脳出血後の在宅ケア完全ガイド:退院から機能回復、家族の支え、公的制度の活用法まで
脳と神経系の病気

脳出血後の在宅ケア完全ガイド:退院から機能回復、家族の支え、公的制度の活用法まで

ご家族が突然、脳出血で倒れる―。その衝撃と混乱は計り知れません。昨日までの日常が一変し、「これからどうなってしまうのか」という深い不安に苛まれるのは当然のことです。多くのご家族が、医師からの説明も頭に入らないほどの動揺の中で、先の見えない療養生活への一歩を踏み出しています1。この記事は、そのような計り知れない不安を抱える患者さんとご家族のために、JapaneseHealth.org編集委員会が、日本の公的データと国内外の最新の医学的知見に基づき、信頼できる情報を一つにまとめたものです。急性期病院での治療から退院後の在て宅ケア、リハビリテーション、利用可能な公的制度、そして何よりも大切なご家族自身の心のケアまで、この長い道のりを歩むための「道しるべ」となることを目指しています。

この記事の科学的根拠

本記事は、引用元として明記された質の高い医学的根拠にのみ基づいて作成されています。以下に、本記事で提示される医学的指導の根拠となった主要な情報源とその関連性を示します。

  • 厚生労働省(MHLW): 日本における脳出血の患者数や要介護状態の原因に関する公式統計は、厚生労働省の「患者調査」などの公的データに基づいています23。これにより、日本国内の正確な現状認識を提供しています。
  • 日本脳卒中協会および日本脳卒中学会: 脳出血後の回復段階、リハビリテーションの重要性、そして再発予防に関する推奨事項は、日本の脳卒中治療における最高権威である「脳卒中治療ガイドライン2021」に準拠しています45
  • 米国心臓協会/米国脳卒中協会(AHA/ASA): 介護者への教育や心理社会的支援の重要性といった、家族を支えるための具体的なアプローチは、世界的に権威のあるAHA/ASAの2022年版ガイドラインの強力な推奨に基づいています6。これは、家族への支援が患者本人の予後を改善する治療的介入であることを示しています。

要点まとめ

  • 脳出血は日本の要介護原因の第2位であり、患者さんとご家族は長期的な療養生活への備えが必要です3
  • 在宅ケアの成功は、「安全な住環境の整備」「再発予防の生活習慣(特に減塩)」「利用できる公的制度の知識」という3つの柱にかかっています。
  • 介護保険制度は、脳血管疾患が原因の場合、40歳から64歳の方も対象となります7。退院前から手続きを開始することが極めて重要です。
  • 介護者の心身の健康を守ること(介護疲れの予防)は、患者さんのための質の高い長期療養に不可欠です。一人で抱え込まず、専門家や支援サービスを積極的に利用してください。
  • 本記事で紹介するケア方法は、日本脳卒中学会や米国心臓協会(AHA/ASA)の最新診療ガイドラインに基づいた、信頼性の高い情報です56

脳出血を理解する:患者と家族のための第一歩

療養生活を始める前に、まずは脳出血という病気そのものを正しく理解することが、心の準備と適切な対応の基礎となります。

脳出血とは何か?ご家族のための分かりやすい解説

脳出血は、脳の中にある血管が何らかの原因で破れ、脳内に出血が起こる深刻な病態です8。特に日本人に多い原因として、長期間にわたる高血圧が挙げられます。高血圧によって動脈が脆くなり、破裂しやすくなるのです9。出血した血液は脳組織内に「血腫(けっしゅ)」と呼ばれる血の塊を作り、周囲の脳細胞を圧迫・破壊することで、様々な後遺症を引き起こします。

ご家族にとって、初期症状を早期に発見し、迅速に行動することが、その後の経過を大きく左右します。注意すべき警告サインには、「突然の激しい頭痛」「体の片側(手足)の麻痺」「ろれつが回らない、言葉が出にくい」「めまい」「意識がもうろうとする」などがあります9。これらの症状が見られた場合は、ためらわずに救急車を呼ぶことが極めて重要です。多くのご家族は突然の出来事に動揺し、「なぜ私たちの家族が」という思いに駆られます。しかし、これは誰にでも起こりうる病気であり、高血圧という管理可能な医学的問題が背景にあることを理解することが、心理的なショックから立ち直る第一歩となります。

