【心臓に悪い食べ物】5つの要注意食品と、心臓を守る食事の選び方
この記事でわかること
目次
- Japanese Health(JHO)編集部とこの記事の根拠について
- 要点まとめ
- 第1部:心臓と血管のしくみと、食生活の基本
- 1.1. 心臓病と食事の関係をやさしく解説
- 1.2. 心臓に負担をかけやすいNG習慣
- 第2部:心臓に負担をかけやすい5つの食品グループ
- 2.1. 赤身肉・脂身の多い肉 ― 「たまの楽しみ」にとどめたい
- 2.2. 加工肉(ベーコン・ソーセージ・ハムなど) ― 塩分と脂肪のダブルパンチ
- 2.3. 揚げ物・ファストフード ― トランス脂肪酸とカロリーのとりすぎ
- 2.4. 全脂肪の乳製品(牛乳・生クリーム・バター・チーズなど)
- 2.5. 砂糖の多い飲み物・お菓子 ― 「飲むお菓子」に要注意
- 第3部:食事だけでは防ぎきれないケースと、受診を考えるタイミング
- 3.1. 高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病
- 3.2. 心筋梗塞・狭心症・心不全などの心疾患
- 第4部:今日から始める改善アクションプラン
- 第5部:専門家への相談 — いつ・どこで・どのように?
- 5.1. 受診を検討すべき危険なサイン
- 5.2. 症状に応じた診療科の選び方
- 5.3. 診察時に持参すると役立つものと費用の目安
- よくある質問
- 結論:この記事から持ち帰ってほしいこと
- この記事の編集体制と情報の取り扱いについて
- 参考文献
「血圧やコレステロールが高いと言われたけれど、具体的に何を食べないようにすれば良いのかわからない」「忙しくてつい外食やコンビニに頼ってしまうけれど、心臓に悪くないか不安」──そんな悩みを抱えている方は少なくありません。
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世界保健機関(WHO)によると、心血管疾患は世界の全死亡の約3割を占める主要な死因とされています。喫煙や運動不足と並んで、偏った食生活は心筋梗塞や脳卒中などの大きなリスク要因の一つです1。日本でも、生活習慣病の一つとして心疾患や脳血管疾患が厚生労働省により問題視されており、食事・運動・休養・喫煙・飲酒などの生活習慣の見直しが重要だとされています2。
本記事では、日本の公的機関や専門学会の情報に加え、ハーバード・メディカルスクールやメイヨークリニックなど海外の信頼できる情報源も参考にしながら、「心臓に悪影響を与えやすい代表的な5つの食品グループ」と「今日から始められる心臓にやさしい食事のコツ」を丁寧に解説します。
「絶対に食べてはいけないもの」を羅列して不安をあおるのではなく、「どのくらいなら良いのか」「代わりに何を選べばよいのか」を具体的にイメージできるようにまとめています。ご自身やご家族の健康を守るための参考にしてください。
Japanese Health(JHO)編集部とこの記事の根拠について
Japanese Health(JHO)は、健康と美容に関する情報を提供するオンラインプラットフォームです。日本の公的機関や医学会、国際的な専門機関が公表している情報を整理し、日常生活で活用しやすい形でお届けすることを目指しています。
本記事の内容は、厚生労働省や自治体などの公的資料、日本循環器学会などの関連学会、国立循環器病研究センターの解説ページ234に加え、ハーバード・メディカルスクールやメイヨークリニック、アメリカ心臓協会などが発信する心臓病予防に関する情報567をもとに、JHO編集部がAIツールのサポートを受けつつ、最終的には人の目で一つひとつ確認しながら作成しています。
- 日本の公的情報源:厚生労働省「生活習慣病」関連ページや自治体による循環器病予防の啓発資料、国立循環器病研究センターの「食事療法」解説などを優先的に参照しています234。
