産後の乳腺炎と乳房膿瘍の完全ガイド:原因、症状から日本の公的支援「産後ケア事業」の活用法まで徹底解説
産後ケア

産後の乳腺炎と乳房膿瘍の完全ガイド:原因、症状から日本の公的支援「産後ケア事業」の活用法まで徹底解説

ご出産、誠におめでとうございます。新しい命の誕生という喜びとともに、母親の身体と心は大きな変化の時期を迎えます。その中で多くの母親が直面する、痛みと不安を伴う課題の一つが「乳腺炎」です。発熱や倦怠感は、本来あるべき育児の喜びを曇らせてしまうかもしれません。しかし、最も重要なことは、あなたが一人ではないということ、そしてこの状態は適切に対処すれば必ず管理・治療できるということです。統計によれば、乳腺炎は決して稀なことではありません。一部の研究では授乳中の母親の3%から最大33%が経験するとされていますが、一般的には10%未満であると報告されています23。本稿は、日本で子育てに奮闘するすべての母親が、産後の乳腺炎という課題に自信を持って向き合えるよう、信頼できる包括的な指針を提供することを目的としています。すべての情報は、日本助産師会が編纂した「乳腺炎ケアガイドライン2020」4をはじめとする最新の医学的根拠に基づいて構成されています。正しい知識を武器に、症状の早期発見、効果的な自己対処法、そして専門的な医療支援を求めるべき適切な時期を理解することで、母子ともに健やかな毎日を守る一助となることを心から願っております。

この記事の科学的根拠

本記事は、参考文献として明示された最高品質の医学的根拠にのみ基づいて作成されています。以下は、記事内で提示される医学的指導に直接関連する主要な情報源のリストです。

  • 日本助産師会: 本記事における乳腺炎の定義、症状の段階、自己対処法、および専門家への相談タイミングに関する記述の多くは、同会が発行した「乳腺炎ケアガイドライン2020」4に基づいています。
  • 世界保健機関 (WHO): 授乳の継続の重要性や予防戦略に関する推奨事項は、WHOが公表している母子ケアに関するガイドライン36を参考にしています。
  • こども家庭庁: 日本国内の公的支援制度である「産後ケア事業」に関する詳細な説明は、こども家庭庁が公開しているガイドラインや資料3738に基づいています。
  • 医学論文データベース (PubMed/PMC): 乳房膿瘍の治療法や国際的な臨床研究に関する最新の知見は、PubMedなどで公開されている査読付きの学術論文やメタ分析182531を情報源としています。

要点まとめ

  • 乳腺炎は、単なる乳汁のうっ滞(うつ乳)から細菌感染を伴う化膿性乳腺炎へと段階的に進行します。早期発見と対処が鍵です。
  • 初期症状(しこり、痛み)には、効果的な授乳(頻回授乳・姿勢変更)と授乳後の冷却が最も重要です。24時間以内に改善が見られない場合は専門家へ相談が必要です。
  • 高熱(38℃以上)、悪寒、強い倦怠感は感染のサインです。直ちに助産師または産婦人科、乳腺外科を受診してください。
  • 乳腺炎になっても、自己判断で授乳を中断してはいけません。授乳継続は治療の最も重要な一部です。
  • 日本の公的支援「産後ケア事業」は、乳腺炎の根本原因である母親の疲労やストレスを軽減するための強力な味方です。積極的に活用を検討しましょう。