日本の現状:統計データが示すこれからの道のり

信頼できる情報に基づいて現状を把握することは、現実的な計画を立てる上で不可欠です。厚生労働省の「患者調査」によると、2023年時点で日本国内では約20万2000人もの人々が脳出血の治療を受けています3。脳血管疾患全体で見ると、日本の要介護状態になる原因の第2位を占め3、寝たきりになる原因としては第1位です9。また、平均的な入院期間が約69日間に及ぶというデータもあり2、治療とリハビリには相応の時間を要することを覚悟しておく必要があります。

注目すべきは、近年の脳卒中医療の変化です。医学の進歩により、脳卒中による死亡率は減少傾向にありますが10、その一方で後遺症を抱えながら生活する高齢者は増加しています11。これは、かつてのように「死」を乗り越えることだけでなく、「後遺症と共に長く生きる」という新たな課題が生まれていることを意味します。研究によれば、脳卒中後の平均余命は10年以上に及ぶこともあります12。したがって、現代の在宅ケアにおける最大の挑戦は、数年、数十年単位の長期的な療養生活をいかに質高く維持していくか、という点にあります。

表1:日本の脳出血に関する主要統計概要
指標 数値 情報源
脳血管疾患の総患者数 約188万人 生命保険文化センター2
脳出血の治療患者数 約20万2000人 厚生労働省「患者調査」3
主な原因 高血圧 国立循環器病研究センター9
要介護の原因順位 第2位 厚生労働省3
平均在院日数 約69日 生命保険文化センター2

回復への道のり:知っておきたい3つのステージ

脳出血からの回復過程は、大きく3つの時期に分けられます。各段階の目的とご家族の役割を理解することで、見通しを持って療養に臨むことができます。

  • 1. 急性期(発症後~約1ヶ月): 命を救い、全身状態を安定させることが最優先される時期です。集中治療室(ICU)や一般病棟で治療が行われます。この段階から、寝たきりによる筋力低下(廃用症候群)などを防ぐために、ベッドサイドでの穏やかなリハビリが開始されます12
  • 2. 回復期(発症後1~6ヶ月): 機能回復にとって最も重要な「黄金期」です。患者さんはリハビリテーション専門の病院(回復期リハビリテーション病棟)に転院し、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など多職種の専門家による集中的なリハビリを受けます13。ご家族の役割は、精神的な支えや面会を通じたコミュニケーションが中心となります12
  • 3. 維持期・生活期(発症後6ヶ月以降): 回復した機能を維持し、再発を防ぎながら、在宅での生活に適応していく時期です。この段階で、介護保険を利用した在宅サービスが中心的な役割を担います13

多くのご家族が直面する大きな壁が「退院時の衝撃」です。十分な準備や情報がないまま退院を迎え、「病院から突き放された」と感じるほどの強い不安を抱くケースが少なくありません1。この3つの段階をあらかじめ知っておくことで、維持期が「終わり」ではなく、介護保険などの支援ツールを活用した「計画的な新しい生活の始まり」であると捉え、漠然とした未来への恐怖を具体的な計画へと変えることができます。

一般的な後遺症:向き合うべき課題の理解

脳のどの部分が損傷を受けたかによって、様々な後遺症が現れます。代表的なものを理解し、適切なケアに繋げましょう。

  • 運動麻痺: 体の片側が動きにくくなる状態です8
  • 感覚障害: 触った感覚が鈍くなったり、しびれや痛みを感じたりします8
  • 嚥下障害(えんげしょうがい): 食べ物や飲み物をうまく飲み込めなくなる状態で、誤って気管に入ってしまう「誤嚥性肺炎」を引き起こす危険性があります14。食事の形態を工夫する必要があります。
  • 高次脳機能障害: ご家族にとって最も理解が難しく、大きなストレスの原因となる複雑な後遺症です8。これには以下のような症状が含まれます。
    • 失語症: 言葉をうまく話せない、または相手の言葉を理解できない。
    • 半側空間無視: 例えば左側の空間にあるもの(食事の左半分、左から来る人など)を認識できなくなる。
    • 失行: 指示された日常的な動作(歯磨きなど)ができなくなる。
    • 記憶・注意・感情の変化: 物忘れが激しくなる、集中力が続かない、怒りっぽくなる、涙もろくなるなど。

