この記事の要点まとめ
- 髪のダメージは、表面のキューティクルが傷つくことから始まる連鎖反応であり、自己修復はしません1。
- 「自然乾燥」は髪に優しいという通説は誤りで、濡れたまま長時間放置すると髪の内部構造(CMC)が損傷する可能性があります4。
- ドライヤーの熱は95℃を超えると深刻なダメージを与えますが、適切な距離と温度(例:15cmで47℃)を守れば、自然乾燥より安全です4。
- シリコンやラウレス硫酸ナトリウム(SLES)は必ずしも悪ではなく、髪質や目的に応じて正しく選択・使用することが重要です716。
- 紫外線は髪のタンパク質を破壊し「光老化」を、水道水中の金属イオンや塩素はゴワつきやダメージを促進します202329。
- 髪の健康は食事から作られます。特に鉄、亜鉛、タンパク質の不足は、多くの日本人女性が陥りがちな「落とし穴」です3741。
- ストレスによる脱毛は、原因から約3ヶ月のタイムラグを経て発生するため、原因の誤認に注意が必要です46。
第1章:毛髪の科学 ― 「ダメージ」の正体を理解する
様々なダメージ要因が「なぜ」問題なのかを理解するためには、まず髪そのものの構造と、「ダメージ」という言葉の科学的な意味を正確に把握する必要があります。感覚的な「傷み」を、測定可能な構造的破壊として再定義することから始めましょう。
髪の三層構造とそれぞれの役割
毛髪は、皮膚の細胞とは異なり、一度形成されると自己修復能力を持たない死んだ細胞の集まりです1。したがって、受けたダメージは治癒することなく蓄積されていきます。その構造は、主に三つの層から成り立っています。
- キューティクル (Cuticle): 髪の最も外側を覆う、硬いタンパク質でできたうろこ状の層です。通常4~10枚が重なり合っており、外部の物理的・化学的刺激から内部を守る鎧の役割を果たします。このキューティクルは摩擦に非常に弱く、この層が剥がれたり、めくれたりすることが、あらゆるダメージの第一歩となります1。
- コルテックス (Cortex): 髪の85~90%を占める中心部分であり、髪の強さ、しなやかさ、そして色を決定する要素が詰まっています。主成分はケラチンというタンパク質繊維で、この中にメラニン色素が含まれています1。キューティクルが損傷すると、この内部のタンパク質や水分が流出し、髪はもろく、パサついた状態になります1。
- メデュラ (Medulla): 髪の中心にある芯のような部分で、空洞を含んだ構造をしています。ダメージを受けると、この空洞が増えることが知られています1。
見過ごされがちな重要組織:CMCと脂質
この三層構造に加え、髪の健康を左右する二つの重要な構成要素が存在します。
- 細胞膜複合体 (Cell Membrane Complex – CMC): キューティクルの層と層、あるいはコルテックスの細胞同士を接着する「セメント」のような役割を果たす、非常に薄い膜です。水分や油分の通り道でもあり、髪全体のしなやかさやまとまりを維持しています。このCMCが損傷すると、髪の内部構造が脆弱になり、ダメージが進行しやすくなります4。
- 毛髪脂質 (Hair Lipids): 髪の各層に存在し、髪を外部のダメージから守る保護バリアとして機能します。水分保持能力、柔軟性、強度、そしてツヤに不可欠な要素です。この脂質が失われると、髪は水分を保てなくなり、乾燥し、もろく、輝きのない状態に陥ります5。
これらの科学的知見から導き出される重要な結論は、ダメージが一つの事象ではなく、連鎖反応であるという事実です。ダメージは、まずキューティクルという表面で起こります3。この最初の亀裂から、内部の脂質やタンパク質が流出し始め、髪は構造的に弱体化します2。つまり、表面のキューティクルを守ることは、単にツヤを出すといった美容的な意味だけでなく、内部崩壊を防ぐための最も重要な予防策なのです。
さらに、これは「手触りの良い髪が健康な髪とは限らない」という落とし穴を示唆します。例えば、シリコンを含む製品は髪をコーティングし、一時的に滑らかな手触りを実現します7。しかし、その滑らかな感触の裏で、化学処理によって内部の脂質が失われ、髪の構造自体はもろくなっている可能性があります4。真の髪の健康とは、表面的な化粧効果ではなく、内部の構造的完全性によって決まるのです。
