この記事の要点まとめ
- 定義と判断基準:安静時に心拍数が1分間に100回以上を持続する状態を「頻脈」と呼びます。ただし、運動やストレスが原因の一時的なものであれば生理的反応のことが多いです。持続時間に加え、胸痛や失神などの付随する症状の有無が重要になります(2)。
- 救急・受診の目安:胸の痛み、強い息切れ、めまい、失神などを伴う場合は、ただちに医療機関を受診するか救急車(119番)を要請してください。判断に迷う場合は、救急相談センター(#7119)や自治体のガイドライン活用が推奨されます(22)。
- 科学的リスク:日本の大規模研究「NIPPON DATA」では、安静時心拍数が高いと心血管疾患による死亡リスクが顕著に上昇することが示されています(23)。国際的な研究でも同様の関連が報告されており(9)、長期的な健康指標として重要です。
- 多様な原因:原因は生活習慣(ストレス、カフェイン摂取)、心臓以外の疾患(甲状腺機能異常、貧血)、そして心臓自体の構造的な問題まで多岐にわたります。正確な診断に基づく適切な対処が不可欠です(4)(5)。
- 治療と管理:治療方針は原因によって異なり、生活習慣の改善から薬物療法、カテーテルアブレーションまで様々です。日本循環器学会(JCS)のガイドラインに準拠した治療選択が基本となります(24)。
「頻脈」を正しく理解する – 正常な場合、異常な場合とは?
心拍数が1分間に100回を超えたと知ると、多くの人が不安を覚えるかもしれません。しかし、そのすべてが危険な兆候とは限りません。まずは、どのような状態が医学的に「頻脈」と定義されるのか、そしてどのような状況では心配が不要なのかを正確に理解することが、冷静に対応するための第一歩となります。

1.1. 正常な心拍数とは?
心拍数、または脈拍数とは、心臓が1分間に拍動する回数を指します。健康な成人の安静時心拍数(あんせいじしんぱくすう)、つまり心身ともにリラックスした状態での心拍数は、通常60回から100回/分(bpm)の範囲内とされています(3)。この数値は年齢、性別、体力レベル、その日の体調など、様々な個人的要因によって変動します。例えば、日頃からトレーニングを積んでいるアスリートの場合、心臓が一回の拍動でより多くの血液を送り出せるため、安静時心拍数が非常に低く、時には40 bpm程度になることも珍しくありません(17)。
1.2. 心拍数100超え:頻脈(ひんみゃく)の定義
成人の安静時心拍数が1分あたり100回を超えた場合、この状態は医学的に頻脈(ひんみゃく)と定義されます(24)。頻脈は不整脈(ふせいみゃく)の一つのタイプに分類されます。不整脈は、心臓のリズムにおけるあらゆる異常を指す包括的な用語です。ここで理解しておくべき最も重要な点は、頻脈と診断されても、そのすべてが直ちに危険な状態を意味するわけではないということです。
1.3. 生理的頻脈:心配のいらないケース
私たちの身体は、特定の状況に応じて心拍数を意図的に増加させる機能を持っています。これは生理的頻脈(せいりてきひんみゃく)と呼ばれ、身体の正常な適応反応です。その一般的な原因には、以下のようなものが挙げられます(4)(5):
- 運動: 身体活動中は、筋肉がより多くの酸素を必要とします。これに応えるため、心臓は酸素を豊富に含んだ血液を全身へ迅速に送り出す必要があり、結果として心拍数が上昇します(4)。
- 強い感情の動き: ストレス、不安、恐怖感、あるいは興奮や喜びといった感情は、自律神経のうち交感神経系を活性化させます。これによりアドレナリンなどのホルモンが放出され、心拍数が増加します(5)。
- 発熱: 体温が上昇すると、体内の代謝プロセスが活発化し、感染症と戦うためにも心臓はより多くの仕事をする必要が出てきます(4)。
- 刺激物の摂取: コーヒーや緑茶に含まれるカフェイン、アルコール、タバコのニコチンなどは、いずれも中枢神経を刺激し、一時的に心拍数を増加させる作用があります(5)。
これらの生理的な要因による頻脈の場合、原因となる刺激がなくなれば(例:運動後に休息する、気持ちが落ち着くなど)、心拍数は通常、自然に正常な範囲へと戻っていきます。
