妊娠という特別な時期に、体にこれまでなかった「しこり」や「腫れ」を見つけることは、大きな不安を伴うものです。特に、首や脇の下、足の付け根などに現れるリンパ節の腫れは、その原因がわからないために心配が募るかもしれません。この記事では、リンパ節の腫れがなぜ起こるのか、妊娠が体にどのような影響を与えるのかという医学的な基礎知識から、ご自身でできる症状のチェック方法、考えられる原因、そして日本の医療制度を安心して活用するための具体的な道筋までを、科学的根拠に基づいて包括的に解説します。恐怖を正しい理解へと転換させることが、安心してこの時期を過ごすための第一歩です。
この記事の科学的根拠
本記事は、日本の公的機関・学会ガイドラインおよび査読済み論文を含む高品質の情報源に基づき、出典は本文のクリック可能な上付き番号で示しています。
要点まとめ
第1部 基礎知識:妊娠中のリンパ節の腫れを理解する
妊娠中にこれまでなかった「しこり」や「腫れ」を見つけると、原因がわからず大きな不安を感じるものです。その心配は当然です。妊娠という特別な時期の体の変化は、誰にとっても気になるものでしょう。まずは、リンパ節の腫れがなぜ起こるのか、その医学的な基礎知識を理解し、漠然とした恐怖を正しい知識へと転換させることから始めましょう。
私たちの体を外部の敵から守る免疫システムは、精巧な防御ネットワークのようなものです。その中でもリンパ系は、いわば体内の「検問所」や「フィルター」の役割を担っています。科学的には、リンパ液という体液が全身を流れる中で細菌やウイルスなどの異物を捕捉し、リンパ節内部の免疫細胞(リンパ球)がこれらを攻撃します。この戦いが活発になるとリンパ節が腫れる、これが「リンパ節腫脹」です。つまり、多くの場合、腫れそのものは免疫が正常に機能している証拠なのです。この事実は、米国国立生物工学情報センター(NCBI)の医学文献データベースStatPearlsでも解説されています2。
一方で、妊娠期は体が胎児という「自分とは異なる存在」を受け入れるため、免疫システムが特別に調整される「免疫寛容」という状態にあります。これは、国が重要な賓客(赤ちゃん)を迎え入れるために、一時的に国境警備を調整するようなものです。警備は続けつつも、賓客を攻撃しないようにするのです。このため、特定の感染症に対する感受性が変わる可能性があり、結果としてリンパ節が反応する機会が増えることがあります。米国疾病予防管理センター(CDC)の報告によると、周産期の感染予防は非常に重要視されています3。しかし、妊娠自体がリンパ節腫大の直接的な原因であるという医学的報告はなく、持続的な腫れは非妊娠時と同様に、その背景にある原因を特定するための医学的評価が必要不可欠です。英国王立産婦人科医協会(RCOG)のガイドラインも、この原則を支持しています5。
このセクションの要点
- リンパ節の腫れは、多くの場合、体が感染症と戦っている正常な免疫反応の現れです。
- 妊娠中は免疫状態が変化しますが、妊娠自体がリンパ節の腫れを直接引き起こすわけではなく、持続する腫れは原因の精査が必要です。
第2部 実践的セルフチェック:症状を観察するためのツールキット
リンパ節の腫れに気づいたとき、「これが心配なものかどうかの判断基準がわからない」と感じるのは自然なことです。どのような特徴があるのかを正確に把握できれば、冷静に対応し、医師に的確な情報を伝えることができます。ご自身で症状を評価するための具体的な観察ポイントを学び、次のステップに備えましょう。
医師が診断を行う際にも、問診と触診で同じ点を確認します。ご自身で観察する際は、場所(首、脇の下、足の付け根など)、大きさ(直径1cmを超える場合は注意が必要7)、硬さ(感染症では柔らかく、悪性腫瘍では石のように硬いことがある)、痛み、指で動かせるか、皮膚に赤みや熱感はないか、といった点を記録しておくと非常に役立ちます。英国国民保健サービス(NHS)のガイドラインでも、これらの観察点が重視されています7。特に鎖骨の上のくぼみ(鎖骨上窩)に触れるしこりは、より慎重な評価が必要なサインとされることがあります。「MSDマニュアル プロフェッショナル版」でも、この点は指摘されています6。