第2章:乾かし方のパラドックス ― 熱と水の知られざる危険性
「自然乾燥は髪に優しい」という通説は、多くの人が信じるヘアケアの常識かもしれません。しかし、科学的な視点から見ると、この思い込みこそが美髪を遠ざける最大の「落とし穴」の一つです。「濡れた状態」そのものが持つリスクと、熱との正しい付き合い方を理解することが不可欠です。
「自然乾燥」という落とし穴:CMCへの水によるダメージ
髪は濡れると、鎧であるキューティクルが開いた状態になり、非常に無防備になります9。驚くべきことに、ある研究では、ドライヤーを使わずに自然乾燥させた髪は、ドライヤーで乾かした髪よりも、内部の細胞膜複合体(CMC)に損傷(膨らみ)が多く見られました4。これは、髪が長時間水分に晒されること自体が、キューティクル同士を接着しているCMCにとって大きなストレスとなり、内部構造を弱めてしまうことを示唆しています。表面のキューティクルにとっては熱が最大の敵ですが、内部のCMCにとっては長時間濡れていることが最大の敵なのです。
ドライヤーの科学:温度別ダメージの境界線
ドライヤーが髪にダメージを与えることは事実ですが、その度合いは温度に大きく依存します。研究によると、ダメージの進行には明確な境界線が存在します4。
- 47℃ (距離15cmで60秒): キューティクルに複数の縦方向の亀裂が観察され始めます。
- 61℃ (距離10cmで30秒): より明白なキューティクルの浮き上がりと、より深刻な亀裂が見られます。
- 95℃ (距離5cmで15秒): 多数の亀裂、穴、不鮮明なキューティクルの境界線など、最も深刻な表面ダメージが発生します。内部のキューティクル層が打ち抜かれたような損傷も確認されました。
ここで重要なのは、どの温度帯の実験でも、髪の芯であるコルテックスには損傷が見られなかった点です4。これは、キューティクルが最後の砦として内部を保護していることを示しており、いかにキューティクルを守ることが重要であるかを物語っています。
摩擦という名の凶器:濡れ髪への物理的ダメージ
濡れてキューティクルが開いた髪は、摩擦に対して極めて脆弱です2。
- タオルドライ: シャンプー後にタオルで髪をゴシゴシと強くこする行為は、開いたキューティクルを無理やり剥がし、引き裂く最悪の習慣の一つです。ある調査では、6割以上の人がこのNG行動に当てはまると回答しており、多くの人が無意識のうちに髪を破壊している実態が浮き彫りになりました10。
- ブラッシング: 濡れた状態でのブラッシングやコーミングも同様に、キューティクルを物理的に傷つけ、損傷を深刻化させる大きな要因です2。
これらの知見を統合すると、最適な髪の乾かし方とは、単純な二者択一ではないことがわかります。それは、「髪が濡れている脆弱な時間を最小限に抑えつつ、表面への熱ダメージも最小限にする」という、緻密なトレードオフの最適化です。具体的な手順としては、まず吸水性の高いタオルで髪を挟み、優しく押さえるようにして徹底的に水分を取り除きます(摩擦の最小化)。その後、ドライヤーを中温設定にし、髪から15cm以上離して絶えず動かしながら、できるだけ短時間で全体を乾かします。この戦略により、CMCへの水によるダメージと、キューティクルへの熱によるダメージの両方を回避することができるのです。
また、見過ごされがちな物理ダメージとして、「不適切なカット」が挙げられます。切れ味の悪いハサミや、論外ですが爪切りなどで枝毛を切ると、毛髪の断面が押しつぶされて不規則に破壊されます。日本毛髪科学協会によると、このギザギザになった断面が、さらなる枝毛やキューティクルの剥離の起点となってしまうのです11。家庭で毛先を整える場合は、切れ味の良いカミソリを使う方が、専門的なハサミに近いきれいな断面になり、その後のダメージを防ぐ面では望ましいとされています11。
第3章:バスルームの化学 ― シャンプーとトリートメントの真実
「ノンシリコン」や「サルフェートフリー」といった言葉が溢れる現代において、ヘアケア製品の選択はますます複雑化しています。しかし、これらのマーケティング用語の裏にある科学を理解することで、消費者は自らの髪にとって最適な選択をすることができます。ここでは、シャンプーとトリートメントの主要成分、そしてカラーやパーマがもたらす化学的ダメージの真実に迫ります。
シリコン論争の終焉:敵か味方か?