これらの後遺症の中でも、特に高次脳機能障害のような「見えない障害」は、家族間の対立の大きな火種となりがちです。麻痺は目に見えるため理解しやすいですが、記憶や感情の変化は「本人の性格が変わってしまった」「わがままになった」と誤解されやすいのです15。これらの行動変化が脳の損傷による直接的な結果であることをご家族が理解することが、極めて重要です。行動を人格の問題と切り離し、苛立ちではなく治療的なサポートで対応することが、介護者の燃え尽きを防ぐための鍵となります。


在宅ケア実践計画:退院後の生活を支える具体的ステップ

ここからは、在宅での療養生活を具体的にどのように進めていくか、実践的な行動計画を解説します。

安全な住環境の整備:在宅ケアの土台作り

患者さんの安全を確保し、自立を促すためには、安全な住環境が不可欠です。退院前に準備を整えておきましょう。

  • 手すりの設置: 廊下、浴室、トイレなど、移動や立ち座りが必要な場所に設置します16
  • 段差の解消: 小さな段差も転倒の大きな原因になります。スロープなどを活用して、つまずく危険性をなくしましょう16
  • 滑りにくい床材: 特に水回りには、滑り止めのマットを敷くなどの対策が有効です17
  • 福祉用具の活用: シャワーチェアや歩行器、特別な食器など、日常生活動作を助ける用具を積極的に利用しましょう17

ここで重要なのは、これらの住宅改修や福祉用具のレンタル・購入には介護保険からの補助金が利用できるという点です18。退院前にケアマネジャーや理学療法士に自宅を訪問してもらい、専門的な視点から必要な改修を評価してもらうことをお勧めします19。これにより、事故を未然に防ぎ、経済的な負担を軽減できます。

日常のケア手順ガイド

一貫した日々のケアは、患者さんの健康と快適さを保つ上で非常に重要です。

  • 身体の清潔: 入浴はシャワーチェアなどを使って安全に行います。衣類の着替えは、麻痺している側から先に袖を通す「患側先穿(かんそくせんせん)」が基本です20
  • 口腔ケア: 嚥下障害のある患者さんにとって、口腔ケアは命を守る重要なプロセスです。口の中の細菌が唾液と共に気管に入ることで起こる「誤嚥性肺炎」は、生命を脅かす合併症です14。毎食後と就寝前に、歯だけでなく舌や口蓋の清掃も丁寧に行いましょう。
  • 褥瘡(じょくそう)予防: 「床ずれ」とも呼ばれます。長時間同じ姿勢でいると皮膚の血流が悪くなり、組織が壊死してしまいます。特に自分で体を動かせない患者さんには、定期的な体位交換と、体圧を分散させるエアマットの使用が不可欠です14

再発予防の柱:生活習慣の管理

脳出血の再発を防ぐためには、生活習慣の徹底的な管理が最も重要です。

  • 食事と栄養:
    • 減塩: 血圧管理の要です。1日の塩分摂取量を6グラム未満に抑えることを目指します21。出汁を効かせる、香辛料を使う、加工食品や漬物を避ける、味噌汁の汁は飲み干さない、といった工夫が有効です。
    • 脂質管理: 動物性脂肪を控え、サバやイワシなどの青魚やオリーブオイルに含まれる良質な脂質を摂取しましょう21
    • バランスの良い栄養: 血管や筋肉を丈夫にするタンパク質、ナトリウム排出を助けるカリウムや食物繊維(野菜、海藻)を十分に摂ることが大切です22
    • 十分な水分補給: 脱水状態は血液を濃くし、血栓ができやすくなります。カフェインの入っていない水や麦茶をこまめに飲む習慣をつけましょう21
  • 服薬管理: 処方された薬、特に血圧の薬は、絶対に自己判断で中断してはいけません。飲み忘れを防ぐため、お薬カレンダーやアラームを活用するなどの工夫が必要です8
表3:「再発予防」のための日常生活チェックリスト
項目 行動 実践(✓)
食事 (食事) 塩分6g未満? 魚や野菜を食べた? 加工食品を避けた?
運動 (運動) 短い散歩? 指示された体操をした?
服薬 (服薬) 全ての薬を時間通りに飲んだ?
血圧測定 (血圧測定) 朝と夜に血圧を測った?

