脂漏性皮膚炎のサイン5つ|受診の目安が60秒でわかるセルフチェック
脂漏性皮膚炎の主なサインは「頭皮や生え際の赤み」「フケのような皮むけ」など5つ。済生会(2021年)が挙げる項目に答えると、受診の目安が約60秒でわかります。
「頭皮や生え際の赤み」「フケのような皮むけ」 — 済生会が挙げる脂漏性皮膚炎のサインに答えるだけ。乳児型・成人型どちらにも対応したセルフチェックです。
チェックを始める9問・約60秒 ・ 登録不要・無料 ・ 結果は受診の目安
回答に合わせて、必要な質問だけをお聞きします
※ 本チェックは医師の診断に代わるものではありません。判断に迷う症状や強い症状があるときは、医療機関にご相談ください。
済生会は脂漏性皮膚炎について「乳児型では生後2~8週頃に頭部、顔面の脂漏部位を中心に湿疹病変が生じます」としています。
済生会は乳児型の診断の目安として「生後12週(3カ月)頃から脂腺が退縮し始め、皮脂の分泌が減少していきます。したがって、それよりも長い期間にわたり症状が持続する場合には、アトピー性皮膚炎やランゲルハンス細胞組織球症(LCH)が疑われます」としています。
済生会は治療について「非ステロイド性…」ではなく皮膚の治療として、「頭部の皮膚炎に対しては抗真菌薬含有シャンプーを使用します」と説明しています。
このページのセルフチェックは、済生会が挙げる脂漏性皮膚炎の特徴に沿って5つのサインを数え、受診の目安を出します。
関連するセルフチェック
- 皮膚の症状・受診目安チェック
- 皮膚がん(メラノーマ)のサイン5つ|ほくろとの見分けの目安が60秒でわかるセルフチェック
- 蜂窩織炎と深部静脈血栓症、どっち? 4つの特徴で見分けるチェック
- 乾癬(尋常性乾癬)のサイン5つ|受診の目安が60秒でわかるセルフチェック
- 帯状疱疹のサイン5つ|受診の目安が60秒でわかるセルフチェック
このセルフチェックでわかること
脂漏部位の湿疹、紅斑、落屑(フケ)、乳児型のかさぶたや丘疹 — 済生会が脂漏性皮膚炎の特徴として挙げている項目に沿って当てはまる数を数え、受診の目安を確認できます。診断ではありません。
こんな症状のときに使えます
- 頭皮・生え際、眉、鼻のわき、耳の中や後ろなどに赤みや湿疹がある
- 赤い斑点(紅斑)がある
- フケのような皮むけ(落屑)がある
- 赤ちゃんで黄色い油っぽいかさぶたがある
- 赤ちゃんの額や頬にニキビのようなブツブツがある
- 生後12週を過ぎても湿疹が続いている(この場合は専門医への相談を)
受診の目安の考え方
① 脂漏性皮膚炎は「皮脂が多い場所」にできる湿疹です
済生会は「脂漏性皮膚炎は頭や顔面など、皮脂の分泌が盛んな部位(脂漏部位)にできる湿疹です」としています。脂漏部位は「頭皮から髪の生え際、眉間部・眉毛部、鼻唇溝部(びしんこうぶ=鼻のわき)、耳の中や後ろ、体幹部では脇の下や股・太ももの付け根(鼠径部)」とされ、これらが好発部位になります。
② 「乳児型」と「成人型」の2つがあります
済生会は「新生児期から乳児期にみられる『乳児型』と、思春期以降の成人にみられる『成人型』があります」としています。乳児型は「生後2~8週頃に頭部、顔面の脂漏部位を中心に湿疹病変が生じますが、この頃は母体と児由来のアンドロゲンという男性ホルモンが増加する影響で、皮脂分泌が盛んになることが原因と考えられています」としています。成人型は「思春期以降の男性に多く、こちらもアンドロゲンによる皮脂分泌促進が関係すると考えられています」としています。どちらの型も、皮脂分泌が盛んになることが共通の背景にあるとされています。
