「アーティチョークのサプリが肝臓に良いと聞いた」「ベトナムではアーティチョーク茶が二日酔いにいいと言われているけれど、本当に効果があるの?」——そんな疑問や不安をお持ちではないでしょうか。
健康診断で「脂肪肝」や「コレステロールが高め」と言われる人は、日本でも年々増えています。日本消化器病学会と日本肝臓学会のNAFLD/NASH診療ガイドラインでは、日本の成人のおよそ9〜30%が非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)を持つと推計されており12、少なくとも1,000万人以上が該当すると考えられています3。
その一方で、「薬よりも自然なものでケアしたい」「できればサプリでなんとかしたい」と考える人も少なくありません。アーティチョークは、地中海やベトナムなどで古くから「肝臓に良い野菜」「胆汁の流れを良くするハーブ」として利用されてきましたが、科学的な研究も近年かなり蓄積されてきています。
本記事では、アーティチョーク(アーティチョーク葉エキスを含む)が肝臓や脂肪肝、コレステロールにどの程度効果があるのか、そして安全性や注意点は何かを、日本のガイドラインや海外の臨床試験(RCT)、メタ解析(複数の研究をまとめた解析)などのエビデンスに基づいて、Japanese Health(JHO)編集部がわかりやすく整理していきます。
「どのくらい飲めば安全なのか」「胆石があっても大丈夫?」「薬との飲み合わせは?」といったよくある疑問にもお答えしつつ、「サプリに頼り過ぎず、肝臓と上手につきあうための現実的なアクションプラン」もご紹介します。
Japanese Health(JHO)編集部とこの記事の根拠について
Japanese Health(JHO)は、健康と美容に関する情報を提供するオンラインプラットフォームです。膨大な医学文献や公的ガイドラインを整理し、日常生活で活用しやすい形でお届けすることを目指しています。
本記事の内容は、日本消化器病学会・日本肝臓学会によるNAFLD/NASH診療ガイドライン1、厚生労働省や関連団体による情報3121315、アーティチョークに関する国内外の臨床試験・メタ解析6789101116など、信頼性の高い一次情報源をもとに、JHO編集部がAIツールのサポートを受けつつ、最終的には人の目で一つひとつ確認しながら作成しています。
- 厚生労働省・自治体・公的研究機関:eJIM(海外情報を含む医療情報サービス)や統計資料など、日本人向けの公式情報を優先して参照しています312。
- 国内外の医学会ガイドライン・査読付き論文:日本消化器病学会・日本肝臓学会のガイドライン1、日本内科学会誌の総説2、Cochraneレビュー11、各種メタ解析6710など、科学的に検証されたエビデンスをもとに要点を整理しています。
- 教育機関・医療機関・NPOによる一次資料:文部科学省の食品成分表4や日本メディカルハーブ協会の安全性情報13、日本健康・栄養食品協会によるモノグラフ14などを参考に、サプリメントとしての注意点も解説しています。
AIツールは、文献の要約や構成案作成の「アシスタント」として活用していますが、公開前には必ずJHO編集部が原著資料と照合し、重要な記述を一つひとつ確認しながら、事実関係・数値・URLの妥当性を検証しています。
私たちの運営ポリシーや編集プロセスの詳細は、JHO(JapaneseHealth.org)編集委員会のページをご覧ください。
要点まとめ
- アーティチョーク(特に葉のエキス)は、抗酸化作用や胆汁分泌を促す作用などから「肝臓に良い」と言われており、脂肪肝やコレステロールに対する臨床試験も複数行われています567。
- メタ解析では、アーティチョーク葉エキスを6〜16週間摂取すると、ALT・ASTといった肝機能検査値が有意に低下したという結果が報告されていますが67、「肝臓がきれいになる」「脂肪肝が治る」と断言できるほどの証拠はまだありません。
- コレステロールに関しては、総コレステロールとLDLコレステロールを少し下げる効果がメタ解析で示されていますが10、Cochraneレビューや厚生労働省のeJIMは「医師が処方する薬の代わりとして勧められるほどのエビデンスはない」と評価しています1112。
- サプリメントとしてのアーティチョーク葉エキスは、胆石や胆道閉塞、胆のうの病気がある人では使用を避けるべきとされ、妊娠中・授乳中や子どもへの安全性についても十分なデータがありません1315。
- 日本のNAFLD/NASH診療ガイドラインでは、治療の基本は体重減少・食事・運動などの生活習慣改善であり1、アーティチョークはあくまで「補助的な選択肢の一つ」にすぎません。サプリだけに頼らず、必要に応じて医療機関での評価・フォローを受けることが重要です。
「脂肪肝と言われたけれど、すぐに薬は飲みたくない」「二日酔いが心配で、肝臓に良いお茶やサプリを探している」——そんな思いからアーティチョークにたどり着く方は多くいます。
本記事では、まずアーティチョークという植物そのものの性質と、肝臓の役割・脂肪肝の現状を整理します。次に、臨床試験の結果をもとに「どの程度の効果が期待できるのか」「どのような人が試してもよい候補なのか」を具体的に解説します。
さらに、生活習慣の見直しや病院受診の目安、サプリに頼り過ぎないためのアクションプランまで、段階的に理解できるように構成しました。途中では、日本の医療保険制度をふまえた受診のポイントや、検査内容のイメージもお伝えします。
