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心血管疾患 25分で読める 37回

【低血圧と食事】めまい・立ちくらみが気になる人のための食べ物と注意点

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「朝なかなか起きられない」「立ち上がった瞬間にクラッとする」「外出先で倒れてしまわないか不安」――そんな低血圧によるつらい症状で悩んでいませんか。

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低血圧そのものは必ずしも病気とは限りませんが、めまい・立ちくらみ・倦怠感など、日常生活に大きな影響が出ることがあります。さらに、背景に心臓病やホルモンの病気、起立性低血圧などの疾患が隠れていることもあります7

一方で、毎日の食事や水分のとり方を見直すことで、血圧の下がりやすさをある程度和らげられる場合もあります。起立性低血圧の治療ガイドラインを紹介している日本の医療情報サイトでは、塩分と水分を意識して増やし、たんぱく質やビタミン・ミネラルをバランス良くとる食事が推奨されています1

この記事では、低血圧と食事の関係、低血圧の人が意識したい栄養素と具体的な食べ物、ベトナムなどで民間療法として語られる「レーズン」「リコリス(甘草)」などの食材の注意点まで、日本の生活者向けにやさしく整理していきます。ご自身や家族の体調と照らし合わせながら、一緒にチェックしてみてください。

Japanese Health(JHO)編集部とこの記事の根拠について

Japanese Health(JHO)は、健康と美容に関する情報を提供するオンラインプラットフォームです。膨大な医学文献や公的ガイドラインを整理し、日常生活で活用しやすい形でお届けすることを目指しています。

本記事の内容は、厚生労働省関連サイトや日本の医療情報サイト、低血圧に関する国内外のガイドライン・査読付き論文などの一次情報源2578をもとに、JHO編集部がAIツールのサポートを受けつつ、最終的には人の目で一つひとつ確認しながら作成しています。

  • 厚生労働省・公的研究機関:日本人の食事摂取基準や高齢者の栄養マニュアル、血圧に関する解説など、日本人向けの公式情報を優先して参照しています211
  • 国内外の医学会ガイドライン・査読付き論文:低血圧・起立性低血圧やリコリス摂取による血圧への影響を示した論文・専門サイトなどをもとに、食事との関係を整理しています18910
  • 教育機関・医療機関・NPOによる一次資料:日本の医療機関が発信する低血圧の症状・対処法、生活上の注意点などを参考に、実生活に落とし込みやすい形にしました5712

AIツールは、文献の要約や構成案作成の「アシスタント」として活用していますが、公開前には必ずJHO編集部が原著資料と照合し、重要な記述を一つひとつ確認しながら、事実関係・数値・URLの妥当性を検証しています。

私たちの運営ポリシーや編集プロセスの詳細は、運営者情報(JapaneseHealth.org)をご覧ください。

要点まとめ

  • 低血圧は「本態性低血圧」「起立性低血圧」「食後低血圧」などに分かれ、原因や対処法が少しずつ異なります67
  • 低血圧の食事は「特別な1品」よりも、水分・塩分を適度にとりつつ、たんぱく質・鉄分・ビタミンB12・葉酸などをバランスよく補うことが基本です135
  • 起立性低血圧の治療ガイドラインでは、医師管理のもとで水分2〜2.5L/日、食塩8g/日以上を目安とすることが示されていますが、腎臓病や心不全がある場合には危険となるため、自己判断での増量は避けましょう1
  • コーヒーや紅茶などカフェイン飲料は一時的に血圧を上げる可能性がありますが、脱水や睡眠の質への悪影響もあるため、「飲み過ぎない・夜は控える」ことが大切です2313
  • リコリス(甘草)は血圧を上げる力が非常に強く、少量・短期間でも高血圧や不整脈、低カリウム血症の原因になることが分かっており91011、低血圧の自己治療目的で摂取するのは推奨できません。
  • ベトナムなどで「レーズン」「にんじんジュース」「ローズマリー」などが民間療法として語られますが、血圧を上げる効果は科学的には十分確認されておらず、「バランス食の一部」として楽しむ程度にとどめるのが安全です。
  • めまい・失神・胸痛・息切れなどの症状が強い場合や急に悪化した場合は、食事だけで様子を見るのではなく、早めに医療機関を受診し、背景に病気がないかを確認することが重要です78

