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薬剤性腸炎のサイン5つ|受診の目安が60秒でわかるセルフチェック

薬剤性腸炎の主なサインは「抗生物質の後に下痢が始まった」「血便」「発熱」など5つ。済生会(2024年)が挙げる項目に答えると、受診の目安が約60秒でわかります。

「抗生物質の後に下痢が始まった」「血便」「発熱」 — 済生会が挙げる薬剤性腸炎の症状に答えるだけ。原因の多くは抗菌薬(抗生物質)や痛み止め(NSAIDs)とされています。

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9問・約60秒 ・ 登録不要・無料 ・ 結果は受診の目安
回答に合わせて、必要な質問だけをお聞きします

※ 本チェックは医師の診断に代わるものではありません。判断に迷う症状や強い症状があるときは、医療機関にご相談ください。

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済生会は、抗生物質起因性急性出血性腸炎について「抗生物質の使用から2〜3日後に、血性の下痢や腹痛などが急激に発症します」とし「10〜20代の若い人に多く」としています。

済生会は「3カ月以上NSAIDsを内服した患者さんの約70%に小腸粘膜障害が確認されたという報告もあります」としています。

済生会は、偽膜性腸炎について「抗生物質の使用から数週間以内に、高齢者や腎不全患者など基礎疾患を持つ人に起こりやすいことが特徴です」としています。

このページのセルフチェックは、済生会が挙げる薬剤性腸炎(抗生物質や痛み止めなどの薬剤が原因で起こる腸炎)の症状に沿って5つのサインを数え、受診の目安を出します。

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このセルフチェックでわかること

抗生物質使用後の下痢の典型的な経過、腹痛や下痢、血便、発熱、倦怠感や動悸 — 済生会が挙げる薬剤性腸炎の症状に沿って当てはまる数を数え、受診の目安を確認できます。診断ではありません。

こんな症状のときに使えます

  • 感染症で入院し抗生物質を使った後、治ったと思ったら下痢が始まった
  • 腹痛や下痢がある
  • 血の混じった便(血便)が出る
  • 発熱がある
  • 下痢や下血が続き、倦怠感や動悸を感じる
  • お腹が著しく張って強い痛みがあり便やガスが出ない、または血の混じった下痢が急に始まった(この場合はすぐに医療機関へ)

受診の目安の考え方

① 薬剤性腸炎はこんな病気です

済生会は「薬剤性腸炎とは、薬剤の使用が原因で起こる腸炎です。原因となる薬剤の多くは抗菌薬(抗生物質)によるもので、抗生物質起因性腸炎と呼ばれ、『偽膜性腸炎』と『急性出血性腸炎』に大別されます」としています。

② 偽膜性腸炎の典型的な経過

済生会は、偽膜性腸炎について「抗生物質の使用から数週間以内に、高齢者や腎不全患者など基礎疾患を持つ人に起こりやすいことが特徴です」としています。「何かしらの感染症で入院して抗生物質を使用し、その病気が治ったと思ったら下痢が始まる、というのが典型例です」とも述べています。抗生物質の使用で腸内細菌のバランスが乱れ、クロストリジウム・ディフィシル(CD)という菌が異常に増殖することが原因とされています。

③ 抗生物質起因性急性出血性腸炎

済生会は「抗生物質の使用から2〜3日後に、血性の下痢や腹痛などが急激に発症します」としています。「10〜20代の若い人に多く、薬のアレルギーが関係しているといわれています」とも述べています。

④ 痛み止め(NSAIDs)による腸炎

済生会は「痛み止めの薬(非ステロイド系消炎鎮痛剤:NSAIDs)は、副作用として胃潰瘍のリスクがあります。このNSAIDsは胃のほかに十二指腸・小腸・大腸にも、ただれや粘膜の炎症による潰瘍を作りやすく、下血や貧血の原因になります」としています。「3カ月以上NSAIDsを内服した患者さんの約70%に小腸粘膜障害が確認されたという報告もあります」とも述べています。

⑤ 他にもさまざまな薬が原因になります

済生会は「血液をサラサラにする低用量アスピリンなどの抗血小板薬もNSAIDsと同様に、消化管の粘膜障害を起こすことがあり、併用によって出血リスクが高くなるといわれています」としています。「ほかにも、抗がん剤による腸炎、胃薬(ランソプラゾール)による膠原線維性大腸炎、漢方薬(山梔子)による静脈硬化性大腸炎、経口避妊薬による虚血性大腸炎などが知られています」ともしています。

⑥ 重症化すると命にかかわることがあります

済生会は「下痢や下血が続くと倦怠感や動悸がみられます。さらに、重症化して腸の動きが悪くなると、お腹が著しく張って腸閉塞に近い状態となり、命にかかわる場合もあります」としています。

⑦ 出どころについて — 正直に申し上げること

このページの症状・治療の記述は、社会福祉法人恩賜財団済生会が2024年8月14日に公開した薬剤性腸炎のページによります。「腸炎」というご依頼の病名は直腸炎・壊死性腸炎・薬剤性腸炎など複数の病気を含む広い呼び方で、済生会が公開している資料も直腸炎・壊死性腸炎・薬剤性腸炎という3つの異なる病気に分かれていました。このうち、抗生物質や痛み止めなど日常的な薬の使用がきっかけになり、幅広い年齢層で自分に当てはまるか確認しやすい「薬剤性腸炎」の内容に絞って、このページを作成しています。直腸炎・壊死性腸炎については扱っていません。当てはまる数が多いことは、薬剤性腸炎があることを意味しません。

薬剤性腸炎は何科を受診すればいいですか?