必要に応じて、JapaneseHealth.orgのトップページや、生活習慣病・脂質異常症などに関する総合的なガイドへのリンクも示しながら、読者の方が「自分は次にどう動けばよいのか」をイメージしやすいようにナビゲートしていきます。
この記事を読み進めることで、「アーティチョークに何をどこまで期待できるか」「どのタイミングで医療機関に相談すべきか」が、具体的に見えてくるはずです。
第1部:アーティチョークと肝臓の基本を整理する
まずは、「肝臓がどのような働きをしているのか」「アーティチョークとはどのような植物なのか」を押さえておきましょう。ここを理解すると、「なぜアーティチョークが肝臓に良いと言われるのか」「何が誤解なのか」が見えやすくなります。
1.1. アーティチョークとは?栄養と有効成分
アーティチョーク(Cynara scolymus L.)は、キク科の多年草で、つぼみ(花のつぼみの部分)をゆでて食べる地中海原産の野菜です。日本語では「アーティチョーク」とカタカナで呼ばれることが多く、ベトナムでは「アーティチョーク茶」として葉やつぼみを乾燥させたお茶が親しまれています。
日本食品標準成分表2020(文部科学省)によると、アーティチョークの可食部100gあたりには、食物繊維、カリウム、マグネシウム、葉酸、ビタミンKなどが豊富に含まれています4。これらは、腸内環境や血圧、造血などに関わる栄養素であり、全身の健康にとって重要です。
一方で、肝臓への作用が期待されているのは主に「葉」の部分に多く含まれる成分です。植物性の有効成分として、以下のようなものが知られています516。
- カフェオイルキナ酸類(シナリン、クロロゲン酸など)
- フラボノイド(ルテオリン誘導体など)
- その他のポリフェノール類
- イヌリンなどの水溶性食物繊維
これらの成分は、抗酸化作用(細胞を酸化ストレスから守る働き)や、胆汁の分泌を促すコレレティック作用、脂質代謝の調整など、肝臓や消化に関わるさまざまなメカニズムに関与していると考えられています516。
1.2. 肝臓の役割とアーティチョークが注目される理由
肝臓は、右のあばら骨の内側にある大きな臓器で、以下のような重要な働きを担っています1。
- 栄養素の代謝(糖・脂質・たんぱく質の処理と貯蔵)
- 薬やアルコール、アンモニアなどの解毒
- 胆汁の産生(脂肪の消化やコレステロールの排泄に関与)
- 血液凝固因子やアルブミンなどの合成
よく「肝臓をデトックスする」という表現が使われますが、実際には「肝臓がからだ全体の解毒や代謝をしている」のであって、「肝臓を洗浄したり掃除したりする特別な食べ物」が存在するわけではありません。大事なのは、肝臓そのものが働きやすい環境をつくることです。
アーティチョーク葉エキスが注目されているのは、研究により以下のような作用が報告されているためです567。
- 強い抗酸化作用:活性酸素を減らし、肝細胞のダメージを軽減する可能性
- 胆汁分泌の促進:胆汁の量を増やし、脂質やコレステロールの排泄を助ける可能性
- 脂質代謝の改善:総コレステロールやLDLコレステロールをわずかに低下させる効果
- 血糖や体重への軽度の改善効果:メタボリックシンドローム全体に間接的な良い影響を与える可能性
こうした作用が、脂肪肝や軽度の脂質異常症(コレステロールがやや高めの状態)を抱える人にとって魅力的に映るのは自然なことです。ただし、「どの程度の効果なのか」「標準的な治療に置き換えられるのか」といった点は、冷静にデータを見て判断する必要があります。
1.3. 悪化させてしまうNG習慣とセルフチェック
アーティチョークに限らず、肝臓の状態を考えるうえで避けたい生活習慣があります。日本のNAFLD/NASH診療ガイドラインや総説では、以下のような要因が脂肪肝の主な背景とされています12。
- BMIが25以上の肥満(特に内臓脂肪型)
- 糖尿病や耐糖能異常
- 高トリグリセリド血症、低HDLコレステロール血症などの脂質異常
- 高血圧
- 座りっぱなし・運動不足、夜遅い時間の過食や飲酒
これらがある状態で「サプリだけ」で何とかしようとすると、肝臓の負担を放置したまま時間だけが過ぎてしまう危険があります。まずは自分の生活習慣と症状を振り返ってみましょう。
| こんな症状・状況はありませんか? | 考えられる主な背景・原因カテゴリ |
|---|---|
| 健康診断で「脂肪肝」と言われたことがある | 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の可能性、肥満や生活習慣病との関連12 |
| ALT・ASTが基準値を少し超えていると言われた | 脂肪肝、薬剤性肝障害、アルコール性肝障害など多様な可能性(医療機関での評価が必要) |
| BMIが25以上で、お腹まわりの脂肪が気になる | 内臓脂肪型肥満、メタボリックシンドローム、NAFLDのリスク上昇1 |
| ほぼ毎日、晩酌や飲み会があり、つい飲み過ぎてしまう | アルコール性肝障害のリスク増加。飲酒量によってはNAFLDではなくアルコール性肝疾患として扱われる1 |
| 以前より疲れやすい、だるさが続くが放置している | 肝臓だけでなく、睡眠・ストレス・貧血・甲状腺など多くの要因が関わる可能性。自己判断せず医療機関での相談を |
いずれかに当てはまるからといって、すぐに重大な病気というわけではありませんが、「とりあえずサプリで様子を見る」だけでは不十分な場合も多くあります。気になる点があれば、一度かかりつけ医や消化器内科などで相談しておくと安心です。