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数値を入れると、日本高血圧学会の血圧値の分類と「次にすること」を表示します。記録はこの端末の中だけに保存され、登録は不要です。

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これは診断ではありません。入力された数値を日本高血圧学会の血圧値の分類(高血圧の基準は診察室 140/90mmHg以上・家庭 135/85mmHg以上)に当てはめて「受診の目安」を機械的に示すもので、医師の診察に代わるものではありません。日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、降圧目標は年齢によらず診察室 130/80mmHg未満・家庭 125/75mmHg未満とされています。脈拍の目安は学会の分類ではなく一般的な参考範囲です。

第1部:低血圧の基本と日常生活の見直し

まずは「自分がどのタイプの低血圧なのか」「どのような生活習慣が症状を悪化させているのか」を整理することが大切です。ここでは血圧の仕組みと低血圧の種類、避けたい習慣を確認していきます。

1.1. 低血圧とは?タイプと症状の特徴

一般的に、成人では収縮期血圧(上の血圧)が100mmHg未満の状態を「低血圧」と呼ぶことが多いとされています7。ただし、高血圧のように明確な国際基準があるわけではなく、「日常生活で症状が出るかどうか」が重要なポイントです。

日本の解説では、低血圧は主に次の3つに分類されています76

  • 本態性低血圧:はっきりした病気がないのに血圧が低い体質。疲れやすさ、朝の起きにくさ、肩こりなどが目立つことがあります。
  • 起立性低血圧:寝ている姿勢や座位から立ち上がったときに、重力の影響で血圧が急に下がり、めまいや立ちくらみ、失神などが起こる状態です8
  • 食事性(食後)低血圧:食後に胃腸へ血流が集中し、全身の血圧が下がることで、眠気や立ちくらみ、失神などが起こるタイプです6

代表的な症状としては、立ちくらみやめまい、倦怠感、動悸、息切れ、朝なかなか起きられない、入浴時や長時間の立位で気分が悪くなるなどがあります7

1.2. 低血圧を悪化させやすいNG習慣

食事の工夫より先に、「やってしまいがちなNG習慣」を見直すことも大切です。日本の医療機関や保健情報サイトでは、次のような行動が低血圧の症状を悪化させるとされています512

  • 朝食を抜く、1日2食以下になるなど「食事回数が少ない」
  • パンや麺類・甘いお菓子ばかりなど「糖質に偏った食事」
  • 長時間の入浴や熱いお風呂に急に入る
  • 長時間同じ姿勢で立ち続ける/座り続ける
  • 急に立ち上がる・寝起きに一気に起き上がる
  • 極端なダイエット・小食による栄養不足
  • 必要な水分をとらず、コーヒー・アルコールばかりを飲む

「食事で何を足すか」だけではなく、「何を減らす・やめるか」をセットで考えることで、めまいや立ちくらみが少し楽になる場合もあります。

表1:低血圧セルフチェックリスト(例)
こんな症状・状況はありませんか? 考えられる主な背景・原因カテゴリ
朝、目覚ましが鳴っても起きられず、午前中はずっとだるい 本態性低血圧、睡眠不足、栄養不足 など
立ち上がった瞬間に目の前が暗くなる・クラッとする 起立性低血圧、脱水、薬の影響 など
食後に強い眠気や立ちくらみが出やすい 食事性(食後)低血圧、糖質に偏った食事 など
少し動いただけで動悸・息切れがする 低血圧に加え、心臓・貧血などの病気の可能性も

第2部:身体の内部要因 — 栄養・水分・ホルモンと低血圧

生活習慣を見直しても症状が続く場合、背景には栄養不足や貧血、ホルモンバランスの乱れ、慢性疾患など、身体の内側の問題が隠れていることがあります。ここでは特に「食事」と関係の深いポイントに絞って解説します。

2.1. 【特に女性】ライフステージとホルモンバランス

女性は月経・妊娠・出産・授乳・更年期など、ライフステージごとにホルモン環境や血液量が大きく変化します。その影響で、めまいや立ちくらみ、ふらつきといった低血圧様の症状が出やすくなることがあります6