- 役割: シリコン(成分名:ジメチコン、シクロペンタシロキサン等)の主な役割は、髪の表面を滑らかにコーティングすることです。これにより、指通りが良くなり、すすぎ時の摩擦を劇的に軽減します。また、ドライヤーの熱から髪を保護し、水分蒸発を抑え、ツヤを与える効果も担います7。
- 誤解: 「シリコンが毛穴に詰まって薄毛になる」「髪に有害である」といった説が広まっていますが、これらを裏付ける科学的根拠は現在のところ存在しません813。シリコンの粒子は毛穴から体内に吸収されるほど微細ではなく、通常のシャンプーで適切に洗い流すことが可能です。
- 本当の「落とし穴」: 問題は、シリコンの有無そのものではなく、「ビルドアップ(蓄積)」です1415。特に、アモジメチコンなどの髪への吸着性が高いタイプのシリコンが、洗浄不足によって過剰に髪に蓄積すると、髪がゴワついたり、重さでトップのボリュームが失われたりする可能性があります。さらに、このコーティングがパーマ剤やカラー剤の浸透を妨げ、施術の効果を低下させることもあり得ます12。重要なのは、シリコンを盲目的に避けるのではなく、自分の髪質やスタイリング剤の使用頻度に合わせて適切な洗浄力を持つシャンプーを選び、定期的に髪を「リセット」することです。
洗浄成分の功罪:ラウレス硫酸ナトリウム(SLES)を科学する
- 役割: ラウレス硫酸ナトリウム(SLES)に代表される硫酸系洗浄成分は、非常に優れた泡立ちと、皮脂やスタイリング剤の汚れを効率的に落とす高い洗浄力が特徴です1617。
- リスク: その高い洗浄力ゆえに、髪や頭皮に必要な皮脂まで取り除いてしまい、乾燥やかゆみ、刺激を感じる可能性があります。特に、アトピー性皮膚炎や乾燥肌、敏感肌の人は注意が必要です16。また、ある研究では、SLESによる洗浄を繰り返すことで、髪の構造的な弱点(ウィーケストリンク)が進行し、ダメージが蓄積する可能性も示唆されています6。
- 結論: SLES自体は、長年の使用実績があり安全性が確認された成分です1819。しかし、その特性を理解せずに使用することが「落とし穴」となります。脂性肌でスタイリング剤を多用する人にとっては効果的な洗浄剤ですが、乾燥肌やダメージヘアの人が毎日使用すると、過剰な洗浄がバリア機能の低下を招き、さらなるダメージを助長しかねません。
カラー・パーマの代償:脂質流出という時限爆弾
ブリーチ、カラーリング、パーマなどの化学処理は、アルカリ剤によってキューティクルを強制的にこじ開け、内部のタンパク質構造を変化させることで効果を発揮します。この過程で避けられないのが、髪の保護バリアとして機能する内部脂質の著しい流出です5。脂質を失った髪は、水分を保持する能力が根本から損なわれ、極度に乾燥しやすく、もろい状態になります。これが、施術直後はトリートメント効果で滑らかに感じても、数週間後にはパサつきや切れ毛、ゴワつきとして現れる「時限爆弾」の正体です。
これらの化学的ダメージは、一度きりの「怪我」ではなく、髪に恒久的な脆弱性をもたらす「慢性疾患」と捉えるべきです。化学処理を施した髪は、構造的に変化してしまっているため、その後のあらゆる日常的なストレス(摩擦、熱、紫外線)に対して、以前よりもはるかに無防備な状態に置かれます3。この事実を理解せず、施術後も以前と同じケアを続けることが、ダメージを雪だるま式に悪化させる最大の要因なのです。
第4章:見えない攻撃者 ― 環境が髪に与える秘密のダメージ
私たちの髪は、日常生活の中で意識されることの少ない、しかし確実に構造を蝕んでいく「見えない攻撃者」に常に晒されています。紫外線と、毎日使う水道水に含まれる成分。これらはまさに「意外な落とし穴」であり、その影響を理解し対策を講じることが、長期的な美髪維持の鍵となります。
紫外線:髪の光老化という現実
肌が日焼けするのと同様に、髪や頭皮も紫外線によって深刻なダメージを受けます。専門家によると、特に頭皮は、顔の2倍以上の紫外線を浴びるとも言われており、対策が不可欠です2021。
- メカニズム: 紫外線、特に波長の長いUVAは髪の内部(コルテックス)にまで浸透し、髪の主成分であるケラチンタンパク質の結合を破壊します。同時に、髪色を司るメラニン色素も分解してしまいます2022。