第1部 基礎知識:産後乳腺炎を理解する

乳腺炎への適切な対応は、まずその状態を正しく理解することから始まります。ここでは、乳腺炎がどのように進行するのか、そして何が原因で起こるのかを詳しく解説します。

1.1. 病態の段階:うつ乳から化膿性乳腺炎まで

乳腺炎は一夜にして起こるものではなく、多くの場合、段階を経て進行します。この進行の連鎖を理解することは、重症化を防ぐための第一歩です。

  • 段階1:うつ乳・うっ滞性乳腺炎のなりかけ
    これは乳腺炎の始まりの段階で、「うつ乳」とも呼ばれます。乳管の一部で母乳の流れが妨げられ、乳汁が濃縮して詰まり、痛みを伴う小さなしこりができます7。この段階は非常に一般的で、授乳中の母親の約30%が経験するとも言われています7。本質的には、乳汁の「うっ滞」によって引き起こされる炎症反応です8。この時点では発熱などの全身症状はなく、適切な自己対処で解消することが可能です。
  • 段階2:うっ滞性乳腺炎(非感染性)
    うつ乳が解消されないと、より明確な炎症状態である「うっ滞性乳腺炎」に進行します。乳房のしこりは硬く、痛みも増しますが、まだ全身性の発熱は見られないことが多いです9。これは授乳期に最も一般的に見られるタイプの乳腺炎です10
  • 段階3:化膿性乳腺炎(感染性)
    この段階では、うっ滞した乳汁に細菌が侵入し、感染が成立します。原因菌として最も多いのは黄色ブドウ球菌で、乳頭の亀裂や傷から侵入することが多いです810。「化膿性」という言葉が示す通り、膿を形成する感染症であり、高熱、激しい痛みといった重い症状を特徴とし、抗生物質による医学的治療が必須となります。
  • 段階4:乳房膿瘍
    乳腺炎の最も重篤な合併症で、乳房組織内に膿が袋状に溜まった状態です14。乳房膿瘍は抗生物質だけでは治癒せず、穿刺や切開によって膿を体外に排出する処置が必要になります16

この一連の流れを理解することで、母親は自らの状態を把握し、「うつ乳」の段階で早期介入することの重要性を認識できます。

1.2. 原因と主要な危険因子

乳腺炎の予防には、その原因と危険因子を知ることが不可欠です。ほとんどの症例は、二つの主要な原因と、それを助長する複数の要因から成り立っています。

主な原因:

  • 乳汁うっ滞: これがほとんどの乳腺炎の根本原因です。母乳が効果的に排出されずに乳管内に留まると、圧力がかかり、炎症を引き起こし、細菌が繁殖しやすい環境を作り出します18。うっ滞を引き起こす一般的な理由には、赤ちゃんの不適切な吸着、長すぎる授乳間隔、母乳の過剰産生などがあります71120
  • 細菌感染: 黄色ブドウ球菌などの細菌が、乳頭の亀裂や傷(乳頭亀裂)から乳腺に侵入することで感染が起こります10。これは、乳頭のケアと適切な衛生管理の重要性を物語っています14

助長する危険因子:

  • 母親の疲労とストレス: これは極めて重要かつ一般的な危険因子として特定されています11。産後の身体的・精神的負担は免疫力を低下させ、母親が規則的な授乳スケジュールを維持したり、赤ちゃんの吸着に集中したりすることを困難にします。
  • 乳房への圧迫: きついブラジャー(特にワイヤー入り)、シートベルト、抱っこ紐のストラップなどが乳管を圧迫し、詰まりを引き起こすことがあります7
  • 食事: 科学的根拠は議論の余地がありますが、臨床経験上、高脂肪・高カロリーの食事は母乳を粘稠にし、詰まりやすくする可能性があると指摘されることがあります7
  • 初産婦: 初めて出産する母親は、乳管がまだ十分に発達していなかったり、授乳経験が不足していたりするため、リスクが高いとされています12

特に母親の疲労は、単なる一因子ではなく、中心的な原因です。この認識に基づき、日本の医療・福祉制度は、母親が必要な休息と支援を得られるよう、第6部で詳述する公的な支援プログラムを整備しています。