- 国内外のガイドライン・レビュー論文:日本循環器学会の循環器病予防に関する情報や、心不全患者の栄養管理に関するステートメント8、海外の心臓病予防ガイドラインを参考に、食事と心血管リスクの関係を整理しています。
- 教育機関・医療機関の情報:ハーバード・メディカルスクールの「Heart-healthy foods: What to eat and what to avoid」やメイヨークリニックの「Heart-healthy diet」など、査読付き論文や大規模研究に基づいた解説を参考にしています56。
AIツールは、文献の要約や構成案作成の「アシスタント」として活用していますが、公開前には必ずJHO編集部が原著資料と照合し、重要な記述を一つひとつ確認しながら、事実関係・数値・URLの妥当性を検証しています。
私たちの運営ポリシーや編集プロセスの詳細は、運営者情報(JapaneseHealth.org)をご覧ください。
要点まとめ
- 心筋梗塞や心不全などの心血管疾患は、世界の死因の約3割を占める重大な病気であり、喫煙や運動不足に加えて「食生活」が大きなリスク要因とされています1。
- 特に、赤身肉や加工肉、揚げ物、全脂肪の乳製品、砂糖の多い飲み物やお菓子は、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸、塩分、糖分が多く、コレステロールや血圧、中性脂肪を上げることで心臓に負担をかけやすいと報告されています356。
- 一方で、野菜・果物、全粒穀物、魚、大豆製品、ナッツ類、オリーブオイルなどを中心とした食事は、心血管リスクを下げる「心臓にやさしい食事パターン」として国内外のガイドラインで推奨されています357。
- 「一切食べてはいけない」というよりも、「頻度と量を減らし、より良い選択肢に置き換える」ことが大切です。例えば、ベーコンを毎朝食べる習慣を週1回に減らし、他の日は魚や豆腐料理にする、といった工夫です7。
- 胸の痛み、息切れ、強い動悸、突然の片側の手足の麻痺やろれつが回りにくいなどの症状がある場合は、食事改善だけで様子を見るのではなく、速やかに医療機関を受診し、必要に応じて119番通報を検討することが重要です。
「心臓に悪い食べ物」と聞くと、なんとなく脂っこいものや甘いものを思い浮かべる方が多いと思います。しかし、実際にどのくらいなら食べても良いのか、何と置き換えればよいのかまでは、なかなかイメージしづらいものです。
この記事では、まず最初に「なぜ食事が心臓に影響するのか」という基本から整理し、そのうえで、赤身肉・加工肉・揚げ物・全脂肪乳製品・砂糖の多い食品など、代表的な5つの要注意グループを具体例とともに解説します。
その後、「今日からできる小さな一歩」として、外食やコンビニを利用しながらでも実践しやすい工夫や、減塩・減脂・減糖のコツをステップごとに整理します。必要に応じて、関連する総合ガイドや、詳細解説記事など、JHO内の関連記事に自然な文脈で橋渡しを行います。
読み進めることで、「自分の食生活のどこを見直せばよいのか」「どのタイミングで医療機関に相談すべきか」が具体的にイメージできるようになることを目指しています。
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これは診断ではありません。入力された数値を日本高血圧学会の血圧値の分類(高血圧の基準は診察室 140/90mmHg以上・家庭 135/85mmHg以上)に当てはめて「受診の目安」を機械的に示すもので、医師の診察に代わるものではありません。日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、降圧目標は年齢によらず診察室 130/80mmHg未満・家庭 125/75mmHg未満とされています。脈拍の目安は学会の分類ではなく一般的な参考範囲です。
第1部:心臓と血管のしくみと、食生活の基本
