが、妊娠中の安全管理において最も重要です。
1.3. 危険なサインを見逃さない:「二次性頭痛」とは
妊娠中の頭痛で最も注意しなければならないのが、生命を脅かす可能性のある病気が背景に隠れている「二次性頭痛」です。一次性頭痛の既往がある方でも、二次性頭痛を発症する危険性はあります7。特に、妊娠中に初めて経験する激しい頭痛や、これまでの頭痛とは明らかに性質が異なる頭痛には、最大限の注意が必要です。ある米国の研究では、妊娠中に急性頭痛で神経内科を受診した患者の約35%が二次性頭痛と診断されました5。また、別の報告では、急性頭痛で画像検査を受けた妊婦の25%に二次的な原因が見つかったとされています8。これらの数字は、専門家がいかに二次性頭痛を警戒しているかを示しています。
レッドフラッグ(危険信号)症状
以下の症状は、緊急の医学的評価を必要とする「レッドフラッグ(危険信号)」です。一つでも当てはまる場合は、自己判断で様子を見ずに、直ちにかかりつけ医に連絡するか、救急医療機関を受診してください5。
- 突然の発症: 「雷に打たれたような」と表現される、突然発症し、1分以内に痛みがピークに達する頭痛(雷鳴頭痛)8。
- 史上最悪の頭痛: これまでの人生で経験したことのない、最も激しい頭痛。
- 新しいタイプの頭痛: もともと頭痛持ちであっても、いつもの頭痛とは明らかにパターン、場所、痛みの質が異なる頭痛1。
- 高血圧の合併: 頭痛と共に血圧の上昇(収縮期血圧140 mmHg以上または拡張期血圧90 mmHg以上)が見られる場合5。
- 神経症状の合併:
- その他の全身症状: 発熱や首の硬直(項部硬直)を伴う頭痛5。
- 体位による変化: 横になると悪化する、あるいは咳やいきみで悪化する頭痛4。
- 一次性頭痛の既往がない: これまで頭痛に悩まされたことがない人が、妊娠中に突然激しい頭痛を経験した場合、二次性頭痛の危険性が有意に高いと報告されています5。
背景にある重篤な疾患
これらのレッドフラッグ症状の背景には、以下のような緊急治療を要する疾患が隠れている可能性があります。
- 妊娠高血圧症候群および子癇: 妊娠中の二次性頭痛の最も一般的な原因です5。通常、妊娠20週以降に発症し、高血圧と蛋白尿などの臓器障害を特徴とします10。持続的で激しい頭痛は、けいれん発作(子癇)の前触れである可能性があり、極めて危険なサインです11。
- 脳静脈血栓症: 妊娠中は血液が固まりやすい状態(過凝固状態)になるため、脳の静脈に血栓(血の塊)ができる危険性が高まります。特に妊娠後期から産褥期にかけて注意が必要です4。
- その他の血管性疾患: 可逆性脳血管攣縮症候群、後部可逆性脳症症候群、脳卒中(脳梗塞・脳出血)、未破裂脳動脈瘤の破裂など、命に関わる血管の異常が原因となることがあります5。
- 下垂体卒中: 妊娠中は下垂体が大きくなるため、稀に下垂体への突然の出血(卒中)が起こることがあります。激しい頭痛と視野障害が特徴です4。
これらの疾患は、迅速な診断と治療が母体と胎児の予後を大きく左右します。だからこそ、レッドフラッグ症状を見逃さないことが何よりも重要なのです。
表1:危険な頭痛のセルフチェックリスト
ご自身の頭痛が心配な場合、以下のリストを確認してください。一つでも「はい」に当てはまる場合は、ためらわずに、直ちにかかりつけ医に連絡するか、救急医療機関を受診してください。
チェック項目 | はい | いいえ |
---|---|---|
1. これは人生で経験した中で最悪の頭痛ですか? | ☐ | ☐ |
2. 雷に打たれたように、突然、激しい痛みが始まりましたか? | ☐ | ☐ |
3. 頭痛と共に、血圧が高い(140/90 mmHg以上)と指摘されていますか? | ☐ | ☐ |
4. 視界がぼやける、物が二重に見えるなどの「見え方」の異常がありますか? | ☐ | ☐ |
