授乳中の抗生剤、本当にやめるべき?- 専門家が解説する安全な服薬と母乳育児の続け方
小児科

授乳中の抗生剤、本当にやめるべき?- 専門家が解説する安全な服薬と母乳育児の続け方

産後の疲れも癒えない中、突然の高熱。乳腺炎と診断され、医師から抗生物質を処方される2。あるいは、我慢できないほどの歯の痛みで歯科医院に駆け込むと、「抜歯が必要です。感染予防のために抗生物質を飲んでください」と告げられる1。これは、授乳中のお母さんなら誰にでも起こりうる状況です。そんな時、多くの医師や歯科医師、薬剤師は、善意からこう付け加えるかもしれません。「念のため、お薬を飲んでいる間は授乳を中止してください」1。この一言が、お母さんを深い葛藤へと突き落とします。「自分の体を治したい。でも、赤ちゃんから母乳を取り上げたくない」「薬のせいで赤ちゃんに何かあったらどうしよう…」5。痛みや不調に耐えながら、たった一人でこの重い決断を迫られるお母さんの不安は計り知れません。この記事は、そんな深い悩みを抱えるすべてのお母さんに寄り添い、正確な情報と具体的な行動指針を提供するために書かれました。

この記事の科学的根拠

この記事は、入力された研究報告書に明示的に引用されている最高品質の医学的根拠にのみ基づいて作成されています。以下は、参照された実際の情報源の一部と、提示された医学的指導との直接的な関連性を示したものです。

  • 米国疾病予防管理センター(CDC)および米国小児科学会(AAP): 授乳中の医薬品使用に関する一般的な安全性原則と、多くの一般的な抗生物質が安全であるという指針は、これらの機関の勧告に基づいています78
  • 国立成育医療研究センター(NCCHD): 日本国内における授乳中の薬物使用に関する主要な情報源として、特にセフェム系抗生物質などの安全性評価や、日本の母親が直面する具体的な疑問への回答に、同センターの公開情報と見解を全面的に活用しています49
  • 米国国立医学図書館 LactMed® データベース: 各抗生物質の母乳への移行量、相対的乳児投与量(RID)、および赤ちゃんへの潜在的な影響に関する詳細かつ最新の科学的データは、世界で最も権威あるこのデータベースから引用しています55

要点まとめ

  • ほとんどの抗生物質は、服用しながら安全に母乳育児を続けられることが、科学的根拠によって示されています。
  • 薬の安全性は「相対的乳児投与量(RID)」という世界共通の指標で評価され、RIDが10%未満であれば安全と判断されます。
  • ペニシリン系やセフェム系の抗生物質は特に安全性が高く、授乳中の治療で第一に選択されます。
  • 日本の医薬品添付文書の「授乳中止」という記載は、必ずしも最新の科学的見解を反映したものではなく、過度に恐れる必要はありません。
  • 授乳の直後に薬を服用するなど、簡単な工夫で赤ちゃんへの影響をさらに最小限にできます。
  • 不安な場合は一人で悩まず、国立成育医療研究センターなどの専門機関や、かかりつけの医師・薬剤師に相談することが重要です。

はじめに – 不安を抱えるお母さんへ、心強いメッセージ

まず、一番大切な結論からお伝えします。結論から言うと、ほとんどの場合、抗生物質を服用しながら母乳育児を安全に続けることは可能です。これは希望的観測ではありません。米国小児科学会(AAP)や米国疾病予防管理センター(CDC)といった世界中の権威ある専門機関が共有する、科学的根拠に基づいた見解です78。そして、日本の医療における重要な拠点である国立成育医療研究センター(NCCHD)も、多くの抗生物質は授乳中に安全に使用できるという立場を明確に示しています4。多くのお母さんが最初に感じるのは、複雑な科学的データへのアクセス不足ではなく、赤ちゃんへの影響に対する根源的な不安です。その不安が心にある状態では、どんなに正しい情報も頭に入りにくいものです。だからこそ、この記事ではまず、その不安を和らげるための最も重要な「答え」を先に提示しました。この安心感を持っていただくことで、これから続く「なぜ安全なのか」「どうすればもっと安全なのか」という具体的な説明を、落ち着いて読み進めていただけると考えています。この記事は、お母さんが情報に振り回されるのではなく、情報を「使いこなし」、自信を持って医師と対話するためのパートナーとなることを目指しています。

薬の母乳への旅 – 安全性の科学をわかりやすく

「薬を飲むと母乳に影響する」という漠然とした不安を解消するためには、まず「どのように影響するのか」という仕組みを正しく理解することが大切です。ここでは、薬が母乳に移行するプロセスと、その安全性を判断するための科学的な物差しについて、わかりやすく解説します。

母乳は血液から作られる

基本的な原則として、母乳はお母さんの血液を原料にして作られます。そのため、お母さんが服用した薬が血液中に存在すれば、その一部は母乳の中にも移行します7。これは避けられない自然な現象です。しかし、ここで最も重要な事実は、「母乳に移行する薬の量は、ごくわずかである」という点です。多くの研究が、母親の服用量に対して、実際に母乳に移行する薬の量はわずか1%以下であることを示しています11。たとえ母乳に薬の成分が含まれていても、それが赤ちゃんにとって意味のある量になるケースは、実は非常に少ないのです。

安全性のカギ:「相対的乳児投与量(RID)」とは?