  • 月経期:出血量が多い人では、一時的な鉄不足・貧血傾向から血圧が下がりやすくなることがあります。
  • 妊娠初期〜中期:胎児への血流増加に伴い、妊娠高血圧とは逆に血圧が低めになる妊婦さんも多いとされます。立ちくらみや貧血の有無を含めて、産婦人科での定期チェックが大切です。
  • 更年期:ホルモンの急激な変化や自律神経の乱れから、血圧の上下が不安定になり、めまい・動悸などが出やすくなります。

女性の場合、「低血圧だから食べ物で何とかする」だけではなく、婦人科や内科で貧血やホルモンの状態を確認してもらうことが、遠回りのようでいて近道になることも多いです。

2.2. 栄養不足・貧血・ビタミン不足と低血圧

低血圧の人の食事について、日本の医療情報サイトや栄養コラムでは、「特定の一品」よりも、次のような栄養素をバランスよくとることが重視されています135

  • たんぱく質:肉・魚・卵・大豆製品・乳製品など。筋肉や臓器の材料となり、血液量や体温維持にも関わるため、不足するとだるさや冷えにつながります5
  • 鉄分・ビタミンB12・葉酸:赤血球を作るのに必要で、貧血による低血圧・立ちくらみを防ぐうえで欠かせません36。鉄分はレバー・赤身肉・貝類・大豆製品、ビタミンB12は魚・肉・卵、葉酸は緑の葉野菜や豆類に多く含まれます。
  • ビタミンC:鉄分の吸収を助けるほか、血管の健康維持にも関係します。野菜・果物を一緒にとることで効率が上がります。
  • 水分・電解質:脱水は血液量を減らして血圧を下げる主要な原因の一つです。こまめな水分補給と、状況に応じた塩分・ミネラルの補給が重要です213

海外のレビュー記事でも、低血圧の人はビタミンB12や葉酸に富む食品、適度な塩分を増やすことで血圧の維持に役立つ可能性があるとされています3

2.3. 低血圧の人におすすめの基本の食べ物

上記の栄養素を踏まえ、日本や海外の信頼できる情報源をもとにした「低血圧の人が意識したい食べ物」の例を整理すると、次のようになります12356

  • 肉・魚・卵・大豆製品・乳製品:良質なたんぱく質と鉄分・ビタミンB群を補います。例:鶏むね肉のソテー、さば味噌煮、冷奴、卵焼き、ヨーグルトなど。
  • 緑黄色野菜・根菜:にんじん、ほうれん草、ブロッコリー、かぼちゃなどは、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富です。特にほうれん草などの葉物は葉酸や鉄分の供給源として重要です。
  • 豆類・海藻・きのこ:食物繊維が豊富で、血糖値の急上昇を抑えて食後低血圧を防ぐのに役立つ可能性があります5
  • 果物:ビタミン・カリウム・少量の糖分を自然な形で補えます。レモン・オレンジ・キウイなどはビタミンCが多く、鉄分の吸収を助けます。
  • 適度な塩分を含む和食メニュー:味噌汁、梅干し、漬物などは少量で塩分を補えますが、日本人はもともと塩分摂取量が多い傾向にあるため、腎臓病や高血圧がある人は必ず医師に相談したうえで調整しましょう2

ベトナムの情報では「レーズン」「牛乳+アーモンド」「にんじんジュース」「レモン水」などが低血圧に良いと紹介されることがありますが、これらは主に糖分やビタミン、ミネラルを補える一般的な健康食品であり、「低血圧専用の特効薬」と考えるのは避けたほうが安全です。食事全体のバランスの中で、無理のない範囲で取り入れるイメージを持ちましょう。