5. 意識がもうろうとしたり、手足のしびれや動かしにくさ、ろれつが回らないといった症状がありますか? | ☐ | ☐ |
6. けいれんを起こしましたか? | ☐ | ☐ |
7. 発熱や、首が硬くて曲げにくいといった症状がありますか? | ☐ | ☐ |
8. これまでの頭痛とは明らかに違う、新しいタイプの頭痛ですか? | ☐ | ☐ |
アクション: 上記のいずれかの質問に「はい」と答えた場合、それは緊急の対応が必要なサインかもしれません。自己判断で様子を見ることはせず、速やかに医療専門家に相談してください。この簡単なチェックリストは、複雑な医学的判断を単純化し、ご自身と赤ちゃんの安全を守るための最初のステップです5。
第2部:薬に頼らない安全なセルフケアと予防法
妊娠中の頭痛管理の基本は、まず薬に頼らない方法を試すことです。これらの方法は安全性が高く、多くの一次性頭痛の症状を和らげ、発作の頻度を減らすのに役立ちます。米国家産婦人科学会や日本頭痛学会などの主要な医療機関は、薬物療法を検討する前に、これらの非薬物療法を積極的に取り入れることを推奨しています1。このセクションでは、ご自身の頭痛タイプに合わせた応急手当から、頭痛を予防するための生活習慣、そして科学的根拠のある補完療法まで、具体的で実践的な方法を紹介します。
2.1. 頭痛タイプ別・効果的な応急手当
一次性頭痛である片頭痛と緊張型頭痛は、その発生機序が異なるため、効果的な対処法も正反対です。ご自身の痛みがどちらに近いかを見極め、適切な応急手当を行うことが重要です。
片頭痛の場合:「冷やす」「暗くする」「静かにする」
片頭痛は、脳の血管が拡張し、周囲の神経を刺激することで起こると考えられています。したがって、対処法の目標は血管を収縮させ、外部からの刺激を遮断することです。
- 冷やす: 痛むこめかみ、額、首の後ろなどを、保冷剤をタオルで包んだものや冷却シートで冷やします。血管が収縮し、痛みの伝達が和らぐ効果が期待できます3。
- 安静にする: 片頭痛発作中は光や音に非常に敏感になります。可能であれば、照明を落とした静かな部屋で横になり、心身を休ませることが最も効果的です3。
- カフェインの摂取: コーヒーやお茶に含まれるカフェインには血管収縮作用があるため、痛み始めに少量(1杯程度)を摂取すると痛みが和らぐことがあります。ACOGの指針でも支持されていますが、胎児への影響を考慮し、1日の総摂取量は200mgを超えないように注意が必要です1。
- 圧迫: 一部の人には、ハチマキやタオルで頭部を適度に圧迫することが、痛みの緩和に役立つ場合があります12。
緊張型頭痛の場合:「温める」「動かす」「ほぐす」
緊張型頭痛は、首や肩、頭部の筋肉が過度に緊張し、血行が悪くなることで起こります。したがって、対処法の目標は筋肉の緊張を和らげ、血流を促進することです。
- 温める: 蒸しタオルやシャワーで首や肩周辺を温めると、筋肉の緊張がほぐれて血行が良くなり、痛みが軽減します。ぬるめのお湯での入浴も効果的です3。
- ストレッチと軽い運動: 首をゆっくり回したり、肩を上げ下げしたりする簡単なストレッチが、こりをほぐすのに役立ちます。日本頭痛学会が推奨する「頭痛体操」を日常的に取り入れることも有効です3。
- マッサージ: 専門家でなくても、指の腹で首筋や肩をやさしく揉みほぐすことで、筋肉の緊張を和らげることができます3。
2.2. 頭痛を予防する生活習慣
頭痛発作を未然に防ぐためには、日々の生活習慣を見直すことが最も基本的で重要です。以下の習慣は、妊娠中の身体に負担をかけずに頭痛の危険性を減らすための土台となります1。
- 規則正しい睡眠: 睡眠不足も寝過ぎも片頭痛の引き金になります。毎日決まった時間に就寝・起床し、7~9時間の質の良い睡眠を確保するよう心がけましょう1。
