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糖尿病のサイン|見逃し厳禁の初期症状

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喉が渇く、トイレが近い…糖尿病の初期症状、ご心配ですよね。いつ頃から気になっていますか?
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上図:糖尿病情報センターが挙げる代表的な初期症状4つ(口渇・多尿・体重減少・疲労感)をもとにJHO編集部が作成[1]。

結論から言うと

糖尿病の初期症状として代表的なのは「喉が渇いて水をよく飲む」「尿の回数が増える」「体重が減る」「疲れやすくなる」の4つです[1]。

糖尿病情報センターは、これらの症状について「症状がなく糖尿病になっていることに気がついていない方も多くいます。糖尿病では、かなり血糖値が高くなければ症状が現れません」と説明しています[1]。つまり、症状が出た時点ですでに血糖値がかなり高くなっている可能性があり、症状の有無だけで「大丈夫」と判断するのは危険です。糖尿病の症状を認める方は、早めに医療機関を受診しましょう[2]。

要点まとめ

  • 糖尿病の代表的な初期症状は「口渇(喉の渇き)」「多尿」「体重減少」「疲労感」の4つ[1]
  • 糖尿病は「かなり血糖値が高くならないと症状が出ない」病気なので、症状なし=安心ではない[1]
  • 糖尿病型の診断基準は、空腹時血糖値126mg/dL以上・HbA1c 6.5%以上・75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値200mg/dL以上・随時血糖値200mg/dL以上のいずれか[2]
  • 「糖尿病型」を指摘された方は、できるだけ早く医療機関を受診することが勧められている[2]
  • 強い喉の渇き・多尿に加えて、意識がもうろうとする・激しい嘔吐・呼吸が荒いなどが重なった場合は、様子を見ずすぐに医療機関を受診すべきサイン

編集方針:JHO編集部がAIツールの支援を受け、糖尿病情報センター(国立国際医療研究センター)などの公的情報源と照合して作成しました。最終確認は人の目で行っています。本記事は医師による個別の診断・治療の代わりにはなりません。数値・基準はガイドラインの改定により変わることがあります(2026年7月時点の情報)。気になる症状がある場合は、自己判断せず医療機関を受診してください。

🔧 まずは自分でチェック:糖尿病サイン・セルフチェック

チェック項目 あてはまる場合
喉が渇いて、以前より水やお茶をよく飲むようになった 初期症状の可能性[1]
トイレ(特に尿)の回数が増えた、夜中に何度も起きる 初期症状の可能性[1]
食事量を変えていないのに体重が減ってきた 初期症状の可能性[1]
以前より疲れやすい、だるさが続く 初期症状の可能性[1]
健康診断で「血糖値が高め」「HbA1cが高め」と言われたことがある 要再検査・要受診の可能性[2]

2つ以上あてはまる方、または健診で指摘を受けたことがある方は、次の章の「受診の目安」を確認したうえで、早めに医療機関(内科・糖尿病内科)を受診しましょう。

糖尿病とは?喉の渇きや多尿が起こる仕組み

糖尿病情報センターは、糖尿病を「インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気」と説明しています[1]。インスリンは膵臓から出るホルモンで、血糖の濃度を一定の範囲に保つ働きを担っています[1]。このインスリンの働きが不足すると、血液中のブドウ糖(血糖)がうまく細胞に取り込まれず、血液中にあふれた状態になります。

血糖値が高い状態が続くと、体は血液中の余分なブドウ糖を尿として体の外に出そうとします。このとき水分も一緒に排出されるため、体は水分不足になり、それを補おうとして喉が渇き、水分を多く飲むようになります。これが「口渇(こうかつ)」と「多尿」が同時に起こる理由です。また、インスリンの働き不足でブドウ糖をエネルギーとしてうまく使えないと、体は代わりに脂肪や筋肉を分解してエネルギーを作ろうとするため、食欲や食事量が変わらなくても体重が減ることがあります。エネルギーをうまく作れないことは、疲れやすさ・だるさにもつながります。

重要なのは、糖尿病情報センターが「症状がなく糖尿病になっていることに気がついていない方も多くいます。糖尿病では、かなり血糖値が高くなければ症状が現れません」と述べている点です[1]。つまり、口渇・多尿・体重減少・倦怠感といった症状が「はっきり自覚できる」段階では、すでに血糖値がかなり高くなっているケースが少なくありません。逆に言えば、症状がまったくない段階で糖尿病、あるいはその予備群になっていることも十分にあり得るため、症状の有無だけに頼らず、定期的な健診を受けることが大切です。

