腎不全のサイン7つ|受診の目安が60秒でわかるセルフチェック
腎不全の主なサインは「尿の量や色が変わった」「だるさやかゆみが続く」など7つ。済生会(2018年)が挙げる項目に答えると、受診の目安が約60秒でわかります。
「尿の量や色が変わった」「だるさやかゆみが続く」— 済生会が急性腎不全・慢性腎不全のページで挙げるサインに答えるだけ。腎臓は「我慢強い臓器」で自覚症状が出にくいとされ、気づくきっかけは症状と健診しかありません。
チェックを始める11問・約60秒 ・ 登録不要・無料 ・ 結果は受診の目安
回答に合わせて、必要な質問だけをお聞きします
※ 本チェックは医師の診断に代わるものではありません。判断に迷う症状や強い症状があるときは、医療機関にご相談ください。
済生会は、慢性腎不全を「腎臓のろ過能力が正常時の30%以下となって、体内の正常な環境を維持できない状態」と説明しています。
済生会は、透析治療が必要になった患者さんの主要疾患について、2016年で多い順に糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、腎硬化症、多発性のう胞腎などと説明しています。
済生会は、血液透析について「多くは週に3回、1回4~5時間行なう」と説明しています。
このページのセルフチェックは、済生会が急性腎不全・慢性腎不全のページで挙げる症状に沿って7つのサインを数え、受診の目安を出します。
関連するセルフチェック
- おしっこの悩み・受診目安チェック
- 膀胱炎の初期症状9つ|受診の目安が60秒でわかるセルフチェック
- 腟カンジダ症のサイン5つ|受診の目安が60秒でわかるセルフチェック
- 不妊症のサイン6つ|受診の目安が60秒でわかるセルフチェック
- 月経困難症のサイン4つ|受診の目安が60秒でわかるセルフチェック
泌尿器・腎臓のセルフチェック一覧 ・ すべてのセルフチェック一覧
このセルフチェックでわかること
尿の変化、だるさ、吐き気や食欲不振、かゆみ、動悸・息切れ、むくみや脱水のような症状、頭痛や脈の乱れ — 済生会が腎不全の症状として挙げるサインに沿って当てはまる数を数え、受診の目安を確認できます。診断ではありません。
こんな症状のときに使えます
- 夜間トイレの回数が増えた、または朝の尿の色が薄い
- 尿の量が減った、赤っぽい・茶色っぽい尿が出る
- 強い疲労感や全身のだるさがある
- 吐き気や食欲不振がある
- 皮膚にかゆみがある
- 動悸や息切れ、呼吸が苦しい感じがある
- けいれんを起こしている、意識がもうろうとしている(この場合は救急)
受診の目安の考え方
① 腎不全には「急性」と「慢性」があります
済生会は急性腎不全を「何らかの原因によって腎臓の機能が急激に(1日以内から数週間のうちに)低下し、その結果、体液の量を一定に維持できなくなった状態」と説明しています。一方、慢性腎不全については「数カ月から数十年かけて腎機能が徐々に低下し、腎臓のろ過能力が正常時の30%以下となって、体内の正常な環境を維持できない状態」としています。急性は数日〜数週間という短い経過、慢性は数カ月〜数十年という長い経過という違いがあります。
② 原因は急性で3つ、慢性では生活習慣病がかかわります
急性腎不全の原因について済生会は「①腎前性(腎臓への血流の低下)」「②腎性(腎臓の細胞障害)」「③腎後性(尿路の閉塞)」の3つに分類しています。①は出血や下痢、多量発汗、心不全などによる血流低下、②は急性糸球体腎炎や薬物・造影剤などの有害物質、③は尿路結石や前立腺肥大症などによる尿の通過障害が例として挙げられています。一方、慢性腎不全について同会は「透析治療が必要になった患者さんの主要疾患は、2016年で多い順に、糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、腎硬化症、多発性のう胞腎など」とし、「近年は社会の高齢化によって糖尿病性腎症と高血圧に起因する腎硬化症が増えています」としています。
