コンテンツへスキップ
お問い合わせ
スポンサーリンク
男性の健康 31分で読める 9回

男性更年期障害とうつ病の違い|何科・サプリの根拠を解説

スポンサーリンク
文字サイズ





結論から言うと、男性更年期障害(LOH症候群)は「テストステロンの緩やかな低下」と「うつ病」の症状が重なりやすく、自分だけで見分けることはできません。日本泌尿器科学会・日本Men’s Health医学会の手引きによると、男性更年期外来を初めて受診した患者のうち47.8%にすでに大うつ病の診断がついたという調査結果があります[1]。

受診の目安チェック・無料

この症状、いつ受診すべきか確認しますか?

回答に合わせて必要な質問だけを表示します。診断は行いません。

症状はいつから続いていますか?

回答により質問数が変わります・途中でいつでも記事に戻れます

スポンサーリンク
この症状、放置して大丈夫?次に確認すべきこと 関連記事
この記事では答えていない疑問です — 読み終えたら、続けてご確認ください
40代でも更年期になる? 記事へ 低血糖のサインは? 記事へ 何科を受診すべき? 記事へ ストレスや緊張が原因? 記事へ
この記事で気になったことを、AIにそのまま聞けます
健康アドバイザーオンライン ・ 24時間対応 無料
男性更年期とうつ、症状が似ていて不安ですよね。いつ頃から体調の変化を感じていますか?
気になるものを、タップするだけ
厚生労働省・査読論文などの一次情報源をもとに、あなたの状況に合わせてお答えします

気分の落ち込みや意欲低下、疲労感が続いているなら、まず泌尿器科またはメンズヘルス外来(男性更年期外来)で血液検査を受けることが出発点になります。ただし「消えてしまいたい」「死にたい」という気持ちが強いときは、検査の予約を待たず、この記事の窓口にすぐ連絡してください。

要点まとめ

  • 男性更年期障害(LOH症候群)は、学会の手引きが示す基準では「総テストステロン250ng/dL未満」または「遊離テストステロン7.5pg/mL未満」を目安に、症状とあわせて総合的に診断されます[1]。
  • 日本人男性では、40歳代の約10%、50歳代の約20%、60歳代の約50%が、テストステロンの境界域以下に該当するという報告があります[1]。ただしこれは「テストステロンが低い人の割合」であり、「LOH症候群と診断される人の割合」はこれより少なくなります[1]。
  • 症状だけで男性更年期障害とうつ病を見分けるのは困難です。学会の手引きによれば、両者は症状的な重なりが多く、医師による血液検査・問診・うつ病の質問票が必要です[1]。
  • 市販のサプリメントについて、学会の手引きは「有効性の根拠が低いものが多く、大規模な調査研究が必要」と述べています[1]。
  • 受診の目安:強い自責感や2週間以上ほぼ毎日続く気分の落ち込み、「死にたい」という気持ちがあるときは、泌尿器科より先に、今すぐこの記事内の相談窓口か精神科・心療内科に連絡してください。

編集方針

この記事はJHO編集部がAIツールの支援を受け、公的機関・学会・査読論文と照合して作成しました。最終確認は人の目で行っています。医師による個別の診断の代わりにはなりません。数値や診断基準はガイドラインの改定により変わることがあります(2026年7月時点の情報です)。

男性更年期障害(LOH症候群)とは何か — 言葉の整理と仕組み

「男性更年期障害」という言葉と「LOH症候群」という言葉は、しばしば同じ意味で使われますが、日本泌尿器科学会・日本Men’s Health医学会の手引きは、この二つを分けて考える立場をとっています[1]。手引きによると、男性更年期障害とは「40代半ばから60代半ばの中年男性において、加齢性のアンドロゲン低下を背景として、女性の更年期障害に類似した自律神経失調症状や精神神経症状(とくにうつ状態)が出現し、さらにほとんどの場合に男性性機能低下(性欲減少と勃起能障害)を合併するといった病態」を指す、より広い臨床的な概念です[1]。

これに対してLOH症候群(late-onset hypogonadism、加齢男性性腺機能低下症候群)は「加齢によるアンドロゲンの緩徐な低下に伴う症状を呈する状態」と定義され、血液検査でテストステロン値の低下が確認できる病態を指すと、学会の手引きは説明しています[1]。MSDマニュアル家庭版によれば、男性のテストステロン分泌量は20歳頃から通常、平均で年1〜2%の割合で減少し始めるとされ、女性の閉経のように短期間で急激に低下するものではないとされています[4]。70歳代でも20歳代の平均値に匹敵するテストステロン値を保っている人がいる一方、低下の速さには個人差が大きいことも報告されています[4]。

手引きが引用する2021年のNHKの調査では、中高年の就労男性のおよそ1割が更年期障害に苦しんでいるとされています[1]。なお、LOH症候群はICD-11(国際疾病分類第11版)には収載されておらず、日本でも保険収載されていない病態です[1]。つまり「病気の名前」としての扱いはまだ発展途上にあり、診断や治療の考え方も今後変わっていく可能性があります。