- バランスの取れた食事: 空腹による低血糖は頭痛を誘発します。1日3食、決まった時間にバランスの取れた食事を摂ることが大切です。また、脱水の原因となる貧血を防ぐため、鉄分を多く含む食品(赤身の肉、ほうれん草、ひじきなど)を意識的に摂取しましょう3。
- 十分な水分補給: 脱水は頭痛の非常に一般的な原因です。つわりで食事が摂りにくい時期でも、水分だけはこまめに補給するよう努めましょう。水やお茶など、カフェインを含まない飲み物が推奨されます1。
- 適度な運動: ウォーキングやマタニティスイミング、マタニティヨガなどの有酸素運動は、血行を促進し、ストレスを軽減する効果があります。ただし、急激で激しい運動はかえって頭痛を誘発することがあるため、無理のない範囲で定期的に行うことが重要です1。
- 効果的なストレス管理: ストレスは片頭痛と緊張型頭痛の両方の大きな誘因です。深呼吸、瞑想、音楽鑑賞、趣味の時間など、ご自身がリラックスできる方法を見つけ、日常生活に意識的に取り入れましょう1。
2.3. 補完療法のエビデンス
上記のセルフケアに加えて、科学的な有効性が示されている補完療法も存在します。これらの方法は、薬物療法に代わる、あるいはそれを補完する選択肢として、医師と相談の上で検討する価値があります。
【エビデンスレベル:高】認知行動療法とバイオフィードバック
- 認知行動療法: 頭痛に対する考え方や受け止め方(認知)と、それに対する行動パターンを変えることで、頭痛による苦痛を軽減する心理療法です。日本頭痛学会の指針では、一次性頭痛に対する非薬物的な予防療法として最も強く推奨(推奨グレードA)されています13。多くの質の高い研究で、認知行動療法が薬物療法と同等の頭痛予防効果を持つこと、そして薬物療法と併用することでさらに効果が高まることが示されています14。
- バイオフィードバック: 筋電図や皮膚温などの自分では意識しにくい身体の反応を、専用の機器でモニターしながら、それを自分でコントロールする訓練です。日本頭痛学会の指針で推奨(推奨グレードB)されており、片頭痛の予防薬とほぼ同等の効果があったとするメタ解析も存在します14。
【エビデンスレベル:中】鍼治療、漢方薬
- 鍼治療: 片頭痛や緊張型頭痛の予防に対して、いくつかの研究で有効性が示唆されています14。妊娠中に経験豊富な施術者によって行われる場合、安全な選択肢と見なされています1。
- 漢方薬: 「頭痛の診療ガイドライン2021」では、呉茱萸湯(ごしゅゆとう)、釣藤散(ちょうとうさん)、葛根湯(かっこんとう)、五苓散(ごれいさん)などが、ランダム化比較試験を含む研究で有効性を示したとして紹介されています13。漢方薬も医薬品ですので、自己判断での使用は避け、必ず漢方に詳しい医師や薬剤師に相談してください。
【エビデンスレベル:低~中】サプリメント
マグネシウム、ビタミンB2、コエンザイムQ10などが、片頭痛の予防に有効である可能性を示唆する小規模な研究があります14。しかし、妊娠中のサプリメント摂取は、種類や用量によっては胎児に影響を及ぼす可能性があるため、いかなるサプリメントであっても、使用する前には必ずかかりつけの産婦人科医に許可を得てください13。
第3部:妊娠中の頭痛薬:主要ガイドラインに基づくアプローチ
非薬物療法を試してもコントロールできない辛い頭痛に対しては、薬物療法が検討されます。重要なのは、最新の科学的根拠に基づき、母体の健康維持と胎児の安全性のバランスを慎重に考慮することです。このセクションでは、日本の「頭痛の診療ガイドライン2021」と米国家産婦人科学会(ACOG)の「妊娠中および産褥期の頭痛ガイドライン2022」という、世界で最も権威ある二つの指針に基づいて、安全な薬の選び方と使い方を徹底解説します。
3.1. 大原則:自己判断は禁物、必ず医師・薬剤師に相談を
