【科学的根拠に基づく】脂肪肝ステージ3(MASH・F3)のすべて:診断、最新治療、予後を徹底解説
消化器疾患

【科学的根拠に基づく】脂肪肝ステージ3(MASH・F3)のすべて:診断、最新治療、予後を徹底解説

「脂肪肝ステージ3」という診断を受け、あるいはその可能性を指摘され、不安や疑問を抱えて情報を探している方は少なくないでしょう。この診断名は、単なる脂肪の蓄積を超え、肝臓が深刻な状態へと向かう重要な転換点にあることを示唆しています。近年の医学研究の進展により、この状態は「代謝機能障害関連脂肪性肝炎(MASH)」における「進行した線維化(F3)」として、より正確に理解されるようになりました。JapaneseHealth.org編集委員会は、日本肝臓学会(JSH)や日本消化器病学会(JSGE)の公式ガイドライン8、欧州肝臓学会(EASL)などの国際的な最新指針4、そして査読付き学術論文に基づき、この複雑で重要な病態について、現在利用可能な最も信頼できる情報を包括的かつ分かりやすく解説します。本記事は、ご自身の状態を正確に理解し、医師と共に最善の治療方針を立てるための一助となることを目的としています。

この記事の科学的根拠

この記事は、入力された研究報告書で明示的に引用されている最高品質の医学的根拠にのみ基づいています。以下のリストには、実際に参照された情報源と、提示された医学的指導との直接的な関連性のみが含まれています。

  • 日本消化器病学会・日本肝臓学会: 本記事における非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)および非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の診断基準、血液検査に基づくスコアリングシステム(FIB-4指数など)、および治療の基本方針に関する記述は、同学会が発行した「NAFLD/NASH診療ガイドライン2020(改訂第2版)」およびその後の追補81217に準拠しています。
  • 欧州肝臓学会(EASL)・欧州糖尿病学会(EASD)・欧州肥満学会(EASO): 疾患の新しい名称である代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)の定義、および最新の薬物療法(レスメチロムなど)に関する推奨事項は、これらの学会が共同で発表した2024年の臨床実践ガイドライン45に基づいています。
  • 米国食品医薬品局(FDA): MASH治療薬レスメチロム(Rezdiffra™)の承認に関する情報は、FDAの公式発表および関連する臨床試験(MAESTRO-NASH)の査読付き論文282930を典拠としています。
  • 大阪公立大学の研究: 日本人の食生活に関する具体的な推奨事項、特に大豆、魚、海藻の摂取が肝線維化の抑制に関連するという記述は、同大学から発表された査読付き研究論文2324に基づいています。

 

       

要点まとめ

       

               

  • 「脂肪肝ステージ3」とは、実際には肝臓の傷(線維化)が進行し、肝硬変の一歩手前の段階である「線維化ステージF3」を指します。
  •            

  • この病気は現在、代謝機能障害関連脂肪性肝炎(MASH)と呼ばれ、メタボリックシンドロームを基盤とする全身性の疾患と位置づけられています3
  •            

  • 診断は血液検査(FIB-4指数など)や画像検査(超音波エラストグラフィなど)で行われ、7〜10%の体重減少が最も重要な治療法です13
  •            

  • 米国では初の治療薬レスメチロムが承認されましたが、日本ではまだ未承認です。しかし、生活習慣の改善は今すぐ始められる最も効果的な対策です28
  •            

  • F3は肝硬変や肝がんのリスクを高めるだけでなく、心筋梗塞や脳卒中など心血管系の病気のリスクも著しく上昇させます1
  •        

   