また、腫れの「期間」は極めて重要な情報です。風邪などの明らかな感染症が治るとともに2〜3週間以内に小さくなる腫れは、一般的に心配のない「反応性リンパ節腫脹」と考えられます2。しかし、原因がはっきりしないまま4〜6週間以上腫れが続く場合は、医療機関への受診を検討すべき重要な目安となります。
受診の目安と注意すべきサイン
以下の「危険なサイン(レッドフラグサイン)」は、重大な疾患を見逃さないために臨床ガイドラインで警告されている症状です。一つでも当てはまる場合は、自己判断で様子を見ず、速やかにかかりつけの産婦人科医に相談してください。
第3部 考えられる原因の網羅的解説(鑑別診断)
リンパ節が腫れる原因は多岐にわたるため、「自分の場合は何なのか、重い病気ではないか」と心配になることでしょう。考えられる原因を体系的に知ることで、過度な不安を和らげ、冷静に状況を判断することができます。ここでは、一般的で心配のない原因から、注意が必要な疾患の兆候まで、可能性のある原因を網羅的に解説します。
最も一般的なのは、風邪、インフルエンザ、虫歯や歯周病といった日常的なウイルス・細菌感染症に対する体の反応です。オーストラリアの王立小児病院のガイドラインによると、これらはリンパ節腫脹の主な原因です8。また、妊娠中は胎児の成長に必要なホルモンを供給するため、母体の甲状腺が活発になり少し大きくなることがあり、これが首のしこりとして感じられることもあります10。特に妊娠中に脇の下のしこりを自覚した場合、その多くは「副乳(ふくにゅう)」です。これは病気ではなく、胎児期に乳房が作られる過程で残った乳腺組織で、女性の約5%に見られます。妊娠中のホルモン刺激で発達し、初めて気づかれることがよくあります。「THE CLINIC」の記事で詳しく解説されています11。
一方で、母子への影響を考慮すべき感染症もあります。特にトキソプラズマ症は、加熱が不十分な食肉や猫の糞との接触で感染する寄生虫が原因です。妊娠中の初感染は胎児に影響を及ぼす可能性があるため、予防が極めて重要です。感染が疑われた場合、日本の専門家委員会が作成した「トキソプラズマ妊娠管理マニュアル」に基づき、血液検査と、必要であれば胎児への感染を防ぐための抗生剤治療が行われます15。その他、風疹やサイトメガロウイルス(CMV)も注意が必要です。
頻度は非常に稀ですが、見逃してはならない重要な疾患として悪性腫瘍があります。妊娠中の悪性リンパ腫の発生頻度は約6,000回の妊娠に1例程度と推定されており、痛みを伴わないゴムのような硬さのしこりが特徴です。医学雑誌PMCに掲載された2023年のレビュー論文で、妊娠中のリンパ腫の画像評価について詳述されています4。
このセクションの要点
- リンパ節の腫れの最も一般的な原因は、心配のない一過性の感染症です。妊娠中は「副乳」が腫れと間違われることもあります。
- トキソプラズマ症など、胎児への影響を考慮すべき感染症も存在し、予防と早期診断が重要です。
- 悪性リンパ腫などの重篤な疾患は非常に稀ですが、危険なサインを知っておくことで適切な対応が可能になります。
第4部 日本の医療制度の活用法:診断から治療まで
医療機関を受診しようと決めたとき、「何科に行くべきか」「どんな検査をされるのか」「赤ちゃんは安全か」といった具体的なプロセスがわからず、行動に移せないかもしれません。しかし、日本の医療システムには、妊婦さんが安心して診断と治療を受けられるための明確な道筋があります。
どのような症状であれ、妊娠中の体の変化に関する最初の相談窓口は、必ず「かかりつけの産婦人科医」です。産婦人科医は妊娠全体の経過を把握しており、その症状が専門的な評価を必要とするかを判断する最適な立場にいます。そして必要に応じて、首のしこりであれば耳鼻咽喉科25、脇の下であれば乳腺外科7、悪性リンパ腫が疑われれば血液内科26といった適切な専門診療科への紹介状を作成してくれます。