第2部 症状の認識と初期対応

乳腺炎の進行を食い止めるには、早期の介入が何よりも重要です。ここでは、初期の警告サインを見分ける方法から、本格的な症状への対処法までを解説します。

2.1. 警告サイン:乳腺炎のなりかけを見抜く

「乳腺炎のなりかけ」や「うつ乳」の段階で気づくことができれば、多くの場合、自宅での対処が可能です。見逃しやすい初期症状に注意を払いましょう。

  • 乳房の「詰まった」感じ: 乳房の一部に不快感や重さを感じます22
  • 触れると痛い小さなしこり: 乳管が詰まっている最も明確なサインです。しこりは柔らかいこともあれば、少し硬いこともあります7
  • チクチクとした痛み: 触れていなくても、患部に針で刺されるような痛みを感じることがあります15

この段階では通常、発熱などの全身症状はありません。最初の24時間以内に適切に対応すれば、ほとんどのケースで解決が可能です7

2.2. 症状の進行:本格的な乳腺炎を見分ける

初期のうっ滞が解消されない場合、症状はより深刻化し、本格的な乳腺炎へと移行します。局所症状と全身症状を区別することが重要です。

局所症状:

  • しこり: より硬く、大きくなり、触れると激しく痛む(圧痛)ようになります10
  • 熱感と発赤: しこりの上の皮膚が熱を帯び、赤くなります8
  • 痛み: 安静にしていても、ズキズキとした激しい痛みが続きます。

全身症状:これは炎症が重症化した、あるいは感染が起こったことを示す重要なサインです。

  • 突然の高熱: 通常38℃以上になります22
  • 悪寒と震え: 重いインフルエンザのように、寒気で体が震えます10
  • 関節痛や筋肉痛: 全身がだるく、節々が痛みます10
  • 強い倦怠感: 日常活動が困難になるほどの疲労感です23

これらの症状はインフルエンザと間違えやすいですが、乳房のトラブルを伴う場合は乳腺炎の可能性が非常に高いです11。また、炎症を起こしている側の母乳は、通常より黄色っぽくなったり、しょっぱい味がしたりすることがあります10

表1:症状比較:うっ滞性乳腺炎 vs. 化膿性乳腺炎
特徴 うっ滞性乳腺炎 化膿性乳腺炎
発症 通常は徐々に。張りや小さなしこりから始まる。 突然、数時間で急速に進行することがある。
発熱 無熱か、38.5℃未満の微熱。 通常38.5℃以上の高熱が突然出て、悪寒・震えを伴う10
痛み しこりのある部分が局所的に痛む。 広範囲にわたる激しい痛み、ズキズキとした痛みが続く。
発赤・熱感 皮膚がわずかに赤く、温かいことがある。 皮膚が真っ赤に腫れ上がり、熱を持つ。血管が浮き出て見えることも24
全身状態 全身的には比較的元気で、不快感は乳房に限局。 インフルエンザのような強い倦怠感、全身の痛みで消耗する8
受診の目安 自己対処を24時間行っても改善しない場合。 高熱や全身症状が出たら、直ちに受診が必要。

2.3. 科学的根拠に基づく自己対処法:最初の24時間でできること

乳腺炎の初期サインに気づいたら、最初の24時間の迅速かつ適切な行動が大きな違いを生みます。以下は、信頼できる医学的指針に基づいた、安全で効果的な行動計画です。

最優先事項:効果的な乳汁の除去
これが最も重要で、第一選択の治療法です18

  • 授乳を続ける: 痛い側の乳房からの授乳を絶対に止めないでください。これは健康な正期産の赤ちゃんにとって安全であり、詰まりを解消する最善の方法です7
  • 頻回授乳: 2〜3時間ごと、少なくとも3時間以上間隔を空けないように授乳します10。可能であれば、痛い側から授乳を始めましょう7
  • 授乳姿勢を変える: 「フットボール抱き」や「添い寝授乳」など、様々な姿勢を試して乳房の全部位から母乳が吸い出されるようにします。赤ちゃんの顎をしこりの方向に向けると、その部分の吸引力が高まります7
  • 授乳後の搾乳: 授乳後も乳房に張りが残っている場合は、手や搾乳機で残った母乳を搾り出します7