薬物療法を考える上での絶対的な規則は、「自己判断で市販薬を服用しない」ことです15。一方で、激しい頭痛を我慢し続けることも、母体にとって大きなストレスとなり、かえって母体と胎児に悪影響を及ぼす可能性があります16。したがって、治療の目標は「薬を一切使わないこと」ではなく、「必要な場合に、最も安全な薬を、最も少ない有効量で、最も短い期間使用すること」です。どの薬を選択するかは、患者さんと医師が共に決定する「共同意思決定」の過程が不可欠です1。
3.2. 急な痛みの治療薬(急性期治療)
突然の頭痛発作(急性期)に使用される薬には、安全性に基づいた明確な優先順位があります。
第一選択薬:アセトアミノフェン
アセトアミノフェン(商品名:カロナールなど)は、日本および米国の指針で、妊娠全期間を通じて使用できる第一選択の解熱鎮痛薬として一貫して推奨されています8。長年の使用実績があり、妊娠中の安全性に関するデータが最も豊富であることがその理由です17。ただし、あらゆる薬と同様に「必要最小限の使用にとどめる」という原則が重要です13。
第二選択薬:非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
NSAIDs(イブプロフェン、ロキソプロフェンなど)は、アセトアミノフェンで効果が不十分な場合の第二の選択肢となりますが、その使用は妊娠週数によって厳しく制限されます。
- 妊娠初期(~12週): 使用は限定的にすべきとされています8。
- 妊娠中期(13週~19週): 比較的安全な時期とされていますが、医師と相談の上で、48時間以内などの短期間の使用に限定することが推奨されます1。
- 妊娠20週以降: FDA(米国食品医薬品局)および日本の指針は、この時期以降の使用を控えるよう勧告しています。これは、稀に胎児の腎機能に影響を与え、羊水が減少する危険性が報告されているためです13。
- 妊娠後期(特に28~30週以降): **禁忌(使用してはならない)**です。胎児の心臓にある重要な血管である「動脈管」を早期に閉鎖させてしまう危険性があり、胎児に重篤な心肺機能障害を引き起こす可能性があります8。
重症時の選択肢:トリプタン系薬剤
トリプタン系薬剤(スマトリプタンなど)は、重症の片頭痛発作に対する特効薬です。アセトアミノフェンやNSAIDsが無効な場合に、危険性と有益性を慎重に比較検討した上で、使用が考慮されることがあります1。特にスマトリプタンに関しては、妊娠中の使用に関するデータが最も多く蓄積されており、複数の大規模な研究において、妊娠初期の使用が胎児の先天奇形のリスクを著しく増加させることはないと報告されています8。ただし、依然として慎重な判断が求められ、使用する場合は必ず頭痛診療に精通した医師との詳細な相談が必要です13。
禁忌または非推奨の薬剤
エルゴタミン製剤、ブタルビタール配合薬、オピオイド系鎮痛薬、新規片頭痛治療薬(CGRP関連抗体薬、ジタン系、ゲパント系)は、胎児への危険性やデータ不足から、妊娠中の使用は禁忌または強く非推奨とされています168。
表2:妊娠中の急性期頭痛薬 安全性概要(日米主要指針準拠)
薬剤 | 第1三半期 | 第2三半期 | 第3三半期 | 授乳中 | 主な注意点と根拠 |
---|---|---|---|---|---|
アセトアミノフェン | ✅ 第一選択 | ✅ 第一選択 | ✅ 第一選択 | ✅ 安全 | 最も安全性のエビデンスが豊富。ただし必要最小限の使用に留める8。 |
NSAIDs | ⚠️ 慎重に | ✅ 短期使用可 | ❌ 禁忌 | ✅ 安全 | 第3三半期は胎児動脈管の早期閉鎖リスクのため禁忌。20週以降は胎児腎障害も考慮8。 |
トリプタン系 | ⚠️ 医師と相談 | ⚠️ 医師と相談 | ⚠️ 医師と相談 | ⚠️ 相談の上可 | 重症片頭痛に限定。スマトリプタンのデータが豊富。先天奇形リスクの著増はないとされるが慎重な判断が必要8。 |