③ 皮膚の常在菌「マラセチア」が関係しています
済生会は「病変部ではマラセチアという皮膚の常在菌が増加していることがあり、マラセチアが皮脂を分解して生じる遊離脂肪酸も脂漏性皮膚炎を発症する要因の一つと考えられています」としています。成人型の診断では「酸性メチレンブルー染色液を用いた顕微鏡検査により、マラセチアの数を測定することが診断の助けになることがあります」とも説明しています。
④ 病変の見た目 — 紅斑・皮むけ・乳児型特有のかさぶた
済生会は病変の特徴として「紅斑(赤い斑点)や皮膚の皮むけ、落屑(らくせつ=フケ)があります」としています。さらに「乳児型では、黄色油脂性のかさぶたが付くこともあり、ニキビと同じような丘疹(きゅうしん=ブツブツ)や膿疱(のうほう=膿を持つ水ぶくれ)が額や頬部に多発することもあります」と説明しています。
⑤ 乳児型は「生後12週」が一つの目安です
済生会は「乳児型の場合、生後12週(3カ月)頃から脂腺が退縮し始め、皮脂の分泌が減少していきます。したがって、それよりも長い期間にわたり症状が持続する場合には、アトピー性皮膚炎やランゲルハンス細胞組織球症(LCH=ランゲルハンス細胞の異常増殖による炎症)が疑われます」としています。この場合「皮膚生検などの精査を要することもあるため、専門医への受診をお勧めします」とも案内しています。
⑥ 治療は型によって異なります
済生会は「乳児型の場合、適切なスキンケアだけで自然に改善することが期待できます」とし、「よく泡立てた石鹸で洗浄してください。このとき、洗浄成分が残らないようにシャワーでよく洗い流すことが重要です。その後、柔らかいタオルで水分をふき取り、ワセリンや保湿剤を塗ります」と案内しています。成人型は「頭部の皮膚炎に対しては抗真菌薬含有シャンプーを使用します。顔面や体幹部の病変には、マラセチアの数を測定し、多い場合には抗真菌薬が有効です。また、いずれの型でも炎症が強い場合にはステロイド外用薬を使用します」としています。
⑦ 出どころについて — 正直に申し上げること
このページの症状・診断・治療の記述は、社会福祉法人恩賜財団 済生会「症状別病気解説」の脂漏性皮膚炎のページによります。参照したページには2021.06.16 公開と記載されています。ページ内には解説医師名が記載されていますが、済生会自身により「所属・役職は本ページ公開当時のものです。異動等により変わる場合もあります」との断り書きが付されています。なお、このセルフチェックの結果が実際の診断とどの程度一致するかを検証したデータは見当たりませんでした。
脂漏性皮膚炎はどこにできやすいですか?
済生会は「頭皮から髪の生え際、眉間部・眉毛部、鼻唇溝部(びしんこうぶ=鼻のわき)、耳の中や後ろ、体幹部では脇の下や股・太ももの付け根(鼠径部)が脂漏部位に該当し、好発部位となります」としています。同会は「脂漏部位に湿疹病変・皮膚炎が生じた際には脂漏性皮膚炎を疑います。脂漏部位を理解しておけば、疑うのはそれほど難しくないでしょう」とも案内しています。
赤ちゃんの脂漏性皮膚炎は自然に治りますか?
済生会は「乳児型の場合、適切なスキンケアだけで自然に改善することが期待できます」としています。よく泡立てた石鹸で洗浄し、洗浄成分をよく洗い流すことが重要だとしています。
生後12週を過ぎても治らないときはどうすればいいですか?