1.4. 表1:生理的頻脈と病的頻脈の比較
ご自身の状況を客観的に評価し、不必要な不安を和らげ、本当に注意すべき兆候を認識するために、以下の比較表は有用な参考ツールとなります。この2つのタイプを区別することが、ご自身の健康を管理する上で最初の重要なステップです。
特徴 | 生理的頻脈(せいりてきひんみゃく) | 病的頻脈(びょうてきひんみゃく) |
---|---|---|
発生状況 | 運動、ストレス、不安、発熱、または刺激物の摂取後など、明確な誘因があって発生します(5)。 | 安静時に、特別なきっかけや理由なく突然発生することがあります(3)。 |
持続時間 | 通常は短時間で、休息したり誘因がなくなったりすると、徐々に正常な拍動に戻ります。 | 数分から数時間以上持続することがあります。時には自然に治まらず、医療的な介入が必要になることもあります(6)。 |
付随症状 | 通常は心臓が速く打つという感覚(動悸)のみです。運動による軽度の息切れを伴うことはあります。 | 重度の息切れ、胸の痛みや圧迫感、めまい、吐き気、失神しそうな感覚、または実際に失神するなど、より深刻な症状を伴うことが多いです(7)。 |
心拍数のレベル | 心拍数は通常、中程度に増加します(例:110〜130 bpm程度)。 | 心拍数が非常に高くなることがあり、しばしば140〜150 bpmを超え、場合によっては200 bpmに達することもあります(8)。 |
取るべき行動 | まずは休息し、水分を補給し、深呼吸などのリラクゼーションを試みます。心拍数が正常に戻るか経過を観察します。 | 早めに医師の診察を受ける必要があります。特に、激しい胸痛や失神など重い症状を伴う場合は、直ちに救急車(119番)を呼んでください(6)。 |
実際の危険度は?科学的根拠が語ること
頻脈が単なる一時的な不快感で終わらない場合、それはなぜ危険視されるのでしょうか。ここでは、国際的な大規模研究と、特に日本の皆さんにとって関連性の高い国内のデータに基づき、そのリスクを科学的かつ具体的に掘り下げていきます。

2.1. なぜ持続する頻脈は危険なのか?
心臓が長時間にわたって過度に速く拍動し続けると、それは単なる不快な感覚以上の問題を引き起こす可能性があります。この状態は心血管系全体に深刻な影響を及ぼすことがあり、その主なメカニズムは以下の通りです。
- ポンプ効率の低下: 心臓は、拍動と拍動の間に心室を血液で満たす時間(拡張期)を必要とします。心拍数が速すぎると、この充満時間が極端に短縮されます。その結果、心臓は十分に血液が満たされないまま収縮することになり、一拍ごとに送り出される血液量が減少します。これにより、脳や腎臓、そして心臓自身を含む重要な臓器への酸素供給が不足する可能性があります(2)。
- 心筋の過労: 他の筋肉と同様に、心筋も継続的に高強度で働き続ければ疲弊し、時間とともに機能が低下していきます。この状態が長期化すると心不全(しんふぜん)につながる可能性があり、これは心臓が体の要求量を満たす血液を効率的に送り出せなくなる深刻な病態です(3)。
- 血栓形成リスクの増大: 特定の種類の頻脈、特に心房細動(しんぼうさいどう)では、心房が正常に収縮せず、小刻みに震えるだけになります。これにより心房内で血液がよどみ、血の塊である血栓(けっせん)が形成されやすい環境が生まれます。もしこの血栓が血流に乗って脳に到達すれば、重篤な後遺症を残す脳梗塞(のうこうそく)を引き起こす主要な原因となります(24)。
2.2. 国際的なエビデンス:心拍数と死亡リスクの関連
安静時の心拍数と全死亡リスク(あらゆる原因による死亡)との関連は、世界中の多くの大規模研究によって繰り返し確認されています。その中でも特に強力な証拠の一つが、カナダ医師会雑誌(CMAJ)に掲載されたメタアナリシス(複数の研究結果を統計的に統合・分析する手法)です。この研究は、120万人以上が参加した46のコホート研究のデータを統合しました(9)。その主な結果は以下の通りです。