家族ができる在宅リハビリテーション

ご家族は在宅でのリハビリをサポートする重要な役割を担いますが、安全に行うことが大前提です。

  • 関節可動域訓練とストレッチ: 麻痺した手足の関節が硬くなる「拘縮(こうしゅく)」を防ぐため、指、手首、足首などをゆっくりと動かします17
  • 認知機能の訓練: パズルや書き取り、簡単な記憶ゲーム(カードめくりなど)は、認知機能の刺激になります23
  • コミュニケーションの練習: 失語症の方には、焦らずゆっくりと話を聞き、絵カードやジェスチャーを使いながら、プレッシャーを与えずに話すことを促します8

ご家族が目指すべき在宅リハビリの目標は、専門的な治療の「代替」ではなく、「補助」です。目標を「拘縮などの二次的な問題を防ぐこと」「専門家によるリハビリの成果を維持すること」と設定することで、過度な期待による失望や、危険な運動を試みてしまうことを防げます。


公的支援を最大限に活用する:手続きとサービスの完全解説

日本の公的支援制度は複雑に見えますが、療養生活に不可欠なサービスを受けるための鍵です。ここでは、その中でも最も重要な介護保険制度について、ステップバイステップで解説します。

支援の土台:日本の介護保険制度

介護保険は、高齢者のための制度と思われがちですが、重要な例外があります。原則は65歳以上が対象ですが、脳血管疾患を含む16の「特定疾病」が原因で介護が必要になった場合は、40歳から64歳の方も保険サービスを利用できます7。これは非常に重要な情報です。

介護保険の申請プロセス

以下の手順に沿って申請を進めます。通常、申請から認定結果が出るまで約30日かかります24

  1. 相談: まず、病院のソーシャルワーカーか、お住まいの地域の「地域包括支援センター」に相談します24。ここが全てのスタート地点です。
  2. 申請: 市区町村の役所の窓口で申請書を提出します25
  3. 認定調査: 調査員が自宅や病院を訪問し、心身の状態について本人と家族から聞き取り調査を行います24
  4. 主治医意見書: 市区町村が主治医に依頼し、医学的な見地からの意見書を作成してもらいます。
  5. 認定: 調査結果と意見書に基づき、介護の必要度が「要支援1~2」「要介護1~5」の7段階で認定され、結果が郵送で通知されます24
表4:介護保険申請のステップバイステップガイド
ステップ 場所 主な行動 役立つヒント
1. 相談 地域包括支援センター ニーズを話し、指導を受ける 主治医の情報を準備する
2. 申請 市区町村の役所 申請書と必要書類を提出する 介護保険被保険者証を持参する
3. 認定調査 自宅・病院 調査員の質問に答える 日常生活での困難を正直に伝える
4. 認定 郵送で結果を受け取る 結果に不服があれば不服申し立てが可能
5. 計画作成 居宅介護支援事業所 ケアマネジャーを選び、計画を立てる このサービスは無料

認定レベルの意味:利用できるサービスの内容

認定された「要介護度」によって、1ヶ月に利用できるサービスの量の上限(支給限度額)が決まります7。この範囲内で、ケアマネジャーと相談しながら、必要なサービスを組み合わせて利用します。