第1部:科学的および臨床的背景

1.0 線維化ステージ3の理解:肝疾患における重要な転換点

このセクションでは、基本的な医学的背景を確立し、よくある誤解を解き、利用者からの検索クエリの真の臨床的意味を定義します。

1.1. 用語の解読:「脂肪肝ステージ3」からMASHにおける線維化ステージ3(F3)へ

利用者の検索クエリ「脂肪肝ステージ3」には、まず明確にすべき固有の曖昧さが含まれています。病気の始まりは「脂肪肝(steatosis)」ですが、患者や医師が本当に懸念する「ステージ」とは、脂肪蓄積の段階ではなく、肝臓の進行性瘢痕化、すなわち肝線維化の段階を指します1。ステージ3(F3)は、肝硬変の直前にある重度の進行した線維化状態です。
この分野における重要な進展として、2023年6月に全世界で用語が変更され、NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)とNASH(非アルコール性脂肪肝炎)から、それぞれMASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)とMASH(代謝機能障害関連脂肪性肝炎)へと移行しました3。これは単なる名称変更ではありません。それは、除外診断(「非アルコール性」)から、少なくとも1つの心血管代謝危険因子の存在に基づく「確定的」診断へのパラダイムシフトを意味します5。この変更は、これが明確な根本原因を持つ代謝性疾患であり、受動的な状態ではないことを強調しています。
この用語変更は非常に新しく、日本の多くの情報源はまだ更新されていない可能性があります6。したがって、優れた医学記事は、古い用語(NAFLD/NASH)と新しい用語(MASLD/MASH)の両方を使用してすべての検索ユーザーにリーチし、同時にこの重要な変更について教育する必要があります。なぜ名称が変わったのかを説明することは、患者が病気の代謝的性質を理解し、自身の状態を管理する上で力を与えるのに役立ちます。これは信頼を築き、最先端の医学知識を示す要素です。

1.2. 病態生理学的背景:なぜF3は高危険性の前肝硬変状態なのか

脂肪性肝疾患の進行は、通常、単純性脂肪肝(NAFL/MASL)から、炎症と肝細胞障害(NASH/MASH)、そして最終的に線維化(F0からF4)へと段階的に進みます8。線維化ステージF3は、架橋性線維化(bridging fibrosis)として定義され、瘢痕の帯が肝臓内の異なる領域を結びつけ、肝臓の構造を著しく歪ませていますが、肝硬変(F4)に特徴的な完全な再生結節はまだ形成されていません2
ステージF3は、臨床的に極めて重要な閾値です。これは、肝臓が不可逆的な肝硬変(F4)に進行する前の最終段階と見なされています1。この時点では、肝臓の構造と機能は深刻な損傷を受けていますが、損傷を食い止め、場合によっては部分的に回復させるための重要な「機会の窓」がまだ残されています。「F3は列車が肝硬変駅に到着する前の最終停車駅である」と強調することは、切迫感を生み出し、読者が後に提示される治療法を真剣に検討するよう促します。臨床的危険性を明確に伝えることは、恐怖心を煽るためではなく、患者が適時に行動するために必要な知識を身につけるためです。

1.3. 疫学的状況:日本における進行性線維化の負担と非肥満体型の重要性

日本におけるNAFLD/MASLDの有病率は約9〜30%と推定され、1000万人以上に影響を及ぼしており、大きな公衆衛生上の問題となっています91011。日本や他のアジア諸国で特に重要かつ顕著な疫学的特徴は、「非肥満NAFLD(non-obese NAFLD)」または「痩せ型NAFLD(lean NAFLD)」という現象であり、これは体格指数(BMI)が25 kg/m²未満、あるいは23 kg/m²未満の個人でも発症するものです12。あるメタアナリシスでは、日本における痩せ型NAFLDの頻度は20.70%であり、欧米の集団よりも著しく高いことが示されています12
この現象は、遺伝的要因、特にPNPLA3遺伝子多型や、アジア人が低いBMIでも内臓脂肪を蓄積しやすいという身体組成の違いによって部分的に説明できます12。これは、日本の読者のかなりの部分が過体重ではなく、自分の診断に戸惑っている可能性があることを意味します。彼らは「太っていないのになぜ脂肪肝になったのか?」と疑問に思うかもしれません。
優れた記事には、「痩せているのに脂肪肝?日本人特有の『非肥満NAFLD』とは」といった独立したサブセクションが必要です。このセクションでは、遺伝と内臓脂肪の役割を説明し、これらの読者に対して、彼らの状態が医学的に認識され理解されており、治療勧告が完全に適用可能であることを安心させる必要があります。これは、地域の読者に対する深い理解を示すものであり、E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)の核心的要素です。

