大動脈解離のサイン2つ|受診の目安が30秒でわかるセルフチェック
大動脈解離の主なサインは「これまでに経験したことのない激痛」など2つ。済生会(2016年)が挙げる項目に答えると、受診の目安が約60秒でわかります。
「これまでに経験したことのない激痛」「意識障害や手足の麻痺」— 済生会が挙げる大動脈解離のサインです。予兆なく突然発症するとされ、当てはまる場合はただちに医療機関の受診(または救急要請)が必要です。
チェックを始める8問・約60秒 ・ 登録不要・無料 ・ 結果は受診の目安
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※ 本チェックは医師の診断に代わるものではありません。判断に迷う症状や強い症状があるときは、医療機関にご相談ください。
済生会は、大動脈解離のスタンフォードA型について「手術を行なわなかった場合の発症後2週間以内の死亡率は5割に達します」としています。
済生会は、大動脈の直径について「胸部で2~3cm、腹部で1.5~2cmあります」としています。
済生会は、大動脈解離スタンフォードA型の手術治療について「以前は手術を行なっても20%前後は救命できませんでしたが、近年は手術成績が向上して10%以下になっています」としています。
このページのセルフチェックは、済生会が挙げる大動脈解離のサインに沿って2つの項目を確認し、受診(または救急要請)の目安を出します。
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このセルフチェックでわかること
突然の激痛、意識障害や手足の麻痺 — 済生会が挙げる大動脈解離のサインに沿って2つの項目を確認し、受診の目安を出します。大動脈解離は予兆なく突然発症するとされており、診断ではありません。
こんな症状のときに使えます
- これまでに経験したことのない、胸や背中の激痛が突然起こった(この場合は救急)
- 痛みとともに、意識がもうろうとした、または手足の麻痺を感じた(この場合は救急)
- その痛みの場所が移動した
- 血圧が高いと言われたことがある、または高血圧・脂質異常症・糖尿病がある
- 喫煙している
- 親やきょうだいが大動脈解離・大動脈瘤と診断されたことがある
受診の目安の考え方
① 大動脈解離とはどんな病気か
済生会は「大動脈は心臓から全身へ血液を流す管(動脈)の本管です。胸部から腹部にかけて位置しており、直径は胸部で2~3cm、腹部で1.5~2cmあります。大動脈の壁は、その内側から内膜、中膜、外膜の三層で構成されています。大動脈解離は中膜に亀裂が入り裂ける病気で、多くは内膜に入口となる亀裂があります」としています。血管の壁そのものが裂ける病気だという点が、通常の胸の痛みと大きく違うところです。
② 痛みの場所は一定ではありません
済生会は「大動脈解離は、予兆なく突然の激痛で発症します。痛みの場所は裂ける場所で異なりますが、胸部や背中に感じることが多く、場所が移動することもあります」としています。このチェックが「痛みの場所が移動したか」を聞くのは、この一文があるためです。
③ スタンフォードA型とB型で、緊急性がまったく違います
済生会は「解離する大動脈の部位によりスタンフォードA型とB型に分類されます」としたうえで、「心臓に近い上行大動脈が解離した場合(スタンフォードA型)は、急死する危険性の高い合併症を伴うことが多いため、診断されれば専門医療機関での緊急手術が必要となります」としています。危険な合併症の例としては「心臓まわりの隙間(心のう腔)に出血し心臓を圧迫する(心タンポナーデ)、心臓の出口にある大動脈弁が壊れることによる血液の逆流、心臓へ血液を供給する冠状動脈の詰まり、脳血管の閉塞(急性心筋梗塞、脳梗塞、大動脈弁閉鎖不全)」が挙げられています。一方「上行大動脈に解離のない場合(スタンフォードB型)は、入院のうえ安静にして血圧を下げる内科的な治療で様子をみます」としています。
④ A型を放置すると、2週間で半数が亡くなるとされています
済生会は「スタンフォードA型では、手術を行なわなかった場合の発症後2週間以内の死亡率は5割に達します」としています。手術については「以前は手術を行なっても20%前後は救命できませんでしたが、近年は手術成績が向上して10%以下になっています」とも述べています。突然の激痛を軽く見てはいけない理由が、この数字にあります。
⑤ 意識障害や手足の麻痺として現れることもあります
済生会は「意識障害や手足の麻痺で来院する人も、大動脈解離の可能性を念頭に置いて、頭部の検査の外に、頸動脈の超音波画像検査や体のCTを行なうことで大動脈解離と判明することがあります」としています。胸や背中の痛みがなくても、脳卒中のような症状の背後に大動脈解離が隠れていることがあるということです。同会は「胸部や背中の痛みの原因となる病気には大動脈解離のほかにも、急性心筋梗塞、胸部大動脈瘤破裂、肺塞栓症など重篤で治療を急ぐものが多いです」とも述べています。