専門家が授乳中の薬の安全性を評価する際に、世界共通で使われている非常に重要な指標があります。それが「相対的乳児投与量(Relative Infant Dose、以下RID)」です。RIDを理解することは、お母さんが医師と話す上で大きな力になります。定義は少し専門的に聞こえるかもしれませんが、考え方はシンプルです。
RIDの定義: 赤ちゃんが1日に母乳を介して摂取する薬の量を、赤ちゃんの体重あたりで計算します。その量を、お母さんが1日に服用する薬の量(こちらも体重あたりで計算)と比較して、パーセンテージで表したものです12。つまり、「お母さんが飲んだ薬の何パーセント分を、赤ちゃんが母乳経由で摂取することになるか」を示す数値です。そして、このRIDには、安全性を見極めるための明確な基準値があります。
安全性の基準値: 一般的に、RIDが10%未満であれば、その薬が赤ちゃんに影響を及ぼす可能性は極めて低く、臨床的に問題ないと判断されます12。実際に、安全とされる多くの抗生物質のRIDは、この10%という基準をはるかに下回る1%未満であることがほとんどです。この「RID 10%未満」という物差しを知っておくだけで、薬の安全性について、より客観的で冷静な判断ができるようになります。

薬の移行量を左右する要因

では、なぜ薬によって母乳への移行量(RID)が異なるのでしょうか。それは、薬が持つ様々な「個性」によるものです15。ここでは、いくつかの重要な要因を、身近なものに例えながら見ていきましょう。

  • 分子の大きさ (Molecular Weight): 薬の分子の大きさを、ドアを通る人の体格に例えてみましょう。分子量が大きい薬は、いわば体格のいいお相撲さんのようなものです。血液から母乳へと続く小さな関門(ドア)を通り抜けるのは非常に困難です。そのため、母乳中に出てくる量はとても少なくなります15
  • タンパク質との結合 (Protein Binding): 血液中にはアルブミンなどのタンパク質が存在します。薬の中には、このタンパク質と強く結合する性質を持つものがあります。タンパク質とがっちり手を組んでいる薬は、自由に動き回れないため、母乳への関門を通り抜けることができません。タンパク質との結合率が高い薬ほど、母乳には移行しにくくなります15
  • 脂溶性 vs. 水溶性 (Lipid vs. Water Solubility): 母乳には脂肪分が含まれているため、油に溶けやすい性質(脂溶性)を持つ薬は、母乳に移行しやすい傾向があります。逆に、水に溶けやすい性質(水溶性)の薬は移行しにくいです。多くの抗生物質は水溶性であるため、この点でも有利です15
  • 半減期 (Half-life): 半減期とは、薬の血中濃度が半分になるまでにかかる時間のことです。この時間が短い薬ほど、体から速やかに排出されるため、赤ちゃんへの影響が及ぶ時間も短くなります15

このように、薬の安全性を一括りに「大丈夫」「危ない」と判断するのではなく、その薬が持つ科学的な特性に基づいて個別に評価されているのです。この知識は、漠然とした不安を具体的な理解へと変え、お母さんが医療の専門家と対等な立場で話すための土台となります。

赤ちゃんの側の要因

薬の安全性を考えるとき、薬の性質だけでなく、その薬を受け取る側の「赤ちゃん」の状態も非常に重要です。特に以下の2点は、医師が処方を判断する上で必ず考慮するポイントです。

  • 月齢: 赤ちゃんの体は日々成長しており、薬を分解(代謝)し、体外へ排出(排泄)する肝臓や腎臓の機能も発達の途上にあります。特に、生後1〜2ヶ月くらいまでの新生児、とりわけ早産で生まれた赤ちゃんは、これらの機能がまだ未熟です。そのため、同じ量の薬が母乳に移行したとしても、体内に薬がとどまりやすく、影響が強く出る可能性があります。この時期の服薬には、より慎重な判断が求められます10。逆に、離乳食が始まり、母乳を飲む量が減ってくる生後6ヶ月以降になると、薬の影響はさらに小さくなっていきます10
  • 健康状態: 赤ちゃん自身に何らかの基礎疾患がある場合や、医学的に不安定な状態にある場合は、健康な赤ちゃんとは異なる配慮が必要です10。このようなケースでは、処方医だけでなく、必ずかかりつけの小児科医と密に連携を取りながら、治療方針を決定することが不可欠です。

抗生物質の実践ガイド:「青信号」と「黄信号」のリスト

ここからは、授乳中のお母さんが実際に処方される可能性のある抗生物質について、具体的な名前を挙げながら、その安全性を詳しく見ていきましょう。世界中の最新の研究データに基づき、「安心して服用できる薬」と「医師と相談の上で慎重に判断する薬」に分けて解説します。