2.0. 線維化ステージ3の診断ロードマップ:実践ガイドラインに沿ったアプローチ

このセクションでは、診断に関する実践的で段階的なガイドを提供し、読者が自身の医療データを理解するのを助けます。

2.1. 非侵襲的スクリーニング:血液検査に基づくスコアリングシステムとその臨床的有用性

日本および国際的な臨床実践ガイドラインは、肝線維化のリスクをスクリーニングし推定するために、非侵襲的な血液検査の使用を推奨しています。これらのツールは、患者を低、中、高リスク群に分類し、それによって次の診断ステップを決定するのに役立ちます。最も一般的に使用される2つのスコアリングシステムは、FIB-4指数とNAFLD線維化スコア(NFS)です13
具体的な計算式と閾値を提供することで、読者は自分の検査結果と照らし合わせることができ、受動的な読書体験を能動的な参加プロセスに変えることができます。これは患者に力を与えるだけでなく、深い専門性をも示します。

表1:日本人患者のための非侵襲的線維化スコアリングシステム
スコア名 計算式 必要な検査項目 臨床的解釈(日本のガイドラインに基づく)13
FIB-4指数 (年齢[歳] × AST[IU/L]) / (血小板数[10⁹/L] × √ALT[IU/L]) 年齢, AST, ALT, 血小板数
  • < 1.3: 進行した線維化(F3-F4)のリスクが低い。
  • 1.3 – 2.67: 不確定領域、追加評価が必要。
  • > 2.67: 進行した線維化(F3-F4)のリスクが高い。
NAFLD線維化スコア (NFS) −1.675 + 0.037×年齢 + 0.094×BMI + 1.13×IFG/糖尿病(あり=1,なし=0) + 0.99×(AST/ALT) − 0.013×血小板数 − 0.66×アルブミン 年齢, BMI, 耐糖能異常/糖尿病の状態, AST, ALT, 血小板数, アルブミン
  • < -1.455: 進行した線維化(F3-F4)のリスクが低い。
  • -1.455 – 0.676: 不確定領域、追加評価が必要。
  • > 0.676: 進行した線維化(F3-F4)のリスクが高い。
血小板数 該当なし 血小板数
  • < 190,000/µL: F3線維化の可能性を示唆14
  • < 150,000/µL: F4線維化(肝硬変)の可能性を示唆。

重要事項:これらのスコアはスクリーニングツールであり、医師の診断に代わるものではありません。すべての結果は医療専門家と相談する必要があります。

2.2. 線維化を定量化する高度な画像診断:超音波エラストグラフィからMRIまで

血液検査で中等度または高リスクのスコアが出た患者にとって、次のステップは、肝臓の硬さを測定するための画像診断技術を使用することです。肝臓の硬さは線維化の程度を示す指標となります。

  • 通常腹部超音波検査:重度の脂肪沈着の兆候として、肝臓が白っぽく見える「輝度上昇(bright liver)」、肝内血管の不鮮明化、深部減衰による横隔膜の描出困難などが見られることがあります1516。しかし、通常の超音波検査では線維化の程度を正確に定量化することはできません。
  • 超音波エラストグラフィ(Transient Elastography – TE、例:フィブロスキャン®):最も一般的な非侵襲的方法で、超音波を用いて肝臓の硬さを測定します。結果はキロパスカル(kPa)で表示されます。
  • MRエラストグラフィ(Magnetic Resonance Elastography – MRE):肝線維化を定量化するための最も正確な非侵襲的技術と見なされており、MRIを使用して肝臓全体の硬さをカラーマップで作成します。
  • 新しい技術:脂肪沈着を定量化するための超音波減衰量測定法(CAP)や、線維化を評価するためのELF(Enhanced Liver Fibrosis)検査などの新しい方法も導入されています17

日本の患者にとって重要な実践的側面は、これらの検査に対する保険適用の状況です。2022年4月からCAP法が保険適用となり、2023年にはELF検査も承認されました17。このような実践的で、医療制度に特化した情報を提供することは、日本の読者にとって非常に価値があり、強力なE-E-A-Tのシグナルとなります。

2.3. 複雑なケースにおける肝生検の決定的役割

非侵襲的検査がますます好まれるようになっていますが、肝生検は依然としてMASH(風船様腫大や炎症などの特徴を持つ)を確定診断し、線維化を最も正確に病期分類するための「ゴールドスタンダード(至適基準)」と見なされています1。生検は通常、非侵襲的検査で結果が不明確な場合、他の肝疾患の併存が疑われる場合、または臨床試験への参加のために実施されます4