- 安静時心拍数が10 bpm増加するごとに、全死亡リスクは9%(相対リスク=1.09, 95%信頼区間: 1.07−1.12)、心血管疾患による死亡リスクは8%(相対リスク=1.08, 95%信頼区間: 1.06−1.10)有意に増加しました(9)。
- 心拍数が最も低い群(60 bpm未満)と比較して、60〜80 bpmの群では全死亡リスクが12%高くなりました(9)。
- さらに注目すべきことに、安静時心拍数が80 bpmを超える人々は、最も低い群と比較して全死亡リスクが45%も高くなっていました(相対リスク=1.45, 95%信頼区間: 1.34−1.57)(9)。
これらの統計データは、安静時心拍数が単なる測定値ではなく、長期的な健康と寿命に関する独立した重要な予測因子であることを明確に示しています。
2.3. 日本の読者の皆様へ:NIPPON DATA研究からのデータ
国際的なデータが全体像を示す一方で、日本の人々を対象としたデータは、より直接的で強力なメッセージとなります。日本の大規模コホート研究であるNIPPON DATA80は、数千人の日本人を長期間(平均16.5年)追跡調査し、非常に貴重な知見を提供しています(1)。一次資料によると(23)、特に中年層において注目すべき結果が報告されています。
- 30-59歳の日本人男性において: 安静時心拍数が最も低い群(60 bpm未満)と比較して、最も高い群(74 bpm以上)では、心臓病(冠動脈疾患および心不全)による死亡リスクが約4倍(ハザード比=3.99, 95%信頼区間: 1.14−14.0)と顕著に高いことが示されました(1)。
- 30-59歳の日本人女性において: 同様に、最も心拍数が高い群(78 bpm以上)では、心臓病による死亡リスクが約9倍(ハザード比=9.37, 95%信頼区間: 1.05−83.7)という、非常に高いリスクが確認されました(1)。
これらのNIPPON DATAからの強力なデータは、日本の人口、特に働き盛りの中年期において、高い安静時心拍数が致死的な心血管イベントの重大なリスク因子であることを明確に警告しています。
2.4. 関連する深刻な病気
100 bpmを超える頻脈は、将来のリスク因子であるだけでなく、既に進行している深刻な心血管疾患の症状として現れている可能性もあります。頻脈の発見は、これらの病気を早期に診断する重要なきっかけとなり得ます(3)。
- 冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞): 心臓に栄養を送る冠動脈が狭くなると、心筋が酸素不足に陥り、それを補うために頻脈や胸痛が引き起こされることがあります。
- 心不全: 心臓のポンプ機能が低下すると、その非効率な働きを補うために、心臓はより速く拍動しなければならなくなります。
- 心臓弁膜症: 心臓の弁が硬くなったり(狭窄)、うまく閉じなくなったり(閉鎖不全)すると、血液の流れが妨げられ、心臓に負担がかかり頻脈をきたします。
- 心筋症: 心筋自体の構造や機能に異常が生じる疾患群で、心臓の電気的な不安定性を引き起こし、頻脈を含む様々な不整脈の原因となります。
- 脳卒中: 前述の通り、心房細動は心臓内に血栓を作りやすく、それが脳の血管を詰まらせることで起こる脳梗塞の主要な原因の一つです。
サインと症状を見極める:あなたの体の声に耳を傾ける
心臓が速く打つという感覚(動悸)は、単独で現れることは比較的稀です。多くの場合、他の様々な身体的なサインや症状を伴います。これらの随伴症状を正しく認識することは、状況の深刻度を判断し、適切な行動をとるために非常に重要です。

3.1. 最も一般的な症状
頻脈に伴って現れることが多い、代表的な症状は以下の通りです(7)。これらのサインに気づくことが重要です。
- 動悸(どうき): 胸の中で心臓が「ドキドキ」「バクバク」と強く、速く、あるいは不規則に打つように感じる感覚。これは最も多くの方が自覚する症状です。
- 息切れ(いきぎれ): 激しい運動をしていないにもかかわらず、息が切れたり、呼吸が浅くなったりする感覚。これは心臓が全身に十分な酸素を含んだ血液を送り出せていないために生じます。