「青信号」の抗生物質:安心して服用できる薬

ここで紹介する「青信号」の薬は、数多くの研究と使用実績から安全性が高いと確認されており、多くは赤ちゃん自身の治療にも使われることがあるものです15。医師から処方された場合は、自己判断で中断せず、安心して服用してください。

ペニシリン系 (Penicillins)

代表的な薬: アモキシシリン(商品名:サワシリン、パセトシンなど)、アンピシリン(商品名:ビクシリンなど)
解説: ペニシリン系の抗生物質は、授乳中の感染症治療で最も一般的に使われる選択肢の一つです。母乳への移行量は極めて少なく、RIDも非常に低いことが数多くの研究で示されています19。例えば、アモキシシリンの場合、赤ちゃんが母乳から摂取する量は、赤ちゃん自身の治療で使われる量のわずか0.25%から0.5%程度に過ぎません20。世界で最も信頼されている授乳と薬のデータベース「LactMed®」でも、「授乳中の母親にとって許容可能(acceptable)」と明確に評価されています19

セフェム系 (Cephalosporins)

代表的な薬: セファレキシン(商品名:ケフレックスなど)、セフカペン ピボキシル(商品名:フロモックス)、セフジトレン ピボキシル(商品名:メイアクト)
解説: セフェム系の抗生物質も、歯科治療や産後の乳腺炎、膀胱炎などで非常に頻繁に処方されます4。これらの薬もペニシリン系と同様に、母乳への移行はごくわずかで、赤ちゃんへの影響は低いと考えられています10。日本の国立成育医療研究センターも、よくある質問(Q&A)の中で、歯科治療で処方されるセフェム系抗菌薬について「授乳中に使用することは問題ないと考えられます」と回答しており、日本の母親にとって大きな安心材料となります4
補足: フロモックスやメイアクトといった薬は、日本で非常によく使われていますが、母乳移行に関する詳細な研究データがまだ少ないため、国立成育医療研究センターの「安全に使用できる薬のリスト」には正式には掲載されていません。しかし、同センターは「これらのお薬をお母さんが短期間使用しても、問題になる可能性は低いと考えられます」との見解を示しており、専門家の間では安全に使用できる薬として認識されています4

マクロライド系の一部 (Some Macrolides)

代表的な薬: アジスロマイシン(商品名:ジスロマックなど)、エリスロマイシン
解説: これらのマクロライド系抗生物質も、授乳中の安全性が比較的高いとされています22。ただし、アジスロマイシンは他の薬に比べて母乳への移行率がやや高く、まれに赤ちゃんの嘔吐や下痢などを引き起こす可能性が報告されていますが、重篤なものではありません21

「黄信号」の抗生物質:医師と相談の上で慎重に判断する薬

次に紹介する「黄信号」の薬は、過去の知見や添付文書の記載から「授乳中は避けるべき」というイメージが根強く残っているものです。しかし、最新の研究では、その多くが「短期的な使用であれば、リスクは極めて低い」と見直されています。ここでは、古い「神話(Myth)」を解体し、現代の「真実(Truth)」を解説します。これらの薬を処方された場合でも、すぐに授乳を諦める必要はありません。医師としっかり話し合い、正しい情報に基づいて判断することが重要です。

テトラサイクリン系 (Tetracyclines)

代表的な薬: ドキシサイクリン(商品名:ビブラマイシンなど)、ミノサイクリン(商品名:ミノマイシンなど)
神話 (Myth): 「赤ちゃんの歯が黄色く着色したり、骨の成長に影響が出たりする」という、長年にわたる強い懸念があります22
真実 (Truth): この懸念は、主に乳幼児にこの系統の薬を直接、長期間投与した場合のデータに基づいています。授乳中のお母さんが短期(通常は3週間未満)で服用する場合、話は大きく異なります。テトラサイクリン系の薬は、母乳に含まれるカルシウムと強く結合する性質があります。このため、母乳中に移行したとしても、薬はカルシウムと結合した状態で存在し、赤ちゃんの消化管からはほとんど吸収されません22。その結果、赤ちゃんの歯や骨に影響が及ぶリスクは、あくまで理論上の懸念であり、実際に母乳を介してそのような副作用が起きたという信頼できる報告は存在しないのです。LactMed®も「短期使用は許容可能(acceptable)」と結論づけています26。ただし、ニキビ治療などで何ヶ月も服用するような長期使用は、念のため避けるべきとされています22

ニューキノロン系 (Fluoroquinolones)

代表的な薬: レボフロキサシン(商品名:クラビットなど)、シプロフロキサシン
神話 (Myth): 「動物実験で、成長期の動物の関節軟骨に異常が見られたため、人間の赤ちゃんにも危険である」という懸念です22
真実 (Truth): これも、動物実験の結果を人間に直接当てはめたことによる過剰な懸念と言えます。母乳を介したごく少量の曝露によって、人間の赤ちゃんの関節に悪影響が出たという報告はこれまでありません。それどころか、近年の研究では、赤ちゃんに直接この系統の薬を投与した場合でさえ、関節へのリスクは非常に小さいことが示唆されています28。LactMed®はこれらの薬を「授乳中の母親にとって許容可能(acceptable)」と評価しています28。さらに、より安全性を高めるための実践的なアドバイスとして、「念のため、薬を服用してから4〜6時間は授乳を控える」ことで、母乳中の薬物濃度がピークを過ぎ、赤ちゃんへの曝露をさらに低減できるとしています28