エルゴタミン系 | ❌ 禁忌 | ❌ 禁忌 | ❌ 禁忌 | ❌ 禁忌 | 子宮収縮作用、胎児毒性のリスクのため絶対禁忌8。 |
オピオイド/ブタルビタール | ❌ 非推奨 | ❌ 非推奨 | ❌ 非推奨 | ❌ 非推奨 | 薬物乱用頭痛、依存、新生児離脱症候群の危険性のため避けるべき1。 |
記号の意味: ✅: 推奨/安全、⚠️: 医師相談の上で慎重に検討、❌: 禁忌/非推奨
3.3. 予防薬の考え方
頭痛発作が非常に頻繁で、生活の質を著しく損なう場合には、発作そのものを起こしにくくするための「予防療法」が検討されます。しかし、妊娠中は片頭痛が自然に軽快することが多いため、予防薬が必要となるケースは稀です。予防療法は、非薬物療法を尽くしてもなお、コントロール困難な重度の頭痛が続く場合にのみ、慎重に検討されます。
比較的安全な選択肢
β遮断薬(プロプラノロールなど)19、カルシウム拮抗薬、アミトリプチリンなどが選択肢として挙げられますが、いずれも胎児への影響を考慮し、医師による慎重な管理が必要です113。
禁忌または避けるべき予防薬
バルプロ酸、トピラマートといった抗てんかん薬や、ACE阻害薬、ARBといった降圧薬は、胎児への危険性が確認されているため、妊娠中の予防薬としては使用されません1813。妊娠を計画している女性は、妊娠前からかかりつけ医と相談し、安全な薬剤への切り替えを計画することが非常に重要です。
第4部:産後・授乳期の頭痛とケア
出産という大仕事の後、多くの女性が再び頭痛に悩まされることも少なくありません。ここでは、産後・授乳期の頭痛の原因と、赤ちゃんへの影響を最小限に抑えながら安全にケアする方法について解説します。
4.1. 出産後に頭痛が再発・悪化する理由
妊娠中に片頭痛が楽になっていた人が、出産後に再び激しい頭痛に襲われることは珍しくありません。これには明確な理由があります。
- ホルモンの急激な変化: 最大の原因は、出産に伴うエストロゲンレベルの急激な低下です。この「エストロゲンの崖」が、片頭痛の強力な引き金となります。片頭痛を持つ女性の半数以上が、産後1ヶ月以内に頭痛を再発すると報告されています20。
- 育児に伴う身体的・精神的要因: 睡眠不足、ストレス、脱水・栄養不足、授乳や抱っこによる不自然な姿勢などが、頭痛の原因となります。
- 産褥期特有の二次性頭痛: 硬膜外麻酔後の「硬膜穿刺後頭痛」や、依然として危険性が高い「脳静脈血栓症」などには注意が必要です4。
4.2. 授乳中でも安全に使える薬
授乳中の服薬で最も重要なのは、「薬が母乳に移行すること」自体を問題視するのではなく、「母乳に移行した薬が、赤ちゃんに有害な影響を及ぼすかどうか」を正しく評価することです21。幸いなことに、多くの一般的な頭痛薬は、授乳中でも安全に使用できると考えられています。
第一選択薬:アセトアミノフェンとNSAIDs
アセトアミノフェンとNSAIDs(特にイブプロフェン、ジクロフェナク)は、母乳への移行率が非常に低く、授乳中の急性期頭痛治療における第一選択薬とされています8。赤ちゃんへの影響がほとんどないと考えられています。
トリプタン系薬剤:実践的なアドバイス
多くの授乳中のお母さんが、「薬を飲んだら授乳を中断すべき」という添付文書の記載22に悩みます。しかし、専門家の間では、母乳への移行が極めて少ないスマトリプタンやエレトリプタンなどについては、必ずしも長時間の授乳中断は必要ないという見解が主流です1319。より現実的で安全な方法として、**「授乳の直後に薬を服用する」**というタイミングの工夫が推奨されます。これにより、薬の血中濃度がピークになる時間を避け、赤ちゃんへの移行量をさらに最小限に抑えることが可能です。この計画は、必ず事前に医師や薬剤師に相談し、指導を受けてください。
避けるべき薬剤