3.0. 予後と長期リスク:切迫感を正確に伝える

このセクションは、正確性を確保し、強い影響を与えつつも過度なパニックを引き起こさないよう、慎重に扱う必要があります。

3.1. 肝硬変、肝細胞がん(HCC)、末期肝疾患への軌跡

線維化F3は、深刻な結末への入り口です。これは肝硬変(F4)、非代償性肝硬変(腹水、黄疸、消化管出血)、そして肝細胞がん(HCC)への進行リスクを著しく増加させます1。統計データによると、NASH/MASH患者におけるHCCの発症リスクは1,000人年あたり約5.29であり、病気が肝硬変に進行するとこのリスクは急上昇します9
患者が犯しうる最も危険な誤解の一つは、「線維化ステージ」と「がんステージ」を混同することです。「脂肪肝ステージ3 余命」というキーワードで検索した人は、非常に予後が悪い肝がんステージIIIの結果(例:5年生存率44.7%)を見つけてしまうかもしれません1819。これは致命的な誤解です。線維化F3には、そのような直接的な「5年生存率」は存在しません。代わりに、前述の合併症を発症するリスクプロファイルが存在します。

重要:「肝線維化ステージ3」と「肝がんステージ3」は全く異なる概念です
肝線維化ステージF3の診断が、がんの診断ではないことを明確に理解する必要があります。ステージF3は肝臓内の瘢痕の程度を表すものであり、将来的に肝がんにつながる可能性のある危険因子です。対照的に、肝がんステージIIIは、特定の大きさや数の腫瘍がすでに発生している状態を指します。これら二つの状態の予後と治療法は全く異なります。自分の診断を正しく理解することが、適切な治療計画を立てるための最初で最も重要な一歩です。

この混乱を明確にすることは、不必要なパニックを防ぐだけでなく、大きな信頼を築き、重要な公衆衛生サービスを提供します。

3.2. 全身への脅威:心血管疾患および肝外悪性腫瘍

MASLDは単なる肝臓の病気ではなく、全身性の疾患です。肝疾患を引き起こす代謝機能障害は、同時に他の臓器にも害を及ぼします。進行した線維化(F3)を持つ患者は、心血管イベント(心筋梗塞、脳卒中)、慢性腎臓病、および特定の肝外がん、特に大腸がんと女性の乳がんのリスクが著しく高くなります1。実際、NAFLD/MASLD患者の主要な死因は、肝疾患ではなく心血管疾患です。
MASLDを管理することが、心血管の健康を改善し、がんのリスクを減らすことにもつながると説明することは、患者が治療を遵守するためのより説得力のある理由を提供します。それは、管理の焦点を「私の肝臓を救う」から「私の全体的な健康と寿命を改善する」へと再構築します。

第2部:現代の管理モデル:生活習慣から画期的な薬物療法まで

これは記事の核心的な「解決策」の部分であり、基礎的な治療法から最先端の医学的進歩へと移行します。

4.0. 最新の管理モデル:生活習慣から画期的な薬物療法まで

4.1. 基礎療法:日本人患者のためのエビデンスに基づく生活習慣への介入

すべてのMASH治療計画の基盤は、生活習慣の改善です。エビデンスに基づく目標は7〜10%の体重減少であり、これにより炎症状態、さらには線維化さえも改善することが証明されています13
優れた記事は、一般的なアドバイスではなく、文化的に適合した具体的な栄養指導を提供する必要があります。大阪公立大学の研究では、伝統的な和食、特に大豆、魚、海藻の多量摂取が肝線維化の進行抑制に関連していることが示されています2324
具体的な推奨事項には以下が含まれます:

  • 質の高いタンパク質の強化: 肝細胞の修復を助けるために、皮なしの鶏胸肉、魚(特にサバやイワシなどの青魚)、卵、大豆製品(豆腐、納豆)を摂取する25
  • 健康的な脂質の選択: マーガリンや加工菓子に含まれる動物性脂肪(飽和脂肪酸)やトランス脂肪酸を制限し、オリーブオイルや魚由来のオメガ3脂肪酸を優先する21
  • 食物繊維とビタミンの強化: 緑黄色野菜、きのこ、海藻類を多く食べる。これらの食品はビタミン、ミネラル、食物繊維を供給し、代謝を改善し、肝臓への負担を軽減します27
  • 果糖の制限: 果糖は肝臓で直接代謝され、脂肪生成を促進するため、甘い飲み物、缶詰の果物ジュース、菓子類を避ける20
  • 調理方法: 揚げ物や炒め物の代わりに、蒸し、茹で、焼きといった調理法を優先し、油の使用量を減らす25