③ むくみが目立たない急性、むくみが出やすい慢性
済生会は急性腎不全について「浮腫(むくみ)はあまり起きず、むしろ前述したような脱水状態になっていることの方が多いといえます」とし、自覚症状として「口の渇きや身体のだるさ、立ちくらみ」を挙げています。脱水の程度は体重測定でも判断でき、「食欲低下や下痢で体重が1日で2kg以上減少していれば、脱水症の可能性があります」としています。これに対し慢性腎不全では、症状の一つに「むくみ」が挙げられており、高血圧や貧血、骨がもろくなることなども伴うとされています。同じ「腎不全」でも、急性と慢性でむくみの出方は逆の傾向にあるということです。
④ 早期発見のカギは血圧測定と、尿・血液検査です
済生会は急性腎不全について「原因が『腎前性』の場合は血圧の低下がみられるため、突然低くなったりしたときは注意が必要です。毎日の血圧測定が早期発見に役立ちます」としています。慢性腎不全については「腎臓は我慢強い臓器なので、多少悪くなっていても自覚症状が出ません。異変を発見するには、定期的な健診が必須です」とし、尿検査の「タンパク尿」が「1+」以上、血液検査から計算する「eGFR」が60未満だと慢性腎臓病が疑われるとしています。また「糖尿病が原因の慢性腎臓病(糖尿病性腎症)に限っては…『尿中微量アルブミン』を測定する必要があります」とも述べています。
⑤ 気づきにくいまま重症化することもあります
済生会は急性腎不全について「患者さん自身が、電解質異常や腎機能の指標として用いられる血清クレアチニン値の上昇に早期に気づくことは困難です。そのため、体調不良で病院を受診したときには、すでに重症の状態に陥っているケースも多くみられます」としています。また、心臓手術や多発外傷、重症熱傷、敗血症などでICUに入室している患者さんも急性腎不全を発症することがあるとし、「解熱鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬)を服用している方、アミノグリコシド系抗生物質や抗がん剤(シスプラチン等の白金製剤)の投与を受けたり、造影剤検査(ヨード造影剤)を行ななった方は…定期的な血液検査・尿検査を積極的に受けることが推奨されています」と述べています。
⑥ 治療は、急性は原因除去で回復も、慢性は進行を遅らせることが目標です
済生会は急性腎不全について「適切な治療を行なって腎臓の機能を悪化させた原因を取り除くことができれば、回復する可能性があります」とし、「透析が必要になるのは腎臓が機能を回復するまでの一定期間だけのこともあり、通常は数日から数週間で回復します」としています。一方、慢性腎不全については「ある一定のレベルまで悪化してしまうと、失われた腎臓の機能が回復する見込みはほとんどないと考えた方がいい」としたうえで、「できる限り腎不全の進行のスピードを抑え、少しでも透析療法への移行を遅らせることが治療の目的になります」と説明しています。具体策として「減塩(6g/日未満)・タンパク制限などの食事療法」「厳格な血圧コントロール(130/80mmHg以下)」を挙げ、進行すると「透析療法か腎移植が必要になります」としています。
⑦ 出どころについて — 正直に申し上げること
このページの症状・原因・治療の記述は、社会福祉法人恩賜財団 済生会が公開する「急性腎不全」(2018年4月5日公開)と「慢性腎不全」(2018年4月11日公開)の2本のページによります。急性腎不全の予防について同会は「造影剤誘発性の急性腎不全の予防法としては、検査前後の生理食塩水による輸液療法が有効であることが明らかになっています」とも述べています。なお、このセルフチェックの結果が実際の診断とどの程度一致するかを検証したデータは見当たりませんでした。当てはまる数が多いことは、腎不全であることを意味しません。
腎不全は何科を受診すればいいですか?