今の血圧・脈拍を確かめる

数値を入れると、日本高血圧学会の血圧値の分類と「次にすること」を表示します。記録はこの端末の中だけに保存され、登録は不要です。

身長と体重からBMIも調べる

これは診断ではありません。入力された数値を日本高血圧学会の血圧値の分類(高血圧の基準は診察室 140/90mmHg以上・家庭 135/85mmHg以上)に当てはめて「受診の目安」を機械的に示すもので、医師の診察に代わるものではありません。日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、降圧目標は年齢によらず診察室 130/80mmHg未満・家庭 125/75mmHg未満とされています。脈拍の目安は学会の分類ではなく一般的な参考範囲です。

見逃しやすい糖尿病の初期症状——喉の渇き・多尿・体重減少・強い疲労感

糖尿病情報センターが挙げる代表的な初期症状は、次の4つです[1]。

症状 具体的な現れ方 見逃しやすいポイント
口渇(喉の渇き) 喉が渇いて水をよく飲むようになる[1] 「暑いから」「運動したから」と天候や生活のせいにしてしまいやすい
多尿 尿の回数が増える[1] 「水分を多くとったから」と、口渇の結果としか捉えられないことがある
体重減少 体重が減る[1] 食事量を減らしていないのに痩せた場合でも「ダイエットの成果」と誤解しやすい
易疲労感(疲れやすさ) 疲れやすくなる[1] 「年のせい」「仕事の疲れ」「寝不足」と考えがちで、受診のきっかけになりにくい

出典:糖尿病情報センター「糖尿病とは」(dmic.jihs.go.jp)[1]

糖尿病情報センターが紹介している患者さんの体験としても、「喉が渇いて清涼飲料水やジュースなどをたくさん飲んでいました。尿がたくさん出て、何度もトイレに行きます。疲れやすくて、体重も少しずつ減ってきました」という語りが示されています[2]。この4つの症状が同時に、あるいは重なるように出てきた場合は、単なる体調不良として片付けず、糖尿病の可能性も視野に入れることが大切です。

一方で、この4症状のうちどれか1つだけがあるからといって、必ず糖尿病であるとは限りません。喉の渇きや疲れやすさは、他の多くの体調変化でも起こり得る一般的な症状です。だからこそ、「複数の症状が同時に、いつもと違う形で続いているか」「健診結果で血糖値やHbA1cを指摘されたことがあるか」を合わせて確認することが、見逃しを防ぐポイントになります。

1型糖尿病と2型糖尿病の違い——同じ「糖尿病」でも原因は別

糖尿病情報センターは、糖尿病を大きく1型と2型に分けて説明しています[1]。この記事で扱っている「口渇・多尿・体重減少・疲労感」という初期症状の現れ方や進み方は、どちらのタイプかによっても違いがあります。

タイプ 体の中で起きていること 特徴
1型糖尿病 膵臓からインスリンがほとんど出なくなる(インスリン分泌低下)ことにより血糖値が高くなる[1] 生きていくために、注射でインスリンを補う治療が必須[1]。比較的急に症状が現れることがある
2型糖尿病 インスリンが出にくくなったり(インスリン分泌低下)、インスリンが効きにくくなったり(インスリン抵抗性)することによって血糖値が高くなる[1] 遺伝的な影響に加えて、食べ過ぎ、運動不足、肥満などの環境的な影響があるといわれている[1]。ゆっくり進行し、症状に気づきにくいことが多い

出典:糖尿病情報センター「糖尿病とは」(dmic.jihs.go.jp)[1]

この記事で紹介している口渇・多尿・体重減少・疲労感という4つの初期症状は、1型・2型どちらの糖尿病でも起こり得るものです。日本の糖尿病患者の多くは2型糖尿病であり、2型は症状がゆっくり進むため「気づいたら血糖値がかなり高くなっていた」というケースが少なくありません。だからこそ、症状が軽いうちに気づき、早めに受診することが重要になります。