診断プロセスでは、胎児への安全性が最大限に考慮されます。放射線被曝が一切ない超音波(エコー)検査が、リンパ節評価の第一選択であり、最も安全な画像検査です4。CTやX線のような放射線を用いる検査は、母体の診断に不可欠と判断された場合にのみ、胎児への被曝を最小限に抑える対策を講じた上で行われます。日本がん・生殖医療学会によると、診断目的の1回の検査による被曝線量は、奇形などの影響が出る閾値をはるかに下回ります27。万が一治療が必要な疾患と診断されても、産婦人科医と各専門医が連携し、母体と胎児双方にとって最善の治療計画が立てられます。
今日から始められること
- 症状に気づいたら、まずはかかりつけの産婦人科医に電話または次回の健診で必ず相談する。
- 受診に備えて、第2部で解説したセルフチェックの項目(いつから、どこが、大きさ、硬さ、痛みなど)をメモにまとめておく。
- 自己判断で専門外のクリニックを直接受診するのではなく、まずは産婦人科医の指示を仰ぐ。
第5部 安心して妊娠期間を過ごすためのサポート
体の心配に加えて、精神的なストレスや、もしもの時の経済的な負担も大きな不安の種になることでしょう。心と経済的な安心を確保することは、健やかなマタニティライフに不可欠です。不安への対処法や公的な医療費助成制度、緊急時の相談窓口について具体的な情報を得て、心配を解消しましょう。
精密検査や治療が必要になった場合の経済的負担は、大きな心配事の一つです。しかし、日本には妊婦さんを支える手厚い公的支援制度が整備されています。まず、すべての自治体で妊婦健診の費用の一部を助成する制度があります。これは母子健康手帳と共に交付される「妊婦健康診査受診票(補助券)」を使用するものです2829。さらに、悪性リンパ腫の治療など、保険診療の対象となる医療費が高額になった場合、1ヶ月の自己負担額に上限を設ける「高額療養費制度」が利用できます30。事前に入院や治療が決まっている場合は、ご自身が加入している健康保険に申請して「限度額適用認定証」の交付を受けておけば、医療機関の窓口での支払いが最初から自己負担限ど額までとなり、一時的な高額な立て替え払いが不要になります。「慢性白血病・リンパ腫ナビ」のような情報サイトで詳しく解説されています31。
夜間や休日などに急な体調の変化があり、医療機関を受診すべきか迷った際には、専門家に電話で相談できる窓口があります。大人を対象とした救急安心センター事業(#7119)では、医師や看護師が症状を聞き取り、緊急性の判断や受診可能な医療機関の案内をしてくれます。これは千葉県などの自治体で導入されています33。
今日から始められること
- お住まいの自治体のウェブサイトで「妊婦健診 助成」と検索し、補助券の内容や償還払い制度について確認しておく。
- ご自身が加入している健康保険(保険証に記載)の連絡先を控え、「限度額適用認定証」の申請方法を調べておく。
- 緊急連絡先として、かかりつけ産院の電話番号と共に「#7119」を携帯電話に登録しておく。
よくある質問
妊娠中のリンパ節の腫れは、がんの可能性が高いですか?
いいえ、その可能性は非常に稀です。妊娠中のリンパ節の腫れのほとんどは、感染症などに対する一時的で良性の反応です。例えば、妊娠中の悪性リンパ腫の発生頻度は約6,000回の妊娠に1例程度と報告されています4。しかし、しこりが数週間以上続く、大きくなる、非常に硬いなどの特徴がある場合は、必ず医師の診察を受ける必要があります。
検査を受けることで、赤ちゃんに影響はありますか?
いいえ、医師は常に胎児への安全性を最優先して検査を選択します。リンパ節の評価で最初に行われる超音波(エコー)検査は、放射線被曝がなく、赤ちゃんへの影響は全くありません。MRI検査も造影剤を使用しなければ安全とされています。CTやX線検査は、母体の診断にどうしても必要な場合に限り、胎児への影響を最小限にする対策をとって行われますので、過度に心配する必要はありません27。
脇の下のしこりは、乳がんと関係がありますか?