- 胸の痛みや不快感: 胸が締め付けられるような圧迫感、重苦しさ、または明確な痛みとして感じられることがあります。
- めまいや立ちくらみ: 頭がくらくらする、バランスを失いそうな感覚。特に急に立ち上がった時に感じやすいです。これは脳への血流が一時的に不足しているサインです。
- 吐き気や冷や汗: 循環器系が大きなストレス下に置かれた際の、身体の自律神経系の反応として現れることがあります。
- 原因不明の疲労感(倦怠感): 十分に休息をとっているはずなのに、ひどく疲れ果ててしまう感覚。
- 失神(しっしん)または失神しそうな感覚: これは最も警戒すべき症状の一つです。脳への血流が危険なレベルまで一時的に低下したことを示唆しています。
3.2. 表2:症状、考えられる原因、および推奨される行動
以下の表は、ご自身の症状を可能性のある原因と結びつけ、必要とされる緊急性のレベルを理解するための一助となるよう設計された、クイックリファレンスツールです。
あなたが感じる症状 | 考えられる原因 | 緊急度と行動 |
---|---|---|
他に目立った症状はなく、心臓が速く打つ感覚だけ。コーヒーを飲んだ後やストレスを感じた時、運動後に起こる。 | 生理的頻脈、心配のない軽度の不整脈(例:期外収縮)。 | 低: まずは安静にし、深呼吸をするなどしてリラックスします。原因と思われる刺激物を避けてください。症状が自然に治まるか観察し、次回の健康診断などで医師に相談できるよう、症状日記をつけることをお勧めします。 |
心臓が速く打つのに加え、軽い息切れ、疲労感、または体勢を変えた時のめまいを伴う。症状は数分間続くことがある。 | 発作性上室性頻拍(PSVT)、発作性心房細動、貧血、甲状腺疾患の可能性。 | 中: 症状が繰り返す、または不安が強い場合は、早めに内科または循環器内科を受診し、正確な診断を受ける計画を立てる必要があります(3)。 |
持続する頻脈に加えて、激しい胸の痛みや圧迫感、安静にしていても治まらない重度の息切れ、冷や汗、錯乱、または失神を伴う。 | 急性心筋梗塞、肺塞栓症、危険な心室性不整脈(心室頻拍、心室細動)など、生命に関わる状態。 | 非常に高い(緊急): ためらわずに直ちに救急車(119番)を呼んでください(6)。これらは一刻を争う医療緊急事態の兆候です。 |
頻脈の背後にいる「犯人」:生活習慣から病気まで
頻脈を引き起こす原因は非常に多岐にわたります。心臓そのものに問題がある場合、体内の他の器官の不調が影響している場合、あるいは日々の生活習慣や環境要因に由来することもあります。これらの原因グループを理解することは、適切な診断と治療方針を決定する上で非常に重要です。
4.1. グループ1:心血管系の原因(器質的心疾患)
これは、頻脈を評価する上で最も重要視され、除外すべき原因グループです。心臓の構造や機能に異常があると、電気系統が不安定になり、頻脈を引き起こすことがあります(3)。
- 虚血性心疾患: 狭心症や心筋梗塞などが含まれます。
- 心不全: ポンプ機能が低下した心臓が、代償的に速く拍動します。
- 心臓弁膜症: 弁の狭窄や閉鎖不全が血流の妨げとなり、心臓に負担をかけます。
- 心筋症: 拡張型心筋症や肥大型心筋症など、心筋自体の病気です。
- 心筋炎: 主にウイルス感染による心筋の炎症です。
- 先天性心疾患: WPW症候群など、生まれつきの心臓の構造や電気回路の異常です。
4.2. グループ2:心血管系以外の原因
時には、心臓自体は健康であるにもかかわらず、他の身体的な疾患の影響を受けて心拍数が速くなることがあります。これを二次性頻脈と呼びます。
- 内分泌異常: 最も代表的なのは甲状腺機能亢進症(バセドウ病)です。過剰に分泌された甲状腺ホルモンが全身の代謝を亢進させ、心臓を過剰に刺激して頻脈を引き起こします(4)。
- 血液の問題: 貧血の状態では、血液の酸素運搬能力が低下します。これを補うため、心臓はより多くの血液を、より速く送り出すことで全身の組織に酸素を届けようとします(10)。
- 肺の病気: 慢性閉塞性肺疾患(COPD)や肺塞栓症といった疾患は、体内の酸素不足(低酸素血症)を引き起こし、心臓に大きな負担を強いることがあります(7)。