糖尿病予備群(境界型)とは——症状が出る前の段階も見逃さない

この記事のテーマである「初期症状を見逃さない」ためには、症状が出る前の「予備群」の段階を知っておくことも役立ちます。糖尿病情報センターは、糖尿病予備群(境界型)を「まだ糖尿病と診断されるほど血糖値が高くないけれども、正常よりは高くなってきた状態」と説明しています[3]。具体的には「HbA1c 6.5%未満で、1)空腹時血糖値が110〜125mg/dL、2)75g経口ブドウ糖負荷後2時間の血糖値が140〜199mg/dLのいずれかを満たしている方」を指すとされています[3]。

予備群の段階では自覚できる症状がほとんどないことが多いですが、糖尿病情報センターは「インスリンが出にくくなったり、効きづらくなったりする変化は、糖尿病と診断されるずっと前の段階からある」としており[3]、体の中ではすでに変化が始まっていると説明しています。さらに「75g経口ブドウ糖負荷試験の2時間値が高くなるタイプの境界型の方は正常型と比較すると、2.2倍も心血管疾患による死亡が多い」との報告も紹介されており[3]、症状がないからといって放置してよい段階ではないことがわかります。

糖尿病になりやすい人は?2型糖尿病の発症リスクを高める要因

「自分は糖尿病になりやすいのか」を知っておくことも、初期症状への気づきやすさにつながります。糖尿病情報センターは、2型糖尿病の発症リスクを高める要因として、次のようなものを挙げています[3]。

要因 リスクの上がり方
年齢 1歳年を取るごとに2%上昇[3]
肥満(BMI) BMIが1kg/m²増えるごとに、男性・女性とも17%上昇[3]
家族歴(家族に糖尿病の人がいる) 男性で2.0倍、女性で2.7倍上昇[3]
高血圧 男性で1.3倍、女性で1.8倍上昇[3]
喫煙(1日20本以上) 男性1.4倍、女性3.0倍上昇[3]
飲酒(1日1合以上) 男性1.3倍上昇[3]

出典:糖尿病情報センター「糖尿病予備群といわれたら」(dmic.jihs.go.jp)[3]

これらの要因に複数当てはまる方は、口渇・多尿・体重減少・疲労感といった初期症状が出ていなくても、健診で血糖値・HbA1cを定期的に確認しておくことが特に勧められます。逆に言えば、これらの要因に当てはまらないからといって、初期症状が出た場合に「自分は大丈夫」と思い込むのも避けたいところです。

糖尿病型の基準——血糖値とHbA1cの数値

糖尿病情報センターは、次の4つの検査値のいずれかにあてはまる場合を「糖尿病型」としています[2]。

検査項目 糖尿病型とされる基準 備考
空腹時血糖値 126mg/dL以上 10時間以上絶食後の、早朝空腹時の血糖値[2]
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー) 6.5%以上 過去1〜2か月の平均的な血糖の状態を反映する指標[2]
75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)2時間値 200mg/dL以上 ブドウ糖を飲んだ2時間後の血糖値[2]
随時血糖値 200mg/dL以上 食事の時間に関係なく測定した血糖値[2]

出典:糖尿病情報センター「糖尿病は早く見つけましょう」(dmic.jihs.go.jp)[2]

糖尿病情報センターは、これらのいずれかで「糖尿病型」を認めた方について、「できるだけ早く医療機関を受診しましょう」と呼びかけています[2]。健康診断や人間ドックの結果表で「空腹時血糖」「HbA1c」の欄に基準を超える数値がある場合は、症状のあるなしにかかわらず、結果を持って早めに医療機関を受診することが勧められています。

なお、糖尿病の確定診断にあたっては、上記の数値以外にも症状の有無や検査を行った状況などを医師が総合的に判断します。診断の詳しい手順(複数回の検査をどう組み合わせるかなど)についての詳細な運用は、今回参照した資料の範囲では確認できませんでした。数値の解釈や診断の最終判断は、必ず医療機関で受けてください。

すぐに受診が必要な危険なサイン

🚦 様子を見ず、すぐに医療機関(救急外来)を受診すべきサイン

  • 強い喉の渇き・多尿に加えて、意識がもうろうとする、呼びかけへの反応が鈍い
  • 普段と明らかに違う荒い呼吸が続いている
  • 吐き気・嘔吐が強く、水分がとれない状態が続いている
  • 激しい腹痛を伴っている

糖尿病情報センターは「血糖値が高くなると、意識障害に至ることもあります」と明記しています[1]。上記のような症状が急に重なって現れた場合、糖尿病による重い急性合併症に至っている可能性があると考えられます。ためらわず救急外来を受診するか、症状が重い場合は119番通報を検討してください(自分で車を運転しての受診は避けましょう)。

これらの緊急性の高いサインは、糖尿病とすでに診断されて治療中の方だけでなく、まだ糖尿病と診断されていない方にも起こり得ます。「糖尿病かもしれない」という自覚がない状態でも、上記のような症状が重なった場合は、糖尿病を含めた重篤な体調変化を疑い、速やかに医療機関を受診することが大切です。

症状がある人の受診の目安——何科に行けばいい?