  • 訪問サービス: ヘルパーによる身体介護や生活援助、看護師による医療ケア、療法士による訪問リハビリテーションなど。
  • 通所サービス: デイケア(通所リハビリ)やデイサービス(通所介護)に通い、リハビリや他者との交流、入浴サービスなどを受ける。
  • 短期入所サービス(ショートステイ): 介護者が休息を取るため(レスパイトケア)などに、一時的に施設に宿泊する26
  • 福祉用具のレンタル・購入: 車いすや特殊ベッドなどのレンタル、ポータブルトイレや入浴補助用具などの購入に補助が出ます18
  • 住宅改修費の支給: 手すりの設置や段差解消などの工事に対し、最大20万円まで補助が受けられます18

その他の重要な制度

介護保険以外にも、知っておくと役立つ制度があります。

  • 身体障害者手帳: 発症から6ヶ月経ち、症状が固定した後に申請できます。公共交通機関の割引や税金の控除など、様々な優遇措置が受けられます27
  • 障害年金: 病気やけがによって生活や仕事などが制限される場合に受け取れる年金です。経済的な支えとなる可能性があるため、日本年金機構やソーシャルワーカーに相談してみましょう27

介護するご家族へ:自分自身を守り、支えとなるために

このセクションは、患者さんを日々支えるご家族、あなた自身のためのものです。あなたの健康と心の平穏なくして、長期にわたる良質な介護は成り立ちません。

家族の役割:単なる「介護者」を超えて

ご家族の役割は、身の回りの世話をするだけではありません。患者さんの希望に耳を傾ける「傾聴者」、精神的な安らぎを与える「支援者」、そして医師や療法士に日々の変化を伝える「チームの一員」です828。ご家族からの「最近、食欲がないようです」「夜、眠れていないみたいです」といった観察は、治療方針を決める上で非常に価値のある医療情報です。あなたは無力ではありません。ケアチームの不可欠なパートナーなのです。

静かなる危機:「介護疲れ」と「介護うつ」

「介護疲れ」は、個人の弱さではなく、日本の深刻な社会問題です29。介護者の約7割が何らかのストレスを経験しているというデータもあります30。終わりの見えない介護、経済的な負担、社会からの孤立、そして後遺症に伴う困難な行動への対応は、心身をすり減らします。その結果、介護者がうつ病を発症する「介護うつ」や、仕事を辞めざるを得なくなる「介護離職」、最悪の場合は高齢者虐待へと繋がる危険性も指摘されています30

疲れや苛立ちを感じることに、罪悪感を抱く必要はありません。この記事が最も強く伝えたいのは、「あなたが今感じている困難な感情は、ごく自然で、当たり前のこと。あなたのせいではない」ということです。その感情を正常なものとして受け入れることが、外部に助けを求めるための第一歩となります。

あなたは一人ではない:支援システムを築き、休息をとる方法

最も重要な心構えは「一人で、家族だけで抱え込まない」ことです12。具体的な支援の輪を広げましょう。

  • 公的な相談窓口: ケアマネジャーと地域包括支援センターが、あなたの最も身近な公式パートナーです24。どんな些細なことでも相談してください。
  • 仲間との繋がり: 同じ境遇にある人々と繋がることは、大きな心の支えになります。日本脳卒中協会や、NPO法人ドリームなどが運営する患者会・家族会を探してみましょう4。そこでは、専門家からは得られない実践的な知恵や共感が得られます。
  • 勇気ある休息(レスパイトケア): ショートステイや訪問介護サービスを利用して、介護から一時的に離れる時間を作ることは、「介護放棄」では決してありません。むしろ、介護を長く続けるために不可欠な「戦略的休息」です18。自分のための時間を作り、心と体を休ませてください。
表6:日本の主な支援団体と相談サービス
支援の種類 組織・個人 機能
公的相談 地域包括支援センター, ケアマネジャー あらゆる質問の最初の窓口、ケアプラン作成
仲間による支援 日本脳卒中協会, 地域の患者会 情報提供、経験の共有、アドバイス
医療チーム 主治医, ソーシャルワーカー 医学的アドバイス、病院での手続き

科学的根拠に基づく希望:公式ガイドラインからの視点

本記事で提供したアドバイスは、単なる経験則ではありません。国内外のトップレベルの医療機関が推奨する、科学的根拠に基づいたものです。

日本脳卒中学会が発行する「脳卒中治療ガイドライン2021」では、早期からの継続的なリハビリテーションと、多職種連携チームによるアプローチの重要性が強調されています5。これは、回復期に集中的なリハビリを行うことの正当性を裏付けています。