- 影響: この「光老化」の結果、髪は強度と柔軟性を失い、乾燥、ゴワつき、ツヤの低下を招きます。タンパク質が破壊されることで切れ毛や枝毛が増加し、メラニンが分解されることでヘアカラーの褪色はもちろん、地毛も赤茶っぽく「日焼け」した色に変化します20。このダメージは日々蓄積し、頭皮環境の悪化を通じて薄毛のリスク要因にもなり得ます20。
水道水の硬度:金属イオンによるゴワつきの正体
海外で髪を洗うとゴワゴワする、という経験は多くの人が持っていますが、その原因は水の「硬度」にあります。そしてこの問題は、日本国内でも地域によって無視できない差があります。
- メカニズム: 硬水とは、水中にカルシウムやマグネシウムといったミネラル(金属イオン)を多く含む水のことです2325。これらのプラスに帯電した金属イオンが、シャンプーの洗浄成分(マイナスに帯電)と反応し、「金属石鹸(石鹸カス)」と呼ばれる不溶性の化合物を生成します23。
- 影響: この水に溶けない石鹸カスが髪の表面に付着・蓄積することで、特有のゴワつき、きしみ、ツヤの低下を引き起こします23。さらに、シャンプーの泡立ちを著しく阻害するため洗浄力が低下するだけでなく、髪に付着した金属イオンがトリートメント成分の吸着を妨げるため、あらゆるヘアケア製品の効果を半減させてしまいます24。ヘアカラーの色素と反応して、色落ちを早める原因にもなります24。
日本の水道水は全体的には軟水ですが、その硬度には明確な地域差が存在します。以下の表は、複数の公的調査データを統合した、日本の水道水の硬度が比較的高い地域と低い地域の一例です262728。
順位 | 都道府県 | 平均硬度 (mg/L) |
---|---|---|
1 | 千葉県 | 約 80 |
2 | 埼玉県 | 約 70 |
3 | 熊本県 | 約 68 |
4 | 茨城県 | 約 67 |
5 | 東京都 | 約 64 |
… | ||
43 | 広島県 | 約 26 |
44 | 宮城県 | 約 26 |
45 | 山形県 | 約 23 |
46 | 愛知県 | 約 23 |
出典: 複数の公的調査データを統合262728。硬度は地域内の浄水場により変動します。 |
このデータは、関東地方や熊本県などにお住まいの方は、無意識のうちに硬度の影響を受けやすい環境にあることを示唆しています。自分の住む地域の水質を把握することは、効果的なヘアケアの第一歩です。
水道水の塩素:日々のシャワーに潜むリスク
日本の水道水は、安全性を確保するために塩素による殺菌処理が法律で義務付けられています。しかし、この残留塩素もまた、髪にとってはリスク要因となり得ます。
- メカニズム: 塩素は強い酸化力を持ち、細菌の細胞膜を破壊することで殺菌効果を発揮しますが、同様に人間の細胞、特にタンパク質にも作用します293031。
- 影響: 髪の主成分はケラチンというタンパク質です。毎日のシャワーで髪が残留塩素に晒されることで、キューティクルのタンパク質が酸化ダメージを受け、剥がれやすくなる可能性があります3233。これにより、髪のパサつき、枝毛、そしてヘアカラーの退色を促進する一因となり得ます29。特に、すでに他の要因でダメージを受けている髪や、高濃度の塩素が含まれるプールに入った後は、その影響がより顕著に現れます33。
これらの環境要因は、それぞれが独立してダメージを与えるだけでなく、互いに影響し合い、悪循環を生み出します。例えば、紫外線によって傷ついたキューティクルは、硬水に含まれる金属イオンがより付着しやすくなり、その金属イオンのコーティングが、紫外線ダメージを補修するトリートメント成分の浸透を妨げます。この相乗効果を理解し、紫外線対策と水質対策を同時に行うという、統合的な視点が求められるのです。
第5章:髪は内側から作られる ― 栄養とストレスの影響
これまで外的なダメージ要因に焦点を当ててきましたが、髪の健康は、体の内側、すなわち栄養状態と精神状態に深く根差しています。ヘアケアを「外側から与えるもの」から、「内側から育むもの」へと視点を転換することが、本質的な美髪への鍵です。
美髪を作る栄養素:あなたの食事に足りていますか?