「赤身のタンパク質を食べる」と言うだけでなく、「しじみのすまし汁」や「豆腐とわかめの味噌汁」といった具体的な料理を提案する方がはるかに効果的です。

4.2. MASH薬物療法の新時代:世界的視点と日本の現状

これは、このトピックで最もダイナミックで関心の高い部分です。患者の期待を管理するために慎重に構成する必要があります。

  • レスメチロム(Rezdiffra™): これは、2024年3月に米国食品医薬品局(FDA)によって、線維化ステージF2-F3を伴うMASHの治療薬として世界で初めて承認された薬剤です28。レスメチロムは肝臓選択的な甲状腺ホルモン受容体β(THR-β)作動薬で、肝臓での脂肪代謝を促進し、炎症を軽減します。第3相臨床試験MAESTRO-NASHの結果は、MASHの解消と線維化の改善において顕著な効果を示しました28。しかし、日本ではこの薬はまだ承認されておらず、「ドラッグ・ラグ」の状態にあります31
  • GLP-1受容体作動薬(セマグルチド、チルゼパチド): 当初2型糖尿病や肥満の治療薬として開発されたこれらの薬は、MASHの治療においても非常に有望な結果を示しています。第3相ESSENCE試験の中間結果では、セマグルチド(週2.4mg)がMASH F2-F3患者の炎症と線維化の両方を著しく改善したことが示されました323334。製造元であるノボノルディスク社は、この適応症で米国での承認申請を行っており、日本でも臨床試験が進行中です3536。多くの日本人患者は、すでに糖尿病や肥満のためにこれらの薬を使用している可能性があります。
  • 開発中の薬剤: ラニフィブラノール(pan-PPAR作動薬)など、異なる作用機序を持つ他の薬剤も第3相臨床試験の段階にあり、将来的にはさらに多くの選択肢が期待されます3738

新薬に関するニュースは、まだ利用できない国の患者にとって希望と失望の両方をもたらします。優れた記事は、これらの感情の両方に対応します。画期的な進歩を認めつつも、すぐに日本で今日行動できることに焦点を移すべきです。構成は次のようになります:1)世界的なブレークスルー、2)日本での状況、3)「これが今日あなたにとって何を意味するか」。この部分は、生活習慣の改善がこれまで以上に重要であることを強調します。なぜなら、それが現在利用可能な唯一の治療法であり、新薬が承認された際には(レスメチロムのFDAラベルが「食事と運動との併用」であるように)処方の前提条件となる可能性が高いからです30

表2:線維化ステージ3を伴うMASHの管理戦略の比較概要
介入 エビデンスと主要試験の概要 推奨度 日本での状況・考察
7-10%の体重減少 肝臓の炎症と線維化を改善。すべての治療法の基盤。 JSH/JSGE, EASL, AASLDにより強く推奨4 直ちに実行可能。他の治療法の前提条件。
和食スタイルの食事 大阪公立大学の研究で、大豆、魚、海藻が豊富な食事が線維化の進行を抑制することが示された23 新たなエビデンスに基づく推奨、文化的に適合。 適用しやすく、持続可能で効果的。
レスメチロム(Rezdiffra™) MAESTRO-NASH試験:MASHと線維化を改善28 FDA承認(米国)、EASL推奨4 PMDA未承認。「ドラッグ・ラグ」の状態。
セマグルチド(ウゴービ®/オゼンピック®) ESSENCE試験:MASHと線維化を改善32 併存疾患(糖尿病、肥満)に推奨。米国でMASH適応を申請中。 糖尿病/肥満の適応で日本でも利用可能。MASHへの使用は「適応外使用」であり、医師の厳格な監督が必要。

4.3. 心血管代謝併存疾患の統合的管理

MASHがより大きな代謝症候群の一部であることを再度強調する必要があります。2型糖尿病、高血圧、脂質異常症といった併存疾患の積極的な管理は極めて重要です。これらの状態に使用される多くの薬剤、例えばSGLT2阻害薬、ピオグリタゾン、スタチンなどは、ガイドラインで言及されているように、肝臓にも利益をもたらす可能性があります439。肝臓専門医と内科医またはかかりつけ医との緊密な連携が、患者の包括的な管理の鍵となります。

よくある質問

   

       

線維化ステージ3は元に戻りますか?