妊娠中に脇の下にしこりができた場合、その多くはホルモンの影響で発達した「副乳」であり、病的なものではありません11。しかし、乳がんが脇のリンパ節に転移してしこりとして気づかれる可能性もゼロではありません。自己判断はせず、かかりつけの産婦人科医に相談し、必要であれば乳腺外科で超音波検査などの専門的な評価を受けることが最も安全です。
結論
妊娠中にリンパ節の腫れに気づくことは、決して稀なことではありません。最も重要なのは、その多くが体の正常な免疫反応によるものであり、心配のない一過性のものであると理解し、冷静に対応することです。本稿で示したセルフチェックリストを活用してご自身の体の変化を客観的に観察し、「危険なサイン」に当てはまる場合は、ためらわずに専門家へ相談する行動基準を心に留めてください。最初の相談相手は、常にあなたと赤ちゃんのことを最もよく知る、かかりつけの産婦人科医です。現代の医療では、胎児の安全を最大限に配慮した検査・治療法が確立されています。正しい知識を力に変え、信頼できる医療チームと連携し、利用可能な公的サポートを十分に活用することで、この懸念を乗り越え、自信を持って健やかな妊娠期間を過ごすことができるでしょう。
免責事項
本コンテンツは一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療方針を示すものではありません。症状や治療に関する意思決定の前に、必ず医療専門職にご相談ください。
参考文献
- The Bump. What Swollen Lymph Nodes Mean During Pregnancy. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- Toney, J.H., et al. Lymphadenopathy. In: StatPearls [Internet]. StatPearls Publishing; 2024. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- Centers for Disease Control and Prevention (CDC). Current Trends Recommendations for Assisting in the Prevention of Perinatal Transmission… MMWR. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- Al-Malki, M., et al. Imaging evaluation of lymphoma in pregnancy with review of clinical… Cureus. 2022; [引用日: 2025-09-17]. リンク
- Royal College of Obstetricians and Gynaecologists (RCOG). Green-top Guideline No. 12. 2023; [引用日: 2025-09-17]. リンク[PDF]
- MSDマニュアル プロフェッショナル版. リンパ節腫脹. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- NHS Lothian. Lymphadenopathy – RefHelp. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- The Royal Children’s Hospital Melbourne. Clinical Practice Guidelines : Cervical lymphadenopathy. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- 中外医学社. 1 リンパ節腫脹をきたす疾患. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク[PDF]
- おおはら内科. 高松市で首の腫れを相談できる内科|専門医による的確な診断. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- THE CLINIC. 妊娠後の脇のしこり、それ副乳かもしれません~原因と対処法 …. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- ピンクリボンブレストケアクリニック. 脇に小リンパ節 | 女性のご相談窓口…. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- Varghese, J., et al. Axillary lymphadenopathy in a pregnant woman: a case report. J Med Case Rep. 2020; [引用日: 2025-09-17]. リンク
- MSDマニュアル プロフェッショナル版. トキソプラズマ症. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- 先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会トーチの会. トキソプラズマ妊娠管理マニュアル第7版 確定版. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク[PDF]
- 神戸大学大学院医学研究科・医学部. トキソプラズマ妊娠管理マニュアル. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク[PDF]
- 愛媛労災病院. 妊娠中の感冒. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク[PDF]
- 藍野病院. 母子感染に注意!妊娠中のウイルス感染症と予防策 Vol.1. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- 神戸大学医学部. 妊娠中のサイトメガロウイルス感染予防について. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク[PDF]
- 先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会トーチの会. なぉママさんの体験談【CMV患者会員】. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- 医書.jp. 壊死性リンパ節炎 (JIM 9巻7号). [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク[有料]
- 中部産婦人科医会. 妊娠中の不明熱に対し組織球性壊死性リンパ節炎と診断した2例. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク[PDF]
- 細野耳鼻咽喉科. 菊池病(組織球性壊死性リンパ節炎). [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- Lymphoma Australia. 妊娠とリンパ腫. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- 新潟市医師会. 首のしこり. [インターネット]. 2018; [引用日: 2025-09-17]. リンク
- Ubie. ホジキンリンパ腫の名医の探し方を教えてください。. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- 一般社団法人 日本がん・生殖医療学会. 妊娠中のがん. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- ゼクシィBaby. 【FP監修】妊婦健診の費用はいくら?助成はあるの?. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- 世田谷区公式ホームページ. 妊婦健康診査について. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- この保険、ほんとにいる?. 悪性リンパ腫とはどんな病気?医療費の目安やがん保険での備え方も解説. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- 慢性白血病・リンパ腫ナビ. 高額療養費制度のしくみ|サポート情報. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- 島根大学医学部. 乳がんにおけるセンチネルリンパ節生検の先進医療認可について. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- 千葉県. 救急安心電話相談について. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク
- 彦根市. 滋賀の救急電話相談( 7119)が令和7年10月1日から開始予定!!. [インターネット]. [引用日: 2025-09-17]. リンク