- 自律神経の乱れ: 自律神経系は心拍数を含む体の様々な機能を自動的に制御しています。過度のストレスや不規則な生活により、興奮を促す交感神経と抑制する副交感神経のバランスが崩れ、不適切な頻脈につながることがあります(8)。
4.3. グループ3:生活習慣と外部要因
日々の習慣や環境要因も、心拍数に直接的または間接的に大きな影響を与えることがあります。
- 精神的ストレス、睡眠不足、過労: これらの要因は、体の「闘争・逃走」反応を司る交感神経を優位にし、心拍数を増加させます(8)。
- 刺激物: コーヒーやお茶(カフェイン)、アルコール、タバコ(ニコチン)は、神経系や心臓に直接作用して心拍数を増加させることが知られています(5)。
- 薬の副作用: 市販の風邪薬に含まれる血管収縮薬、喘息の治療薬、一部の抗うつ薬などには、副作用として心拍数を増加させるものがあります(4)。
- 脱水症状: 体内の水分が不足すると循環血液量が減少し、心臓は血圧を維持するためにより速く、より強く拍動しなければならなくなります。
4.4. 日本独自の視点:仕事のストレスと「過労死」のリスク
日本において心血管リスクを考える際、特有の労働文化という文脈を無視することはできません。仕事に関連する過度のストレスや長時間労働は、単なる生活習慣の問題にとどまらず、「過労死」(Karoshi)という概念を通じて社会的に、そして法的に認識されている深刻な公衆衛生問題です(11)。
- 科学的証拠: 複数の日本の研究がこの関連性を裏付けています。例えば、高血圧の日本人労働者を対象とした研究では、「ジョブ・ストレイン」(仕事の要求度が高い一方で、自身の裁量権が低い状態)に直面している人々は、心血管イベントのリスクが著しく高いことが示されました(12)。また、別の日本の大規模コホート研究では、自己申告による心理的ストレスレベルが高いことが、男女ともに冠動脈疾患による死亡リスクの増加と関連していました(13)。
- 政府の統計: 厚生労働省が公表する「過労死等防止対策白書」は、この問題の深刻さを物語っています。例えば、令和5年(2023年)度の報告では、216件が過重労働を原因とする脳・心臓疾患として労災認定されており、この問題が依然として現実のものであることを示しています(14)。この事実は、多くの日本の労働者にとって、頻脈が慢性的な心身の過負荷を示す早期の警告サインであり、放置すれば深刻な結果に至る可能性があることを強調しています。

いつ医者に診てもらうべきか?ステップバイステップガイド
ご自身の症状にどのように対応すればよいかを正しく知ることは、健康を守る上で極めて重要です。ここでは、いつ医療機関を受診すべきか、そしてその際の準備について、具体的かつ段階的に解説します。
5.1. 自宅でのセルフチェック:正確な脈の測り方
ご自宅で自身の心拍数を定期的に監視することは、非常に有用なスキルです。これにより異常を早期に認識できるだけでなく、医師に客観的で有益な情報を提供することも可能になります。手首(橈骨動脈)で正確に脈を測る方法は以下の通りです(15)。
- 位置を見つける: 片方の手のひらを上に向けます。もう片方の手の指2本(人差し指と中指)を、手のひらを上に向けた側の手首の、親指の付け根の下あたりに置きます。
- 脈を感じる: 指をそっと動かし、脈が最もはっきりと感じられるポイントを探します。血流を妨げてしまう可能性があるため、強く押しすぎないよう注意してください。
- 拍動を数える: 秒針のある時計を見るか、スマートフォンのストップウォッチ機能を使います。まずは15秒間の脈拍の数を数えてください。
- 計算する: 15秒間で数えた拍動の数を4倍すると、1分あたりの心拍数(bpm)が算出できます。より正確性を期す場合は、30秒数えて2倍するか、60秒間そのまま数えます。
- 規則性を確認する: 拍動を数えている間、リズムが規則的か、それとも「脈が飛ぶ」「一拍抜ける」ような不規則な感覚がないかにも注意を払ってください。リズムの異常も、不整脈の重要な兆候の一つです。
5.2. 「レッドフラッグ」 – すぐに受診すべき兆候