オピオイド系鎮痛薬(特にコデイン)やエルゴタミン製剤は、赤ちゃんへの副作用の危険性があるため、授乳中の使用は避けるべきです8。
第5部:あなたのアクションプランと専門相談窓口
妊娠中・産後の頭痛を乗り越えるためには、正しい知識を持つこと、日々の状態を記録すること、そして必要な時に専門家の助けを求めることが不可欠です。この最終セクションでは、ご自身の頭痛管理を主体的に進めるための具体的なツールと、信頼できる相談窓口についてご紹介します。
5.1. 医師との連携を深める「頭痛ダイアリー」
頭痛の管理において、最も強力でシンプルなツールが「頭痛ダイアリー(頭痛日記)」です。主要な診療指針でも、その有用性が強調されています14。痛みの記憶は曖昧になりがちですが、ダイアリーは医師に症状を正確に伝えるための客観的なデータとなり、頭痛タイプの特定や誘因の発見、治療効果の評価に役立ちます。
【頭痛ダイアリー・テンプレート】
記録日: ______年______月______日 | |
---|---|
発生時刻 | 午前/午後 ______時______分 |
持続時間 | ______時間______分 |
痛みの強さ(10段階) | 1 (全く痛くない) – 10 (耐えられない) の中で: ( ______ ) |
痛みの性質 | ☐ ズキンズキン(拍動性) ☐ 締め付けられる(圧迫性) ☐ その他 (______) |
痛みの場所 | ☐ 頭の右側 ☐ 頭の左側 ☐ 両側 ☐ 全体 ☐ その他 (______) |
随伴症状 | ☐ 吐き気 ☐ 嘔吐 ☐ 光がまぶしい ☐ 音がうるさい ☐ 肩・首のこり |
レッドフラッグ症状の有無 | 第1部のチェックリストに当てはまる症状はありましたか? ☐ はい ☐ いいえ |
考えられる誘因 | ☐ 睡眠不足 ☐ 寝過ぎ ☐ ストレス ☐ 特定の食事(____) ☐ 天候 ☐ その他 (____) |
行った対処法と効果 | 対処法: ☐ 薬(____) ☐ 休息 ☐ 冷やす ☐ 温める ☐ その他 (____) 効果: ☐ とても効いた ☐ 少し効いた ☐ 変わらない ☐ 悪化した |
よくある質問
Q1: 「妊娠に気づかず、市販の頭痛薬を飲んでしまいました。赤ちゃんに影響はありますか?」
A1: まずは、パニックにならないでください。妊娠に気づく前の、ごく初期の段階(最終月経開始日から4週末未満)は、薬の影響が胎児の奇形に結びつきにくい「無影響期」あるいは「all or none(全か無か)の法則」が働く時期とされています23。この時期に、市販の標準的な鎮痛薬を数回服用した程度であれば、赤ちゃんに影響が及ぶ危険性は極めて低いと考えられています23。最も重要な行動は、すぐに服用を中止し、いつ、どの薬を、どのくらい飲んだかを記録し、次の妊婦健診の際に必ず医師に伝えることです。一人で悩まず、専門家であるかかりつけ医に正確な情報を伝え、正しい評価と助言を受けることが何よりも安心につながります24。
Q2: 「頭痛が辛い時、産婦人科と脳神経内科、どちらを受診すべきですか?」
A2: 結論から言うと、**必ず最初に「かかりつけの産婦人科」を受診してください**3。その理由は、妊娠中の頭痛で最も怖い妊娠高血圧症候群などの産科的な合併症を除外することが最優先だからです。産婦人科医は妊娠全体の管理を行っており、その文脈で頭痛を評価できます。診察の結果、二次性頭痛が否定され、かつ専門的な管理が必要と判断された場合に、産婦人科医から脳神経内科医や頭痛専門医へ紹介されるのが、最も安全でスムーズな流れです。
5.3. 日本国内の専門相談窓口
より専門的な情報や相談が必要な場合に利用できる、信頼性の高い公的機関をご紹介します。
国立成育医療研究センター「妊娠と薬情報センター」