まずは、「なぜ食べ物が心臓に影響するのか」をざっくりと押さえておきましょう。難しい仕組みをすべて覚える必要はありませんが、イメージを持っておくと、どんな食事を選べばよいか判断しやすくなります。
1.1. 心臓病と食事の関係をやさしく解説
心臓は、1日に約10万回も収縮と拡張を繰り返し、血液を全身に送り出しているポンプのような臓器です。この心臓につながる血管(冠動脈)が、コレステロールや中性脂肪などの脂質によって徐々に狭くなり、血流が悪くなっていく状態が「動脈硬化」です。
飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を多く含む食事、塩分や糖分の多い食事を続けると、血中のLDLコレステロールや中性脂肪が増え、血圧も上がりやすくなります。その結果、動脈硬化が進み、心筋梗塞や狭心症、心不全、脳卒中といった病気のリスクが高くなることが、国内外の研究で示されています356。
逆に、野菜や果物、食物繊維の多い全粒穀物、魚、大豆製品、ナッツ類などを中心とした食事は、血圧やコレステロールの改善、体重管理に役立つことが知られており、日本でも循環器疾患の予防に有効な食事パターンとして推奨されています345。
1.2. 心臓に負担をかけやすいNG習慣
「特定の1品」だけではなく、毎日の習慣の積み重ねが心臓への負担につながります。次のようなパターンがいくつか重なっていると要注意です。
- 脂身の多い肉や揚げ物を、週に何度も「お腹いっぱいになるまで」食べてしまう。
- ベーコン、ソーセージ、ハム、サラミなどの加工肉を、朝食やおつまみで毎日のように食べる。
- スナック菓子やフライドポテトなど、塩分と油分が多いおやつが習慣になっている。
- 砂糖入りのコーヒー飲料、炭酸飲料、加糖スポーツドリンク、加糖ヨーグルトなどの「飲むお菓子」を毎日飲んでいる。
- ラーメン、丼もの、カレーなど「一皿で済む外食」が多く、汁を飲み干すことが多い。
- 夜遅くにお酒と一緒に揚げ物や加工肉を食べ、そのまま寝てしまうことが多い。
これらはすべて、「たまに楽しむ程度」であれば問題になりにくい場合もありますが、日常的に続くと動脈硬化や高血圧、肥満、糖尿病などのリスクを押し上げてしまいます。
| こんな食習慣はありませんか? | 考えられる主な背景・原因カテゴリ |
|---|---|
| 週3回以上、脂身の多い牛肉や豚バラ肉を「お腹いっぱい」食べることがある | 飽和脂肪酸・コレステロールの過剰摂取(赤身肉・脂身肉のとりすぎ) |
| ベーコンやソーセージ、ハムなどの加工肉を毎日のように食べている | 塩分・飽和脂肪酸・食品添加物の多い加工肉のとりすぎ |
| フライドポテトやから揚げなどの揚げ物を、週2〜3回以上食べている | 揚げ油由来の飽和脂肪酸・トランス脂肪酸のとりすぎ |
| 牛乳やヨーグルトは、いつも「成分無調整(全脂肪)」タイプを選んでいる | 乳脂肪による飽和脂肪酸のとりすぎ(全脂肪乳製品の多用) |
| 砂糖入り飲料(炭酸飲料、清涼飲料、缶コーヒーなど)を、毎日1〜2本以上飲んでいる | 砂糖・果糖のとりすぎによる体重増加・中性脂肪上昇・血糖コントロール悪化 |
| インスタントラーメンやレトルト食品、コンビニ弁当を、週の半分以上利用している | 塩分と飽和脂肪酸の多い加工食品中心の食生活 |
第2部:心臓に負担をかけやすい5つの食品グループ
ここからは、心臓に負担をかけやすい代表的な5つの食品グループについて、なぜ注意が必要なのか、どのくらい控えた方が良いのか、そして代わりに何を選べばよいのかを具体的に見ていきます。
2.1. 赤身肉・脂身の多い肉 ― 「たまの楽しみ」にとどめたい
牛肉、豚肉、羊肉などの赤身肉は、たんぱく質や鉄分の供給源として大切な食品です。しかし、脂身の多い部位や大きなステーキを頻繁に食べると、飽和脂肪酸やコレステロールの過剰摂取につながり、LDLコレステロールや体重増加の一因になります35。