全ての頻脈が危険なわけではありませんが、絶対に見過ごしてはならない「レッドフラッグ」(危険な兆候)が存在します。頻脈に加えて以下のいずれかの症状がある場合は、ためらわずに直ちに医療機関を受診、または救急車を要請してください(6)。
- 腕、背中、首、または顎に広がるような激しい胸の痛みや圧迫感。
- 安静にしていても続く、立っていられないほどの重度の息切れ。
- 失神(意識を完全に失うこと)、または意識を失いそうな強い感覚。
- 立っていられないほどの激しいめまいや、平衡感覚の喪失。
- 突然の錯乱状態や、精神状態の明らかな変化。
- 安静時に非常に高い心拍数(例:120-140 bpm以上)が数分以上持続する場合。
救急受診の判断に迷う場合は、#7119(地域の救急相談窓口)や自治体の救急受診ガイドも活用してください。(22)
5.3. 受診前に何を準備すべきか?
診察をよりスムーズで効果的なものにするためには、事前にいくつかの情報を整理しておくことが非常に役立ちます。以下の情報をメモなどに記録しておくよう努めてください。
- 症状日記:
- 症状はいつから始まりましたか?
- 一度の症状はどのくらい続きましたか?(数秒、数分、数時間など)
- 症状が起きたとき、何をしていますしたか?(安静時、仕事中、運動後など)
- 他にどのような症状がありましたか?(息切れ、胸痛、めまいなど)
- 症状はどのくらいの頻度で起こりますか?(毎日、週に一度など)
- ご自身の情報:
- 処方薬、市販薬、サプリメントを含む、現在服用しているすべての薬や健康食品のリスト。
- ご自身の既往歴、およびご家族の病歴(特に心臓病や突然死の有無)。
- 生活習慣(喫煙、飲酒の頻度と量、カフェイン摂取量)。
5.4. 病院での診断プロセス
医療機関を受診すると、医師は頻脈の原因を特定するために一連の検査を体系的に実施します。このプロセスには通常、以下のものが含まれます(2)。
- 問診と身体診察: 医師はまずあなたの症状や病歴について詳しく尋ねます。その後、聴診器で心臓や肺の音を確認し、血圧測定などを行います。
- 心電図(ECG): これは最も基本的かつ重要な検査です。心臓の電気的な活動を波形として記録し、検査時に不整脈が発生していればそれを正確に検出できます。
- 24時間ホルター心電図: 不整脈が時々しか起こらず、院内での短時間の心電図では捉えられない場合、携帯型の心電図記録装置を24時間(またはそれ以上)装着していただくことがあります。これにより、日常活動中の心臓の状態を記録できます。
- 心エコー(心臓超音波検査): この検査は超音波を用いて心臓の動いている様子を画像化します。心臓の部屋の大きさ、壁の厚さ、弁の動き、ポンプ機能などを評価し、頻脈の原因となる構造的な心疾患の有無を調べます。
- 血液検査: 甲状腺疾患(TSH, FT3, FT4ホルモン)、貧血(血球数)、電解質異常など、心臓以外の二次的な原因をスクリーニングするのに役立ちます。
頻脈の治療と管理:セルフケアから医療介入まで
頻脈の治療方針は、その根本的な原因に完全に依存します。そのため、正確な診断が何よりも重要です。治療法は、日々の生活習慣の変更といったセルフケアから、薬物療法、さらには専門的な医療介入まで多岐にわたります。
6.1. 生活習慣の改善:心臓の健康の基盤
多くの生理的頻脈や、生活習慣に起因する頻脈の場合、日々の習慣を見直して調整することが、最初に行うべき最も効果的な治療法となり得ます。
- 食事の調整: カフェイン(コーヒー、紅茶、エナジードリンクなど)やアルコールは、心拍数を増加させる可能性があるため、摂取を控えるか制限することが推奨されます(16)。野菜、果物、全粒穀物、良質なタンパク質が豊富なバランスの取れた食事は、全体的な心血管系の健康をサポートします。
- 定期的な運動習慣: 運動は一時的に心拍数を上げますが、特に有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)を定期的に行うことは、長期的に心血管機能を改善し、安静時心拍数を下げる効果が期待できます。心臓がより強く、効率的に機能するようになるためです(17)。