サルファ剤 (Sulfonamides)

代表的な薬: スルファメトキサゾール・トリメトプリム配合剤(商品名:バクタなど)
注意点: この系統の薬は、特定の状況下で注意が必要です。健康な正期産(妊娠37週以降の満期産)の赤ちゃんにとっては通常問題ありません。しかし、①G6PD欠損症という遺伝性の疾患を持つ赤ちゃん、②黄疸の症状が強く出ている新生児、③早産で生まれた赤ちゃんの場合、まれに溶血性貧血(赤血球が壊される貧血)や黄疸の悪化といったリスクを高める可能性があります8。これは、お母さんが自己判断できることではなく、必ず医師が赤ちゃんの状態を評価した上で処方を決定すべき重要なポイントです。

授乳中の抗生物質 安全性早見表
系統 (Class) 一般名 (Generic Name) 安全性レベル (Safety Level) 主なポイントと注意点 (Key Points & Considerations)
ペニシリン系 アモキシシリン (Amoxicillin)
アンピシリン (Ampicillin)
🟢 安全 赤ちゃん自身の治療にも使われる薬です。母乳への移行は極めて少なく、安心して服用できます19
セフェム系 セファレキシン (Cephalexin)
セフカペン (Cefcapene)
🟢 安全 歯科治療や乳腺炎でよく処方されます。ペニシリン系と同様に安全性が高いと考えられています4
マクロライド系 アジスロマイシン (Azithromycin)
エリスロマイシン (Erythromycin)
🟢 安全 安全に使用できますが、まれに赤ちゃんの便が緩くなることがあります。通常は一過性です21
テトラサイクリン系 ドキシサイクリン (Doxycycline)
ミノサイクリン (Minocycline)
🟡 短期使用は安全 短期(3週間未満)の使用であれば、歯の着色や骨への影響の心配はまずありません。ニキビ治療などの長期使用は医師と相談してください22
ニューキノロン系 レボフロキサシン (Levofloxacin)
シプロフロキサシン (Ciprofloxacin)
🟡 相談の上で安全 関節への影響はヒトの乳児では報告されていません。念のため、服用後4〜6時間授乳をあけると、より安心です28
サルファ剤 スルファメトキサゾール・トリメトプリム 🔴 特定の赤ちゃんには注意 健康な満期産の赤ちゃんには通常安全です。早産児、黄疸が強い新生児、G6PD欠損症の赤ちゃんには使用を避けるべきです。必ず医師の判断が必要です8

この表は一般的な情報提供を目的としており、個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

あなたの行動計画 – 安全に治療を進めるために

正しい知識を得た上で、次に行うべきは具体的な「行動」です。ここでは、医療チームと効果的に連携し、あなたと赤ちゃんにとって最善の選択をするための行動計画を提案します。

医療チームとのコミュニケーション術

「医師に相談しましょう」というアドバイスはよく聞かれますが、具体的に何を伝え、何を聞けばよいのか分からなければ、効果的な対話はできません。以下のチェックリストを、受診時の「お守り」としてご活用ください。

伝えること (What to Tell)

診察室に入ったら、まず以下の情報を正確に伝えましょう。これは、医師があなたと赤ちゃんに最適な薬を選ぶための最も重要な情報です。

  • 最重要項目: 「現在、母乳育児をしています」と、はっきりと伝えること。
  • 赤ちゃんの情報(母子手帳を見ながらでOK):
    • 生年月日(現在の月齢)
    • 生まれたときの在胎週数(例:39週3日)
    • 出生時の体重と、現在の体重
    • 早産だったかどうか
    • 生まれつきの病気(基礎疾患)の有無
    • (これらの項目は、国立成育医療研究センターが電話相談の際に確認する事項であり、専門家が安全性を判断する上で不可欠な情報です30。)

聞くこと (What to Ask)

医師から薬を処方されたら、以下の質問をしてみましょう。これは、あなたの不安を解消し、意思決定に参加するための質問です。

  • 「このお薬は、授乳中に飲んでも安全と考えられているものでしょうか?」
  • 「国立成育医療研究センターのリストでは、どのように評価されていますか?」
  • 「もし、より安全とされる代替薬があれば、そちらへの変更は可能でしょうか?」31
  • 「この薬を飲むタイミングは、授乳の直後が一番良いでしょうか?」31
  • 「薬を飲んでいる間、赤ちゃんのどのような様子に特に気をつければよいですか?(例:下痢、発疹など)」31

チームアプローチの推奨

あなたの治療は、一人の医師だけで完結するわけではありません。あなたは、あなたと赤ちゃんを中心とした「医療チーム」のリーダーです。例えば、歯科で薬を処方された場合でも、かかりつけの産婦人科医や小児科医にその情報を共有することが、より安全な医療につながります。また、病院や薬局には「妊婦・授乳婦専門薬剤師」という、この分野に特化した専門家がいる場合があります34。彼らは、薬に関する深い知識を持ち、医師と患者の間の橋渡しをしてくれる頼もしい存在です35。あなたがハブとなり、専門家同士をつなぐことで、より質の高い、一貫したケアを受けることが可能になります37