第2部:日本における脂肪肝(NAFLD)とアーティチョークの位置づけ
ここでは、日本で増えている脂肪肝(NAFLD/NASH)の現状と、標準的な治療の中でアーティチョークがどのように位置づけられるのかを整理します。まずは病気そのものの理解から始めましょう。
2.1. 日本で増えるNAFLD/NASHとそのリスク
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)とは、アルコールをあまり飲まないにもかかわらず、肝臓に脂肪がたまりすぎている状態を指します。日本消化器病学会・日本肝臓学会の診療ガイドラインでは、飲酒量が男性で1日エタノール30g未満、女性で20g未満であることなどを条件にNAFLDと定義しています1。
NAFLDの中には、単純な脂肪肝(NAFL)と、炎症や肝細胞の傷みを伴う非アルコール性脂肪肝炎(NASH)があり、NASHは放置すると肝硬変や肝がんへ進行するリスクがあります1。日本内科学会誌の総説では、NAFLDは現在「もっとも頻度の高い慢性肝疾患」とされ、生活習慣病との関連が強く指摘されています2。
日本の統計サイトや解説では、成人のNAFLD有病率は9〜30%程度と報告されており23、一部のコホート研究では約3割近くが脂肪肝をもつと推定されています3。男性では40代〜50代、女性では閉経後に増える傾向があり、糖尿病や脂質異常症、高血圧などを併せ持つ人も多く見られます12。
2.2. NAFLDの診断と治療の基本方針
NAFLD/NASH診療ガイドラインによると、診断は以下のような要素の組み合わせで行われます1。
- 腹部超音波検査やCT、MRIなどで肝臓に脂肪がたまっている(脂肪肝)ことが示唆される
- アルコール多飲、ウイルス性肝炎、薬剤性肝障害など他の原因が除外される
- 必要に応じて肝生検(細い針で肝臓の一部を採取)で炎症や線維化の程度を評価する
治療の基本は、薬ではなく生活習慣の改善です。ガイドラインでは特に以下の点が重要とされています1。
- 体重の7〜10%程度の減量を目標とする
- 食事の全体カロリーを見直し、糖質や飽和脂肪酸の過剰摂取を減らす
- 野菜、魚、全粒穀物、オリーブオイルなどを取り入れた食事(いわゆる地中海食パターン)を意識する
- 週150分以上の有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせる
- 糖尿病や脂質異常症、高血圧などの合併症をしっかり治療する
一部の患者さんに対しては、ピオグリタゾンやビタミンEなど、肝炎や線維化に対する効果が報告されている薬剤が検討されることもありますが1、すべてのNAFLD患者に一律で処方されるわけではありません。
2.3. アーティチョークはどの位置づけ?標準治療との関係
重要なポイントは、日本のNAFLD/NASH診療ガイドラインにも、海外の主要ガイドラインにも、アーティチョーク葉エキスが「標準治療」として明記されているわけではない、という点です1。現時点では、あくまで「補完・代替医療(Complementary and Alternative Medicine)」の一つとして研究されている段階と考えるのが妥当です。
つまり、「生活習慣を変えなくても、アーティチョークさえ飲んでいれば脂肪肝が治る」というわけではありません。むしろ、食事や運動、体重管理が土台にあってこそ、アーティチョークの潜在的なメリットが活かされる可能性があります。
次の第3部では、実際にどのような臨床試験が行われ、どの程度の効果が示されているのかを、もう少し具体的な数字を用いて見ていきます。
第3部:アーティチョークの臨床試験 — 肝機能・脂肪肝・コレステロールへの影響
ここからは、実際の臨床試験(RCT)やメタ解析の結果をもとに、アーティチョーク葉エキスが肝機能や脂肪肝、コレステロールにどの程度の影響を与えるのかを詳しく見ていきます。
3.1. 肝酵素(ALT・AST)への効果
ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)やAST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)は、肝細胞が傷つくと血液中に漏れ出る酵素で、一般的な健康診断でもよく測定されます。値が高いほど「肝臓に負担がかかっている」サインと考えられます。
アーティチョーク葉エキスと肝酵素の関係については、いくつかのメタ解析(複数の研究を統合して解析する手法)が発表されています。2021年のMoradiらによるメタ解析では、アーティチョークサプリメントがALT・ASTを有意に低下させたと報告されています6。
この解析では、50〜2,700mg/日程度のアーティチョーク葉エキスを6〜16週間摂取した7つの試験(計575人)が対象となり、ALT・ASTともに標準化平均差(Hedges’ g)で約-1.0前後と、比較的はっきりとした低下が示されました6。さらに2022年のAminiらによるメタ解析でも、同様にALT・ASTの低下が確認され、特にNAFLDやNASH、肥満・高脂血症を持つ人で効果が大きい傾向が報告されています7。
ただし、ここで注意したいのは、これらの数値は「検査値の変化」を示しているだけであって、「肝臓の組織(線維化や炎症)がどれだけ改善したか」までは十分に示していない点です。また、試験の多くはイランやイタリア、ロシアなどで実施されており、日本人を対象とした大規模な臨床試験はまだほとんどありません716。