補助的な対処法:

  • 冷却: 授乳や搾乳の後、冷たいキャベツの葉や冷却ジェルシート(例:冷えピタ)などを患部に当てて、炎症と腫れを和らげます7。乳輪・乳頭部への直接の冷却は避け、凍傷にならない程度に留めてください10
  • 鎮痛薬: アセトアミノフェン(例:カロナール)やイブプロフェンなどの市販の鎮痛薬は、授乳中でも安全とされ、痛みや熱を和らげ、炎症を抑えるのに効果的です1218
  • 休息: 体が回復する時間を作るため、できるだけ休息を優先してください7
  • 水分補給と栄養: 水やお茶などの水分を十分に摂り、油っこい食事や甘いもの、塩辛いものは控えめにしましょう7

避けるべきこと:

  • 温めること: 最近の医学的指針では、炎症を起こした乳房を温めることは推奨されていません。温めることで炎症や腫れ、うっ滞が悪化する可能性があるためです20
  • 強いマッサージ: 炎症を起こした乳房を強く揉むと、組織を傷つけ炎症を悪化させる可能性があります15。ある助産師はこれを「傷口に塩を塗るようなもの」と表現しています。マッサージをする場合は、詰まった部分から乳頭に向かって優しく撫でる程度に留めましょう。

2.4. 危険なサイン:直ちに医療機関を受診すべき時

自宅での自己対処には限界があります。合併症を避けるため、以下のサインが見られた場合は、ためらわずに専門家の助けを求めてください。

  • 自己対処を積極的に行っても12〜24時間以内に症状が改善しない12
  • 38℃以上の高熱、または悪寒、震え、強い倦怠感を伴う発熱がある22
  • 痛みが非常に激しく、市販の鎮痛薬でコントロールできない22
  • 乳房が大きく腫れ上がり、真っ赤になっている22
  • 乳頭から膿や血液が出る、または母乳に混じっている22
  • 症状が急速に悪化している27
  • 母親自身が衰弱し、赤ちゃんの世話ができないほど体調が悪い18

治療の遅れは、乳房膿瘍や、命に関わる敗血症といった深刻な合併症につながる可能性があります15


第3部 専門的な医療介入

自己対処で改善しない場合、専門家による適切な診断と治療が必要です。日本の医療システムをどう利用すれば良いか、具体的に解説します。

3.1. 日本の医療システムの利用法:誰に、どこで相談するか

産後の乳房トラブルにおいて、日本の医療システムは明確なケア経路を提供しており、特に「助産師」が中心的な役割を果たします。

最初の相談先:助産師または産婦人科
授乳中の母親にとって、最初に相談すべき最適な場所は、出産した産院の助産師または産婦人科医です12。日本の助産師は乳房ケアと母乳育児の専門家であり、初期の乳腺炎の多くを専門的なマッサージや授乳指導で解決できます27。2018年からは、助産師による乳腺炎重症化予防のためのケアや指導が保険適用の対象となっており6、質の高いケアへのアクセスが容易になっています。

専門医への移行:乳腺外科
以下のような場合は、乳腺外科医の診察が必要です。

  • 高熱や激しい痛みなど、症状が重い。
  • 助産師や産婦人科医のケアを受けても改善しない。
  • 乳房膿瘍が疑われる(しこりが改善しない、ブヨブヨとした感触がある)12
  • 同じ場所で乳腺炎を繰り返す。
  • 炎症が治まった後もしこりが残っている(炎症性乳がんなど他の疾患との鑑別のため)28