学会の手引きによると、症状は大きく3つに分けられます。①精神症状(抑うつ、不安、疲労感、集中力・記憶力の低下など)、②身体症状(睡眠障害、筋肉量・筋力の低下、骨塩量の低下など)、③性機能関連症状(性欲低下、勃起障害など)です[1]。このうち①の精神症状は、後述するとおりうつ病の症状と非常によく似ており、この記事で最も注意が必要な部分です。発症年齢の目安や治療法の全体像を先にざっと知りたい方は、男性更年期障害(LOH症候群)のすべて:発症年齢、症状の見分け方から最新治療法まで徹底解説もあわせてご覧ください。この記事では、そこでは深掘りしていない「うつ病との見分け方」と「サプリ・漢方の実際の根拠」を中心に解説します。

今の血圧・脈拍を確かめる

数値を入れると、日本高血圧学会の血圧値の分類と「次にすること」を表示します。記録はこの端末の中だけに保存され、登録は不要です。

身長と体重からBMIも調べる

これは診断ではありません。入力された数値を日本高血圧学会の血圧値の分類(高血圧の基準は診察室 140/90mmHg以上・家庭 135/85mmHg以上)に当てはめて「受診の目安」を機械的に示すもので、医師の診察に代わるものではありません。日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、降圧目標は年齢によらず診察室 130/80mmHg未満・家庭 125/75mmHg未満とされています。脈拍の目安は学会の分類ではなく一般的な参考範囲です。

何歳から症状が出るのか — 診断の基準と日本人のデータ

「何歳からが対象か」という問いに、学会の手引きは明確な一つの年齢では答えていません。テストステロン値は加齢とともに連続的に低下していくため、LOH症候群の頻度も年齢とともに段階的に増えていくという報告があります[1]。日本人男性を対象にした調査(20〜77歳、1,172例)をもとにした基準に照らすと、40歳代の約10%、50歳代の約20%、60歳代の約50%が、遊離テストステロン値の境界域(8.5〜11.8pg/mL)以下に該当したと報告されています[1]。

ここで学会の手引きが強調している注意点があります。この数字は「テストステロン値から判断した性腺機能低下症の割合」であり、「LOH症候群そのものの罹患率」ではないという点です[1]。テストステロンが基準値を下回っていても症状がなければLOH症候群とは診断されないため、実際にLOH症候群と診断される人の割合は、この数字よりも少なくなると考えられます[1]。数字だけを見て「自分は該当する/しない」と自己判断するのは早計です。

診断の基準となる数値を表にまとめます。

検査項目 基準値 備考
血清総テストステロン(TT)値 250ng/dL未満 まず測定する第一基準[1]
血清遊離テストステロン(FT)値 7.5pg/mL未満 TT値が境界域のときの補助基準(測定方法にかかわらずこの値)[1]
遊離テストステロン境界域 8.5〜11.8pg/mLで男性ホルモン低下傾向群 2007年版手引きの考え方。TRTの対象として考慮されることがある[1]

出典:日本泌尿器科学会・日本Men’s Health医学会「LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き」(2022年)[1]

手引きは「測定値に関わらず臨床症状と併せて総合的に判断することが重要である」と繰り返し述べています[1]。つまり血液検査の数字だけでも、症状だけでも診断はできず、両方をそろえて医師が判断する仕組みになっています。加齢とともに体力や気力が落ちるのは自然なことですが、それが生活の質を大きく損なうほど強い場合には、年齢を問わず一度相談してよいと考えられます。

海外の疫学調査も参考として紹介しておきます。アメリカのボルチモア加齢縦断研究では、総テストステロン325ng/dLを基準にした場合、50歳代・60歳代・70歳代・80歳代の性腺機能低下症の頻度はそれぞれ12%、19%、28%、49%だったと報告されています[1]。またマサチューセッツ男性加齢研究(MMAS)によると、40〜69歳の男性1,691例を追跡した調査で、LOH症候群の頻度はベースラインで6.0%、約6年後には12.3%に増えていたとされています[1]。ただしこの研究は1987〜1997年に行われたもので、高齢化がさらに進んだ現在は、頻度・新規発症者数ともにこれより多いと推測されています[1]。日本と海外では診断基準や測定方法が異なるため、これらの数字を日本人男性の割合として、そのまま足し引きすることはできません[1]。

疲れやすさの原因はテストステロン低下だけとは限りません。学会の手引きも、糖尿病でも強い倦怠感が生じることが知られていると述べており[1]、糖尿病で疲れやすいのはなぜ?だるさ・疲労感の原因と改善のポイントで別の切り口から解説しています。同様に、勃起障害についても糖尿病や高血圧などの生活習慣病がリスク因子になることがわかっており[1]、糖尿病とED(勃起障害)の関係|原因と受診の目安・治療法もあわせて参考にしてください。

何科を受診すればいいか — 受診の流れと診断のアルゴリズム

この手引きは日本泌尿器科学会と日本Men’s Health医学会が編集しており、日本では泌尿器科、なかでも「メンズヘルス外来」「男性更年期外来」を掲げる専門外来が中心的な窓口になっています[1]。手引きが示す診断のアルゴリズムはおおむね次の流れです[1]。