3.2. NAFLD/NASH患者を対象とした具体的な試験
NAFLDやNASHの患者さんを対象にした代表的な試験を2つ紹介します。
- NASH患者60人のRCT(Rangbooら, 2016)
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の患者60人に、1日2,700mgのアーティチョーク葉エキスまたはプラセボ(見た目だけ同じ偽薬)を8週間投与した試験では、アーティチョーク群でALT・AST、総コレステロール、トリグリセリドの有意な低下が認められました8。一方で、肝臓の線維化や長期予後に関するデータは限られており、あくまで短期間の改善にとどまっています。 - NAFLD患者約100人のRCT(Panahiら)
非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の患者約100人を対象に、1日600mgのアーティチョーク葉エキスまたはプラセボを8週間投与した試験では、アーティチョーク群でALT・ASTの低下、APRIスコア(線維化の指標)の改善、腹部超音波での脂肪肝所見の改善などが報告されました9。
これらの試験は、アーティチョーク葉エキスに「肝酵素を下げる」「脂肪肝の程度をやや改善する」可能性があることを示していますが、治療期間が8週間と短く、また被験者数も限られているため、「長期的に肝硬変への進行を防ぐ」といった結論を出すには不十分です。
3.3. コレステロール・中性脂肪への影響
アーティチョーク葉エキスは、「コレステロールを下げるサプリ」として紹介されることもあります。2018年のSahebkarらによるメタ解析では、アーティチョークサプリメントは総コレステロールを約17.6mg/dL、LDLコレステロールを約14.9mg/dL低下させたと報告されています10。中性脂肪やHDLコレステロールに関しては、効果は小さいか、はっきりしない結果でした10。
一見すると「それなりに効きそう」に見えますが、同じくアーティチョーク葉エキスを評価したCochraneレビューでは、「一部の試験で総コレステロール低下が見られたものの、試験数が少なく、バイアスのリスクもあるため、治療として積極的に推奨できる段階ではない」と慎重な評価がなされています11。厚生労働省のeJIM(コレステロール管理のページ)でも、「有用性はまだ十分に確認されていない」と記載されており、処方薬の代わりに用いることは推奨されていません12。
言い換えると、「少しは下がるかもしれないが、スタチンなどの標準的な薬に匹敵するほどの効果は期待できない」「薬をやめてアーティチョークだけにするのは危険」ということです。特に心筋梗塞や脳卒中のリスクが高い人では、自己判断で薬を中止することは絶対に避けるべきです。
3.4. 研究から見える「期待できる人」と「慎重にすべき人」
メタ解析や個々の試験を総合すると、アーティチョークサプリメントの恩恵を受けやすい可能性があるのは、次のような成人です679。
- 軽度〜中等度の脂肪肝(NAFLD)やNASHがある
- 軽〜中等度のコレステロール高値があるが、すでに重篤な心血管疾患はない
- 肥満やメタボリックシンドロームがあり、生活習慣の改善にも取り組む意欲がある
- 胆石や胆道疾患がなく、医師と相談したうえで短期間(数か月)試してみる
一方で、以下のような人は、アーティチョークサプリを自己判断で使うべきではありません11213。
- 胆石や胆のうポリープ、胆道閉塞など胆道系の病気がある
- すでに肝硬変や高度の肝機能障害がある
- 複数の薬(特に肝臓で代謝される薬)を飲んでいる
- 妊娠中・授乳中である、または妊娠を計画している
- 子ども(特に小児)に使用しようとしている
次の第4部では、サプリだけに頼りすぎないための現実的なアクションプランを、具体的なステップとして整理します。
第4部:今日から始める肝臓ケアとアーティチョーク活用のアクションプラン
ここでは、生活の中で実践しやすい肝臓ケアと、アーティチョークを補助的に取り入れる場合の考え方を、レベル別に整理します。あくまで一般的な情報であり、具体的な治療やサプリの開始・中止は、必ず医師と相談のうえで行ってください。
| ステップ | アクション | 具体例 |
|---|---|---|
| Level 1:今日からできる生活習慣の見直し | 肝臓に負担をかける習慣を減らす | 晩酌の量を「まずは1杯減らす」、夜遅い時間帯の揚げ物・スイーツを控える、エレベーターではなく階段を使うなど、小さな行動から始める1 |
| Level 2:1〜3か月かけて取り組む体重管理・運動 | 体重の5〜7%減少を目標に、運動と食事を調整する | 週3回30分の速歩き、有酸素運動に加えて週2回の軽い筋トレを習慣化し、糖質と脂質を取り過ぎない食事に徐々にシフトする1 |
| Level 3:医療機関での評価と、必要に応じたサプリの位置づけ確認 | 肝機能検査・超音波などで現状を把握し、サプリの使用について相談する | 健康診断で指摘された結果を持参し、かかりつけ医や消化器内科で「アーティチョークサプリを試してもよいか」「既存の薬との飲み合わせはどうか」を確認する112 |