授乳期以外の乳腺炎の場合は、最初から乳腺外科を受診することが推奨されます12

表2:乳腺炎ケアの経路ガイド:誰に相談すべきか?
あなたの状況・症状 最初の相談先 乳腺外科へ移行するタイミング
初期のしこり・痛み(発熱なし) 助産師または産婦人科12 24〜48時間のケアで改善しない場合。
高熱・悪寒・強い倦怠感 産婦人科または乳腺外科12 直ちに受診を。まず産婦人科にかかり、必要に応じて紹介してもらう。
膿瘍の疑い(痛みが強く、改善しないしこり) 乳腺外科 乳房の専門家による診断と処置が不可欠。
炎症が治った後もしこりが残る 乳腺外科 他の原因を除外するための精密検査が必要。

3.2. クリニックでの診断

医療機関では、正確な状態を把握するために標準的なプロセスで診断が行われます。

  • 臨床診察: 診断は主に症状と身体診察に基づいて行われます20。医師や助産師が症状を詳しく聞き、乳房を触診して腫れ、発赤、熱感、しこりの性質を評価します。
  • 乳房超音波検査(エコー): 最も重要な画像診断ツールです。超音波検査により、①炎症の存在を確認し、②広範囲の炎症(蜂窩織炎)と膿が溜まった膿瘍とを区別し、③膿瘍がある場合はその正確な大きさと位置を特定できます29
  • 乳汁培養検査: 重度の感染、初期の抗生物質治療に反応しない、または再発を繰り返す場合、乳汁のサンプルを採取して培養検査を行うことがあります18。これにより原因菌を特定し、最も効果的な抗生物質を選択できます。

3.3. 乳腺炎の医学的治療

診断結果に基づき、適切な治療計画が立てられます。

  • 抗生物質(抗菌薬): 感染の兆候(化膿性乳腺炎)がある場合、またはうっ滞性乳腺炎の症状が12〜24時間以内に改善しない場合に処方されます8。セフェム系やペニシリン系の抗生物質が授乳中でも安全な選択肢として一般的です18注意:症状が改善しても、処方された期間、必ず薬を飲み切ってください。自己判断で中断すると、細菌が完全に死滅せずに再発し、薬剤耐性の原因となります22
  • 鎮痛薬: アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの安全な鎮痛薬が、痛み、発熱、炎症のコントロールのために処方されます12。痛みを和らげることは、射乳反射を助け、効果的な乳汁除去にも繋がります。
  • 漢方薬: 日本の一部のクリニックでは、補助療法として漢方薬が用いられることがあります。例えば、「ワグラスD錠」は炎症を改善し、排膿を助ける効果が期待されるとされています13

第4部 合併症:乳房膿瘍

乳房膿瘍は乳腺炎の最も重い合併症ですが、早期の適切な治療により予防可能です。その形成過程と治療法について解説します。

4.1. 形成と診断

乳房膿瘍は、治療が不十分であったり重度であったりする細菌性乳腺炎に対し、体の防御反応として膿が壁で囲まれて袋状になったものです14。乳腺炎を経験した母親の約4〜10%で発生すると報告されています3。主な兆候は、授乳や抗生物質治療後も改善しない、持続的で非常に痛いしこりです。触れるとブヨブヨとした感触(波動)があることもあります15。診断は乳房超音波検査によって確定され、液体が溜まった袋状の病変として明確に描出されます20

4.2. 乳房膿瘍の治療法

膿瘍の治療には、溜まった膿を体外に排出する処置が不可欠です。主に二つの方法があり、近年の国際的な傾向はより低侵襲な方法を優先することです。

  • 穿刺吸引: これは低侵襲な方法で、超音波で膿瘍の位置を確認しながら細い針を刺し、注射器で膿を吸引します16
    利点: 外来で実施可能、痛みが少なく傷跡がほとんど残らない、回復が早く、患者の満足度が高いと関連付けられています32
    欠点: 完全に治癒するまで数日おきに複数回の処置が必要な場合があること、また大きな膿瘍では切開排膿に比べて失敗率(治癒せず切開が必要になる割合)が高いことです31
  • 切開排膿: これは外科的な処置で、膿瘍の上の皮膚を小さく切り開き、膿を完全に排出します。数日間、排膿を促すための管(ドレーン)を留置することもあります14
    利点: 根治性が高く、一度の処置で済むことが多いです。非常に大きい、または穿刺吸引で失敗した症例に適しています26
    欠点: より侵襲的で痛みを伴い、傷跡が残り、治癒に時間がかかります。授乳への影響も大きくなる可能性があります33

