糖尿病 甘味料|血糖への影響とエリスリトール等の注意点2026
この記事でわかること
目次
糖尿病 甘味料の関係で最初に知っておきたいのは、人工甘味料(アスパルテーム・スクラロース・アセスルファムK)や植物由来の甘味料(ステビア)は、各国の食品安全機関が定めた一日摂取許容量(ADI)の範囲内であれば、血糖値を直接は上げないとされています。[1]
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ただし、WHO(世界保健機関)は2023年、非糖類甘味料(NSS)を「体重コントロールや生活習慣病予防の目的」で長期に使うことは推奨しないとするガイドラインを出しました[2]。この勧告は既存の糖尿病がある方には適用対象外とされていますが[2]、種類ごとの違いや研究の限界を知ったうえで選ぶことが大切です。エリスリトールについては2023年に心血管リスクとの関連を指摘する研究も出ており[4]、「甘味料ならどれでも安心」とは言えません。
この記事では、EFSA(欧州食品安全機関)・WHO・PubMed収載の査読論文をもとに、代表的な甘味料の種類ごとの特徴、血糖値・インスリンへの影響に関する研究、そして糖尿病がある方が甘味料を選ぶ際の実践的な考え方を整理しています。
要点まとめ
- 人工甘味料は少量で強い甘みを持ち、多くはカロリーゼロ・血糖値をほぼ上げないとされる[1]
- WHOは2023年、非糖類甘味料を「体重管理・生活習慣病予防目的」で使うことを推奨しないと発表。既存の糖尿病がある人はこの勧告の対象外[2]
- EUの食品安全機関(EFSA)は主要な甘味料について安全性の再評価を進めており、スクラロースは2026年に再評価が完了している[3]
- 糖アルコール(エリスリトール・キシリトールなど)はカロリーゼロではなく、血糖値への影響も甘味料の種類ごとに異なる。エリスリトールは2023年、血栓や心血管イベントとの関連を指摘する観察研究がNature Medicine誌に発表された[4]
- スクラロースの摂取が食後の血糖値・インスリン反応に影響しうるという研究報告もあり、「摂れば摂るほど良い」わけではない[5]
編集方針:JHO編集部がAIツールの支援を受け、WHO・EFSA(欧州食品安全機関)・PubMed収載の査読論文と照合して作成しました。最終確認は人の目で行っています。医師による個別診断・栄養指導の代わりにはなりません。甘味料の安全性評価は各国機関で継続的に見直されており、数値・分類は今後変わる可能性があります(更新日:2026年8月10日時点の情報)。内容に誤り・古い情報があれば、お問い合わせフォームからご指摘いただけますとお知らせください。
🔧 甘味料タイプ別・早見チェック
下の表は、知りたいこと別に「本文のどこを読めばよいか」をまとめたものです。忙しい方は、まずここで自分に関係する行を確認してから、該当する本文セクションに進んでください。
| 知りたいこと | 見るべき甘味料の種類 |
|---|---|
| 血糖値への影響が少ないものを探している | 高強度甘味料(アスパルテーム・スクラロース・アセスルファムK・ステビア)— 本文③参照 |
| 「天然由来」を重視している | ステビア・羅漢果由来甘味料(高強度甘味料に分類)— 本文③参照 |
| お菓子作りで砂糖のような「かさ」がほしい | 糖アルコール(エリスリトール・キシリトールなど)— ただしカロリー・血糖値への影響あり、本文④参照 |
| 心血管疾患のリスクが気になる | エリスリトールの2023年研究に注意 — 本文④参照 |
糖尿病 甘味料とは?砂糖と何が違うのか、血糖値が上がらない仕組み
甘味料(糖類代替甘味料)は大きく分けて、①ごく少量で強い甘みを出す「高強度甘味料」(アスパルテーム・スクラロース・アセスルファムK・ステビアなど)と、②砂糖に似た構造でカロリーを一部含む「糖アルコール(ポリオール)」(エリスリトール・キシリトール・マルチトールなど)の2種類に分かれます[3]。
砂糖(ブドウ糖・果糖・ショ糖)は小腸で吸収されて血液中に入り、血糖値を直接押し上げ、それに応じて膵臓からインスリンが分泌されます。一方、アスパルテームやスクラロースなどの高強度甘味料は、砂糖の数百倍の甘さを持つため使用量がごくわずかで済み、体内でブドウ糖として代謝される量もごく少量またはゼロのため、血糖値をほぼ直接には上げないと説明されています[1]。