| Level 4:サプリを試す場合のルールづくり | 期間と目的を明確にし、定期的に検査を受ける | 「3か月だけ試し、その前後で肝機能と脂質をチェックする」「気になる症状や数値の悪化があればすぐに中止し、医師に相談する」といったルールをあらかじめ決めておく6714 |
4.1. 食品としてのアーティチョークを楽しむ
サプリメントに頼る前に、食品としてアーティチョークを取り入れるのも一つの方法です。ゆでたアーティチョークは、ほくほくとした食感で、オリーブオイルやレモン、ハーブと相性がよく、地中海料理では前菜やサラダ、煮込み料理によく使われます。
食品としてのアーティチョークは、文部科学省の食品成分表に示されるように、食物繊維やミネラル、ビタミン類をバランスよく含んでいます4。これらは腸内環境の改善や血糖値の安定、心血管リスクの低下など、間接的に肝臓にも良い影響を与えると考えられます。
ただし、食品として食べるアーティチョークに含まれる有効成分の量は、サプリメント(高濃度の葉エキス)よりもずっと少ないことが一般的です。そのため、「食品としてのアーティチョーク=サプリと同じ効果」と考えるのは誤解であり、「野菜の一つとして健康的な食生活の一部にする」くらいのイメージが適切です。
4.2. サプリメントとしてのアーティチョーク葉エキス
アーティチョークサプリメントの多くは、「アーティチョーク葉エキス」として販売されています。メタ解析に含まれた試験では、1日50〜2,700mgほどの葉エキスが6〜16週間用いられていました67。日本健康・栄養食品協会(JAHFIC)のモノグラフでも、成分の一例として数百mg/日程度の用量が紹介されています14。
ただし、これはあくまで「研究で使われた範囲」や「市販サプリの一例」であり、「誰にとっても安全で確実な量」という意味ではありません。持病の有無や薬の内容、肝機能の状態によって、リスクは大きく変わります。特に、肝臓で代謝される薬(例えば一部の胃薬や抗血小板薬、降圧薬など)を複数服用している場合、サプリによる薬物動態の変化が起こる可能性があり、必ず医師や薬剤師に相談すべきです14。
4.3. アーティチョーク茶・ハーブティーの位置づけ
ベトナムやヨーロッパでは、アーティチョーク茶が「肝臓に優しいお茶」「食後の消化を助けるお茶」として飲まれています。日本でも輸入品や健康茶として見かけることがあります。
ただし、アーティチョーク茶については、葉エキスサプリと異なり、臨床試験のデータがほとんどありません。どのくらいの濃さ・量で飲めばどの程度の効果やリスクがあるのかは、科学的にはよくわかっていないのが現状です。ハーブティーとして薄めに楽しむ分には大きな問題が起こりにくいと考えられますが、濃く煮出して大量に飲んだり、体調が悪いときや妊娠中・授乳中に自己判断で飲み続けたりするのは避けた方が安全です1315。
「お茶だから安全」「自然のものだから副作用はない」と思い込まず、「体調が変だと感じたら中止する」「持病があれば事前に医師に相談する」という基本を守りましょう。
第5部:医療機関への相談 — いつ・どこで・どのように?
アーティチョークに興味がある人の多くは、「健康診断で脂肪肝と言われた」「肝機能が少し高めと言われた」という経験があるかもしれません。ここでは、どのようなサインがあれば受診した方がよいか、またどの診療科を選べばよいかなどを整理します。
5.1. すぐに受診すべき危険なサイン
- 皮膚や白目が黄色くなってきた(黄疸)
- お腹(特に右上腹部)が強く痛む、張っている感じが続く
- 足のむくみが急にひどくなった、体重が短期間で急に増えた
- あざができやすくなった、鼻血や歯ぐきからの出血が止まりにくい
- 強い眠気や意識のぼんやり、性格の変化など、脳の働きに変化がある
- 高熱や寒気を伴う右上腹部痛(胆のう炎・胆管炎の可能性)
これらは、肝硬変の進行や重い肝炎、胆道系の急性疾患などが疑われるサインであり、アーティチョークやその他のサプリで様子を見るべき段階ではありません。速やかに医療機関を受診し、症状が急激で重い場合には救急外来や119番通報も検討してください。
5.2. 症状に応じた診療科の選び方
- 健康診断で初めて脂肪肝・肝機能異常を指摘された場合
まずはかかりつけの内科や総合内科で相談し、必要に応じて消化器内科・肝臓専門外来への紹介を受けるのが一般的です1。 - すでにNAFLD/NASHと診断されている場合
定期的に通院している消化器内科・肝臓内科で、アーティチョークなどのサプリ使用について事前に相談してください。 - 胆石や胆のうポリープがあると言われたことがある場合
胆道系の病気に詳しい消化器内科や外科で、アーティチョークのような胆汁分泌を促す可能性のあるサプリを使ってよいかどうか確認する必要があります13。
5.3. 診察時に持参すると役立つものと費用の目安
- 直近の健康診断結果(少なくとも過去1〜2年分)
- 服用中の薬・サプリ・健康食品の一覧(パッケージや写真を持参するとスムーズ)
- 食事や飲酒の状況を簡単にメモしたもの(1週間程度でも役立ちます)
- 体重の推移がわかるメモやアプリのスクリーンショット
日本の公的医療保険(原則3割負担)のもとでは、一般的な血液検査や腹部超音波検査は数千円〜1万円程度で受けられることが多いですが、詳細な検査や専門医療機関での評価が必要な場合はもう少し費用がかかることもあります。事前に医療機関のホームページや受付で目安を確認しておくと安心です。
よくある質問
Q1: アーティチョークサプリを飲めば、脂肪肝やNASHは治りますか?