多くの国際的なメタ分析では、授乳期の乳房膿瘍に対して、超音波ガイド下での穿刺吸引を第一選択の治療とすべきであると結論付けています33。切開排膿は、より複雑な症例のために留保されるべきです。いずれの処置においても、抗生物質による治療が並行して行われます31


第5部 予防と長期的な健康

乳腺炎は治療するよりも予防する方がはるかに望ましいです。ここでは、再発を防ぎ、長期的な健康を維持するための戦略を解説します。

5.1. 乳腺炎を予防する積極的な戦略

  • 授乳技術: 最も重要な予防策です。赤ちゃんが乳房に深く正しく吸着し、効果的に母乳を飲み干せているかを確認します20。不安があれば、早期に助産師や母乳育児の専門家に相談しましょう。
  • 衛生管理: 授乳や搾乳の前には必ず石鹸で手を洗い、乳頭を清潔で乾燥した状態に保ちましょう14
  • 生活習慣: 十分な休息とストレス管理が不可欠です11。家族や友人の助けを借りることをためらわないでください。十分な水分補給とバランスの取れた食事も、良好な母乳の流れを助けます7
  • 自分の体に耳を傾ける: 乳房の張りや小さなしこりなどの初期サインに気づき、その側から頻回授乳を行うなど、すぐに行動を起こしましょう。

世界保健機関(WHO)も、赤ちゃんの要求に応じた授乳、正しい姿勢と吸着、手による搾乳技術の指導などを予防策として推奨しており、予防的な抗生物質の使用は推奨していません36

5.2. 授乳継続の重要性

乳腺炎になると授乳をやめなければならないというのは、よくある誤解です。医学的指針は正反対のことを推奨しています。授乳を続けることは、健康な赤ちゃんにとって安全であるだけでなく、詰まった乳管を開通させ、うっ滞を解消するための主要な治療法です7。自己判断で授乳を急にやめると、うっ滞が悪化し、乳房膿瘍へ進行する危険性が著しく高まります18。赤ちゃんが痛い側の乳房を嫌がる場合は、搾乳機や手で搾乳し、乳房を空にすることを続けてください19

5.3. 再発の予防

乳腺炎は再発することがあります。その原因は、根本的な問題(例:赤ちゃんの吸着が浅い、母乳の過剰産生)が解決されていないことや、処方された抗生物質を途中でやめてしまうことなどが挙げられます。再発を防ぐには、5.1で述べた予防戦略を徹底し、同じ場所で何度も再発する場合は、解剖学的な問題がないか乳腺外科で詳しく調べてもらうことが重要です26。再発の兆候が見られたら、重症化する前に早期に専門家の助けを求めましょう5


第6部 日本の支援制度:産後ケア事業の活用

このセクションは、日本の読者にとって最も実践的で価値のある情報の一つです。乳腺炎の根本原因である「母親の疲労とストレス」に直接アプローチする、国が支援する具体的な解決策を紹介します。

6.1. 国の支援制度の概要

「産後ケア事業」は、母子保健法に基づき、日本全国の市区町村が主体となって運営しているプログラムです。産後1年までの母親と赤ちゃんを対象に、心身のケアや育児支援を提供することを目的としています37。2023年からは対象者が「産後ケアを必要とする全ての方」と明確化され、支援が必要だと感じる誰もが利用しやすくなりました。これは、産後の母親が直面する身体的疲労、孤立、産後うつ、そして母乳育児や乳房ケアの悩みに対する、政府の直接的な応答です39