このページの解説は消化器内科の医師によるものです。消化器内科が主な受診先になります。

どうやって診断しますか?

済生会は「問診で治療に使用した薬や入院歴を確認し、血液検査で炎症の程度や貧血・脱水の有無を調べます。その後、便を採取してCD抗原やCDトキシンを調べたり、細菌を増殖させる便培養検査で診断します」としています。「大腸内視鏡検査で偽膜を確認すれば偽膜性腸炎と診断できます」ともしています。

どうやって治療しますか?

済生会は「まずは薬剤性腸炎の原因になっている薬剤を中止します。そのうえで、一時的に食事を止めて腸管の安静を保ち、輸液を行ないます」としています。「偽膜性腸炎では特殊な抗菌薬(メトロニダゾールまたはバンコマイシン)内服による治療を行なう場合もあります」ともしています。

自分の判断で薬をやめてもいいですか?

済生会は「薬を服用する際は必ず医師の指示に従うようにしてください。自己判断で薬の服用をすることは避けましょう」としています。中止の判断は医師に相談してください。

感染性腸炎との違いはどう見分けますか?

済生会は「これらの症状だけでは、感染性腸炎などほかの病気と区別することが難しいです」としています。便培養検査やCDトキシンの検査などで見分けます。

予防する方法はありますか?

このページに具体的な予防策の記載は見当たりませんでした。済生会は「薬を服用する際は必ず医師の指示に従うようにしてください」としており、自己判断での長期服用を避けることが基本になります。

薬剤性腸炎について詳しく読む

くわしい解説は 偽膜性大腸炎とクロストリディオイデス・ディフィシル感染症:ベトナムにおける病態生理、診断、エビデンスに基づく管理に関する包括的な臨床概要 をご覧ください。

結果に関わらず、すぐに救急を考える症状

こんなときは、結果に関わらずすぐに救急要請(119)を
  • 強い胸の痛み・締めつけが続く/冷や汗を伴う
  • 息が苦しくて横になれない・会話ができないほど苦しい
  • 意識がもうろうとする・けいれん・呼びかけに反応が鈍い
  • ろれつが回らない・片側の手足が動かない・顔がゆがむ
  • 大量の出血、吐血・下血が続く
判断に迷うときは救急安心センター事業「#7119」(対応地域)に、15歳未満のお子さんについては子ども医療電話相談「♯8000」(主に休日・夜間)にご相談ください。

よくある質問

抗生物質を飲んだ後の下痢はすべて薬剤性腸炎ですか?
済生会は、偽膜性腸炎について「何かしらの感染症で入院して抗生物質を使用し、その病気が治ったと思ったら下痢が始まる、というのが典型例です」としています。ただし診断には便培養検査などが必要です。
痛み止めをよく使いますが、大丈夫でしょうか?
済生会は「3カ月以上NSAIDsを内服した患者さんの約70%に小腸粘膜障害が確認されたという報告もあります」としています。長期間使う場合は医師に相談してください。
若い人でもなりますか?
済生会は、抗生物質起因性急性出血性腸炎について「10〜20代の若い人に多く、薬のアレルギーが関係しているといわれています」としています。
どんな薬が原因になりますか?
済生会は、抗生物質やNSAIDs、抗血小板薬のほか「抗がん剤による腸炎、胃薬(ランソプラゾール)による膠原線維性大腸炎、漢方薬(山梔子)による静脈硬化性大腸炎、経口避妊薬による虚血性大腸炎などが知られています」としています。
症状が軽ければ様子を見てもいいですか?
済生会は「薬剤性腸炎は原因薬剤によって経過や注意点が異なります。心配な症状があれば、早めに医師に相談してください」としています。
命にかかわることはありますか?
済生会は「重症化して腸の動きが悪くなると、お腹が著しく張って腸閉塞に近い状態となり、命にかかわる場合もあります」としています。
料金や会員登録は必要ですか?
無料で、会員登録は必要ありません。回答内容をアカウントに保存したり、第三者に渡したりすることはありません。

参考にした情報

社会福祉法人恩賜財団 済生会「薬剤性腸炎 (やくざいせいちょうえん)とは(公開日:2024年8月14日)」(2026年8月4日参照)

最終更新:2026年8月4日
本ページは医療者による個別の診断・治療に代わるものではありません。判断に迷う症状や強い症状があるときは、 医療機関にご相談ください。

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