済生会は腎臓の病気を扱う腎センターの専門医が症状解説を担当しています。尿の異常やむくみ、だるさなどの症状があるときは、内科や腎臓内科への相談が案内される分野です。
急性腎不全は治りますか?
済生会は「適切な治療を行なって腎臓の機能を悪化させた原因を取り除くことができれば、回復する可能性があります」とし、「通常は数日から数週間で回復します」としています。ただし「原因に対する治療を行なわなければ自然回復できず、慢性腎不全に移行してしまいます」とも述べています。
慢性腎不全は治りますか?
済生会は「ある一定のレベルまで悪化してしまうと、失われた腎臓の機能が回復する見込みはほとんどない」としています。治療の目的は「腎不全の進行のスピードを抑え、少しでも透析療法への移行を遅らせること」だとしています。
血圧を測っていますが、何に気をつければいいですか?
済生会は降圧薬を内服している人について「通常の血圧と比較して極端に低くなっている場合、あるいは最高血圧が100以下に下がっているときなどは、服用を一旦中断して主治医に相談してください」としています。
鎮痛薬をよく飲みますが、腎臓への影響はありますか?
済生会は「消炎鎮痛薬は腎臓の血流量を減少させ、腎障害を悪化させる恐れがあるため、必要性が低い場合はできるだけ控えましょう」としています。急性腎不全についても、解熱鎮痛薬を服用している方は定期的な血液検査・尿検査が推奨されるとしています。
血液透析と腹膜透析はどう違いますか?
済生会によると、血液透析は「動脈と静脈を手術でつなげるシャント手術」を行い、「多くは週に3回、1回4~5時間行なう」ことで血液中の老廃物を除去する治療法です。腹膜透析は、お腹の中にカテーテルを入れ、「1日4回くらい」透析液を出し入れして老廃物を除去する治療法だとしています。
腎不全について詳しく読む
- 【多発性骨髄腫は腎不全を引き起こす?】原因・サイン・早期対応をわかりやすく解説
- 【2025年最新版】腎不全治療の全選択肢ガイド:JSN/KDIGO指針とデータで見る予後改善
- 末期腎不全のすべて:診断から最新治療、日本の公的支援まで専門家が徹底解説
- 初期の腎不全(慢性腎臓病)のすべて:症状・原因から食事・運動による最新対策まで徹底解説
- 末期腎不全ステージ5のすべて|原因・症状から最新治療、食事療法、高齢者のACPまで徹底解説
- 糖尿病の合併症一覧|しめじ・えのきで覚える順番と初期症状
- アミラーゼが高い原因と対処法|膵臓・唾液腺・受診の目安
- 胆嚢炎とは?症状・危険なサインと手術のタイミングを解説
くわしい解説は 腎不全治療の全選択肢ガイド(原因・症状から治療まで) をご覧ください。
結果に関わらず、すぐに救急を考える症状
- 強い胸の痛み・締めつけが続く/冷や汗を伴う
- 息が苦しくて横になれない・会話ができないほど苦しい
- 意識がもうろうとする・けいれん・呼びかけに反応が鈍い
- ろれつが回らない・片側の手足が動かない・顔がゆがむ
- 大量の出血、吐血・下血が続く
よくある質問
初期症状はありますか?
健診では何を調べればわかりますか?
糖尿病がありますが、特別な検査が必要ですか?
急性腎不全になったら必ず透析が必要ですか?
慢性腎不全は最終的にどうなりますか?
料金や会員登録は必要ですか?
結果はどのくらい信頼できますか?
参考にした情報
社会福祉法人恩賜財団 済生会「急性腎不全 (きゅうせいじんふぜん)とは(公開日:2018年4月5日)」(2026年8月4日参照) 社会福祉法人恩賜財団 済生会「慢性腎不全 (まんせいじんふぜん)とは(公開日:2018年4月11日)」(2026年8月4日参照)最終更新:2026年8月4日
本ページは医療者による個別の診断・治療に代わるものではありません。判断に迷う症状や強い症状があるときは、
医療機関にご相談ください。