- ストレス管理と十分な睡眠: 慢性的なストレスと睡眠不足は、自律神経のバランスを乱す主な要因です。深呼吸、瞑想、ヨガといったリラクゼーション技法や、趣味に没頭する時間を作ることがストレス軽減に役立ちます。また、毎晩7〜8時間の質の良い睡眠を確保することも非常に重要です(18)。
6.2. 薬物療法:生活習慣だけでは不十分な場合
頻脈が基礎疾患によるものであったり、症状が生活の質(QOL)に深刻な影響を及ぼしたりする場合には、医師の判断で薬物療法が選択されます。これらの薬は医師の厳格な監督下で使用されるべきです。日本循環器学会(JCS)のガイドラインに基づき(24)、主に使用される薬のクラスは以下の通りです。
- β遮断薬: このクラスの薬は、心拍数を遅くし、心臓の収縮力を穏やかにすることで心臓への負担を軽減します。多くの種類の頻脈に対して第一選択薬として用いられることが多いです。
- カルシウム拮抗薬: 特定のカルシウム拮抗薬(ベラパミル、ジルチアゼムなど)は、心臓の電気伝導路に作用することで心拍数を遅くする効果があります。
- 抗不整脈薬: これは多様な薬剤のクラスであり、心筋細胞のイオンチャネルに直接作用して、異常な電気興奮を抑制し、心拍を安定させます。どの薬を選択するかは、不整脈の正確な種類や他の心疾患の有無によって決まります。
- 抗凝固薬: 心房細動の患者さんにとって、抗凝固薬(ワルファリンや直接経口抗凝固薬 DOACs)は、心臓内での血栓形成を防ぎ、脳卒中のリスクを大幅に減少させるために極めて重要な役割を果たします。
6.3. カテーテル治療:根治を目指すための選択肢
薬物療法で効果が不十分な場合、副作用で継続できない場合、あるいは根治的な治療を希望される特定の不整脈に対しては、以下の専門的な治療が検討されることがあります。
- カテーテルアブレーション: これは比較的低侵襲な手技です。医師は足の付け根の血管から心臓まで、電極のついた細い管(カテーテル)を挿入します。高周波エネルギー(ラジオ波)や冷凍エネルギーを用いて、不整脈の原因となっている異常な電気信号を発する心筋組織をピンポイントで焼灼(または冷凍凝固)します。この手技は、発作性上室性頻拍(PSVT)、心房粗動、心房細動などに対して高い成功率が報告されています(4)。
- ペースメーカー植え込み: 一般的には徐脈(遅い心拍)の治療として知られていますが、頻脈と徐脈が交互に出現する洞不全症候群のような複雑なケースでも使用されることがあります。ペースメーカーが心拍数が遅くなりすぎるのを防ぐため、医師は心拍数が下がりすぎることを心配せずに、頻脈を制御するための薬をより積極的に使用できるようになります(4)。
よくある質問(FAQ) – 一般的な懸念への回答
このセクションでは、日本のオンラインフォーラムやQ&Aサイトでの議論に基づき、多くの皆様が共通して抱く疑問点や懸念について、分かりやすく回答します(20)。
必ずしも即危険というわけではありませんが、注意すべき状態です。重要なのは、その頻脈が持続するかどうか、そして胸痛や失神といった他の症状を伴うかどうかです。数分以上持続し、かつ何らかの症状がある場合は、速やかに医療機関に相談してください(22)。
運動直後に心拍数が140bpm程度になるのは、多くの場合、正常な生理的反応です。問題となるのは、運動を終えて休息してもなかなか心拍数が下がらない場合(回復の遅延)や、運動中に胸痛や強いめまいなど、動悸以外の症状を伴う場合です。そのような場合は一度受診を検討してください(2)。
傾向を把握する上で非常に有用ですが、診断には使えません。スマートウォッチやウェアラブルデバイスは、日常的な心拍数の変動を知るための良いツールです。しかし、これらは医療用の診断機器ではないため、その数値だけで自己判断するのは避けるべきです(25)。デバイスが異常を検知した場合は、それをきっかけとして医療機関で正確な検査を受けることが重要です。