髪は「ケラチン」というタンパク質を主成分としており、その健全な生成には、ビタミンやミネラルを含む多種多様な栄養素が不可欠です343536。したがって、偏った食事や無理なダイエットは、髪を細く弱らせ、抜け毛を増やす直接的な原因となります34。特に重要な栄養素は以下の通りです。
- 鉄分 (Iron): 血液中のヘモグロビンの構成成分として、毛髪を作り出す毛母細胞に酸素を送り届ける極めて重要な役割を担います。鉄分が不足すると、毛母細胞が酸欠状態に陥り、髪の成長が阻害されます3738。特に月経のある女性は慢性的に不足しがちです39。
- 亜鉛 (Zinc): タンパク質(ケラチン)の合成や、毛母細胞の分裂に必須のミネラルです。亜鉛が不足すると、髪の成長が停止したり、頭皮の皮脂バランスが乱れて乾燥やフケの原因になったりします3741。
- タンパク質 (Protein): 髪そのものの材料であり、摂取不足は論外です1。
- ビタミン類 (Vitamins): ビタミンDは毛包の成長サイクルを正常に保つ働きがあり37、ビタミンAは頭皮の健康維持に40、ビオチン(ビタミンB7)はケラチン生成に直接関与します37。
データで見る日本の女性の栄養状況
これらの栄養素の重要性は理論上の話だけではありません。厚生労働省が実施している「国民健康・栄養調査」のデータは、日本の成人女性の多くが、髪の健康に不可欠な栄養素の摂取量が推奨値を下回っている現実を明らかにしています。例えば、亜鉛の平均摂取量は推奨量に届いておらず4142、鉄分も不足傾向にあることが長年指摘されています39。これは、多くの女性が自覚のないまま、髪の成長にブレーキをかける栄養状態にある可能性を示唆しており、極めて重要な「落とし穴」と言えます。
ストレスと抜け毛の科学:休止期脱毛のメカニズム
「ストレスで髪が抜ける」という現象は、単なる言い伝えではなく、明確な生理学的メカニズムに基づいています。
- コルチゾール経路: 人間が過度な精神的・身体的ストレスを感じると、体内で「コルチゾール」というストレスホルモンが大量に分泌されます4344。
- ヘアサイクルの強制終了: このコルチゾールが、本来であれば数年間続くはずだった髪の「成長期」を強制的に中断させ、毛根を「休止期」というお休みの段階へと一斉に移行させてしまいます4547。
- 遅れてやってくる脱毛: 休止期に入った髪は、すぐには抜け落ちません。約2~3ヶ月の休止期間を経た後、新しい髪が毛穴の奥で成長を始める際に、古い休止期の髪が一斉に押し出される形で抜け落ちます。これが「休止期脱毛症」と呼ばれる現象です464849。
このメカニズムがもたらす最大の「落とし穴」は、原因(ストレス)と結果(脱毛)の間に約3ヶ月というタイムラグが生じる点です。多くの人は、髪が抜け始めた時に最近の出来事、例えば「シャンプーを変えたから」「最近パーマをかけたから」といった直近の要因に原因を求めがちです。しかし、真の原因は3ヶ月前の大きなストレス(過酷な仕事、失恋、手術、高熱など)にあるかもしれません。この時間差を理解していないと、原因を誤認し、不適切な対策に時間と費用を費やしてしまうことになります。
健康に関する注意事項
本記事で紹介する情報は、一般的なヘアケア知識の提供を目的としています。しかし、急激な抜け毛の増加、円形脱毛症、頭皮の強いかゆみ、痛み、湿疹など、深刻な症状が見られる場合は、自己判断で対処せず、速やかに皮膚科専門医を受診してください52。これらの症状は、AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性型脱毛症)、あるいは他の皮膚疾患や内科的疾患のサインである可能性があります5357。専門医による正確な診断と、医学的根拠に基づいた治療が不可欠です。
第6章:専門家が教える統合的アクションプラン ― 明日から始める美髪習慣
これまでの章で解き明かしてきた科学的知見を、日々の具体的な行動へと落とし込むことが、真の美髪への道です。高価な製品を一つ加える対症療法ではなく、ダメージの原因を根本から取り除く原因療法へとシフトするための、統合的なアクションプランを提案します。
見直すべき「意外な」習慣チェックリスト
以下の項目に一つでも当てはまる場合、あなたは無意識のうちに髪を傷つけている可能性があります5051。