順序 内容
① 問診:性機能症状(早朝勃起の低下・性欲低下・勃起障害)、精神症状(うつ傾向・記憶力や集中力の低下・倦怠感)、身体症状(筋力低下・骨塩量の減少・体脂肪の増加)などを確認
② 他の病気(原因となりうる疾患)が隠れていないかを確認し、あればその治療を優先
③ 血清総テストステロン(TT)値を測定。250ng/dL未満ならLOH症候群の診断へ
④ 250ng/dL以上の場合、遊離テストステロン(FT)値を測定。7.5pg/mL未満ならLOH症候群の診断へ
⑤ 必要に応じてLH・FSHを測定し、下垂体や視床下部が原因の「二次性」の性腺機能低下症でないかを確認
⑥ テストステロン補充療法の禁忌がないかを確認したうえで治療方針を検討

出典:日本泌尿器科学会・日本Men’s Health医学会「LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き」図1 診断のアルゴリズム[1]

ここでよく誤解されるのが、インターネット上にある「AMSスコア」などの自己採点チェックリストの扱いです。AMSスコア(Aging Males’ Symptoms)は17項目からなる自己記入式の質問票で、多くの言語に訳されて使われてきました[1]。しかし手引きははっきりと「スクリーニング目的には症状調査票の使用は推奨されない」と述べています[1]。AMSスコアはLOH症候群を拾い上げる感度は高いものの、他の病気と区別する特異度は約40%と低く、質問票だけでの診断的な有用性は低いとされています[1]。欧州泌尿器科学会(EAU)のガイドラインも、特異度の低さを理由に、系統的なスクリーニングに質問紙を使わないことを強く推奨しています[1]。つまりAMSスコアは、治療の前後で症状の変化を追いかける目的では役立つものの[1]、「点数が高いからLOH症候群だ」と自己診断するための道具ではありません。

また、AMSスコアには排尿症状の項目が含まれていませんが、前立腺はアンドロゲンに反応する臓器であるため、ホルモン補充療法を行う際には前立腺肥大症や前立腺がんの有無を別途確認する必要があるとされています[1]。

表の⑤にある「二次性」という言葉にもふれておきます。テストステロンの低下は、精巣そのものの機能低下(原発性)だけでなく、テストステロンの分泌を指令する脳の下垂体や視床下部の働きが弱くなることで起こる場合(二次性)もあります[1]。この場合、LH(黄体形成ホルモン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)という司令塔側のホルモンをあわせて測定することで、原因がどちら側にあるかを見分けます。二次性の場合は、その背景にある下垂体・視床下部側の病気の有無を確認することが優先されます。また海外の指針の一つでは、生化学的な検査は午前7時から11時までに採血してTT値とSHBG(性ホルモン結合グロブリン)値を測定することとされています[1]。テストステロン値は日内変動があるため、日本で検査を受ける場合も、可能であれば午前中の受診が無難だと考えられます。

肥満・生活習慣とテストステロンの関係 — 減量で改善することもある

先ほどの診断アルゴリズムの②に「原因となる疾患の治療」という段階がありました。実はテストステロン低下の背景に、加齢そのものより肥満が大きく関わっているケースが少なくありません。学会の手引きによれば、肥満によりテストステロンは低下し、逆にテストステロンが低値であることが肥満を助長するという、双方向の関係があるとされています[1]。LOH症候群の患者では、テストステロンが豊富な男性と比べて脂肪量の割合が高く、筋肉などの除脂肪量が少ないことが示されているとも報告されています[1]。

さらに、テストステロン低値はインスリン抵抗性と相関し、2型糖尿病の発症とも関連するとされ、BMI(体格指数)や腹囲の増加、高血圧、脂質異常症、高血糖といったメタボリックシンドロームの要素との関連も報告されています[1]。つまり「テストステロンが低いから体重が増えた」のか「体重が増えたからテストステロンが下がった」のかは、多くの場合きれいに分けられず、両方向に影響し合っていると考えられます。

ここで重要なのは、原因の中心が肥満などの「続発性・機能性」の要因であれば、その要因を取り除くことでテストステロンの改善が期待できるという点です。学会の手引きは、「とくにこの病態の中でも重要な要因は肥満であり、減量治療によりTT、FTともに改善する」ため、テストステロン補充療法を行うかどうかは症例ごとに判断することになると述べています[1]。言い換えると、体重を落とすだけで検査値が基準値内に戻り、ホルモン補充療法自体が不要になる人もいるということです。これは、いきなり注射による補充療法に進む前に、まず体重・血糖・血圧の管理から始める価値があることを示しています。

もっとも見分けにくいポイント — うつ病との違い

図:JHO編集部が作成

ここがこの記事でいちばん伝えたいことです。「気分が落ち込む」「やる気が出ない」「疲れが取れない」——これらの症状は、男性更年期障害でもうつ病でも起こりうる症状です。学会の手引きは「LOH症候群による精神症状とうつ病とは症状が類似しているため、鑑別が難しい」と明記しています[1]。さらに、男性更年期障害とうつ病を概念として区別した場合でも、「男性更年期障害と中高年男性のうつ病では症状的な重なりが多く十分に弁別できない場合も少なくないと考えられる」と学会の手引きは述べています[1]。