日本の「添付文書」の真実

授乳中のお母さんを最も混乱させ、不安にさせる原因の一つが、薬に同封されている「医薬品添付文書」の記載です。そこには、多くの薬で「授乳中の婦人には投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること」といった、厳しい注意書きが並んでいます。なぜ、この記事で解説してきた「ほとんどの薬は安全」という世界の常識と、日本の添付文書には大きなギャップがあるのでしょうか。

  • なぜ「授乳を避ける」と書かれているのか?: 歴史的に、日本の添付文書は非常に慎重な姿勢を取ってきました。その理由は、「薬の成分が母乳に移行するという事実」があるだけで、実際に「赤ちゃんに害があるという証拠」がなくても、念のために授乳を中止するよう推奨してきたためです11。これは、万が一の訴訟リスクを避けたいという製薬会社の防衛的な姿勢も背景にあると考えられています。
  • 海外との比較: この日本の状況は、国際標準から大きくかけ離れています。ある調査では、日本では市販されている薬の75%が添付文書で授乳を禁止しているのに対し、欧米ではその割合がわずか3%であったと報告されています38。この事実は、日本の添付文書の記載が、必ずしも最新の科学的根拠を反映したものではないことを示唆しています。
  • 新しい流れ: 幸いなことに、この状況は変わりつつあります。近年、日本の医薬品行政を司るPMDA(医薬品医療機器総合機構)の指導により、添付文書の記載要領が見直されました40。新しい記載要領では、単に「母乳に移行するから」という理由だけで授乳中止を求めるのではなく、科学的根拠に基づき、「治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること」といった、より臨床現場の実態に即した、柔軟な表現を用いることが推奨されるようになりました39

この背景を知ることで、添付文書の厳しい言葉に過度に怯える必要はない、ということがお分かりいただけると思います。添付文書は重要な情報源ですが、それが全てではないのです。

赤ちゃんへの影響を最小限にする工夫

ほとんどの抗生物質は安全ですが、いくつかの簡単な工夫で、赤ちゃんへの影響をさらに最小限に抑えることができます。

服用のタイミング (Timing the Dose)

薬は服用後、血液中の濃度が徐々に上昇し、数時間後にピークに達した後、減少していきます。母乳中の濃度もこれに連動します。そこで、赤ちゃんへの移行量を最も少なくするためには、薬の血中濃度が低いタイミングで授乳するのが効果的です。具体的には、授乳の直後に薬を服用するのがベストです。そうすれば、次の授乳時間までには薬の血中濃度が下がり始めているためです13。また、赤ちゃんが夜間にまとめて長く眠る場合は、その長い睡眠時間の直前(例えば、夜の最後の授乳の後)に服用するのも非常に良い方法です13

「搾乳して捨てる」は必要? (Is “Pumping and Dumping” Necessary?)

「薬を飲んだら、その後の母乳は搾って捨てなければならない」という話を聞いたことがあるかもしれません。しかし、この記事で紹介したような一般的な抗生物質の場合、この「搾乳して捨てる」という作業は全く必要ありません。これは、お母さんにとって大きな身体的・精神的負担を強いるだけでなく、母乳の分泌リズムを乱す可能性もあります。この作業が必要になるのは、放射性医薬品や一部の抗がん剤など、ごく限られた特殊な薬を使用する場合のみです10

赤ちゃんの様子を観察するポイント

万が一に備え、薬を服用している間は、いつもより少しだけ注意深く赤ちゃんの様子を観察しましょう。ほとんどの場合、何も変化はありませんが、もし以下のような普段と違う様子が見られたら、自己判断せず、処方医やかかりつけの小児科医に相談してください32

  • お腹の調子: 便がいつもより緩くなる(下痢)。
  • 皮膚の状態: 今まで見られなかった発疹が出る。
  • 哺乳の様子: 母乳を飲む量が減る、欲しがらない。
  • 機嫌: いつもよりぐずる、不機嫌な状態が続く。
  • 睡眠の様子: ぐったりして眠ってばかりいる。

下痢への対処: 抗生物質で最もよく見られる副作用は、薬がお母さんや赤ちゃんの腸内にいる良い菌(善玉菌)にも影響を与え、腸内細菌のバランスが一時的に乱れることによる軽い下痢です19。これは多くの場合、一過性のもので、薬の服用が終われば自然に治まります。通常は特別な治療は必要ありませんが、下痢がひどい場合や長く続く場合は、脱水症状を防ぐためにも小児科医に相談しましょう47。医師の判断によっては、赤ちゃんの腸内環境を整えるための整腸剤(プロバイオティクス)が処方されることもあります48