2.4. よく話題になる飲み物・ハーブのメリットと注意点

低血圧と関連づけて語られる飲み物やハーブについて、エビデンスと注意点を整理します。

  • カフェイン飲料(コーヒー・紅茶・緑茶・エナジードリンクなど)
    カフェインは一時的に血圧を上げる可能性がありますが、その作用には個人差が大きく、利尿作用による脱水や睡眠の質低下も問題となります2313
    • 朝〜日中にコーヒー1〜2杯程度にとどめる
    • 就寝前3〜4時間はカフェイン飲料を控える
    • エナジードリンクやカフェイン入りサプリの多用は避ける
  • レモン水
    レモンそのものに血圧を上げる強い作用は認められていませんが、水分補給とビタミンC摂取の一つの方法としては有用です。塩を少量加えた「レモン+塩水」は、暑い時期の発汗時に電解質を補うのに役立つ場合があります。ただし、腎臓病や心不全がある人は塩分量に注意が必要です。
  • にんじんジュース
    βカロテンやカリウムなどを含む栄養価の高い飲み物ですが、低血圧を直接改善する決定的なエビデンスはありません。砂糖や果汁を多く加えると糖質過多になりやすいため、「食事の一部」として適量にとどめましょう。
  • ビーツジュース(ビートルートジュース)
    海外の研究では、ビーツジュースはむしろ高血圧の人の血圧を下げる可能性が示されています。低血圧の人が大量に飲むと、さらに血圧を下げてしまうおそれがあるため、自己判断での常用は避けた方が無難です。
  • リコリス(甘草)・甘草茶
    甘草に含まれるグリチルリチン酸は、ナトリウム保持とカリウム排泄を促し、血圧を上げる作用があります。近年のランダム化比較試験では、グリチルリチン酸として1日100mg程度の少量でも、数週間で血圧が有意に上昇し、心血管への負担が指摘されています91011
    「低血圧に効くから甘草を飲めばよい」といった民間療法もありますが、日本や海外の医療情報では、むしろ高血圧や不整脈、低カリウム血症を起こすリスクが強調されており、自己判断での継続摂取は推奨されません。既往症がある人や降圧薬を飲んでいる人は特に注意が必要です。
  • ローズマリーなどのハーブ
    ローズマリーは料理用ハーブとして少量使う範囲では大きな問題は少ないとされていますが、血圧を上げる決定的な臨床エビデンスは乏しく、サプリメントや高濃度エキスとして長期使用する場合は安全性データが十分とは言えません。あくまで香りを楽しむスパイス程度にとどめましょう。

これらの飲み物・ハーブは、「一時的な気休め」にはなっても、根本的な原因(貧血・ホルモン異常・心臓病など)を解決するものではありません。体調が気になる場合は、食事と並行して医療機関での検査・相談も検討しましょう。

第3部:専門的な診断が必要な疾患と低血圧

食事や生活習慣を工夫しても症状が続く場合や、急に悪化した場合には、低血圧の背景に心臓・内分泌・自律神経などの病気が隠れていることがあります。ここでは代表的な疾患の例と、どのようなときに受診すべきかを見ていきます。

3.1. 起立性低血圧・起立性調節障害

起立性低血圧は、横になった状態や座位から立ち上がったときに、収縮期血圧が20mmHg以上、拡張期血圧が10mmHg以上低下する状態で、めまい・ふらつき・失神などを起こす疾患です8

思春期の子どもに多い「起立性調節障害」は、自律神経の不調により朝起きられない・立ちくらみ・頭痛などが続く病気で、低血圧を伴うことが多いとされています5

日本の治療ガイドラインでは、起立性低血圧に対して、1日2〜2.5Lの水分と8g以上の食塩摂取を基本とし、弾性ストッキングの着用やゆっくり立ち上がる工夫などを組み合わせることが推奨されています1。ただし、これは医師の診断と経過観察のもとで行うことが前提であり、腎臓病や心不全がある人は同じ方法をそのまま真似してはいけません。

3.2. 内分泌の病気・心臓の病気など

低血圧は、単なる体質ではなく、次のような病気の一症状として現れることもあります27

  • 副腎のホルモンが不足する「アジソン病」などの副腎不全
  • 甲状腺機能低下症
  • 不整脈や心不全などの心臓病
  • 重度の貧血や出血、脱水
  • 降圧薬・抗うつ薬・利尿薬など薬の副作用

食事で工夫できる範囲を超えている可能性が高いため、「急に疲れやすくなった」「体重が減ってきた」「胸の痛みや息切れがある」などの症状が重なっている場合は、内科・循環器内科・内分泌科などでの精査が必要です。