この重なりの大きさを裏づける数字があります。全国9施設の泌尿器科・男性更年期外来の協力を得て、92名の初診患者を対象に行われた調査では、実に44名(47.8%)に大うつ病の診断がついたと報告されています[1]。しかも年代によって傾向が異なり、40歳代・50歳代では約60%が大うつ病と診断された一方、60歳代では約2割にとどまったとされています[1]。手引きはこの結果について、「LOH症候群を伴わないうつ病患者で、LOH症候群を診療する専門外来に受診する患者も多いと報告されており注意が必要である」と指摘しています[1]。つまり「テストステロンのせいだろう」と思って受診した人の中に、実際にはテストステロンとは関係のないうつ病の人がかなりの割合で含まれている可能性があるということです。

一方で、LOH症候群全体と大うつ病性障害全体の関連については、多くのコホート研究で明確な関連が認められないという報告が続いており、近年の大規模研究でもテストステロンの低値がその後のうつ病発症のリスクを高める可能性を否定した報告が複数あります[1]。有病率の低い気分変調症(慢性的に続く軽いうつ状態)については、テストステロンが低下しているとする報告が比較的多く見られるとされています[1]。要するに、「LOH症候群だからうつ病になる」という単純な関係ではなく、両者は別の病気でありながら症状の見た目がよく似ている、と理解するのが実情に近いといえます。

だからこそ手引きは、初診時や治療前後に精神症状が強い患者に対して、うつ病の症状調査票(自己記入式のSelf-rating Depression Scale=SDSや、Hospital Anxiety and Depression Scale=HADSなど)を活用することも有用だとしています[1]。男性更年期外来を受診する人で大うつ病性障害や気分変調症と診断された場合は、精神科や心療内科などの専門科に紹介するか、カウンセリングが必要な場合は公認心理師のいる施設に紹介することが望ましいとされます[1]。そして学会の手引きはこう続けます。「急激に悪化する場合もあるので、自殺念慮などの重篤な症状が認められるときには、ためらわずに専門科に紹介した方がよい」[1]。

今すぐ相談してほしいサイン(受診の目安)

  • 「消えてしまいたい」「死にたい」という気持ちが浮かぶ
  • 強い自責感があり、自分を責め続けてしまう
  • 気分の落ち込みが2週間以上ほとんど毎日続いている
  • 朝早くに目が覚めてしまい、そのまま眠れない状態が続いている

これらは、学会の手引きが示す、男性更年期障害よりもうつ病でより多く見られるとされる特徴です[1]。当てはまる場合は、泌尿器科の予約を待たず、次の窓口にすぐ連絡してください。

#いのちSOS 0120-061-338(フリーダイヤル・無料)
厚生労働省の案内によれば、「死にたい」「消えたい」「生きることに疲れた」といった気持ちを専門の相談員が受け止めます。月曜日〜日曜日 00:00〜24:00(毎日24時間)対応しています[2]。

よりそいホットライン 0120-279-338(フリーダイヤル・無料)
厚生労働省によると、24時間対応しています。ガイダンスで専門的な対応も選べます(外国語含む)[2]。

いのちの電話 0120-783-556(フリーダイヤル・無料)
厚生労働省の案内によれば、毎日16時から21時まで。また毎月10日は午前8時から翌日午前8時まで対応しています[2]。この時間帯以外は、後述のこころの健康相談統一ダイヤルか、上記の24時間窓口を利用してください。

こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556(ナビダイヤル)
相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります[2]。お住まいの地域の窓口は厚生労働省「まもろうよ こころ」のサイトから確認できます。

もう一つ大切なのは、精神症状が主な訴えであっても、テストステロンの検査自体には意味があるという点です。学会の手引きが紹介する海外の研究では、中高年男性のうつ状態にある患者にテストステロンを投与すると、LOH症候群の有無にかかわらず、一定の条件下で治療効果が認められることが多いとされています[1]。ですから「うつ病の診断がついたからテストステロンの検査は不要」というわけでもありません。どちらか一方だけを疑うのではなく、両方の可能性を医師に伝えて調べてもらうことが、遠回りに見えて実は近道です。

治療法 — テストステロン補充療法(TRT)と非薬物療法

手引きは、テストステロン補充療法(TRT)の主な目的を「QOLの改善」(QOL=生活の質)に置いています[1]。近年の改訂では、テストステロン値そのものより症状の有無を重視する方向に考え方が変わってきており、基準値以上であっても症状があればTRTを検討する場合があるとされています[1]。ただし基準値以上の患者を対象にした安全性・有効性の報告、とくに日本人を対象にした報告はまだ少なく、根拠は十分ではないとされています[1]。