6.2. 利用可能なサービスの種類

この事業は、母親のニーズに合わせて選べる3つの主要なサービス形態を提供しています。

  • 宿泊型: 母親と赤ちゃんが指定の施設(病院、助産所など)に数日間(通常最大7日)滞在します37。栄養バランスの取れた食事、母親の健康管理、そして専門家による乳房ケアを含む母乳育児サポートを受けながら、赤ちゃんを専門家に預けて母親が心身ともに休息できることが最大の利点です。
  • デイサービス型(日帰り型): 日中に施設を訪れ、数時間、専門的な授乳・育児相談を受けたり、他の母親と交流したり、休息を取ったりすることができます37
  • アウトリーチ型(訪問型): 助産師や保健師が自宅を訪問し、慣れた環境で個別のケアや相談を提供します37。外出が難しい母親にとって非常に有用な選択肢です。

6.3. サービスの利用方法

この事業の利用手続きは、お住まいの市区町村の役所で行います。担当窓口は通常、「子育て支援課」や「保健課」などです。多くの場合、出生届の提出時や、保健師の家庭訪問の際に情報提供があります38。利用には費用がかかりますが、自治体による大幅な補助があり、所得に応じた減免制度も設けられています。具体的な手続きや費用、提供施設については、お住まいの自治体名と「産後ケア事業」というキーワードで検索(例:「渋谷区 産後ケア事業」)することで、詳細な情報を得ることができます。この貴重な社会的資源を積極的に活用することは、乳腺炎のリスクを直接的に予防し、産後の心身の健康を守るための賢明な一歩です。


よくある質問

熱がなくても乳腺炎になりますか?

はい、なります。炎症が細菌感染を伴わない初期の「うっ滞性乳腺炎」の段階では、しこり、痛み、発赤などの局所症状のみで、発熱はないことが多いです42。発熱は、炎症が重症化したか、感染が起こったサインであることが一般的です。

自宅に残っていた古い抗生物質を飲んでもいいですか?

絶対にやめてください。病気のたびに、医師による新たな診断と処方が必要です。自己判断で古い抗生物質を服用すると、原因菌に効果がなかったり、量が不十分であったりするだけでなく、薬剤耐性菌を生み出す原因となり、その後の治療を非常に困難にします22

乳腺炎は母乳の量に影響しますか?

影響する可能性があります。炎症や痛みにより、炎症を起こしている側の乳房の母乳分泌量が一時的に減少することがあります。しかし、頻繁に乳房を空にすること(授乳または搾乳)を続けることで、母乳の生産は維持され、炎症が治まれば分泌量は回復することがほとんどです。

しこりは消えましたが、まだ痛みが残っています。どうすれば良いですか?

しこりが解消された後も、組織に残った炎症のために痛みがしばらく続くことがあります。冷却や休息などの優しいケアを続けてください。ただし、痛みが長引く、または悪化する場合は、再度医師の診察を受けましょう。

授乳していませんが、乳房が痛くて赤いです。これも乳腺炎ですか?

はい。乳腺炎は授乳期以外にも起こります(非授乳期乳腺炎)。この場合、他の病気の可能性も考慮する必要があるため、乳腺外科を受診して正確な診断と治療を受けることが重要です43

結論

産後の乳腺炎は、多くの母親が経験する痛みと不安を伴う状態ですが、正しい知識と迅速な行動、そして適切なサポートがあれば、必ず乗り越えることができます。重要なのは、初期サインを見逃さず、効果的な乳汁除去を基本とした自己対処をすぐに行い、24時間ルールを念頭に置いて専門家の助けを求めるタイミングを逃さないことです。そして何よりも、ご自身の休息と健康を最優先に考えてください。日本の「産後ケア事業」のような公的支援を積極的に活用することは、あなた自身と、ひいてはあなたの大切な赤ちゃんを守るための、賢明で力強い選択肢なのです。この情報が、あなたの産後の道のりを少しでも明るく、健やかなものにする一助となれば幸いです。

免責事項本記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的アドバイスに代わるものではありません。健康に関する懸念や、ご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

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