やめるべき習慣
- シャンプー後、髪を濡れたまま長時間放置する(自然乾燥)4: 長時間の水分接触は、髪の内部構造(CMC)を損傷させます。
- タオルで髪をゴシゴシと力強くこする10: 濡れて開いたキューティクルを物理的に破壊する最悪の行為です。
- 切れ味の悪いハサミや爪切りで枝毛を切る11: 毛髪の断面を不規則に破壊し、さらなるダメージの起点を作ります。
- 自分の住む地域の水質を考慮せずにヘアケア製品を選ぶ23: 硬度の高い地域では、一般的なシャンプーの効果が半減し、ゴワつきの原因となります。
- 肌には日焼け止めを塗るが、髪と頭皮の紫外線対策は怠る20: 髪と頭皮は顔の数倍の紫外線を浴びており、光老化が進行します。
- ストレスによる脱毛を疑う際、直近の出来事ばかりを気にする46: 本当の原因は3ヶ月前のストレスかもしれません。
- 「ノンシリコン」「サルフェートフリー」という言葉だけでシャンプーを選ぶ14: 成分の有無ではなく、製品全体の処方が自分の髪質と頭皮の状態に合っているかが重要です。
始めるべき専門家推奨の習慣
洗髪と乾燥
- シャンプー前の予洗いと泡立てを徹底する2: シャンプー前にお湯で1分以上しっかりとすすぐことで、汚れの7~8割は落ちます。シャンプーは手のひらで十分に泡立て、泡をクッションにして指の腹で頭皮を優しくマッサージするように洗いましょう。
- 洗髪後は「すぐ」「優しく」「的確に」乾かす9: 吸水性の高いタオルで優しく水分を押し拭き(タオルプレス)したら、間を置かずにドライヤーで乾かします。
- ドライヤーは「根元から」「上から下へ」「冷風で仕上げ」9: 髪から20cm程度離し、乾きにくい根元から乾かし始めます。風は必ずキューティクルの向きに沿って、上から下へ当てます。全体が乾いたら、最後に冷風を当ててキューティクルを引き締め、ツヤを出し、スタイルを固定します。
環境対策
- 髪と頭皮の紫外線対策を習慣化する20: 外出時は、UVカット効果のある帽子や日傘を活用するほか、髪や頭皮に使えるスプレータイプの日焼け止めを併用することが効果的です。
- 水質に合わせたケアを取り入れる24: 第4章の表を参考に、お住まいの地域の硬度が高い場合は、硬水対応シャンプーの使用や、シャワーヘッドに軟水化フィルターを取り付けることを検討しましょう。
インナーケア
- 「鉄・亜鉛・タンパク質」を意識した食事を摂る137: 普段の食事に、レバーや赤身肉、ほうれん草(鉄分)、牡蠣やナッツ類、納豆(亜鉛)、そして良質な肉・魚・大豆製品(タンパク質)を意識的に取り入れましょう。
- 質の高い睡眠とストレス管理を心掛ける2: 髪の成長ホルモンが分泌される夜間の睡眠を十分に確保し、運動や趣味など、自分なりのストレス解消法を見つけることが重要です。
専門家への相談
セルフケアで改善が見られない、あるいは深刻な脱毛や頭皮トラブルに悩んでいる場合は、自己判断で高価な製品に手を出す前に、専門家へ相談することが最も確実で効率的な解決策です。皮膚科専門医は、日本皮膚科学会が策定する診療ガイドラインに基づき、医学的な診断と治療(内服薬や外用薬の処方など)を行うことができます5253。また、公益社団法人日本毛髪科学協会が認定する「毛髪診断士®︎」は、毛髪と頭皮に関する専門知識に基づき、適切なヘアケア方法や生活習慣のアドバイスを提供してくれます545556。
よくある質問
結局のところ、シリコン入りのシャンプーは髪に悪いのですか?
自然乾燥とドライヤー、どちらが髪に良いのでしょうか?
最近抜け毛が増えたのですが、3ヶ月前に仕事で強いストレスがありました。関係ありますか?
髪に良い食べ物は何ですか?
結論
美しい髪への道は、一つの魔法のようなトリートメントによって開かれるものではありません。それは、日々の生活の中に潜む無数の「小さなダメージ」の正体を科学的に理解し、その原因を一つひとつ丁寧に取り除いていく地道なプロセスの先にあります。本稿で提示した科学的根拠に基づく知見が、読者の皆様のヘアケアを、目先の現象に一喜一憂する「対症療法」から、根本原因にアプローチする「原因療法」へと転換させ、生涯にわたる髪の健康の礎となることを、JHO編集部一同、心より願っています。
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