ただし「血糖値を直接上げない」ことと「血糖・インスリンの調節に一切関与しない」ことは同じではありません。舌の甘味受容体が刺激されると、体はこれから糖が入ってくると予測して反応することがあり、研究によっては摂取のタイミングや量によってインスリン分泌のパターンが変化したとする報告もあります[5]。
図:砂糖は腸で吸収されて血糖値を直接押し上げ膵臓からインスリンが分泌されるが、高強度甘味料はごく少量の使用で血糖上昇が小さいとされる[1]。出典:EFSA「Sweeteners」[3]/Nichol AD et al. Nutrients 2019[5]/JHO編集部が作図
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数値を入れると、日本高血圧学会の血圧値の分類と「次にすること」を表示します。記録はこの端末の中だけに保存され、登録は不要です。
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これは診断ではありません。入力された数値を日本高血圧学会の血圧値の分類(高血圧の基準は診察室 140/90mmHg以上・家庭 135/85mmHg以上)に当てはめて「受診の目安」を機械的に示すもので、医師の診察に代わるものではありません。日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、降圧目標は年齢によらず診察室 130/80mmHg未満・家庭 125/75mmHg未満とされています。脈拍の目安は学会の分類ではなく一般的な参考範囲です。
甘味料の一日摂取許容量(ADI)の基準 — 各国機関のガイドライン
甘味料は食品添加物として、国際的な専門家組織や各国の食品安全機関が動物実験・ヒトでの研究データをもとに「一生涯毎日摂取しても健康影響が出ないと考えられる量」=一日摂取許容量(ADI)を設定しています[3]。EFSA(欧州食品安全機関)は主要な甘味料について安全性の再評価を継続的に進めており、たとえばサッカリンは2024年に、スクラロースは2026年に再評価が完了、エリスリトールは2023年に再評価が完了しています[3]。
| 甘味料 | 分類 | EFSAでの評価状況 | 備考 |
|---|---|---|---|
| アスパルテーム | 高強度甘味料 | 2013年に再評価完了 | フェニルケトン尿症(PKU)の方は摂取を避ける必要がある[3] |
| スクラロース | 高強度甘味料 | 2026年に再評価完了 | 2021年に技術データの追加提出が求められた経緯あり[3] |
| アセスルファムK | 高強度甘味料 | 再評価が進行中 | 他の甘味料と併用されることが多い[3] |
| ステビア由来甘味料(ステビオール配糖体) | 高強度甘味料 | 2010年に初回評価、2019・2022年に追加評価 | 植物(ステビア)から抽出[3] |
| エリスリトール | 糖アルコール | 2023年に再評価完了 | 2023年に心血管リスクとの関連を指摘する研究が発表[4] |
| キシリトール | 糖アルコール | 再評価が進行中 | エリスリトールと同様、心血管リスクの観点から研究対象になっている[4] |
出典:EFSA(欧州食品安全機関)「Sweeteners(甘味料に関するトピックページ)」(2026年2月更新確認)[3]
受診の目安 — すぐに使用を見直したほうがよいサイン
WHOと米国の考え方の比較 — 「体重管理目的」と「糖尿病がある人」で結論が分かれる
非糖類甘味料をめぐる考え方は、国際機関によって強調点が異なります。この違いを知らずに「甘味料は禁止された」とだけ理解すると、必要以上に不安になったり、逆に量の目安を誤ったりする可能性があります。
| 論点 | WHO(2023年ガイドライン) | 米国糖尿病学会・米国心臓協会(2012年報告) |
|---|---|---|
| 体重管理目的での長期使用 | 推奨しない。長期的な体脂肪減少効果を示す十分な根拠がないと結論[2] | 賢明に使用すればカロリー・炭水化物摂取量を減らす助けになり得ると報告[6] |
| 既存の糖尿病がある人への適用 | この勧告の対象外と明記[2] | 糖尿病患者における砂糖代替としての使用を想定した報告[6] |
| 勧告の強さ | 「条件付き推奨」— 今後の研究次第で見直しうる位置づけ[2] | FDA承認済み甘味料は一般集団に対して安全と評価[6] |