厚生労働省の事業として設立された、日本における妊娠・授乳中の薬物使用に関する最も権威ある相談窓口です25。薬の胎児・乳児への影響について、最新の科学的データに基づいたカウンセリングを受けることができます。相談はWebからの事前申し込み制となっており26、全国47都道府県に設置されている「拠点病院」で直接相談を受けることができます27。かかりつけ医からの紹介状を持参すると、よりスムーズな連携が可能です27。
- ウェブサイト: https://www.ncchd.go.jp/kusuri/
- 電話(問い合わせ用): 03-5494-7845 (平日 10:00~12:00, 13:00~16:00)28
日本頭痛学会認定 頭痛専門医
慢性的な片頭痛など、専門的な診断・治療が必要な場合には、日本頭痛学会が認定する「頭痛専門医」に相談するのも一つの方法です。学会の公式ウェブサイトでは、全国の頭痛専門医のリストが公開されています29。
- ウェブサイト: https://www.jhsnet.net/
結論
妊娠中の頭痛は、多くの女性が経験する一般的な症状ですが、その背景や対処法は多岐にわたります。本稿を通じて、皆様がご自身の頭痛と向き合うための、信頼できる羅針盤を提供できたことを願っています。最後に、最も重要な要点をまとめます。
- 危険なサインを見逃さない: 妊娠中の頭痛のほとんどは心配のない「一次性頭痛」ですが、「突然の激しい痛み」「高血圧」「神経症状」などのレッドフラッグは、命に関わる「二次性頭痛」の可能性があります。これらのサインが見られた場合は、ためらわずに直ちに医療機関を受診してください。
- セルフケアが基本: 薬に頼る前に、生活習慣の見直しや、頭痛タイプに合わせた応急手当といった、安全な非薬物療法を第一に行いましょう。
- 薬物療法は医師と共に: 薬が必要な場合、安全性に基づいた明確な優先順位が存在します。第一選択はアセトアミノフェンです。いかなる薬も自己判断で服用せず、必ず医師や薬剤師と相談の上、必要最小限の使用に留めることが鉄則です。
- あなたは一人ではない: 辛い頭痛を一人で抱え込まないでください。「頭痛ダイアリー」を活用してご自身の状態を客観的に把握し、かかりつけの医療チームと積極的にコミュニケーションを取ることが、安全で健やかな妊娠・出産への鍵となります。
妊娠という特別な旅路が、頭痛という雲に覆われることなく、喜びに満ちたものとなるよう、専門家チーム一同、心から応援しています。
参考文献
- 日本神経学会, 日本頭痛学会, 日本神経治療学会. (2021). 頭痛の診療ガイドライン2021. 医学書院.
- 日本産科婦人科学会, 日本産婦人科医会. (2023). 産婦人科診療ガイドライン―産科編2023.
- レディースクリニックなみなみ. 妊娠初期症状の頭痛は危険信号?産婦人科専門医が教える原因・対処法と受診の目安. Available from: https://naminamicl.jp/column/pregnancy/early-pregnancy-headache/
- Headache in pregnant women. IHS. Available from: https://ihs-headache.org/wp-content/uploads/2020/07/Headache-and-hormones-min.pdf
- 妊娠女性における急性頭痛の診断 – 頭痛研究のトピックス. 日本頭痛学会. Available from: https://www.jhsnet.net/zutu_topics_57.html
- American College of Obstetricians and Gynecologists. (2022). Headaches in Pregnancy and Postpartum. ACOG Clinical Practice Guideline No. 3. Obstetrics & Gynecology.