A1: 現時点の研究では、アーティチョーク葉エキスによってALT・ASTなどの肝機能検査値が低下したり、脂肪肝の程度がやや改善したりする可能性が示されています6789。しかし、「脂肪肝やNASHそのものが治る」「肝硬変への進行を確実に防ぐ」と言えるほどの証拠はありません。
NAFLD/NASH診療ガイドラインでも、治療の中心は体重減少や食事・運動などの生活習慣改善であり、アーティチョークは標準治療として位置づけられていません1。サプリはあくまで補助的な選択肢の一つと考え、自己判断で「サプリだけ」に頼るのは避けましょう。
Q2: 「肝臓をデトックスする」と書かれたアーティチョーク茶は本当ですか?
A2: 肝臓はもともと「からだの解毒工場」として働いている臓器であり、特定の食品やお茶で「肝臓を洗浄する」「毒素をリセットする」といった意味での「デトックス」が科学的に証明されているわけではありません。
アーティチョーク茶は、伝統的に「胆汁の流れを良くする」「消化を助ける」といった目的で飲まれてきましたが、葉エキスサプリと同じような臨床試験データはほとんどありません513。ハーブティーとして適量を楽しむ分には大きな問題が起きにくいと考えられますが、「デトックス」をうたう宣伝文句をそのまま信じて、濃いお茶を大量に飲むことはおすすめできません。
特に、胆石や胆道疾患、妊娠中・授乳中の方は、自己判断での使用を避け、医師に相談してください1315。
Q3: 健診で脂肪肝と言われました。薬を飲まずにアーティチョークだけで様子を見てもいいですか?
A3: 健康診断で脂肪肝を指摘された場合、まず大切なのは体重・食事・運動・飲酒習慣などの生活全体を見直すことです12。軽度の脂肪肝では、生活習慣の改善だけで大きく良くなるケースも多くあります。
一方で、糖尿病や高血圧、脂質異常症などを合併している場合には、心筋梗塞や脳卒中のリスクも高くなります。そのような場合に、必要な薬(血糖や血圧、コレステロールをコントロールする薬)を自己判断で中止し、アーティチョークだけに切り替えることは非常に危険です11112。
アーティチョークを試したい場合は、「薬をやめる」のではなく、「生活習慣改善と標準治療を続けながら、医師と相談のうえで短期間試してみる」という位置づけにとどめることをおすすめします。
Q4: どのくらいの期間・量ならアーティチョーク葉エキスは安全ですか?
A4: 臨床試験では、おおむね1日50〜2,700mg程度のアーティチョーク葉エキスを6〜16週間使用した報告が多く、軽い胃腸症状以外の重い副作用は多くは報告されていません6789。日本健康・栄養食品協会のモノグラフでも、数百mg/日程度の用量が例示されています14。
しかし、これは「研究での経験的な範囲」であり、「長期にわたって安全に摂り続けられる量」を示すものではありません。特に、胆道疾患や肝疾患、複数の薬を服用している場合には、リスクが高まる可能性があります1314。
具体的な安全な量・期間は、個々の体質や病状、薬の内容によって異なります。使用を検討する場合は、医師や薬剤師に「どの製品をどのくらいの期間使ってよいか」を必ず確認してください。
Q5: 胆石がありますが、アーティチョークを飲んでも大丈夫ですか?
A5: 一般に、アーティチョーク葉は胆汁分泌を促進する「コレレティック作用」があるとされており、胆石や胆道閉塞など胆道系の病気がある場合には、症状を悪化させる可能性が指摘されています513。
日本メディカルハーブ協会の情報では、アーティチョークは胆石や胆道閉塞がある人には使用を避けるべきハーブの一つとして挙げられています13。自己判断での使用はやめ、必ず主治医に相談してください。
Q6: スタチンや糖尿病の薬と一緒に飲んでも問題ありませんか?