両者が食い違っているわけではなく、「体重を落とす・生活習慣病を予防する目的での積極的な甘味料利用」をWHOが慎重に見ているのに対し、「すでに糖尿病がある人が砂糖の代わりに使う」という限定的な使い方については、双方とも明確に禁止してはいない、という位置づけです[2][6]。日本国内では、日本糖尿病学会をはじめとする学会が甘味料の使用そのものを一律に禁止する見解を示している資料は、今回の調査では確認できませんでした。国内の食品衛生・添加物の枠組みは、EFSA・FDAと同様に、甘味料を食品添加物として個別に安全性評価したうえで使用を認める考え方に基づいています。
主な甘味料を1つずつ見る — 何がどう違うのか
「甘味料」とひとくくりにされがちですが、化学的な成り立ちも、体内での扱われ方も、注意点も甘味料ごとに異なります。ここでは、日本国内でもよく見かける代表的な甘味料を1つずつ確認します。
アスパルテームは、2つのアミノ酸(フェニルアラニンとアスパラギン酸)から作られる高強度甘味料で、EFSAでは2013年に安全性の再評価が完了しています[3]。体内でアミノ酸に分解されるため、フェニルアラニンの代謝がうまくできない先天性の病気「フェニルケトン尿症(PKU)」がある方は、アスパルテームを含む製品のパッケージ表示を必ず確認し、摂取を避ける必要があります[3]。
スクラロースは砂糖を化学的に加工して作られる高強度甘味料で、EFSAでは2026年に安全性の再評価が完了しています[3]。ただし、2019年に発表された無作為化クロスオーバー試験では、正常体重の参加者がスクラロースを摂取した後の経口糖負荷試験(OGTT)で、水を摂取した場合と比べてブドウ糖の血中濃度の変化(曲線下面積)が30±10%増加し、インスリン感受性の指標にも変化が見られたと報告されています[5]。同じ研究では、肥満のある参加者では反応のパターンが正常体重の参加者と異なっていたことも示されており、「体格によって甘味料への代謝反応が違いうる」ことを示す一例とされています[5]。
アセスルファムK(アセスルファムカリウム)は、単独よりも他の高強度甘味料(アスパルテームやスクラロースなど)と組み合わせて使われることが多い甘味料で、EFSAでの再評価は現在も進行中です[3]。
ステビア由来甘味料(ステビオール配糖体)は、南米原産のキク科植物ステビアの葉から抽出される天然由来の高強度甘味料です。EFSAでは2010年に初めて評価され、2019年・2022年にも追加の評価が行われています[3]。「天然由来だから他の甘味料より優れている」といった単純な優劣は、今回参照した資料には見当たりませんでした。ステビアも高強度甘味料の一種として、他の甘味料と同様にADI(一日摂取許容量)の範囲内での使用が前提になっています[3]。
ネオテーム・アドバンテームは、アスパルテームと構造が似た高強度甘味料で、砂糖の数千倍〜1万倍以上という非常に強い甘みを持つため、使用量はごくわずかで済みます。EFSAではネオテームは2007年に初回評価、2025年に再評価が完了、アドバンテームは2013年に評価が行われています[3]。日本の加工食品での使用頻度は他の甘味料に比べて少ないものの、成分表示に記載がある場合は確認しておくとよいでしょう。
エリスリトールは、トウモロコシなどのデンプンを発酵させて作られる糖アルコールで、他の糖アルコール(キシリトール・マルチトールなど)に比べて吸収されにくく、カロリーがほぼゼロに近いという特徴があります。EFSAでは2023年に安全性の再評価が完了していますが[3]、2023年、Nature Medicine誌に掲載された研究で、血液中のエリスリトール濃度が高い人ほど3年以内の主要心血管イベント(死亡・心筋梗塞・脳卒中)のリスクが高い傾向が観察され、実験でも血小板の反応性・血栓形成が高まることが示されました[4]。この研究をめぐっては、観察研究であるため因果関係が証明されたわけではないという指摘も専門家からなされていますが[4]、心血管疾患のリスクがある糖尿病患者にとっては見過ごせない情報であり、エリスリトールを多く含む製品を日常的に大量に摂っている場合は、次の受診時に主治医に相談することが勧められます。
甘味料を選ぶときに気をつけたいこと — 種類ごとの注意点
糖尿病がある方が甘味料を選ぶ際は、「カロリーゼロ・血糖値に影響しない」という表示だけで判断せず、種類ごとの特徴を知っておくことが助けになります。