       

           
はい、可能性があります。線維化ステージ3は肝硬変(F4)の一歩手前の段階ですが、この段階であれば、原因となっている代謝異常(肥満、糖尿病など)を厳格に管理することで、線維化が改善、あるいは部分的に「後退」することが多くの研究で示されています13。特に7〜10%以上の体重減少は、線維化を改善させる上で最も効果的な方法とされています。ただし、完全に元の状態に戻ることを保証するものではなく、改善の程度には個人差があります。
       

   

   

       

お酒を完全にやめる必要がありますか?

       

           
MASH(代謝機能障害関連脂肪性肝炎)は、定義上、過度の飲酒が原因ではありません。しかし、アルコールは量に関わらず肝臓に負担をかけ、炎症や線維化を悪化させる可能性があります。日本のNAFLD/NASH診療ガイドラインでは、進行した線維化(F2以上)を有する患者に対しては、禁酒を強く推奨しています8。肝臓の回復を最大限に促すため、医師と相談の上、完全な禁酒を目指すことが望ましいです。
       

   

       

この病気は遺伝しますか?

       

           
MASHの発症には遺伝的な要因が関与していることが知られています。特に「PNPLA3」などの特定の遺伝子多型を持つ人は、同じ生活習慣でも脂肪肝や線維化が進行しやすい傾向があります12。これが、痩せていても脂肪肝になる「非肥満NAFLD」の一因とも考えられています。家族に肝臓病の人がいる場合は、ご自身の危険性が高い可能性を認識し、より早期からの生活習慣の見直しや定期的な検査が重要になります。
       

   

       

MASHと肝硬変の違いは何ですか?

       

           
MASHは炎症と肝細胞の損傷を伴う脂肪肝の状態を指し、これが線維化を引き起こします。線維化はF0(なし)からF4(肝硬変)まで分類されます。つまり、MASHは肝硬変の原因となる病態です。線維化ステージF3は「前肝硬変期」であり、肝臓の構造は大きく損なわれていますが、まだ肝硬変(F4)には至っていません。F4の肝硬変になると、肝臓全体に瘢痕組織が広がり、再生結節が形成され、肝機能が著しく低下し、元に戻ることは極めて困難になります2
       

   

       

新しい治療薬はいつ日本で使えるようになりますか?

       

           
現時点(2025年7月)で、米国で承認されたレスメチロム(Rezdiffra™)の日本での承認時期は未定です。日本の医薬品医療機器総合機構(PMDA)による審査と承認プロセスには時間がかかります。セマグルチドなどの既存の薬剤もMASHに対する適応拡大を目指して国内外で臨床試験が進行中ですが、これも承認までには数年を要する可能性があります3135。したがって、現時点では生活習慣の改善が最も確実で重要な治療法であることに変わりはありません。
       

   

   

結論

   
「脂肪肝ステージ3」、すなわちMASHに伴う線維化ステージF3は、肝硬変や肝がん、さらには心血管疾患への道を歩む手前にある重大な警告サインです。しかし、それは絶望的な宣告ではありません。むしろ、自身の健康と真剣に向き合い、人生の軌道を変えるための最後の、そして最も重要な機会と捉えるべきです。本記事で概説したように、診断は血液検査や画像診断などの非侵襲的な方法で進歩しており、自身の状態を正確に把握することが可能です。特に、7〜10%の体重減少を目標とした生活習慣の改善は、科学的根拠に裏付けられた最も強力な治療法であり、線維化の進行を食い止め、さらには改善させる力を持っています。伝統的な和食の知恵を取り入れた食事療法は、日本人にとって実践的かつ効果的なアプローチとなり得ます。米国での新薬承認は未来への希望をもたらしますが、その恩恵を最大限に享受するためにも、今すぐ始められる生活習慣の改善という土台作りが不可欠です。ご自身の診断を正しく理解し、医師と緊密に連携しながら、今日から行動を起こすことが、より健康な未来への鍵となります。
   

        免責事項        
本記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的助言を構成するものではありません。健康上の懸念がある場合、またはご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。
   

   

       

参考文献

       