第4部:今日から始める改善アクションプラン

ここでは、「今夜から」「今週から」「少し長期的に」という3つのレベルに分けて、低血圧の人が実践しやすい食事・生活の工夫を整理します。すべてを一度に完璧に行う必要はありません。できそうなものから1つずつ試してみましょう。

表2:低血圧の改善アクションプラン(例)
ステップ アクション 具体例
Level 1:今夜からできること こまめな水分補給と、就寝前の過度なカフェイン・アルコールを控える 1日を通して水や麦茶を少しずつ飲む/夕方以降はカフェインを控え、就寝前の飲酒は控えめにする
Level 1:今朝からできること 朝食を抜かない・糖質だけの朝食をやめる パンだけでなく、ゆで卵やヨーグルト、納豆・味噌汁をプラスする
Level 2:今週から始めること たんぱく質・野菜・主食をそろえた「一汁三菜」を意識する 主食(ご飯・パン)+主菜(肉・魚・豆)+副菜(野菜・海藻・きのこ)をそろえる。インスタント食品や菓子パンの頻度を減らす
Level 2:今週から始めること 食事を小分けにし、食後低血圧を予防する 一度に大量に食べるのではなく、1日3食+軽い間食に分ける/昼食の炭水化物を控えめにしてたんぱく質と野菜を増やす
Level 3:1か月〜数か月かけて取り組むこと 筋肉量を維持・増加させる軽い運動習慣をつくる 週2〜3回、20〜30分程度のウォーキング+簡単な筋トレ(スクワット・かかと上げなど)を行う
Level 3:医師と相談しながら調整すること 起立性低血圧の人は、塩分・水分量を医師の指示のもとで調整する 医師からOKが出ている場合のみ、1日2〜2.5Lの水分と8g前後の食塩を目安にしつつ、腎臓・心臓の状態を定期的にチェックしてもらう1

第5部:専門家への相談 — いつ・どこで・どのように?

「低血圧だからたいしたことはない」と自己判断してしまうと、背景にある重大な病気を見逃してしまうことがあります。一方で、すべてを病気と考えて不安になる必要もありません。ここでは、受診の目安や診療科の選び方を整理します。

5.1. すぐに受診を検討すべき危険なサイン

  • 意識を失う・倒れてしまう発作がある
  • 胸の痛み・息切れ・強い動悸を伴う
  • 話しづらい・手足の麻痺・しびれなど、脳卒中を疑う症状がある
  • 短期間で急激な体重減少や強い倦怠感が出てきた
  • 黒い便・血尿・大量の下血など、明らかな出血が疑われる

これらの症状がある場合は、食事で様子を見るのではなく、救急外来や最寄りの医療機関を早急に受診しましょう。日本では、意識障害や重い胸痛などの生命に関わる症状がある場合は、ためらわず119番通報が勧められます。

5.2. 症状に応じた診療科の選び方

  • めまい・立ちくらみが中心:まずはかかりつけの内科・総合診療科へ。必要に応じて循環器内科・神経内科・耳鼻科などを紹介されることがあります。
  • 朝起きられない・思春期の子どもの不調:小児科や小児心療内科で「起立性調節障害」を含めて評価することが多いです。
  • 月経が多い・妊娠中・更年期の症状:婦人科・産婦人科で貧血やホルモンバランスをチェックします。
  • 持続する動悸・息切れ・胸痛:循環器内科で心臓の検査(心電図・心エコーなど)を受けることが勧められます。
  • 体重減少・全身のだるさ・皮膚の黒ずみなど:内分泌内科で副腎・甲状腺などのホルモン検査が必要な場合があります。

5.3. 診察時に持参すると役立つものと費用の目安

  • 血圧・脈拍の記録:家庭血圧計で朝・晩、気分が悪いときの数値を1〜2週間分メモしておくと、診断の助けになります。
  • 症状日誌:いつ、どのようなタイミングでめまい・立ちくらみ・倦怠感が出るのか、食事や睡眠時間、ストレス状況と合わせて簡単に記録しておきましょう。
  • お薬手帳:降圧薬・睡眠薬・抗うつ薬・利尿薬などは低血圧の原因になりうるため、現在服用中の薬情報を必ず提示します。
  • 費用の目安:初診料・再診料に加え、血液検査や心電図、ホルモン検査などが行われる場合があります。日本の公的医療保険(3割負担)の下では、検査内容にもよりますが数千円〜1万円台程度となることが多いでしょう。

よくある質問

Q1: 低血圧の人は本当に塩分を多くとったほうがいいのですか?