高強度甘味料(アスパルテーム・スクラロース・アセスルファムK・ステビア)は、使用量がごくわずかなためカロリー・血糖値への影響は小さいとされていますが、フェニルケトン尿症の方はアスパルテームを避ける必要があります[3]。また、ある研究では、正常体重の人がスクラロースを摂取した後の糖負荷試験で、インスリン感受性の指標に変化が見られたと報告されています。摂取した群では糖負荷試験のブドウ糖曲線下面積が水を摂取した場合に比べて増加したとする結果も出ており、「甘みを感じること自体」が体の代謝反応に関与する可能性が指摘されています[5]。
糖アルコール(エリスリトール・キシリトール・マルチトールなど)は、砂糖に似た構造を持ち、種類によっては一部が吸収されカロリー・血糖値にわずかに影響することがあります[3]。とくにエリスリトールについては2023年、Nature Medicine誌で、体内のエリスリトール濃度と心血管イベント(死亡・心筋梗塞・脳卒中)・血栓リスクとの関連を指摘する研究が発表されました[4]。この研究は「エリスリトールを摂取すると必ず心血管疾患になる」ことを証明したものではなく、関連を示した観察研究であり、因果関係の証明にはさらなる研究が必要とされていますが[4]、心血管疾患のリスクがある方は摂取量について主治医に相談することが勧められます。
腸内細菌への影響と「摂りすぎ」を避けるための考え方
2025年に発表されたレビュー論文では、アスパルテーム・スクラロース・ステビアなどの人工甘味料は低カロリーで血糖値への影響が小さいため、糖尿病患者にとって砂糖の代替として有用な可能性があるとまとめられています[7]。同時に、人工甘味料が腸内細菌の構成に影響を与え、それが間接的に代謝やインスリン感受性に関わる可能性があることも指摘されており、味覚の変化や甘味料への過度な依存には注意が必要だとされています[7]。
このレビューは、人工甘味料を「運動・バランスの取れた食事と組み合わせた糖尿病管理の補助的な手段」として位置づけ、個人の代謝反応に合わせて使い方を調整する「精密医療(プレシジョン・メディシン)」的な視点の重要性を強調しています[7]。つまり、甘味料は「使えば使うほど良い」ものでも「絶対に避けるべき」ものでもなく、食事療法全体の中でどう位置づけるかが鍵になります。
実践のポイント(NẾU-THÌ形式)
- もし普段の飲み物(コーヒー・紅茶・清涼飲料水)に砂糖を使っているなら → まずは高強度甘味料への置き換えから検討し、血糖自己測定の値がある方は置き換え前後で比較してみる
- もしお菓子・デザートを手作りするなら → エリスリトールなど糖アルコール系はカロリー・血糖値にわずかな影響があるため、パッケージの栄養成分表示(炭水化物量・糖類量)を確認する
- もし1日に複数種類の「ゼロカロリー」表示の飲料・食品を摂っているなら → 甘味料の種類が重複していないか、合計の摂取量がADI(一日摂取許容量)の範囲内かを意識する[3]
- もし心血管疾患の既往がある、またはそのリスクが高いと言われているなら → Nature Medicine誌の研究を踏まえ、エリスリトールを含む製品の摂取について次回の受診時に主治医に相談する[4]
- もしお腹がゆるくなる・張るなどの症状が出たら → 糖アルコール系甘味料(キシリトール・マルチトールなど)の摂取量を一時的に減らし、症状が続く場合は医療機関に相談する
糖尿病の種類(1型・2型)や治療内容(インスリン療法・経口薬など)によって甘味料摂取の注意点が具体的にどう変わるかについては、今回参照した資料には明確な記載が見当たりませんでした。経口薬・インスリン療法など治療内容によって食事療法の細かい注意点が変わることは一般的に知られていますが、甘味料についての個別具体的な指示は治療方針ごとに異なるため、通院時に必ず主治医・管理栄養士に確認することをおすすめします。
判断フレーム:迷ったらここを見る
- もしフェニルケトン尿症の診断を受けているなら → EFSAの評価に基づき、アスパルテームは避け、スクラロース・アセスルファムK・ステビアなど他の高強度甘味料を検討する[3]
- もし心血管疾患がある、またはそのリスクを指摘されているなら → エリスリトールを含む製品の摂取量について、次回の受診時に主治医に確認する[4]
- もし体重管理そのものが目的で甘味料に頼っているなら → WHOは長期的な効果を推奨しておらず、食事全体・運動量の見直しを優先する[2]
- もちろん、すでに糖尿病の診断を受けていて、砂糖の代わりとして甘味料を使っている場合は、WHOの2023年勧告の対象外です[2]。ただし種類ごとの注意点は変わらないため、上の表を参考にしてください