まず検討される非薬物療法

手引きは、非薬物療法についてもエビデンスに基づいて紹介しています[1]。うつ症状に対して有効性が実証されている非薬物療法として、運動療法・認知行動療法・リワーク(職場復帰支援)などが挙げられており、なかでも運動療法は「手軽なウォーキングなどから始めても、かなりの有効性を示すことがある」ため第一に推奨されると学会の手引きは述べています[1]。運動後の気分や気力の改善に加え、病状全般が改善に向かうことも少なくないと報告されています[1]。血中テストステロン濃度の増加を目的とした運動療法についても報告が増えてきています[1]。

テストステロン補充療法を始める前に必ず確認すること

ここは安全のうえで最も重要な部分です。手引きは治療の禁忌(行ってはいけないケース)をはっきりと定めています。「アンドロゲン依存性悪性腫瘍(前立腺癌や男性乳癌など)を有する症例は、腫瘍の悪化および顕性化を促すことがあるため、TRTを行ってはならない(禁忌)」と学会の手引きは定めています[1]。MSDマニュアル プロフェッショナル版も同様に「前立腺癌の患者ではTRTは禁忌である」としており[3]、前立腺がんの可能性がある人はテストステロン補充療法を行う前に必ず除外する必要があります。

禁忌ではないものの注意が必要な状態として、学会の手引きは「うっ血性心不全、多血症、前立腺肥大症、悪性腫瘍の骨転移を有する症例は、TRTにより症状が増悪することがあるため、注意を要する」とも述べています[1]。実際、国内で承認されているテストステロンエナント酸エステル注射液の添付文書も、「アンドロゲン依存性悪性腫瘍(例えば前立腺癌)及びその疑いのある患者」への投与を禁忌と定め、「前立腺肥大のある患者」については前立腺肥大が増大するおそれがあるとして注意を求めています[5]。ワルファリンカリウムなどの抗凝血剤を服用している場合も、作用が強まることがあるため注意が必要です[1]。こうした背景から、治療前には血清PSA(前立腺特異抗原)値を測定し、前立腺がんの可能性を確認したうえで治療の適否を判断することが推奨されています[1]。治療を開始したあとも、多血症の有無を確認するための定期的な採血が必要とされています[1]。

前立腺がんとテストステロン値の関係については、まだ結論が出ていません。血清テストステロン低値が前立腺生検における前立腺がんの予測因子であったとする報告がある一方で、低テストステロン群のほうが前立腺がんの発症リスクが低かったとする報告や、関連が見られなかったとする報告もあります[1]。TRTが前立腺がんの発症・進展に関与するという明確な根拠は今のところないとされていますが[1]、MSDマニュアル家庭版も「この問題については完全には解明されていない」として、主治医への相談を勧めています[4]。

治療は医療機関での注射などの方法で行われ、投与量や間隔、投与方法は年齢・体格・血液検査の結果をふまえて医師が個別に判断します。この記事では具体的な投与量には触れていません。金額についても医療機関によって幅があり、多くの場合は保険が適用されない自由診療となるため、受診時に直接確認することをおすすめします。

治療の効果は、血液検査の数値だけでなく、AMSスコアのような症状調査票を使って経過を追うことがあります。テストステロン補充療法によりAMSの合計点が改善したという報告は多くみられますが、身体面・精神面・性機能面のどの項目まで改善するかは研究によって結果が分かれており、年齢や性腺機能低下の程度、補充の方法、観察期間などによって差が出ると考えられています[1]。「注射を始めればすぐにすべての症状が消える」というものではなく、数か月単位で経過をみながら、効果と副作用のバランスを医師と一緒に確認していく治療だと理解しておくとよいでしょう。

心血管系への影響についても、まだ見解が一致していません。MSDマニュアル家庭版は「テストステロン値が低いと、冠動脈疾患のリスクが高くなるかどうかは不明です」としています[4]。テストステロン療法を受ける男性で心臓発作や脳卒中のリスクが高まる可能性を示唆する研究がある一方、結果は一貫していないとも説明されています[4]。安全性が確立した治療とまでは言えず、今後の研究の積み重ねが必要な領域だと考えられます。

勃起障害を合併している場合の対応についても触れておきます。手引きは、まず身体・精神の辛い症状の改善を優先し、その後に残った性機能障害への対応に進むという経過をよく経験すると述べています[1]。勃起障害そのものへの対処法は、勃起不全(ED)の包括的理解:最新の国際的・国内的診療ガイドラインに基づく原因、診断、治療法の全貌や、自宅でできる勃起不全(ED)改善の完全ガイド:科学的根拠に基づく9つの方法とアクションプランで詳しく解説しています。

サプリメント・漢方薬は効くのか — 手引きが示す範囲だけを伝えます

この項目は「男性更年期 サプリ」「男性更年期 漢方薬」と検索する人が多いテーマですが、市販の健康食品や自由診療クリニックの宣伝には根拠が薄いものも少なくありません。ここでは学会の手引きが実際に何と書いているかだけを、正直にお伝えします。