さらに、米国心臓協会/米国脳卒中協会(AHA/ASA)の2022年版ガイドラインでは、介護者に対する心理社会的教育と実践的なトレーニングが、患者本人の回復を改善させるとして強く推奨されています6。また、リハビリのタイミングについても、発症後24~48時間からストレッチなどの穏やかな活動を始める一方、最初の24時間は過度に積極的な運動を避けるべき、といった具体的な指針が示されています6

これらのガイドラインが示す最も重要な知見は、「家族への支援は、患者本人への治療的介入である」という事実です。介護者支援がなぜ重要なのか。それは、科学的に患者の生活の質を向上させることが証明されているからです。家族が自分自身の健康を優先し、支援を求めることは、巡り巡って愛する患者さんのためになるのです。

よくある質問

40代でも介護保険は使えますか?

はい、利用できます。脳出血(脳血管疾患)は介護保険法が定める「特定疾病」の一つです。そのため、40歳から64歳までの方(第2号被保険者)でも、脳出血が原因で要介護・要支援状態と認定されれば、介護保険サービスを利用することが可能です7

退院までに何を準備すればよいですか?

退院までに準備すべきことは主に3つあります。第一に、ケアマネジャーや療法士と連携し、手すりの設置や段差解消などの「安全な住環境の整備」を行うこと16。第二に、介護保険の申請手続きを進め、退院後すぐにサービスが利用できるようにしておくこと24。第三に、ご家族が在宅でのケア方法(食事、入浴、服薬管理など)について、病院の看護師や療法士から具体的な指導を受けておくことです。

食事で一番気をつけることは何ですか?

再発予防の観点から、最も重要なのは「減塩」です。高血圧が脳出血の最大の原因であるため、1日の塩分摂取量を6グラム未満に抑えることが強く推奨されています21。加工食品や外食を控え、出汁や香辛料をうまく利用して薄味に慣れることが大切です。また、嚥下障害がある場合は、むせを防ぐために食事にとろみをつけたり、刻んだりするなどの工夫も必要になります14

介護に疲れた時、どこに相談すればいいですか?

一人で抱え込まないでください。まずは、担当のケアマネジャーか、お住まいの地域包括支援センターが最初の相談窓口です24。彼らは公的なサービスの専門家であり、ショートステイなどの休息(レスパイトケア)サービスの手配も手伝ってくれます。また、同じ悩みを持つ仲間と繋がれる患者会や家族会も、大きな心の支えとなります4

結論

脳出血後の療養生活は、暗く長いトンネルのように感じられるかもしれません。しかし、本記事で示したように、あなたとご家族を支えるための様々な仕組みや情報、そして人々が存在します。回復への道は一日一日の積み重ねです。正しい情報を武器に、ケアマネジャー、医師、療法士、そして支援団体の人々と「チーム」を組み、一歩ずつ着実に前へ進んでいきましょう。重要なのは、決して一人で、また家族だけで抱え込まないことです。まずは、誰かに話すことから始めてみてください。この長く険しい道のりにおいて、あなたは決して一人ではありません。

免責事項本記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的アドバイスに代わるものではありません。健康に関する懸念や、ご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