⑥ 原因は動脈硬化だけではありません
済生会は「大動脈解離の原因は動脈硬化に伴う場合とそうでないものがあります。また、体質的に大動脈壁が弱いことが原因で発症する人もいます」としています。動脈硬化型については「禁煙や生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病)の早期発見と治療が有効」とし、体質型については「弁膜症の発症や、親兄弟の大動脈解離・大動脈瘤の診断を契機に検査を受けて大動脈の拡張が見つかったりする」とし、その場合「飲み薬(ベータ遮断薬やロサルタンなど)で解離発症を予防する効果が期待できます。また、解離を発症する前に大動脈瘤を手術で治すことで、大動脈解離を未然に防ぐことができます」としています。
⑦ 出どころについて — 正直に申し上げること
このページの症状・分類・治療・予防の記述は、社会福祉法人恩賜財団 済生会「症状別病気解説」の大動脈解離のページによります。参照したページには2016.01.26 公開と記載されています。ページ内には解説医師名が記載されていますが、済生会自身により「所属・役職は本ページ公開当時のものです。異動等により変わる場合もあります」との断り書きが付されています。なお、このセルフチェックの結果が実際の診断とどの程度一致するかを検証したデータは見当たりませんでした。当てはまる項目が多いことは大動脈解離があることを意味せず、逆に当てはまる項目が少なくても、これまでに経験のない激痛が今起きているなら受診・救急要請の判断を優先してください。
大動脈解離は何科を受診すればいいですか?
済生会は「胸部や背中にこれまでに経験したことのないような激痛を感じた場合、速やかに医療機関を受診することが肝要です」としています。診断されれば専門医療機関での緊急手術が必要になることもあるため、救急外来から専門医療機関につながる経路での受診が想定されています。
大動脈解離はどうやって見つかりますか?
済生会は「診断にはCT検査が必須です」としています。意識障害や手足の麻痺で来院した場合も、頭部の検査に加えて頸動脈の超音波画像検査や体のCTを行なうことで判明することがあるとしています。
スタンフォードA型とB型はどう違いますか?
済生会は、心臓に近い上行大動脈が解離するA型は「急死する危険性の高い合併症を伴うことが多いため、診断されれば専門医療機関での緊急手術が必要となります」とし、上行大動脈に解離のないB型は「入院のうえ安静にして血圧を下げる内科的な治療で様子をみます」としています。
手術をすれば必ず助かりますか?
済生会はA型の手術治療について「以前は手術を行なっても20%前後は救命できませんでしたが、近年は手術成績が向上して10%以下になっています」としています。手術成績は向上していますが、リスクがなくなるわけではありません。
B型と診断された後は何もしなくていいですか?
済生会は「急性期治療が終わった後は、スタンフォードA型・B型の区別に限らず、血圧の治療を継続しながら、定期的に大動脈が拡張しないかCT検査で診ていく必要があります」としています。拡張が進んだ場合(一般的には5~6cm以上)は手術治療を行なうこともあるとしています。
家族に大動脈解離の人がいます。私も検査が必要ですか?
済生会は「体質的に大動脈壁が弱い場合は、大動脈解離を発症する前に、弁膜症の発症や、親兄弟の大動脈解離・大動脈瘤の診断を契機に検査を受けて大動脈の拡張が見つかったりすることがあります」としています。心配な場合は医療機関にご相談ください。
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結果に関わらず、すぐに救急を考える症状
- 強い胸の痛み・締めつけが続く/冷や汗を伴う
- 息が苦しくて横になれない・会話ができないほど苦しい
- 意識がもうろうとする・けいれん・呼びかけに反応が鈍い
- ろれつが回らない・片側の手足が動かない・顔がゆがむ
- 大量の出血、吐血・下血が続く
よくある質問
症状が1つもありませんでした。安心してよいですか?
痛みが治まりました。もう大丈夫ですか?
大動脈解離はどのくらい急に起こりますか?
B型と診断されたら手術は不要ですか?
予防できますか?
料金や会員登録は必要ですか?
結果はどのくらい信頼できますか?
参考にした情報
社会福祉法人恩賜財団 済生会「大動脈解離(2016.01.26 公開)」(2026年8月4日参照)最終更新:2026年8月4日
本ページは医療者による個別の診断・治療に代わるものではありません。判断に迷う症状や強い症状があるときは、
医療機関にご相談ください。