A1: 起立性低血圧の治療ガイドラインでは、医師管理のもとで1日8g以上の食塩と2〜2.5Lの水分摂取を推奨する記載があります1。ただし、日本人はもともと塩分摂取量が多く、高血圧や腎臓病のリスクも高いため、誰にでも当てはまるわけではありません

腎臓病・心不全・高血圧などがある場合や、医師から減塩を指示されている場合は、自己判断で塩分を増やすのは危険です。必ず主治医に相談のうえ、自分にとって適切な塩分量を決めましょう。

Q2: コーヒーやエナジードリンクで低血圧を改善しても大丈夫ですか?

A2: カフェインは一時的に血圧を上げる可能性がありますが、利尿作用で脱水を招いたり、睡眠の質を悪化させたりするリスクもあります2313。特にエナジードリンクや高濃度カフェインサプリは、心拍数の増加や不整脈のリスクも指摘されており、低血圧対策として多用するのは推奨されません。

日常的には、朝〜日中にコーヒー1〜2杯程度にとどめつつ、こまめな水分補給とバランスの良い食事で土台を整えることが大切です。

Q3: レーズンやにんじんジュースは低血圧に効きますか?

A3: レーズンやにんじんジュースは、ビタミンやミネラル、糖分を含む健康的な食品ですが、「低血圧専用の治療食」として強く推奨できるだけの科学的エビデンスは現時点で十分ではありません。一般的な栄養補給として食事に取り入れる分にはかまいませんが、「これだけ飲めば治る」と期待しすぎないほうが安全です。

むしろ、たんぱく質・鉄分・ビタミンB12・葉酸を含む食品をバランスよくとり、食事の量と回数、食後の過ごし方を含めてトータルで見直すことが重要です135

Q4: リコリス(甘草)は血圧を上げると聞きました。低血圧にはいいのですか?

A4: 甘草に含まれるグリチルリチン酸は、血圧を上げる作用が非常に強く、近年の研究では少量(グリチルリチン酸100mg/日程度)でも数週間で血圧を有意に上昇させることが報告されています91011

しかしこれは「低血圧にとって都合が良い」という意味ではなく、高血圧・低カリウム血症・不整脈などの危険な副作用を引き起こす可能性があるという警告です。医師の指導なく甘草茶やサプリを低血圧の自己治療目的で継続することは避け、漢方薬を含めて甘草を使用している可能性がある場合は、必ず医療者に相談しましょう。

Q5: 低血圧でも運動して大丈夫ですか?

A5: 多くの場合、適度な運動は血流や筋肉量を保ち、低血圧によるだるさや冷えを和らげるのに役立ちます。特に、ウォーキングや軽い筋トレで下半身の筋肉を鍛えることは、起立時の血圧低下を防ぐ助けになると考えられています12

ただし、運動中に強いめまい・胸痛・息切れ・動悸が出る場合や、倒れてしまうことがある場合は、運動を中断し、循環器内科などで原因を確認することが必要です。運動の強さや種類は、医師に相談しながら自分に合ったレベルに調整しましょう。

Q6: 食後に眠気や立ちくらみが強いのですが、どんな食べ方をすればいいですか?

A6: 食事性(食後)低血圧では、食後に血圧が下がりやすく、眠気や立ちくらみを起こすことがあります6

対策としては、次のような工夫が推奨されています。

  • 一度に大量に食べず、1日3食+軽い間食に分ける
  • 炭水化物(ご飯・パン・麺・甘い飲み物など)の量を控えめにし、たんぱく質と野菜を増やす
  • 食後すぐに立ち上がったり激しい運動をしたりせず、しばらく座って様子を見る
  • 必要に応じて、医師に相談のうえで血圧や血糖のチェックを行う
Q7: 低血圧は一生付き合うしかないのでしょうか?