手引きの結論はこうです。「健康食品によるテストステロン値への効果は、有効性の根拠が低いものが多く、大規模な調査研究が必要である」[1]。手引きは食品由来の成分13種類について個別に文献を整理していますが、多くは「上昇したとの報告」と「変化がなかったとの報告」が併存しており、一貫した結論には至っていません。代表的なものを紹介します。

成分 報告されている内容
亜鉛・セレンなどのミネラル 不足すればテストステロン値の低下がみられるが、過剰摂取でも低下がみられることがあり、適正量の摂取が必要とされる[1]
ビタミンD 不足している肥満者への補充でテストステロン値が上昇した報告がある一方、健康な男性への効果は示されておらず、上昇目的での摂取は推奨されないとされる[1]
ニンニク 動物実験では低下を抑制する効果が報告されている一方、生のニンニクを多量に摂取すると精巣機能の低下を介してテストステロン値がかえって低下したとする報告もあり、ヒトでの上昇効果については報告が不足しており、今後の研究が期待されるとされる[1]
マカ マカエキス入り飲料でAMSスコアの改善が報告された一方、健常男性ではテストステロン値そのものには変化がみられなかったとされる[1]
プロバイオティクス 摂取によりテストステロン値の上昇が報告されているが、報告のうち1件は開始時点では有意に低かったものの2ヵ月後には有意差が見られなくなったという内容で、効果が持続するかは一貫していないとされる[1]
カフェイン コーヒー摂取量が多いほど高値だったとの報告がある一方、上昇・変化なし・減少という報告が併存しているとされる[1]
フェヌグリーク 摂取によりテストステロン値が上昇することがメタ解析で示されているとされる[1]

出典:日本泌尿器科学会・日本Men’s Health医学会「LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き」19 食品機能因子の効果[1]

なぜここまで結論がばらつくのでしょうか。表の多くの成分に共通するのは、「動物実験では上昇が確認されたが、ヒトでは変化がなかった、あるいは報告が分かれている」というパターンです。動物とヒトでは代謝の仕組みが異なるうえ、ヒトを対象にした研究も対象人数が少なかったり、期間が短かったりするものが多く、それだけで「効果がある」とは言い切れません。広告やまとめサイトでは動物実験の結果だけを取り上げて「テストステロンを増やす」と紹介していることがありますが、その根拠がヒトでの研究なのか動物実験なのかを区別して読むことが大切です。

ニンニクとテストステロンの関係を、科学論文をもとにさらに詳しく検証した記事も公開しています。ニンニクは男性の救世主か?テストステロン、疲労回復、LOH症候群への効果を科学論文50本から徹底検証もあわせてご覧ください。JHOはいかなる商品名も推奨しておらず、この記事も特定のサプリメントの購入を勧めるものではありません。

漢方薬については位置づけが異なります。学会の手引きには専用の章(17 漢方治療薬)があり、テストステロン補充療法が体質的に合わない場合の選択肢の一つとして紹介されています[1]。漢方治療では、患者の「証」(体質・体調の型)を判定したうえで薬を選ぶのが本来の考え方で、実際の臨床では虚証に対する補剤から開始することが多いとされています[1]。「証」を考慮して選択した漢方薬による症状改善効果は、著効40.5%、有効30.4%、無効29.1%で、あわせて70.9%に効果が認められたという報告があります[1]。ただし効果が高いのは「自覚症状が軽度」または「実証」の場合とされ[1]、症状が強い人に一様に効くというデータではありません。動物実験では特定の漢方薬でテストステロン値の上昇が報告されている一方、臨床では血中男性ホルモン値の上昇は認められておらず、効く仕組みはテストステロンを介するよりも、インターロイキンなどのサイトカインが関わっている可能性が考えられています[1]。

いずれも「証」の判定を含めて医師が処方や指導を行うことが前提であり、市販のサプリメントのように自己判断で選ぶものではありません。効能・効果は製薬会社や製剤によって記載が異なり、保険適用の可否も症状との合致によって変わると学会の手引きは説明しています[1]。この記事も特定の漢方薬名を推奨するものではなく、実際の処方は必ず医療機関で相談してください。

この症状、放置して大丈夫?次に確認すべきこと 関連記事
この記事では答えていない疑問です — 読み終えたら、続けてご確認ください
40代でも更年期になる? 記事へ 低血糖のサインは? 記事へ 何科を受診すべき? 記事へ ストレスや緊張が原因? 記事へ

日本と海外の診断基準の違い — ガイドライン比較

この項目は、日本のガイドラインだけを読んでいる医師でも見落としがちな「海外との違い」を扱います。ここは意図的に一致点をまとめません。手引き自身が、日本と海外の基準は単純比較できないと注意を促しているためです[1]。

項目 日本(本手引き、2022年) 国際的な基準[1]
主に使う指標 遊離テストステロン(FT)値を診断検査として重視[1] 血中の総テストステロン(TT)値を診断の第一基準とする[1]
治療介入の基準値 TT 250ng/dL未満、またはFT 7.5pg/mL未満[1] 国際的にはTT値300〜350ng/dLを治療介入の基準値とする例がある[1]
症状調査票の位置づけ 治療効果の監視には有用だが、診断には使わない[1] 欧州泌尿器科学会(EAU)は特異度の低さから、系統的スクリーニングへの質問紙使用を強く推奨しないとしている[1]