ご心配はもっともです。不整脈は発作的に現れることが多いため、受診時に心電図を測定した時点では正常である可能性が考えられます。症状が続く場合は、24時間ホルター心電図など、より長時間のモニタリング検査について医師に相談してみてください。また、危険な不整脈が除外された上で症状が続く場合、その頻脈は不安やストレスが原因の生理的なものである可能性もあります。その際は、ストレス管理や生活習慣の見直しが有効な場合があります。
はい、関連が示されています。日本の複数の疫学研究において、高い職業性ストレスが心血管疾患のリスクを増加させることが報告されています(12)。過労や睡眠不足は自律神経のバランスを乱し、頻脈や血圧上昇の一因となり得ます。頻脈が続く場合は、心身の過負荷のサインかもしれません。
監修医師について
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執筆者およびレビュー担当者の専門知識の透明性は、信頼できる医療情報を提供するというJAPANESEHEALTH.ORGのコミットメントの中核部分であり、E-E-A-Tの原則を遵守しています。
Methods(AI-assisted, human-verified)
本記事の作成にあたり、AI支援ツールを用いて関連する学術文献(PubMed, J-STAGE等)および公的機関のガイドラインを広範囲に探索しました。選定基準として、日本循環器学会(JCS)のガイドライン、日本の大規模コホート研究、および国際的な査読付き学術誌に掲載されたメタアナリシスを優先しました。得られた情報は編集部の人間の専門家によって検証され、日本の医療状況との適合性、情報の正確性、および最新性が確認されています。すべての参照情報には、検証可能な一次ソースへのリンクと、参照元へ戻るためのBackref(↩︎)を整備しています。
結論
この記事を通じて、心拍数が100を超える「頻脈」について、その定義から原因、危険性の評価、そして具体的な対処法までを包括的に解説いたしました。最後に、最も重要なメッセージを改めてまとめます。
- 安静時の心拍数が継続して1分あたり100回を超える頻脈は、潜在的な健康問題の警告サインである可能性があり、自己判断で放置すべきではありません。
- 日本の「NIPPON DATA」を含む強力な科学的証拠は、高い安静時心拍数が心血管疾患や全死亡リスクの増加と明確に関連していることを示しています。
- 頻脈に加えて、胸痛、息切れ、めまい、失神などの症状を伴う場合は、緊急の医療介入が必要なサインです。ためらわずに専門家へご相談ください。
- 原因は生活習慣から心臓内外の疾患まで多岐にわたるため、正確な診断が治療の第一歩となります。
- 生活習慣を積極的に見直し、ストレスを適切に管理し、そして何よりも不安な症状があれば速やかに医師に相談することが、あなたの心臓の健康を守るための最も確実で重要なステップです。
あなたの体は、時に重要な信号を送っています。それらの声に耳を傾け、無視しないでください。ご自身の心拍数や関連する症状について少しでも懸念がある場合は、専門的な診断とあなたに最適なアドバイスを得るために、かかりつけ医または医療専門家と相談してください。
知識は、あなたとあなたの愛する人を守る力になります。心臓の健康の重要性と、早期警告サインを認識する方法についての意識を高めるために、この記事をご家族やご友人と共有していただければ幸いです。
免責事項:この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。健康上の問題や症状がある場合は、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。
参考文献
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- 2020年改訂版 心房細動治療(薬物)ガイドライン フォーカスアップデート版. j-circ.or.jp. Accessed October 03, 2025. https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/04/JCS2020_Izumi_Eishi.pdf ↩︎