よくある質問

添付文書に「授乳中止」と書いてありますが、本当に飲んでも大丈夫ですか?
はい、多くの場合、大丈夫です。日本の添付文書は非常に慎重に書かれており、実際の臨床上のリスクよりも厳しい表現になっていることが多々あります38。世界的な基準や国立成育医療研究センターの見解では、安全に使用できるとされている薬でも、添付文書上は「授乳中止」と記載されていることがあります4。この記事で紹介した「安全な薬」であれば、添付文書の記載に過度に不安になる必要はありません。不安な場合は、その旨を医師や薬剤師にお伝えください。
薬を飲んだ後、母乳を搾って捨てる(いわゆる「ポンプ&ダンプ」)必要はありますか?
いいえ、この記事で解説した一般的な抗生物質の場合、その必要は全くありません10。母乳中の薬物濃度は時間とともに自然に低下します。授乳の直後に薬を服用するといったタイミングの工夫で十分です13。「搾乳して捨てる」という行為は、お母さんの負担を増やすだけで、医学的なメリットはほとんどありません。
赤ちゃんに下痢などの副作用が出たらどうすればいいですか?
抗生物質の影響で、赤ちゃんの便が少し緩くなることは比較的よく見られますが、通常は軽度で一過性です19。しかし、下痢がひどい、発疹が出た、ぐったりしているなど、普段と違う様子が見られたら、自己判断せずに速やかに処方医またはかかりつけの小児科医に相談してください32。状況に応じて、整腸剤の処方や薬の変更などが検討されます。
どの抗生剤が一番安全ですか?
一概に「一番」を決めることはできませんが、ペニシリン系(アモキシシリンなど)やセフェム系(セファレキシンなど)の抗生物質は、非常に多くの研究と長い使用実績があり、授乳中の治療における安全性が高く確立されているため、第一選択薬として広く推奨されています15194。どの薬が最適かは、お母さんの感染症の種類や赤ちゃんの状態によって異なるため、必ず医師の診断に基づいて決定されます。

結論

授乳中に体調を崩し、薬の服用が必要になったとき、あなた一人で悩む必要はありません。あなたの周りには、正しい情報源と、あなたを支える専門家チームがいます。

信頼できる相談先リスト

情報が溢れる現代だからこそ、信頼できる情報源を知っておくことが重要です。もし薬について不安や疑問が生じたら、以下の相談先を活用してください。

  • 最重要(日本国内): 国立成育医療研究センター「妊娠と薬情報センター」
    このセンターは、日本の妊婦・授乳婦の薬物療法に関する情報拠点です53。ウェブサイトでは、授乳中に安全に使用できる薬のリストが公開されているほか、専門の医師や薬剤師による有料の電話・オンライン相談も実施しています。個別の状況について専門家から直接アドバイスを受けられる、最も信頼できる相談窓口です9
  • あなたの医療チーム: かかりつけの産婦人科医、小児科医、専門薬剤師
    あなたの体のこと、そして赤ちゃんのことを最もよく知る身近な専門家です。特に、薬局にいる「妊婦・授乳婦専門薬剤師」は、薬の専門家として的確なアドバイスをくれます。遠慮なく相談しましょう35
  • 国際的なデータベース(参考情報として): 米国国立医学図書館 LactMed®
    英語のデータベースですが、世界中の専門家が利用する、授乳と薬に関する最も包括的で信頼性の高い情報源の一つです55。Google翻訳などを使えば、概要を把握することができます。

母乳育児の価値を再確認

薬への不安から、安易に母乳育児を中断してしまう前に、母乳が持つかけがえのない価値をもう一度思い出してみましょう。母乳は、赤ちゃんにとって最適な栄養源であるだけでなく、感染症から体を守る免疫物質を豊富に含み、アレルギーのリスクを低減し、健やかな神経発達を促すなど、数えきれないほどの利点があります9。また、授乳という行為は、お母さん自身の産後の子宮回復を助け、将来的には乳がんや卵巣がん、糖尿病などの発症リスクを減少させることもわかってきています9。薬の服用によるごくわずかな理論上のリスクと、母乳育児を続けることによる確かな利益。この両方を天秤にかけ、総合的に判断することが大切です。

最終的なエンパワーメントメッセージ

最後に、この記事を通じて最もお伝えしたいメッセージです。「お母さんの健康は、赤ちゃんの幸せの土台です。赤ちゃんのために、お母さん自身が必要な治療を我慢する必要はありません。」14 病気や感染症は、我慢していても良くなることは少なく、かえって悪化させてしまうこともあります。お母さんがつらい状態では、笑顔で赤ちゃんに接することも難しくなってしまいます。この記事で得た正しい知識を「武器」として、医療の専門家と対等なパートナーとして話し合う「協働意思決定(Shared Decision-Making)」を実践してください57。あなたは、ただ指示を待つ患者ではなく、あなたと赤ちゃんの健康に関する最も重要な意思決定者なのです。授乳を続けるか、一時的に中断するか、あるいは断乳するか。その最終的な決断を下すのは、他の誰でもない、お母さん自身です。この記事が、その大切な決断を、十分な情報と安心感、そして自信を持って下すための一助となることを心から願っています。

免責事項
本記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的アドバイスを構成するものではありません。健康上の懸念がある場合、またはご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