| 適用時期 | 年収の目安 | 計算式 | 100万円の場合 |
|---|---|---|---|
| ~2026年7月診療分 現行 | 年収約370万~770万円(区分ウ) | 80,100円+(医療費-267,000円)×1% | 87,430円 |
| 2026年8月診療分から 見直し後(第1段階) | 年収約370万~770万円(区分ウ) | 85,800円+1%(PDF原文の表記) | 約92,940円<br><small>(編集部試算)</small> |
| + 年間上限 53万円(新設) | |||
※「100万円の場合」の金額のうち、現行(~2026年7月)欄は出典PDFに記載の計算例そのものです。2026年8月欄について、出典PDFに印字されているのは「85,800+1%」という表記のみです。1%を乗じる基準額(現行の267,000円に相当する部分)と、100万円の場合の約92,940円は、PDFに印字されておらず、現行制度と同じ計算方法にもとづくJHO編集部試算です。正確な金額は加入されている健康保険組合等にご確認ください。
※ 制度は改定されることがあります。受診・手術の時期によって自己負担額が変わるため、最新の情報は
厚生労働省の高額療養費制度ページで必ずご確認ください。
出典:厚生労働省「高額療養費制度の在り方に関する専門委員会」(令和7年12月16日) (PDF)
|JHO確認日:2026-07-16
🖨️ 診察に持っていくメモ
- ふだん使っている甘味料の商品名・種類(できればパッケージの成分表示を撮影)
- 1日にどのくらいの量・頻度で摂っているか(例:コーヒーに毎日3回、ゼロカロリー飲料を毎日500ml)
- 糖アルコール入り食品でお腹の調子が悪くなったことがあるか
- 心血管疾患・腎臓病など、他に治療中の病気があるか
- 医師に聞きたいこと(例:この甘味料は今の治療薬と合わせて問題ないか、今のHbA1cの数値からみて甘味料の使い方は今のままでよいか)
なぜ「甘み」そのものが体の反応に関わるのか
「甘味料はブドウ糖に変わらないのだから、体には何の影響もないはず」と考えたくなりますが、研究データはそれほど単純ではありません。舌には甘みを感じ取る「甘味受容体」があり、これは舌だけでなく腸の粘膜にも存在することが知られています。甘味受容体が刺激されると、体は「これから糖が入ってくる」と予測して、消化管ホルモンの分泌やインスリンの働きに関わる反応を起こすことがあると考えられています[5]。
先述の2019年の研究では、スクラロースを「味わうだけ(飲み込まずに吐き出す)」条件でも、水を飲んだ場合に比べてインスリン濃度が低下したことが示されています[5]。これは、ブドウ糖として吸収されていなくても、甘みを感じること自体が体の反応に関わりうることを示す一例です。一方で、この研究の対象人数は正常体重10名・肥満11名と限られており、結果がすべての人に当てはまるとは限りません[5]。甘味料研究の多くは、参加人数が数十人規模の短期試験であり、数千人規模で何年も追跡した研究はまだ多くありません。WHOが2023年のガイドラインを「条件付き推奨」と位置づけているのも[2]、こうした研究の限界を踏まえたうえでの判断です。
だからといって「研究が不十分だから甘味料は危険」と結論づけるのも早計です。2025年のレビュー論文が指摘するように、甘味料には摂取カロリーを減らし、砂糖の摂取量を抑える助けになる可能性もあります[7]。大切なのは、「甘味料だから安全」「甘味料だから危険」という単純な二択ではなく、種類ごとの特徴と、自分自身の持病・体質に照らして選ぶという姿勢です。
甘味料だけでなく、食事療法全体の中で考える
甘味料の選び方は、糖尿病の血糖コントロール全体からみると、あくまで一部分です。甘味料をゼロカロリーのものに置き換えても、食事全体のバランスが崩れていれば血糖値の管理は難しくなります。糖尿病の食事療法では、甘味料の選択だけでなく、炭水化物量・食べる順番・食事の時間帯なども合わせて見直すことが基本とされています。
減量が必要と言われている方は、糖尿病の減量目標を踏まえたうえで、甘味料をどう使うかを考えると、WHOが指摘する「甘味料だけに頼った体重管理は長期的な効果が証明されていない」という点[2]も理解しやすくなります。また、高血圧を合併している方は糖尿病と高血圧の食事療法もあわせて確認すると、清涼飲料水を甘味料入りのものに置き換えるだけでなく、塩分・脂質を含めた食事全体の見直しにつながります。