済生会は「生後12週(3カ月)頃から脂腺が退縮し始め、皮脂の分泌が減少していきます。したがって、それよりも長い期間にわたり症状が持続する場合には、アトピー性皮膚炎やランゲルハンス細胞組織球症(LCH=ランゲルハンス細胞の異常増殖による炎症)が疑われます」としています。この場合「皮膚生検(病変のある皮膚組織の一部を採取して調べること)などの精査を要することもあるため、専門医への受診をお勧めします」としています。
大人の脂漏性皮膚炎の治療法は?
済生会は「頭部の皮膚炎に対しては抗真菌薬含有シャンプーを使用します。顔面や体幹部の病変には、マラセチアの数を測定し、多い場合には抗真菌薬が有効です」としています。炎症が強い場合はステロイド外用薬も使われるとしています。
食事で気をつけることはありますか?
済生会は成人型について「偏食などによるビタミンB群の欠乏などで悪化すると考えられています」としており、「食事やサプリメントによりビタミンB群を適量摂取するように心がけるとよいでしょう」としています。
ストレスや乾燥で悪化しますか?
済生会は成人型について「湿度が低い環境や、疲労・ストレス、さらに偏食などによるビタミンB群の欠乏などで悪化すると考えられています」としています。環境面の調整が勧められています。
脂漏性皮膚炎について詳しく読む
- 脂漏性皮膚炎はどんな薬で治療する?正しいシャンプー選びとスキンケア・セルフケアを徹底解説
- 「繰り返すフケ・かゆみ対策|脂漏性皮膚炎の科学的セルフケア」
- 脂漏性皮膚炎に悩む方へ:皮膚科医の視点で選ぶシャンプー完全ガイド【2025年最新版・科学的根拠あり】
- 脂漏性皮膚炎の治し方、医師が推奨しない「自然療法」と科学的セルフケア
- 赤ちゃんの頭皮トラブル「乳児脂漏性皮膚炎」の原因と正しいケア|科学的根拠に基づく完全ガイド
- フケ・かゆみに効く抗真菌シャンプーおすすめ10選|脂漏性皮膚炎の正しい治し方と市販薬の選び方
- 顔のカビ(真菌)完全ガイド:皮膚科専門医が教える顔面白癬・脂漏性皮膚炎の見分け方と治療法
- 顔の脂漏性皮膚炎は自然治癒しない?皮膚科専門医が原因・最新治療・セルフケアを徹底解説
くわしい解説は フケ・かゆみと頭皮常在菌の科学的リセット法 をご覧ください。
結果に関わらず、すぐに救急を考える症状
- 強い胸の痛み・締めつけが続く/冷や汗を伴う
- 息が苦しくて横になれない・会話ができないほど苦しい
- 意識がもうろうとする・けいれん・呼びかけに反応が鈍い
- ろれつが回らない・片側の手足が動かない・顔がゆがむ
- 大量の出血、吐血・下血が続く
- けいれんが止まらない/けいれんが止まっても、意識がもどらない
- 意識がない(返事がない)またはおかしい(もうろうとしている)
- くちびるの色が紫色/顔色が明らかに悪い
- 激しい咳やゼーゼーして呼吸が苦しそう/呼吸が弱い
- 激しい下痢や嘔吐で水分が取れず食欲がなく意識がはっきりしない/嘔吐が止まらない
- 激しいおなかの痛みで苦しがる
- 生まれて3カ月未満の乳児で、様子がおかしい
よくある質問
フケが多いだけでも脂漏性皮膚炎ですか?
赤ちゃんの黄色いかさぶたはむいてもいいですか?
大人になってからでも発症しますか?
うつる病気ですか?
自分で判断してステロイドを使ってもいいですか?
料金や会員登録は必要ですか?
結果はどのくらい信頼できますか?
参考にした情報
社会福祉法人恩賜財団 済生会「脂漏性皮膚炎(2021.06.16 公開)」(2026年8月4日参照)最終更新:2026年8月4日
本ページは医療者による個別の診断・治療に代わるものではありません。判断に迷う症状や強い症状があるときは、
医療機関にご相談ください。