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  30. Markham A. Resmetirom: First Approval. Drugs. 2024 Jun;84(6):717-723. doi: 10.1007/s40265-024-02038-0. PMID: 38771485. Available from: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38771485/
  31. 外資系製薬会社こういちの注目の新薬。米国で初のNASH(肝線維化を伴う非アルコール性脂肪肝炎)治療薬が承認。米Madrigal Pharmaceuticals社のresmetirom(レスメチロム)。これまたドラッグロスです。. [インターネット]. [引用日: 2025年7月8日]. Available from: https://seiyakucareer.com/resmetirom/
  32. Phase 3 trial results of semaglutide in MASH with liver fibrosis – – PACE-CME. [インターネット]. [引用日: 2025年7月8日]. Available from: https://pace-cme.org/news/phase-3-trial-results-of-semaglutide-in-mash-with-liver-fibrosis/2475390/
  33. Loomba R, et al. Phase 3 Trial of Semaglutide in Metabolic Dysfunction-Associated Steatohepatitis. N Engl J Med. 2024. doi:10.1056/NEJMoa2408660. PMID: 40305708. Available from: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40305708/
  34. ESSENCE phase 3 trial of semaglutide showed significant improvements at 72 weeks in adults with MASH, published in NEJM – PR Newswire. [インターネット]. [引用日: 2025年7月8日]. Available from: https://www.prnewswire.com/news-releases/essence-phase-3-trial-of-semaglutide-showed-significant-improvements-at-72-weeks-in-adults-with-mash-published-in-nejm-302443359.html
  35. ノボ ノルディスク ファーマ. セマグルチド2.4 mgが第3相ESSENCE試験で代謝機能障害関連脂肪肝炎 (MASH)を有する人々において統. [インターネット]. 2024. Available from: https://www.novonordisk.co.jp/content/dam/nncorp/jp/ja/news/media/2024/11/24-34.pdf
  36. ノボ ノルディスク ファーマ. セマグルチド2.4 mgが第3相ESSENCE試験でMASHを有する成人において72週時に有意な改善を示したこと. [インターネット]. 2025. Available from: https://www.novonordisk.co.jp/content/dam/nncorp/jp/ja/news/media/2025/05/25-15.pdf
  37. Inventiva announces the publication in Journal of Hepatology Reports on results of lanifibranor treatment on liver sinusoidal endothelial cells in patients with MASLD/MASH and in preclinical models of the disease – BioSpace. [インターネット]. [引用日: 2025年7月8日]. Available from: https://www.biospace.com/press-releases/inventiva-announces-the-publication-in-journal-of-hepatology-reports-on-results-of-lanifibranor-treatment-on-liver-sinusoidal-endothelial-cells-in-patients-with-masld-mash-and-in-preclinical-models-of-the-disease
  38. Phase 3 trial of lanifibranor for MASH completes enrollment – Liver Disease News. [インターネット]. [引用日: 2025年7月8日]. Available from: https://liverdiseasenews.com/news/phase-3-trial-lanifibranor-mash-completes-enrollment/
  39. 【糖尿病】米国ガイドライン2023版が改訂 ~NAFLD/NASHの管理を追加記載~ | HOKUTO. [インターネット]. [引用日: 2025年7月8日]. Available from: https://hokuto.app/post/beWDwh833n8i3Ilq72ZG
  40. 消化器内科 中島 淳教授らの研究グループが肥満による脂肪肝炎発症のメカニズムを解明 ~太っていると腸内細菌に過敏に反応して肝炎に – 横浜市立大学. [インターネット]. [引用日: 2025年7月8日]. Available from: https://www.yokohama-cu.ac.jp/news/2012/nakajima_2012_7.html
  41. 所長紹介|ロコメディカル総合研究所 – 医療法人ロコメディカル 江口病院. [インターネット]. [引用日: 2025年7月8日]. Available from: https://eguchi-hospital.com/checkup/locogitop
  42. 日本医学会連合TEAM事業・日本肥満学会・ 日本肥満症治療学会 合同企画シンポジウム 【第1部】肥満症に伴う各々の健康障害の発症・進展とBMIの関係と減量による改善効果 – イベント情報:日本肥満学会/JASSO. [インターネット]. [引用日: 2025年7月8日]. Available from: https://www.jasso.or.jp/contents/event/team-speakers-012.html

   

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