甘味料の選び方が実際に血糖コントロールに役立っているかどうかは、日々の血糖値の変化だけでなく、数か月単位の指標でも確認できます。A1C検査の推移とあわせて、甘味料を含む食事内容の変化を主治医・管理栄養士と共有すると、自分の体に合った甘味料の使い方を見つけやすくなります。
よくある質問
糖尿病 甘味料 マービーとは何ですか?
糖尿病 甘味料 オリゴ糖は使ってもいいですか?
糖尿病 甘味料 ラカントは血糖値に影響しますか?
甘味料は医療機関でも勧められますか?
糖尿病 甘味料の種類にはどんなものがありますか?
甘味料は妊娠中でも使えますか?
甘味料をたくさん摂ると腸内環境が悪くなりますか?
血糖値スパイクを避けるために甘味料は有効ですか?
参考文献
- EFSA(欧州食品安全機関)「Sweeteners(甘味料)」トピックページ 2026年2月更新確認 https://www.efsa.europa.eu/en/topics/topic/sweeteners
- WHO(世界保健機関)「WHO advises not to use non-sugar sweeteners for weight control in newly released guideline」2023年5月15日 https://www.who.int/news/item/15-05-2023-who-advises-not-to-use-non-sugar-sweeteners-for-weight-control-in-newly-released-guideline
- EFSA(欧州食品安全機関)「Sweeteners」トピックページ(E番号ごとの評価状況一覧) https://www.efsa.europa.eu/en/topics/topic/sweeteners
- Witkowski M, Nemet I, Alamri H, et al. Hazen SL. 「The artificial sweetener erythritol and cardiovascular event risk」Nature Medicine 2023 (PMID: 36849732) https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36849732/
- Nichol AD, Salame C, Rother KI, Pepino MY. 「Effects of Sucralose Ingestion versus Sucralose Taste on Metabolic Responses to an Oral Glucose Tolerance Test in Participants with Normal Weight and Obesity: A Randomized Crossover Trial」Nutrients 2019 (PMID: 31877631) https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31877631/
- Begum RF, Nirenjen S, Rushendran R, Manisha M, Pavithra N, Sridevi S, Singh SA. 「Exploring the impact of artificial sweeteners on diabetes management and glycemic control」Frontiers in Nutrition 2025 (PMID: 40873447) https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40873447/
- American Heart Association/American Diabetes Association「Nonnutritive Sweeteners: Current Use and Health Perspectives: A Scientific Statement」Circulation 2012 (PMID: 22777177) https://europepmc.org/article/MED/22777177
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