日本循環器学会の解説では、日本人の肉摂取量は欧米に比べて少ないものの、脂身の多い肉や揚げ物などで脂質をとりすぎないよう注意を促しています3。目安としては、脂身の多い肉料理は「週に数回まで」「一食あたり手のひらサイズ以内」にとどめ、他の食事では魚や大豆製品、鶏むね肉など、脂質の少ないたんぱく源を意識的に選ぶとよいでしょう。
「赤身肉は一切食べてはいけない」というわけではありません。記念日や外食でのステーキを楽しむ日を決め、それ以外の日常の食事では、なるべく脂身の少ない部位を選んだり、ゆでる・蒸すなど油を控えた調理法にするなど、バランスを意識することが大切です。
2.2. 加工肉(ベーコン・ソーセージ・ハムなど) ― 塩分と脂肪のダブルパンチ
ベーコン、ソーセージ、ハム、サラミなどの加工肉は、手軽でおいしい反面、塩分と飽和脂肪酸が多いことが問題です。日本循環器学会の患者向け情報では、加工肉を1日75g以上摂取すると心不全の発症リスクや死亡リスクが高まるとの報告が紹介されています3。
また、ハーバード・メディカルスクールや米国の心臓専門医の解説でも、加工肉は心血管疾患リスクを高める代表的な食品として繰り返し挙げられています57。朝食のベーコン、ランチのハムサンド、夜のおつまみのサラミといった形で一日に何度も重なると、塩分と飽和脂肪酸のとりすぎになりやすいので注意が必要です。
完全にゼロにするのが難しい場合は、次のような工夫から始めてみましょう。
- 「毎日」ではなく、「週に1〜2回まで」に頻度を減らす。
- サンドイッチの具は、ハムだけでなく、ゆで卵、ツナ(ノンオイル)、鶏むね肉、豆腐ハンバーグなどもローテーションに加える。
- 朝食はベーコンエッグではなく、納豆、焼き魚、冷ややっこなど和食中心にしてみる。
2.3. 揚げ物・ファストフード ― トランス脂肪酸とカロリーのとりすぎ
フライドポテト、から揚げ、フライドチキン、コロッケ、天ぷらなどの揚げ物は、サクサク・ジューシーで人気ですが、油を多く吸っているためカロリーと脂質が非常に高くなります。特に、高温で何度も使い回した揚げ油はトランス脂肪酸を増やし、心血管疾患リスクを高めるとされています56。
ピエモント病院や米国の心臓外科医の解説でも、「心臓にとって最悪の食品」として、揚げ物やファストフード、砂糖入り飲料などが挙げられています7。日本でも、揚げ物やラーメン、丼ものなどの外食が続くと、脂質や塩分、カロリーのとりすぎにつながりやすいことが問題です。
揚げ物が好きな方は、次のような「少しヘルシーな選び方」を試してみてください。
- 週に何度も食べていた揚げ物を、「週1回の楽しみ」にする。
- 同じ鶏肉でも、から揚げではなく、グリルチキンや蒸し鶏、照り焼きなど油の少ない調理法を選ぶ。
- 自宅で作る場合は、少ない油で焼く「揚げ焼き」やオーブン調理、ノンフライ調理器を活用する。
- フライドポテトの代わりに、オーブンで焼いたポテトや、温野菜・サラダを付け合わせにする。
2.4. 全脂肪の乳製品(牛乳・生クリーム・バター・チーズなど)
牛乳やヨーグルト、チーズ、バター、生クリームなどの乳製品は、カルシウムやたんぱく質が豊富で、骨や筋肉の健康にも重要な食品です。一方で、「全脂肪タイプ」には乳脂肪由来の飽和脂肪酸が多く含まれており、とりすぎるとLDLコレステロールを上昇させる可能性があります56。
ハーバード・メディカルスクールやメイヨークリニックなどの解説では、心臓病予防の観点から、バターや生クリームを大量に使うよりも、オリーブオイルや菜種油などの植物油を活用すること、乳製品を選ぶ際は「低脂肪」や「脂肪分控えめ」タイプを選ぶことが推奨されています56。
実践のコツとしては、次のような工夫があります。
- 牛乳は「成分無調整」から「低脂肪」「無脂肪」タイプに徐々に切り替える。
- ヨーグルトは、甘味のついたデザートタイプよりも、無糖のプレーンヨーグルトにフルーツを加えて食べる。
- バターをパンに厚く塗る習慣をやめ、オリーブオイルやアボカドペーストなどに置き換えてみる。
- チーズは「大きな塊」ではなく、「少量をトッピングとして使う」感覚にする。
