肺炎のサイン6つ|受診の目安が60秒でわかるセルフチェック
肺炎の主なサインは6つ。日本呼吸器学会(2025年)が挙げる項目に答えると、受診の目安が約60秒でわかります。
日本呼吸器学会は「治療しなければ死亡する可能性の高いのが肺炎です」としています。高齢の方では熱も咳も出ないことがあります。学会が挙げる症状に沿って、受診の目安がわかります。
チェックを始める10問・約60秒 ・ 登録不要・無料 ・ 結果は受診の目安
回答に合わせて、必要な質問だけをお聞きします
※ 本チェックは医師の診断に代わるものではありません。判断に迷う症状や強い症状があるときは、医療機関にご相談ください。
日本呼吸器学会は「呼吸器の感染症の中で、自然に治る『かぜ症候群』とは異なり、治療しなければ死亡する可能性の高いのが肺炎です」とし、症状として「咳や、たん、息切れ、胸の痛み、発熱など」を挙げています(市中で起こる肺炎、2025年8月)。
同学会は「高齢者では一般的な症状がみられず、『いつもと様子が変』『ボーっとする時間が多い』『食欲がない』などで発見されることもあります」としています。
同学会は「肺炎は全年齢に起こりますが、65歳を超えると発症率が増加します。原因となる微生物で最も多いのは肺炎球菌で、重症化し易いのが特徴です。一方、若年者では肺炎マイコプラズマの頻度が高く、軽症例が多いです」と述べています。
このページのセルフチェックは、同学会が挙げる症状に沿って6つのサインを数え、受診の目安を出します。
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このセルフチェックでわかること
咳・たん・息切れ・胸の痛み・熱、そして高齢の方の「いつもと様子が変」 — 日本呼吸器学会が挙げる症状に沿って当てはまる数を数え、受診の目安を確認できます。診断ではありません。
こんな症状のときに使えます
- 咳・たんが出る
- 息切れがある
- 胸が痛む
- 熱がある
- 65歳以上で「いつもと様子が変」「ボーッとしている」「食欲がない」
- 息が苦しくて会話ができない/意識がもうろうとする(この場合は救急)
受診の目安の考え方
① かぜと肺炎は「自然に治るかどうか」が違うと書かれています
日本呼吸器学会は「呼吸器の感染症の中で、自然に治る『かぜ症候群』とは異なり、治療しなければ死亡する可能性の高いのが肺炎です。肺炎の中でも病院外で日常生活をしていた人に発症する肺炎を市中肺炎と呼びます」としています(2025年8月)。様子見の期限を決めずに待つことが、いちばん危ないという構図です。
② 高齢の方は、熱も咳も出ないことがあります
同学会は「咳や、たん、息切れ、胸の痛み、発熱などが一般的にみられますが、高齢者では一般的な症状がみられず、『いつもと様子が変』『ボーっとする時間が多い』『食欲がない』などで発見されることもあります」としています。このチェックが65歳以上について別の質問を用意しているのはこのためです。ご家族が「なんとなくおかしい」と感じたことは、症状の一つとして扱われています。
③ 年齢と持病で、なりやすさも重さも変わります
同学会は「肺炎は全年齢に起こりますが、65歳を超えると発症率が増加します」とし、「年齢に加え、基礎疾患(脳梗塞、糖尿病、心・腎疾患など)を持つ人が発症し易く、かつ重症化し易いです」としています。また「栄養状態が悪いことや喫煙は肺炎になり易く、重症化し易いことが分かっています」とも述べています。
④ 原因の菌は年代で違います
同学会は「原因となる微生物で最も多いのは肺炎球菌で、重症化し易いのが特徴です。一方、若年者では肺炎マイコプラズマの頻度が高く、軽症例が多いです」としています。同じ「肺炎」でも、年代によって典型像が違うということです。
⑤ 重さは5つの指標で決められています
同学会は「肺炎の程度が軽いのか重いのかを5つの指標で決定します(A-DROPシステム)。例えば、スコアが0点(軽症)ならば外来で治療が可能ですが、3点以上ならば入院して点滴治療が望ましいです」としています。⚠ この5つの指標には血液検査や酸素飽和度の値が含まれるため、ご自身で点数を出すことはできません。このページのチェックは点数を出すものではなく、受診するかどうかの目安です。
⑥ 予防の手段がはっきり挙げられています