出典:日本泌尿器科学会・日本Men’s Health医学会「LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き」[1]

なぜこれほど基準が違うのでしょうか。学会の手引きによると、日本人のTT値は加齢による減少が極めて軽度であるのに対し、FT値は加齢とともに有意に減少すること、また日本の健康保険制度ではTTとFTを同時に測定できないことなどから、日本ではFT値を診断検査として採用する経緯があったと説明されています[1]。さらに、日本で使われてきたRIA法によるFT値と、海外で使われる算定FT(cFT)値は測定の考え方そのものが異なり、両者の数値は大幅に異なる点にも注意が必要だとされています[1]。つまり「日本の基準値」と「海外の基準値」を、同じものさしの上でそのまま比べることはできません。日本の医療機関を受診する場合は、日本の手引きに沿った基準で判断されると理解しておくとよいでしょう。

受診時に医師に伝えるためのメモ(印刷して持参できます)

  • 気になる症状はいつ頃から始まったか(例:〇年〇月頃から/徐々に/きっかけとなる出来事の有無)
  • とくに強い症状はどれか(ほてり・倦怠感・気分の落ち込み・意欲低下・不眠・性欲低下・勃起の変化など)
  • 「死にたい」「消えてしまいたい」と感じることがあるか(正直に伝えることが大切です)
  • 現在治療中の病気・服用中の薬(糖尿病・高血圧・抗凝血剤など)
  • 前立腺の病気(前立腺がん・前立腺肥大症)や乳がんの既往・家族歴があるか
  • 医師に聞きたいこと(血液検査で何がわかるか/うつ病の可能性はあるか/治療にかかる期間や費用の目安 など)

最後にもう一度まとめます。気分の落ち込みや疲労感、意欲の低下が続いているとき、それが男性更年期障害(LOH症候群)なのかうつ病なのかを自分ひとりで見分ける必要はありません。むしろ見分けようとして時間を使うより、早めに血液検査を受けられる窓口につながるほうが近道です。強い自責感や「死にたい」という気持ちがあるときは、検査の予約より先に、この記事内の相談窓口に連絡してください。

この記事で確言を避けた点

テストステロン補充療法と心血管系疾患(心筋梗塞・脳卒中など)との関連については、研究によって結果が一致しておらず、今回参照した資料の範囲でも明確な結論は示されていませんでした[4]。同様に、テストステロン補充療法と前立腺がんの発症リスクとの関係についても、報告が分かれており結論は出ていません[1]。市販サプリメントの効果について、日本人を対象にした大規模な臨床データは今回参照した資料には見当たらず、多くの成分で「上昇したとの報告」と「変化がなかったとの報告」が併存している状況です。読者の皆さんが「はっきりしないことははっきりしない」と知ったうえで医師に相談できるよう、あいまいな部分もそのまま書いています。