A7: 体質として血圧が低めの人は、一生その傾向が続くこともありますが、生活習慣や食事、筋肉量の変化によって症状が軽くなるケースも少なくありません7

一方で、貧血やホルモン異常、心臓病など背景に病気がある場合は、原因となる疾患の治療によって改善が見込めることもあります。「どうせ低血圧体質だから」と決めつけず、一度は医療機関で全体像を確認しておくと安心です。

この症状、放置して大丈夫?次に確認すべきこと 関連記事
この記事では答えていない疑問です — 読み終えたら、続けてご確認ください
受診すべき危険な兆候は? 記事へ 仰向けで苦しくなる? 記事へ 何科に相談すべき? 記事へ 朝起きられないのは低血圧? 今週56人が確認 記事へ

結論:この記事から持ち帰ってほしいこと

低血圧は、高血圧ほど大きく話題にならないものの、朝の起きにくさやめまい、立ちくらみ、食後の強い眠気など、日常生活の質を大きく下げることがあります。ときには、心臓やホルモンの病気、自律神経の不調など、背景に治療が必要な疾患が隠れていることもあります。

食事の面では、「特別な1品」よりも、たんぱく質・鉄分・ビタミンB12・葉酸を含む食品、水分・電解質、適度な塩分をバランスよくとることが基本です。コーヒーやハーブ、レーズンなどの民間療法的な食品は、「補助的な存在」として楽しむにとどめ、リコリス(甘草)のように強い作用と副作用をもつものは自己判断で使わないことが重要です。

そして何より、「自分の低血圧は体質なのか、病気が隠れているのか」「どこまでを食事と生活で工夫し、どこから医療に頼るべきか」を一人で抱え込まずに、必要に応じて医療機関で相談してみてください。この記事が、ご自身や大切な人の低血圧との付き合い方を考えるきっかけになれば幸いです。

この記事の編集体制と情報の取り扱いについて

Japanese Health(JHO)は、信頼できる公的情報源と査読付き研究に基づいて、健康・医療・美容に関する情報をわかりやすくお届けすることを目指しています。

本記事の原稿は、最新のAI技術を活用して下調べと構成案を作成したうえで、JHO編集部が一次資料(ガイドライン・論文・公的サイトなど)と照合しながら、内容・表現・数値・URLの妥当性を人の目で一つひとつ確認しています。最終的な掲載判断はすべてJHO編集部が行っています。

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参考文献

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  2. 厚生労働省. 生活習慣病予防その他の健康増進を目的として提供する食事の提供に係るガイドライン. 日本人の食事摂取基準(2015年版)等. 2015年. https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000096860.pdf(最終アクセス日:2025-11-30)

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  5. メディパレット編集部. 低血圧の人の食事で気を付けたいポイントとレシピ. ロッテ からだ想いラボ. 2025年11月9日. https://medipalette.lotte.co.jp/post/0045(最終アクセス日:2025-11-30)

  6. ウェルパレット編集部. 血圧が低いとどんな症状が出る?低血圧の原因と自分でできる対策. ロッテ ウェルパレット. 2025年11月9日. https://wellpalette.lotte.co.jp/post/69(最終アクセス日:2025-11-30)

  7. 公益財団法人 長寿科学振興財団. 低血圧. 健康長寿ネット. 2019年2月1日更新. https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/shinshikkan/teiketsuatsu.html(最終アクセス日:2025-11-30)

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  10. Hautaniemi EJ, et al. Voluntary liquorice ingestion increases blood pressure via increased volume load, elevated peripheral arterial resistance, and decreased aortic compliance. Sci Rep. 2017;7:10947. https://www.nature.com/articles/s41598-017-11468-7(最終アクセス日:2025-11-30)

  11. Linköping University / News-Medical. Study shows even small amounts of licorice increase blood pressure. 2024年3月14日. https://www.news-medical.net/news/20240314/…(最終アクセス日:2025-11-30)

  12. British Heart Foundation. 5 tips to try if you have low blood pressure. 2024年5月28日. https://www.bhf.org.uk/…/how-to-treat-low-blood-pressure(最終アクセス日:2025-11-30)

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Trinh Van Dieu

Trinh Van Dieu

ITエンジニア(17年)・Japanese Health 運営者

ベトナム在住のITエンジニア。17年の技術経験を活かし、日本の公的医療機関の情報をAI技術で整理・発信しています。

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