- Secondary Headaches During Pregnancy and the Postpartum Period. Practical Neurology. Available from: https://practicalneurology.com/diseases-diagnoses/headache-pain/secondary-headaches-during-pregnancy-and-the-postpartum-period/31660/
- Wells, R. E., et al. (2023). Headaches in Pregnancy and Postpartum. The OBG Project. Available from: https://www.obgproject.com/2022/08/21/headaches-in-pregnancy-and-postpartum/
- 妊娠初期のつらい頭痛はいつまで続く?原因や対処法も解説. ステムセル研究所. Available from: https://stemcell.co.jp/column/%E5%A6%8A%E5%A8%A0%E5%88%9D%E6%9C%9F%E3%81%AB%E8%B5%B7%E3%81%8D%E3%82%8B%E9%A0%AD%E7%97%9B%E3%80%82%E8%A7%A3%E6%B1%BA%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%82%AE%E3%81%AF%E8%A1%80%E6%B5%81%EF%BC%9F%EF%BC%81/
- Preeclampsia – Symptoms & causes. Mayo Clinic. Available from: https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/preeclampsia/symptoms-causes/syc-20355745
- 【医師監修】なぜ頭痛がするの? 薬は飲んでもいいの? 妊婦さんの頭痛対策. ゼクシィBaby. Available from: https://zexybaby.zexy.net/article/contents/0010/
- 妊婦ですが頭痛がつらい…。寝ても治りません。。まなべび. Available from: https://manababy.jp/talk/view/1278/
- 頭痛の診療ガイドライン」作成委員会. (2021). 日本頭痛学会. Available from: https://www.jhsnet.net/pdf/guideline_2021.pdf
- -16 薬物療法以外にどのような治療法があるか. 日本頭痛学会. Available from: https://www.jhsnet.net/GUIDELINE/1/1-16.htm
- 妊娠中 頭痛薬は飲んでいい?安全な市販薬と注意点を解説. 品川メンタルクリニック. Available from: https://www.shinagawa-mental.com/othercolumn/62295/
- Allais G, et al. Headache and pregnancy: a systematic review. The Journal of Headache and Pain. 2017;18(1):106. Available from: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5648730/
- 【薬剤師が解説】妊娠中にカロナールは使っていい?代用できる… くすりの窓口. Available from: https://www.kusurinomadoguchi.com/column/articles/pregnant-calonal
- Migraine – Diagnosis and treatment. Mayo Clinic. Available from: https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/migraine-headache/diagnosis-treatment/drc-20360207
- 7. 妊娠中・授乳中の片頭痛. 大河内クリニック. Available from: https://www.okochi-cl.com/docs/pdf/headache_07.pdf
- Sacco S, et al. Headache: pregnancy and breastfeeding. Recommendations of the Spanish Society of Neurology’s Headache Study Group. Neurología (English Edition). 2021. Available from: https://www.elsevier.es/es-revista-neurologia-english-edition–495-articulo-headache-pregnancy-breastfeeding-recommendations-spanish-S2173580821001383
- 「妊娠・授乳と薬」. ぼくのクリニック. Available from: https://boku-clinic.com/pdf/d3.pdf
- 妊婦・授乳婦の頭痛に対する診断・治療のポイント. Web医事新報. Available from: https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=3275
- 妊婦さんは頭痛薬を飲んでよい? 注意点や痛みをやわらげる5つの方法も紹介. ステムセル研究所. Available from: https://stemcell.co.jp/column/%E5%A6%8A%E5%A9%A6%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AF%E9%A0%AD%E7%97%9B%E8%96%AC%E3%82%92%E9%A3%B2%E3%82%93%E3%81%A7%E8%89%AF%E3%81%84%EF%BC%9F/
- もしも妊娠に気づかずに薬を飲んでしまったら……? Vitamina. Available from: https://vitamina.aeon-allianz.co.jp/article/page052.html
- 妊娠・授乳とくすり. くすりの適正使用協議会. Available from: https://www.rad-ar.or.jp/knowledge/post?slug=maternity
- 妊娠と薬について知りたい方へ. 国立成育医療研究センター. Available from: https://www.ncchd.go.jp/kusuri/process/
- 「妊娠と薬」相談外来. 虎の門病院. Available from: https://toranomon.kkr.or.jp/cms/departments/%E5%A6%8A%E5%A8%A0%E3%81%A8%E8%96%AC%E7%9B%B8%E8%AB%87%E5%A4%96%E6%9D%A5.pdf
- 妊娠と薬相談外来について. 神戸大学医学部附属病院. Available from: https://www.hosp.kobe-u.ac.jp/soudan/pregnancy.html
- 日本頭痛学会. Available from: https://www.jhsnet.net/