2.5. 砂糖の多い飲み物・お菓子 ― 「飲むお菓子」に要注意
ケーキ、ドーナツ、クッキー、アイスクリームなどのスイーツだけでなく、砂糖入りの炭酸飲料、エナジードリンク、甘いカフェラテ、加糖ヨーグルト飲料などの「飲むお菓子」は、気付かないうちに大量の糖分をとってしまう代表的な食品です。
ハーバード・メディカルスクールやUC Davis Healthの心臓専門の栄養士は、砂糖の多い飲料やスイーツが、体重増加や内臓脂肪の増加、インスリン抵抗性の悪化、中性脂肪の上昇などを通じて、心血管リスクを押し上げることを指摘しています57。
日本人は「お菓子を食べている意識」はあっても、「甘い飲み物をお菓子としてカウントしていない」ことが多く、結果として砂糖のとりすぎになっているケースも少なくありません。
甘いものが好きな方は、次のような工夫から始めてみましょう。
- 普段飲んでいる砂糖入り飲料を、「1日1本まで」→「週に数本まで」と段階的に減らし、水・無糖茶・炭酸水に置き換える。
- どうしても甘い飲み物が欲しいときは、「サイズを小さくする」「砂糖少なめで注文する」「1日おきにする」などの工夫をする。
- おやつは、ケーキやドーナツではなく、フルーツや無塩ナッツ、ヨーグルト(無糖+フルーツ)などを中心にする。
第3部:食事だけでは防ぎきれないケースと、受診を考えるタイミング
食生活の見直しは、心臓病予防の重要な柱ですが、それだけですべてのリスクをゼロにできるわけではありません。遺伝的な体質や、すでに進行している病気が背景にある場合、食事改善と並行して医療機関での評価・治療が必要になることがあります。
3.1. 高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病
厚生労働省は、高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病が、心筋梗塞や脳卒中などの重大な循環器疾患のリスクを高めることを繰り返し注意喚起しています24。健康診断で次のような指摘を受けたことがある方は、食事改善と同時に医師の指導のもとで対策を進めることが大切です。
- 血圧が「上140mmHg以上、または下90mmHg以上」と指摘された。
- LDLコレステロール、トリグリセライド(中性脂肪)、空腹時血糖、HbA1cなどの値が高いと言われた。
- メタボリックシンドローム、肥満(BMI 25以上)を指摘された。
これらの疾患は、初期には自覚症状がほとんどないことも多いため、「痛くもかゆくもないから大丈夫」と自己判断して放置してしまうと、知らないうちに動脈硬化が進んでしまうおそれがあります。すでに薬を飲んでいる方は、医師の指示を守るとともに、食事の改善を並行して行うことで、治療の効果を高めやすくなります。
3.2. 心筋梗塞・狭心症・心不全などの心疾患
胸の痛みや締め付け、息切れ、むくみ、動悸などの症状がある場合は、食事改善だけでは対処できない「心疾患」が隠れている可能性があります。特に、次のような症状は、救急受診や緊急の対応が必要となることがあります。
- 胸の中央あたりが、締め付けられるように強く痛む・重苦しい。
- 数分以上続く胸痛があり、安静にしても良くならない。
- 冷や汗を伴う強いだるさや吐き気がある。
- 突然の息切れ、呼吸困難、会話が続けられないほどの苦しさがある。
- 片側の手足の脱力、ろれつが回りにくい、片側の顔のゆがみなど、脳卒中を疑う症状が突然現れた。
このような症状が出た場合は、「しばらく様子を見てから病院へ行こう」と先延ばしにせず、119番通報や救急外来への受診を検討してください。食事はあくまで「予防」と「再発予防」を支える重要な柱のひとつであり、すでに起こっている重い症状を自分で治すことはできません。
第4部:今日から始める改善アクションプラン