A6: アーティチョーク葉エキスは肝臓で代謝される薬物の動きを変える可能性があるとされ、日本健康・栄養食品協会のモノグラフでも、肝代謝酵素と関連する薬剤との相互作用の可能性が示唆されています14。
スタチン(コレステロールを下げる薬)や糖尿病の薬、高血圧の薬など、長期にわたり服用する薬は、血中濃度が少し変化するだけでも効果や副作用に影響を及ぼすことがあります。必ず「お薬手帳」やサプリのパッケージを持参し、医師・薬剤師に相談したうえで使用の可否を判断してください。
Q7: 妊娠中・授乳中にアーティチョーク茶なら飲んでも大丈夫ですか?
A7: 妊娠中・授乳中のアーティチョーク使用に関する臨床試験はほとんどなく、安全性は確立されていません。厚生労働科学研究の報告などでも、通常の食品としての摂取量は「おそらく安全」とされる一方、治療量(サプリメント)や妊娠・授乳中の使用については、データ不足のため避けるべきとされています15。
ハーブティーは一見穏やかに思えますが、濃さや量によっては成分の摂取量が増えることもあります。妊娠中・授乳中は、基本的にアーティチョークを含むサプリメントや濃いハーブティーの使用を控え、どうしても気になる場合は産婦人科医に相談しましょう。
Q8: ベトナムではアーティチョーク茶が二日酔いに良いと言われていますが、根拠はありますか?
A8: アーティチョークは、胆汁分泌を促して脂肪の消化やコレステロール排泄を助ける可能性があり516、そのため「あぶらっこい料理を食べた後の胃もたれを軽くする」「飲み過ぎた翌日にすっきりする」といった体験談が多く語られてきました。
しかし、「二日酔い」を主な評価項目とした臨床試験はほとんどなく、アルコール分解や二日酔い症状の改善効果について、科学的にしっかりと証明されているとは言えません。あくまで伝統的な使用法や個人の実感レベルの話にとどまっています。
二日酔いを防ぐうえで最も重要なのは、飲酒量そのものをコントロールし、水分を十分にとることです。アーティチョーク茶を飲むとしても、「飲み過ぎを帳消しにできる魔法の飲み物」ではないことを忘れないようにしましょう。
Q9: アーティチョークはコレステロールをどれくらい下げるのですか?
A9: メタ解析の一つでは、アーティチョークサプリメントにより総コレステロールが約17.6mg/dL、LDLコレステロールが約14.9mg/dL低下したと報告されています10。これは、軽度〜中等度の脂質異常がある人にとって「少し良い方向に動く」程度の変化といえます。
一方で、Cochraneレビューは「試験数が少なく、バイアスのリスクもあるため、確実な結論を出すには不十分」としており11、厚生労働省のeJIMも「有用性は確認されていない」と記載しています12。心筋梗塞や脳卒中の予防を目的とした治療においては、医師が処方する薬(スタチンなど)と比べると、アーティチョークの効果はかなり控えめと考えるべきです。
Q10: 食品として食べるアーティチョークとサプリ(葉エキス)では効果が違いますか?
A10: はい、基本的には「別物」と考えた方がよいです。食品としてのアーティチョークは、ビタミンやミネラル、食物繊維を含むヘルシーな野菜であり4、全身の健康に良い影響を与える可能性がありますが、有効成分の濃度はサプリメントほど高くありません。
一方、サプリメントとしてのアーティチョーク葉エキスは、特定の成分(シナリンなど)を高濃度に含むように加工されており、臨床試験で用いられているのはこちらの形です567。そのぶん効果が期待できる一方で、副作用や相互作用のリスクも無視できません。
日常的な健康づくりのベースとしては、「野菜としてのアーティチョークを含むバランスの良い食事」を優先し、サプリは必要性と安全性を慎重に検討したうえで、一時的な補助として位置づけるのが現実的です。
結論:この記事から持ち帰ってほしいこと
アーティチョークは、単なる「流行の健康食品」ではなく、抗酸化作用や胆汁分泌促進、脂質代謝の改善など、科学的に興味深い作用を持つ植物です。脂肪肝やコレステロールに対する臨床試験でも、肝酵素の改善や脂質のわずかな低下といったポジティブな結果が報告されています678910。
しかし同時に、現時点のエビデンスは「サプリさえ飲めば脂肪肝が治る」「薬をやめてアーティチョークだけにしても大丈夫」といったメッセージを支えるには不十分です。日本のNAFLD/NASH診療ガイドラインでも、治療の柱はあくまで体重管理・食事・運動などの生活習慣改善であり、アーティチョークは標準治療として推奨されてはいません1。
また、胆石や胆道疾患のある方、妊娠中・授乳中の方、複数の薬を服用している方などは、アーティチョークサプリの使用によって症状が悪化したり薬の効果が変わったりするリスクがあり、自己判断での使用は避けるべきです12131415。
もしアーティチョークに興味がある場合は、
- まずは生活習慣(体重、食事、運動、飲酒)を見直す
- 健康診断の結果や症状をもとに、医療機関で現状を確認する
- 医師や薬剤師にサプリの使用について相談し、期間や目的を明確にする
- 「サプリだけに頼らず、変化があれば必ず受診する」という姿勢を保つ
というステップで進めていくことをおすすめします。
一人でインターネットの情報に迷わされる必要はありません。わからないことや不安なことがあれば、早めにかかりつけ医や専門の医療機関に相談し、あなた自身の状況に合った最善の選択を一緒に考えていきましょう。
この記事の編集体制と情報の取り扱いについて
Japanese Health(JHO)は、信頼できる公的情報源と査読付き研究に基づいて、健康・医療・美容に関する情報をわかりやすくお届けすることを目指しています。本記事では、特に日本消化器病学会・日本肝臓学会のNAFLD/NASH診療ガイドライン1や日本内科学会誌の総説2、厚生労働省や関連団体の情報34121315、アーティチョークに関する国内外の臨床試験・メタ解析56789101116を中心に参照しています。
本記事の原稿は、最新のAI技術を活用して下調べと構成案を作成したうえで、JHO編集部が一次資料(ガイドライン・論文・公的サイトなど)と照合しながら、内容・表現・数値・URLの妥当性を人の目で一つひとつ確認しています。最終的な掲載判断はすべてJHO編集部が行っています。
ただし、本サイトの情報はあくまで一般的な情報提供を目的としており、個々の症状に対する診断や治療の決定を直接行うものではありません。気になる症状がある場合や、治療の変更を検討される際は、必ず医師などの医療専門家にご相談ください。