よくある質問

男性更年期障害(LOH症候群)にはどんな症状が出ますか?
精神症状(気分の落ち込み・不安・疲労感・集中力や記憶力の低下)、身体症状(睡眠障害・筋力低下・骨塩量の低下)、性機能関連症状(性欲低下・勃起障害)の3つに大別されるとされています[1]。どれか一つだけが強く出ることもあれば、複数が同時に出ることもあります。
サプリメントは効果がありますか?
学会の手引きは「健康食品によるテストステロン値への効果は、有効性の根拠が低いものが多く、大規模な調査研究が必要である」と述べています[1]。亜鉛やビタミンDなど個別の成分についても、効果があったとする報告と変化がなかったとする報告が併存しており、特定の商品を推奨できる段階ではありません。
漢方薬は効きますか?
「証」を考慮して選ばれた漢方薬で70.9%に何らかの効果が認められたとする報告がありますが、効果が高いのは症状が軽度、または体力のある「実証」の場合とされています[1]。血中の男性ホルモン値そのものは上昇しないとされ、テストステロンを直接補うものではなく、あくまで医師の判断で処方される選択肢の一つです[1]。
何科を受診すればいいですか?
学会の手引きによれば、日本では泌尿器科、なかでも「メンズヘルス外来」「男性更年期外来」を掲げる専門外来が中心的な窓口です[1]。精神症状(気分の落ち込みなど)が強い場合は、精神科・心療内科にも相談できます。どちらに行けばよいか迷う場合は、まず泌尿器科系のメンズヘルス外来で血液検査を受け、必要に応じて紹介してもらう流れが現実的です。
何歳頃から症状が出やすいですか?
明確な一つの年齢はありませんが、日本人男性のデータでは、40歳代の約10%、50歳代の約20%、60歳代の約50%がテストステロンの境界域以下に該当したという報告があります[1]。これはテストステロンが低い人の割合であり、LOH症候群と診断される人の割合はこれより少ないと考えられます[1]。
市販薬で対処できますか?
今回参照した資料の範囲では、市販薬(一般用医薬品)でLOH症候群そのものを治療する方法についての記載は見当たりませんでした。テストステロン補充療法は医療機関での注射などによって行われる治療であり[1]、自己判断での対処より先に、医師の診察を受けることをおすすめします。
どんな病院・クリニックを選べばいいですか?
この手引きを編集した日本泌尿器科学会・日本Men’s Health医学会に関連する、泌尿器科やメンズヘルス外来(男性更年期外来)を掲げる医療機関が一つの目安になります[1]。テストステロン補充療法の多くは保険が適用されない自由診療となるため、費用や検査内容について事前に確認しておくと安心です。
うつ病とはどう違うのですか? 見分け方はありますか?
学会の手引きによれば、症状だけでは見分けが難しいとされています[1]。男性更年期外来の初診患者のうち47.8%に大うつ病の診断がついたという調査もあります[1]。血液検査(テストステロン値)と問診、必要に応じてうつ病の質問票を組み合わせて医師が判断するもので、自分で見分けることはできません。
AMSスコアなどのセルフチェックだけで診断できますか?
できません。手引きは「スクリーニング目的には症状調査票の使用は推奨されない」と明記しており[1]、AMSスコアは他の病気との区別(特異度)が約40%と低いとされています[1]。セルフチェックで点数が高くても低くても、血液検査を受けて医師に相談することが必要です。
テストステロン補充療法に副作用やリスクはありますか?
学会の手引きによれば、前立腺がんや男性乳がんがある場合は禁忌とされ[1]、同手引きは、うっ血性心不全・多血症・前立腺肥大症・骨転移のある悪性腫瘍がある場合も症状が悪化することがあるため注意が必要だとしています[1]。心血管系疾患のリスクについては研究によって結果が一致しておらず、結論は出ていません[4]。治療前後の血液検査などで慎重に経過を見ながら進める治療です。
テストステロン値が低くても症状がなければ治療は必要ですか?
学会の手引きは「測定値に関わらず臨床症状と併せて総合的に判断することが重要」だとしており[1]、数値だけで治療の要否は決まりません。テストステロン補充療法の主な目的は生活の質(QOL)の改善に置かれているため[1]、数値が低くても困っている症状がなければ、経過観察が選ばれることもあります。
肥満だと男性更年期になりやすいですか?
肥満とテストステロン低下は双方向に関連しているとされ、肥満によりテストステロンが下がり、テストステロンが低いことがさらに肥満を助長するという報告があります[1]。原因の中心が肥満であるケースでは、減量によって数値が改善することもあるとされています[1]。気になる場合は、体重や生活習慣の記録も一緒に医師に伝えるとよいでしょう。
テストステロン値の検査はどうやって受けますか?
泌尿器科やメンズヘルス外来で血液検査を受けます。まず血清総テストステロン(TT)値を測定し、境界域の場合はさらに遊離テストステロン(FT)値を測定するという流れが一般的です[1]。特別な準備が必要かどうかは医療機関により異なるため、予約時に確認すると安心です。
家族にはどう伝えればいいですか?
「ホルモンの検査を受けに行く」とだけ伝えるより、「気分の落ち込みや疲労感が続いていて、ホルモンの問題かうつ病の可能性か、医師に調べてもらいに行く」と伝えるほうが、うつ病が隠れていた場合に家族の協力を得やすくなります。強い自責感や希死念慮がある場合は、一人で抱えず家族や周囲に伝え、この記事内の相談窓口も一緒に確認しておくと安心です。

参考文献

  1. 日本泌尿器科学会・日本Men’s Health医学会 LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き作成委員会編:「LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き」2022年12月 第1版 医学図書出版 https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/44_loh.pdf
  2. 厚生労働省:「まもろうよ こころ」電話相談窓口の案内 https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/
  3. MSDマニュアル プロフェッショナル版:「男性性腺機能低下症」 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/
  4. MSDマニュアル 家庭版:「男性生殖器系への加齢の影響」 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/
  5. あすか製薬株式会社:「エナルモンデポー筋注125mg/250mg」添付文書(テストステロンエナント酸エステル注射液、日本標準商品分類番号872461、承認番号22100AMX00785/22100AMX00786、2020年10月改訂 第1版) https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00057507.pdf

更新日:2026年7月26日。この記事の内容に誤りや古い情報を見つけた場合は、編集部までお知らせください。事実関係を確認のうえ、訂正いたします。

この記事はお役に立ちましたか?
はいいいえ

この記事をシェア

LINE 𝕏
この記事について(運営者情報・免責事項) タップで表示

医療情報に関する重要なお知らせ

本記事はAI技術を活用し、厚生労働省・WHO等の公的医療機関の情報に基づいて作成されています。医療専門家による個別の監修は受けておりません。健康上の判断や治療については、必ず医師にご相談ください。詳しくは編集ポリシーをご覧ください。

Trinh Van Dieu

Trinh Van Dieu

ITエンジニア(17年)・Japanese Health 運営者

ベトナム在住のITエンジニア。17年の技術経験を活かし、日本の公的医療機関の情報をAI技術で整理・発信しています。

運営者情報を見る →