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  28. 脳卒中・脳血管の病気|こんなときどうする? – 国立循環器病研究センター [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/case/brain/
  29. 少子高齢化社会における介護問題とは?原因や解決策などを解説 – ワイズマン [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://www.wiseman.co.jp/column/welfare/29356/
  30. 【介護に疲れた方へ】介護疲れを軽減するための支援と対策 – ベネッセスタイルケア [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://kaigo.benesse-style-care.co.jp/article/knowledge/beginner/worries/tired
  31. 脳卒中患者・家族は何に困り、何を求めているのか? – 日本脳卒中協会 [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://www.jsa-web.org/wp-content/uploads/2020/07/kanja_report2020_press.pdf
  32. 脳卒中からの回復を早めるためのリハビリテーションガイド – 脳卒中・脳梗塞・脳出血の後遺症改善 [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://noureha-sakai.com/%E8%84%B3%E5%8D%92%E4%B8%AD%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E5%9B%9E%E5%BE%A9%E3%82%92%E6%97%A9%E3%82%81%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%83%8F%E3%83%93%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B7/
  33. 脳卒中の訪問看護・訪問リハビリ – 大田ケア訪問看護ステーション [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://otacare.com/20250624-2/
  34. 脳梗塞の在宅療養を支える!訪問看護に求められる役割とは – いろいろナース [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://iroiro-nurse.net/cerebral-infarction/
  35. セルフケア不足に対する看護計画|脳梗塞で片麻痺がある患者さん – ナース専科 [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://knowledge.nurse-senka.jp/500487
  36. 脳梗塞なら65歳未満でも対象?知っておきたい公的介護保険の特長 | RAKUYA [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://rakuya-k.co.jp/nursing-insurance/cerebral-infarction/
  37. 脳出血後遺症の左片麻痺に向き合うリハビリテーション – ニューロテックメディカル [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://neurotech.jp/rehabilicenter/rehabiliblog/rehabilitation-to-deal-with-left-hemiplegia-caused-by-cerebral-hemorrhage/
  38. 脳血管疾患の在宅療養を支える訪問看護ステーションの役割と責任 – いろいろナース [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://iroiro-nurse.net/cerebrovascular-disease/
  39. 脳出血の急性期、慢性期におけるポイントと看護計画 – ナースのヒント [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://j-depo.com/news/post-1591.html
  40. 脳梗塞の予防・再発防止のための食事とは?<公式>脳梗塞リハビリBOT静岡 [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://www.noureha-shizuoka.com/news/1502/
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  42. 【具体例あり!】脳卒中予防に効果的な食べ物と逆効果な食べ物とは [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://noureha-nagoya.jp/stroke-food/
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  47. 高齢社会で介護業界に起こる問題とは?高齢化の現状と原因・対策を解説! – きらケア [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://job.kiracare.jp/note/article/1011/
  48. 介護の5つの問題とは?老老介護から虐待まで原因と解決策総まとめ – イリーゼ [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://www.irs.jp/media/knowledge/%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E3%81%AE5%E3%81%A4%E3%81%AE%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%A8%E3%81%AF.html
  49. 家族の心構え|介護について|ご家族の方へ | <公式>脳梗塞リハビリセンター [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://noureha.com/for_family/care/attitude/
  50. 介護うつの症状とは?事前に予防するための5つの対策 – 朝日生命 [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://anshinkaigo.asahi-life.co.jp/activity/kaigo/column34/02/
  51. 介護ロス症候群とは?起こる理由や治療法 – 朝日生命 [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://anshinkaigo.asahi-life.co.jp/activity/kaigo/column32/
  52. NPO法人ドリーム 脳卒中障害者のいきがいづくり [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://npo-dream.org/
  53. 脳卒中の患者会 – 日本脳卒中協会 [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://www.jsa-web.org/patient/245.html
  54. Japan Stroke Society Guideline 2021 for the Treatment of Stroke – University of Toyama [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://u-toyama.elsevierpure.com/en/datasets/japan-stroke-society-guideline-2021-for-the-treatment-of-stroke
  55. Japan Stroke Society Guideline 2021 for the Treatment of Stroke … [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9615334/
  56. 脳卒中患者さんこそ読むべき『脳卒中治療ガイドライン2021』【読まないと損します】 [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://brain-lab.net/evidence/%E8%87%AA%E8%B2%BB%E3%83%AA%E3%83%8F%E3%83%93%E3%83%AA/1-125/
  57. NPO法人ドリーム 脳卒中障害者のいきがいづくり 事業内容 [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://npo-dream.org/jigyou/
  58. 2022 Guideline for the Management of Patients With Spontaneous Intracerebral Hemorrhage – Code ICH [インターネット]. [2025年7月25日引用]. 入手先: https://code-ich.org/wp-content/uploads/2023/09/STR.0000000000000407.pdf
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