同学会は「手洗いやうがいを習慣づけ、インフルエンザや肺炎球菌、新型コロナウイルス、RSウイルスに対するワクチンを受けておくことで、感染による増悪を予防します」とし、65歳以上について「微生物に対する免疫が低下するため、ワクチンが有効な手段です。現在、定期接種化されているワクチンには、インフルエンザ、新型コロナウイルス、肺炎球菌があります。これに加えて、RSウイルスのワクチンも任意で接種可能です」としています。また「高齢者では口腔内の常在菌が肺炎の原因になるため、口腔を清潔保つことが重要です」とも述べています。
⑦ 出どころについて — 正直に申し上げること
このページの症状・疫学・重症度・予防の記述は、一般社団法人 日本呼吸器学会「市民のみなさまへ 呼吸器の病気 A-04 市中で起こる肺炎」によります。同ページは末尾に(2025年8月)と記載されています。予防・ワクチンの一部および口腔ケアの記述は同学会の同ページおよび「B-01 慢性閉塞性肺疾患(COPD)」によります。救急についての記述は総務省消防庁の冊子『救急車を上手に使いましょう』(令和7年12月発行)によります。市中肺炎(community-acquired pneumonia)の重症度評価にはA-DROPシステムが用いられ、原因菌として肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)と肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)が挙げられています。確かめる方法は胸部エックス線画像(chest radiography)と血液検査です。なお、このセルフチェックの結果が実際の診断とどの程度一致するかを検証したデータは見当たりませんでした。
肺炎は何科を受診すればいいですか?
内科・呼吸器内科です。日本呼吸器学会は診断について「診察所見、胸部エックス線画像、血液検査で診断します」としています。
かぜとの違いは何ですか?
同学会は「自然に治る『かぜ症候群』とは異なり、治療しなければ死亡する可能性の高いのが肺炎です」としています。自然に治るかどうかが分かれ目として説明されています。
熱がなくても肺炎のことがありますか?
同学会は「高齢者では一般的な症状がみられず、『いつもと様子が変』『ボーっとする時間が多い』『食欲がない』などで発見されることもあります」としています。
入院が必要かどうかはどう決まりますか?
同学会は「肺炎の程度が軽いのか重いのかを5つの指標で決定します(A-DROPシステム)。例えば、スコアが0点(軽症)ならば外来で治療が可能ですが、3点以上ならば入院して点滴治療が望ましいです」としています。指標には検査値が含まれるため、医療機関での判断になります。
肺炎球菌ワクチンは受けたほうがいいですか?
同学会は65歳以上について「微生物に対する免疫が低下するため、ワクチンが有効な手段です。現在、定期接種化されているワクチンには、インフルエンザ、新型コロナウイルス、肺炎球菌があります」としています。接種の可否は医療機関にご相談ください。
治ったあとに気をつけることはありますか?
同学会は「肺炎は比較的治りやすい病気ですが、高齢者の場合、肺炎治癒後に日常生活動作の低下する人や認知症になる人が存在します。肺炎は治療ではなく予防が重要です」としています。
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くわしい解説は 肺炎と気管支炎の違い(症状から見分ける完全ガイド) をご覧ください。
結果に関わらず、すぐに救急を考える症状
- 強い胸の痛み・締めつけが続く/冷や汗を伴う
- 息が苦しくて横になれない・会話ができないほど苦しい
- 意識がもうろうとする・けいれん・呼びかけに反応が鈍い
- ろれつが回らない・片側の手足が動かない・顔がゆがむ
- 大量の出血、吐血・下血が続く
よくある質問
咳だけでも肺炎のことがありますか?
若い人は軽くすみますか?
市販のかぜ薬で様子を見てもいいですか?
家族が高齢で、ボーッとしている時間が増えました
口の中を清潔にすると予防になりますか?
料金や会員登録は必要ですか?
結果はどのくらい信頼できますか?
参考にした情報
一般社団法人 日本呼吸器学会「市民のみなさまへ 呼吸器の病気 A-04 市中で起こる肺炎(2025年8月)」(2026年8月4日参照) 一般社団法人 日本呼吸器学会「市民のみなさまへ 呼吸器の病気 B-01 慢性閉塞性肺疾患(COPD)」(2026年8月4日参照) 総務省消防庁「救急車を上手に使いましょう(令和7年12月発行)」(2026年8月4日参照)最終更新:2026年8月4日
本ページは医療者による個別の診断・治療に代わるものではありません。判断に迷う症状や強い症状があるときは、
医療機関にご相談ください。