糖尿病情報センターは、「糖尿病型」の数値を認めた方について「できるだけ早く医療機関を受診しましょう」と呼びかけています[2]。緊急性の高いサイン(前章)がない場合でも、次のような状態にあてはまる方は、なるべく早いタイミングで受診することが勧められます。

状態 目安
口渇・多尿・体重減少・疲労感のうち複数が、ここ数週間で新しく出てきた・続いている できるだけ早く受診[2]
健康診断・人間ドックで「空腹時血糖126mg/dL以上」「HbA1c 6.5%以上」など糖尿病型の値を指摘された できるだけ早く受診[2]
健診で「要再検査」「境界型(糖尿病予備群)」と言われたが症状はない 指示された時期に再検査・受診
症状も健診での指摘もないが、40歳以上である 年に1回の健診を受ける[2]

受診する診療科は、まずは内科(一般内科)で構いません。血糖値やHbA1cの検査結果次第で、糖尿病内科・内分泌代謝内科がある医療機関を紹介されることもあります。「何科に行けばいいか分からない」という理由で受診をためらうより、まずはかかりつけの内科、または健診結果表に記載された案内先に相談することが、受診への一番の近道です。

予備群の段階でできること——生活習慣の見直しで発症リスクは下げられる

糖尿病予備群と言われた場合や、前章のようなリスク要因に当てはまる場合でも、糖尿病情報センターは「生活習慣の改善により糖尿病の発症のリスクを減らすことができる」としています[3]。具体的な取り組みとして、「食事は腹八分目でやめる」「野菜を積極的に摂取する」「散歩などの運動を少しずつでも始める」「体重を5〜10%減らす」「禁煙する」「健康状態の確認のために健診を受ける」「ストレスと上手につきあう」が挙げられています[3]。

実際にどのくらい効果があるのかについても、糖尿病情報センターは研究報告を紹介しています。世界各国の研究では、食事・運動療法や減量を行った方は、行わなかった方と比べて2型糖尿病の発症を「29〜67%程度予防できる」と報告されているとのことです[3]。薬物療法による予防効果についても触れられていますが、その効果は生活習慣改善と同程度であり、「薬のみでは効果が発揮されない」とされています[3]。つまり、予備群の段階で最も効果が確認されているのは、食事・運動といった生活習慣の見直しだということになります。

ここで紹介した「29〜67%」という予防効果の幅は複数の研究をまとめた数値であり、個人差があります。ご自身にとってどのような食事・運動が適切かは、体格や持病、服薬状況によって異なるため、生活習慣の見直しを始める際は、可能であればかかりつけ医や管理栄養士に相談することをおすすめします。

症状がなくても油断できない理由——健診が重要な理由

この記事の前半で紹介したとおり、糖尿病情報センターは「症状がなく糖尿病になっていることに気がついていない方も多くいます。糖尿病では、かなり血糖値が高くなければ症状が現れません」と述べています[1]。つまり、口渇・多尿・体重減少・疲労感といった典型的な症状が出るのを待ってから受診するのでは、発見が遅れてしまう可能性があります。

だからこそ糖尿病情報センターは、症状の有無にかかわらず「40歳になったら年に1回健診をうけましょう」と呼びかけています[2]。健康診断や人間ドックで測定される空腹時血糖値やHbA1cは、自覚症状が出る前の段階で血糖の異常を見つけるための重要な手がかりです。過去の健診結果を見返し、血糖値やHbA1cの数値がここ数年でどう変化しているかを確認することも、早期発見につながります。

放置するとどうなる?合併症のリスク

糖尿病情報センターは、血糖値が高い状態が続くことについて「血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気(糖尿病の慢性合併症)につながります」と説明しています[1]。これらの慢性合併症は、多くの場合すぐに症状として現れるわけではなく、何年もかけて血管や神経がゆっくりと傷つくことで進行します。そのため「症状がないから大丈夫」と自己判断してしまうと、気づかないうちに合併症が進んでしまうことがあります。