参考文献

  1. 木更津市で家族で通える歯医者. 授乳中のお母さんのお薬について [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://yokodai-family-dc.com/blog/%E6%8E%88%E4%B9%B3%E4%B8%AD%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%83%9E%E3%81%AE%E3%81%8A%E8%96%AC%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6.html
  2. Medela. 乳腺炎 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.medela.com/ja-jp/lactation-professionals/lactation-articles/breastfeeding/mastitis
  3. ヒロクリニック. 乳腺炎とは?乳腺炎の種類や症状、予防法について解説【医師監修】 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.hiro-clinic.or.jp/nipt/about-mastitis/
  4. 国立成育医療研究センター. 授乳中のお薬Q&A [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/qa_junyu.html
  5. ピジョンインフォ. おっぱいを何とかして止めたくないんですっ!!!!! – おっぱい | お悩み相談室 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://pigeon.info/soudan/soudan-2235.html
  6. 歯のねっと. 授乳している間も飲める抗生物質はありませんか? – 歯のお悩み相談詳細 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.hanonet.co.jp/consultations/view/9893
  7. CDC. Prescription Medication Use | Breastfeeding special circumstances [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.cdc.gov/breastfeeding-special-circumstances/hcp/vaccine-medication-drugs/prescriptions.html
  8. AAFP. AAP Updates Statement for Transfer of Drugs and Other Chemicals Into Breast Milk [インターネット]. 2002 [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.aafp.org/pubs/afp/issues/2002/0301/p979.html
  9. 国立成育医療研究センター. 授乳と薬について知りたい方へ [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/
  10. Mayo Clinic. Breastfeeding and medications: What’s safe? [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.mayoclinic.org/healthy-lifestyle/infant-and-toddler-health/in-depth/breastfeeding-and-medications/art-20043975
  11. 日本化学療法学会. 妊産婦の抗菌薬使用の注意点. 日化療会誌. 65(1): 4-10. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.chemotherapy.or.jp/journal/jjc/06501/065010004.pdf
  12. 中外医学社. I.妊婦・授乳婦への薬物療法の基本的考え方 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.chugaiigaku.jp/upfile/browse/browse2445.pdf
  13. あいち小児保健医療総合センター. 授乳 と くすり [インターネット]. 愛知県. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.achmc.pref.aichi.jp/assets/hoken/information/jyunyuu_drug.pdf
  14. 消費者庁. 妊娠・授乳とくすり [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.kportal.caa.go.jp/teaching-material/upload-assets/radar-maternity.pdf
  15. AAFP. Medications in the Breast-Feeding Mother [インターネット]. 2001 [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.aafp.org/pubs/afp/issues/2001/0701/p119.html
  16. まるこハート内科クリニック. 妊娠・授乳とお薬 – 下丸子 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.maruko-heart.jp/pregnancy/
  17. メディカルサーブ株式会社. #004 授乳中に安全に使用できると考えられる薬 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://medical-sv.com/pharmacy/drug-for-maternity/
  18. ふかざわ小児科. 授乳・妊娠中のお母さんと薬 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://f-clinic.jp/column/988
  19. National Center for Biotechnology Information. Ampicillin. In: Drugs and Lactation Database (LactMed®) [インターネット]. Bethesda (MD): National Library of Medicine (US); 2006-. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK500994/
  20. National Center for Biotechnology Information. Amoxicillin. In: Drugs and Lactation Database (LactMed®) [インターネット]. Bethesda (MD): National Library of Medicine (US); 2006-. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK500887/
  21. Muysuni, A, et al. Transfer of antibiotics and their metabolites in human milk: Implications for infant health and microbiota. Front Pharmacol. 2024;14:1322521. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10763576/
  22. The Breastfeeding Network. Antibiotics and Breastfeeding [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.breastfeedingnetwork.org.uk/factsheet/antibiotics/
  23. 冬城産婦人科医院. 授乳中の薬剤の使用について [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.fuyukilc.or.jp/column/%E6%8E%88%E4%B9%B3%E4%B8%AD%E3%81%AE%E8%96%AC%E5%89%A4%E3%81%AE%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
  24. Motherfigure. Doxycycline [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://motherfigure.com/pregnancy-lactation/doxycycline/
  25. NHS. Pregnancy, breastfeeding and fertility while taking doxycycline [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.nhs.uk/medicines/doxycycline/pregnancy-breastfeeding-and-fertility-while-taking-doxycycline/
  26. National Center for Biotechnology Information. Doxycycline. In: Drugs and Lactation Database (LactMed®) [インターネット]. Bethesda (MD): National Library of Medicine (US); 2006-. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK500561/
  27. Cahill JB Jr, Bailey EM, Chien L. Levofloxacin Secretion in Breast Milk: A Case Report. Pharmacotherapy. 2005;25(1):116-8.
  28. National Center for Biotechnology Information. Levofloxacin. In: Drugs and Lactation Database (LactMed®) [インターネット]. Bethesda (MD): National Library of Medicine (US); 2006-. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK501002/