ここまでの内容を踏まえて、「結局、自分は何から始めればいいの?」という視点で、具体的なアクションをレベル別に整理してみます。すべてを一度に変えようとすると挫折しやすいので、「できそうなところから1つずつ」がポイントです。
| ステップ | アクション | 具体例 |
|---|---|---|
| Level 1:今夜からできること | 「飲み物」と「揚げ物」を1つだけ見直す | 夕食のフライドポテトをやめて、サラダや温野菜に変更する/砂糖入り飲料をやめて、水・お茶・炭酸水に変える。 |
| Level 2:今週から始めること | 加工肉と外食の頻度を意識する | ベーコンやソーセージを食べる日は「週2日まで」と決める/週5日の外食を週3日に減らし、2日は自炊や惣菜+野菜を組み合わせる。 |
| Level 3:今月中に取り組みたいこと | 「主食・主菜・副菜」のバランスを整える | 白米だけでなく、雑穀米や玄米、全粒粉パンを取り入れる/主菜は魚や大豆製品、鶏むね肉を中心にし、副菜に野菜料理を2品以上つける。 |
| Level 4:3か月〜半年かけて習慣化すること | 減塩・減脂・減糖の「マイルール」を作る | ラーメンのスープは残す/市販のソースやドレッシングは「かける」のではなく「少量をつける」/お菓子は「1日1回・200kcalまで」など、自分なりの上限を決める。 |
| Level 5:長期的に続けたいこと | 定期的な健診と専門家への相談 | 年1回以上の健康診断を受け、血圧・血糖・脂質をチェックする/必要に応じて管理栄養士や医師と一緒に食事プランを見直す。 |
第5部:専門家への相談 — いつ・どこで・どのように?
食事は自分で工夫できる一方で、「どこまで自分で頑張るべきか」「いつ医療機関に頼るべきか」の判断は難しいものです。このセクションでは、受診の目安や、診療科の選び方について整理します。
5.1. 受診を検討すべき危険なサイン
- 前述のような、胸の強い痛み・締め付け・息切れ・突然の麻痺など、心筋梗塞や脳卒中を疑う症状がある場合。
- 階段を少し上がっただけで息切れが強く、以前より明らかに体力が落ちていると感じる場合。
- 足や顔のむくみが続く、横になると息苦しいなど、心不全が疑われる症状がある場合。
- 健診で高血圧・脂質異常症・糖尿病などを指摘されたにもかかわらず、数年間医療機関を受診していない場合。
これらに当てはまる場合は、食事改善だけで様子を見るのではなく、早めに医療機関で評価を受けることが勧められます。
5.2. 症状に応じた診療科の選び方
- 胸の痛み、息切れ、動悸などが中心の場合:循環器内科または総合内科
- 主に生活習慣病(高血圧・脂質異常症・糖尿病など)の管理が目的の場合:内科・生活習慣病外来
- 妊娠中・授乳中の方で、血圧や心臓への影響が心配な場合:産婦人科+内科(循環器)の連携
初めて受診する場合は、かかりつけ医(かかりつけの内科)に相談し、必要に応じて循環器専門医や大きな病院を紹介してもらう方法もあります。
5.3. 診察時に持参すると役立つものと費用の目安
- 直近1〜2週間分の血圧記録や、スマートウォッチの心拍数データ。
- 「いつ・どんなタイミングで・どのくらいの頻度で」症状が出るかをメモしたもの。
- 現在飲んでいる薬やサプリメントのリスト(お薬手帳)。
- 可能であれば、普段の食事の写真や、1週間分の食事記録。
日本では、健康保険(原則3割負担)が適用されるため、多くの検査・治療費は自費全額負担よりも抑えられます。ただし、具体的な費用は行う検査や治療内容によって大きく異なるため、心配な場合は事前に医療機関の窓口で相談すると安心です。
よくある質問
Q1: 心臓に悪いと言われる食べ物は、完全にやめなければいけませんか?
Q2: 赤身肉は心臓に悪いと聞きました。もう食べない方がいいですか?
Q3: 卵はコレステロールが多いと聞きますが、心臓に悪いのでしょうか?
Q4: お酒は心臓に悪いですか?少量なら大丈夫でしょうか?
Q5: 外食やコンビニをよく利用します。何に気をつければ心臓にやさしいですか?