記事内容に誤りや古い情報が含まれている可能性にお気づきの場合は、お手数ですが運営者情報ページ記載の連絡先までお知らせください。事実関係を確認のうえ、必要な訂正・更新を行います。
参考文献
-
日本消化器病学会・日本肝臓学会. 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD/NASH)診療ガイドライン 2020. 2020年. https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c0061(最終アクセス日:2025-11-25)
-
日本内科学会. NAFLD診療のポイント. 日本内科学会雑誌. 2024年. https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/113/3/113_404(最終アクセス日:2025-11-25)
-
生活習慣病の調査・統計. 日本における非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の有病率. 2024年. https://www.seikatsusyukanbyo.com/statistics/2024/010795.php(最終アクセス日:2025-11-25)
-
文部科学省. 日本食品標準成分表2020年版(八訂). 2020年. https://fooddb.mext.go.jp(最終アクセス日:2025-11-25)
-
Ben Salem M, Affes H, et al. Pharmacological studies on artichoke leaf extract and constituents. Plant Foods Hum Nutr. 2015;70(4):441–453. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26462695/(最終アクセス日:2025-11-25)
-
Moradi M, Abbaszadeh S, et al. The effects of artichoke supplementation on liver enzymes: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Int J Clin Pract. 2021. PMID:34383355. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34383355/(最終アクセス日:2025-11-25)
-
Amini M, et al. Effects of artichoke supplementation on liver enzymes: A meta-analysis of randomized controlled trials. Complement Ther Clin Pract. 2022;49:101611. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9348909/(最終アクセス日:2025-11-25)
-
Rangboo V, Noroozi M, et al. The effect of artichoke leaf extract on nonalcoholic steatohepatitis (NASH): A randomized double-blind clinical trial. Int J Hepatol. 2016;2016:4030476. https://doi.org/10.1155/2016/4030476(最終アクセス日:2025-11-25)
-
Panahi Y, et al. Effects of artichoke leaf extract in nonalcoholic fatty liver disease: A randomized double-blind placebo-controlled clinical trial. Avicenna J Phytomed. 2018.(詳細はJournalサイト参照)(最終アクセス日:2025-11-25)
-
Sahebkar A, et al. Effects of artichoke leaf extract on lipid profile: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Phytother Res. 2018;32(11):2141–2152. https://doi.org/10.1002/ptr.6109(最終アクセス日:2025-11-25)
-
Pittler MH, Ernst E. Artichoke leaf extract for treating hypercholesterolaemia. Cochrane Database Syst Rev. 2013;3:CD003335. https://doi.org/10.1002/14651858.CD003335.pub3(最終アクセス日:2025-11-25)
-
厚生労働省 eJIM. コレステロールの管理:サプリメント・ハーブ等のエビデンス. 2023年更新. https://ejim.mhlw.go.jp/pro/overseas/c05/19.html(最終アクセス日:2025-11-25)
-
日本メディカルハーブ協会. アーティチョークの活用法. 2017年. https://www.medicalherb.or.jp/archives/4361(最終アクセス日:2025-11-25)
-
公益財団法人 日本健康・栄養食品協会(JAHFIC). 成分のすべて アーティチョーク葉エキス(抜粋モノグラフ). 公開年不詳.(協会配布PDF資料)(最終アクセス日:2025-11-25)
-
厚生労働科学研究報告書. 健康食品・サプリメントの安全性に関する研究(アーティチョークを含む). 2004年頃. https://mhlw-grants.niph.go.jp(最終アクセス日:2025-11-25)
-
Recent review (MDPI). Overview of the versatility of globe artichoke: Functional food and health-promoting properties. Nutrients. 2024年.(MDPIジャーナルサイト参照)(最終アクセス日:2025-11-25)