  29. Midlands Medicines. BNF Drug [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: http://www.midlandsmedicines.nhs.uk/filestore/ukdilas_files/BNF5-1-12(final)v1-0.doc
  30. 国立成育医療研究センター. 授乳中のお薬相談 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/sodan_junyu.html
  31. 城西大学. 授乳婦が薬を飲んでも大丈夫?避けるべき薬と注意点を紹介 – JOSAI LAB [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.josai.ac.jp/josai_lab/1388/
  32. PMDA. Q2 授乳中ですがくすりを処方されました。赤ちゃんに影響はありませんか? [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.pmda.go.jp/safety/consultation-for-patients/on-drugs/qa/0020.html
  33. トモニテ. 【医師監修】授乳中に薬を飲むときのポイント|母乳への影響や注意点 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://tomonite.com/articles/4230
  34. 薬読. 妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師とは?申請・更新条件や試験問題を解説 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://yakuyomi.jp/career_skillup/skillup/02_146/
  35. 山谷 明正(妊婦・授乳婦専門薬剤師部門 部門長). [PDF] [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://balancepdf.com/wp-content/uploads/2024/07/3-4.pdf
  36. 名古屋市立大学. 平成 23年度 妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師講習会 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: http://www.med.nagoya-cu.ac.jp/pharmacy/report/2011/01.html
  37. 厚生労働省. プライマリ・ケアにおける 妊産婦診療と連携 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000488878.pdf
  38. 富山県. 妊婦・授乳婦とくすり(医薬品添付文書とガイドライン) [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.pref.toyama.jp/120101/kurashi/kyouiku/kosodate/shusanki/topics-column/post-16.html
  39. 厚生労働省. 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領に関する質疑応答集(Q&A)について」の一部改正について( 令和05年02月17日事務連絡) [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc7343&dataType=1&pageNo=1
  40. PMDA. 医療用医薬品の添付文書等の記載要領について [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.pmda.go.jp/files/000218446.pdf
  41. 一宮市立市民病院. 授乳婦への薬物治療について [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://municipal-hospital.ichinomiya.aichi.jp/data/media/yakuzaikyoku/DRUG_INFORMATION/DI_News/dinews2023.12.pdf
  42. 厚生労働省. 改正記載要領に基づく 医療用医薬品添付文書について [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000476693.pdf
  43. 厚生労働省. 医療用医薬品の添付文書等の 記載要領の見直しについて [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000502229.pdf
  44. AAFP. Medication Safety in Breastfeeding [インターネット]. 2022 [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.aafp.org/pubs/afp/issues/2022/1200/medication-safety-breastfeeding.html
  45. 独立行政法人国立病院機構 大阪南医療センター. 薬剤師 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://osakaminami.hosp.go.jp/section/121/001/011/002/index.html
  46. Specialist Pharmacy Service. Using penicillin antibiotics during breastfeeding [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.sps.nhs.uk/articles/using-penicillin-antibiotics-during-breastfeeding/
  47. ピジョンインフォ. 嘔吐・下痢 | お悩み相談室 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://pigeon.info/soudan/soudan-3227.html
  48. ひかり在宅応援薬局. 抗生物質と一緒に飲む整腸剤は?ビオフェルミンR錠の使い方と注意点 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://h-ohp.com/column/3505/
  49. きのした小児科. ウイルス性下痢に整腸剤は効果なし [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: http://www.kinoshita-children.jp/%E9%99%A2%E9%95%B7%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%A0/%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E6%80%A7%E4%B8%8B%E7%97%A2%E3%81%AB%E6%95%B4%E8%85%B8%E5%89%A4%E3%81%AF%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E3%81%AA%E3%81%97/
  50. EPARKくすりの窓口. 【医師が解説】子どものお腹がゆるいとき疑う病気は?市販薬も紹介 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.kusurinomadoguchi.com/column/articles/child-stomach-loose-medicine
  51. くすりの適正使用協議会. 妊娠・授乳とくすり [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.rad-ar.or.jp/knowledge/post?slug=maternity
  52. 国立成育医療研究センター. 妊娠と薬情報センター [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.ncchd.go.jp/kusuri/
  53. 自由が丘メディカルプラザ. 母乳と薬 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.jiyugaokamp.com/s/column/pedp.pdf
  54. National Center for Biotechnology Information. Drugs and Lactation Database (LactMed®) [インターネット]. Bethesda (MD): National Library of Medicine (US); 2006-. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK501922/
  55. たまひよ. 【専門家監修】授乳中に風邪! 母乳どうする? 飲んでいい薬は? 親子を守る対処法 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=26889
  56. Mac-Douglas, L, et al. Shared decision‐making for infant feeding and care during the coronavirus disease 2019 pandemic. Matern Child Nutr. 2021;17(2):e13116. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7883116/
  57. British Columbia Medical Journal. Shared decision making and breastfeeding: Supporting families’ informed choices [インターネット]. 2023 [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://bcmj.org/bccdc/shared-decision-making-and-breastfeeding-supporting-families-informed-choices
  58. Stavrou, T, et al. Shared decision-making about medication intake during lactation: A prospective longitudinal study in Greece. Children (Basel). 2022;9(8):1159. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9340817/
この記事はお役に立ちましたか?
はいいいえ