Q6: 心臓に良い食べ物だけを意識していれば、運動はしなくても大丈夫ですか?
結論:この記事から持ち帰ってほしいこと
心臓に悪い食べ物というと、つい「これだけは絶対ダメ」といった極端なイメージになりがちですが、実際には「どの食品を、どのくらいの頻度と量で、どのようなバランスで食べているか」が大切です。
赤身肉・加工肉・揚げ物・全脂肪乳製品・砂糖の多い飲み物やお菓子は、飽和脂肪酸や塩分、糖分が多く、食べ方によっては心血管リスクを高めることがわかっています。一方で、野菜・果物、全粒穀物、魚、大豆製品、ナッツ類、オリーブオイルなどを中心とした食事は、心臓を守る「心臓にやさしい食事パターン」として国内外で推奨されています357。
今日からすべてを完璧に変える必要はありません。まずは、「砂糖入り飲料を減らす」「揚げ物の回数を週1回にする」「加工肉ではなく魚や豆腐を選ぶ」など、自分にとって取り組みやすい一歩を決めてみてください。そして、胸の痛みや息切れなど気になる症状がある場合や、健診で生活習慣病を指摘されている場合は、食事だけで様子を見るのではなく、早めに医療機関に相談することをおすすめします。
この記事の編集体制と情報の取り扱いについて
Japanese Health(JHO)は、信頼できる公的情報源と査読付き研究に基づいて、健康・医療・美容に関する情報をわかりやすくお届けすることを目指しています。本記事では、厚生労働省や日本循環器学会、国立循環器病研究センターなど日本の公的機関・専門学会の資料に加え、世界保健機関(WHO)やハーバード・メディカルスクール、メイヨークリニックなど海外の専門機関が発信する心臓病予防に関する情報を参考にしました12356。
本記事の原稿は、最新のAI技術を活用して下調べと構成案を作成したうえで、JHO編集部が一次資料(ガイドライン・論文・公的サイトなど)と照合しながら、内容・表現・数値・URLの妥当性を人の目で一つひとつ確認しています。最終的な掲載判断はすべてJHO編集部が行っています。
ただし、本サイトの情報はあくまで一般的な情報提供を目的としており、個々の症状に対する診断や治療の決定を直接行うものではありません。気になる症状がある場合や、治療の変更を検討される際は、必ず医師などの医療専門家にご相談ください。
記事内容に誤りや古い情報が含まれている可能性にお気づきの場合は、お手数ですが運営者情報ページ記載の連絡先までお知らせください。事実関係を確認のうえ、必要な訂正・更新を行います。
参考文献
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厚生労働省. 生活習慣病とは?. 生活習慣病予防のための健康情報サイト. https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/metabolic/m-05-001.html(最終アクセス日:2025-11-26)
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秋田県. 循環器病を予防しましょう!. 美の国あきたネット. https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/66950(最終アクセス日:2025-11-26)
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Harvard Health Publishing. Heart-healthy foods: What to eat and what to avoid. 2023. https://www.health.harvard.edu/heart-health/heart-healthy-foods-what-to-eat-and-what-to-avoid(最終アクセス日:2025-11-26)
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UC Davis Health. I’m a cardiovascular dietitian. Here are 7 things I eat and avoid for heart health. 2023. https://health.ucdavis.edu/blog/good-food/im-a-cardiovascular-dietitian-here-are-7-things-i-eat-and-avoid-for-heart-health/2023/02(最終アクセス日:2025-11-26)
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日本心不全学会. 心不全患者における栄養評価・管理に関するステートメント. 2018. https://www.jhfs.or.jp/statement-guideline/files/statement20181012.pdf(最終アクセス日:2025-11-26)
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国立循環器病研究センター. 食事療法について ― 予防と改善のための食事療法. https://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/diet/diet02/(最終アクセス日:2025-11-26)
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医療情報に関する重要なお知らせ
本記事はAI技術を活用し、厚生労働省・WHO等の公的医療機関の情報に基づいて作成されています。医療専門家による個別の監修は受けておりません。健康上の判断や治療については、必ず医師にご相談ください。詳しくは編集ポリシーをご覧ください。