また、糖尿病情報センターは、極度に高い血糖の状態について「昏睡などをおこすこともある」急性の合併症にも触れています[1]。これは慢性合併症とは異なり、短期間で急激に体調が悪化するタイプのものです。前章で挙げたような「意識がもうろうとする」「激しい嘔吐」「荒い呼吸」などのサインが出た場合に、様子を見ずすぐに受診すべきなのはこのためです。

初期症状の段階で気づき、早めに医療機関を受診することは、こうした慢性・急性いずれの合併症のリスクを下げるための、もっとも身近で確実な一歩だといえます。

この症状、放置して大丈夫?次に確認すべきこと 関連記事
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受診前にできる準備——症状チェックリスト

🖨️ 受診時に医師に伝えるためのメモ(印刷してお使いください)

  • いつ頃から、どんな症状(喉の渇き・多尿・体重減少・疲労感など)があるか
  • 症状はどのくらいの期間、どのくらいの頻度で続いているか
  • 直近の健康診断・人間ドックの結果(空腹時血糖・HbA1cの数値)
  • 家族に糖尿病と診断された人がいるか
  • 現在服用している薬・サプリメントの名前
  • 体重の変化(いつから、どのくらい減ったか/増えたか)

これらをあらかじめメモにまとめておくと、限られた診察時間の中でも状況が医師に伝わりやすくなります。特に症状がいつから始まったか・健診結果の推移・服薬状況の3点は、初診時に医師が優先して確認する情報であるため、可能な範囲で数値や日付を具体的にメモしておくと診察がスムーズに進みます。

糖尿病の初期症状に気づいたあとの生活習慣の見直し方

口渇・多尿・体重減少・疲労感などの初期症状に気づき、医療機関を受診したあとも、日々の生活習慣の見直しは治療の土台になります。糖尿病情報センターは、糖尿病予備群の段階から「食事は腹八分目でやめる」「野菜を積極的に摂取する」「散歩などの運動を少しずつでも始める」といった取り組みを紹介しており[3]、これは診断後の生活管理においても共通する基本的な考え方です。急激な食事制限や激しい運動をいきなり始めるのではなく、無理のない範囲で少しずつ習慣を変えていくことが、長く続けるためのポイントになります。

特に食事については、量を極端に減らすのではなく、野菜から先に食べる・よく噛んでゆっくり食べる・間食の内容を見直すといった、日常生活の中で続けやすい工夫から始める方法が現実的です。運動についても、いきなり本格的な運動を始めるのではなく、通勤時に一駅分歩く、エレベーターではなく階段を使うなど、生活の中に自然に組み込める形から始めることが勧められます。体重については、糖尿病情報センターが紹介する研究報告でも「体重を5〜10%減らす」ことが発症予防に効果的な取り組みの一つとして挙げられています[3]。急激な減量ではなく、数か月〜1年程度の時間をかけて着実に体重を落としていく方が、リバウンドしにくく継続しやすいとされています。

禁煙・節酒も重要な要素です。前章で紹介したとおり、喫煙は男性で1.4倍、女性で3.0倍、発症リスクを高めるとされており[3]、すでに糖尿病と診断された方にとっても、喫煙は血管の合併症リスクをさらに高める要因になり得ます。生活習慣の見直しは自己流で進めるより、かかりつけ医や管理栄養士と相談しながら、自分の体格・持病・服薬状況に合った方法を選ぶことが、無理なく続けるための近道です。

生活習慣の見直しを始めるうえで大切なのは、一度にすべてを変えようとしないことです。食事・運動・禁煙・節酒のうち、まずは一つだけ、無理なく続けられそうなものから着手し、慣れてきたら少しずつ他の項目にも取り組んでいくという段階的な進め方のほうが、結果的に長続きしやすい傾向があります。また、健診で指摘された数値(空腹時血糖値・HbA1c)を定期的に記録しておくと、生活習慣の見直しがどの程度効果を上げているかを自分の目で確認でき、モチベーションの維持にもつながります。数値の変化が思わしくない場合や、自己判断が難しい場合は、一人で抱え込まず、早めにかかりつけ医に相談することが遠回りのようで実は一番の近道です。家族や周囲の人と情報を共有し、外食や飲み会の場面でも無理のない選択を一緒に考えてもらえる環境を作ることも、長く続けるうえでの助けになります。

まとめ——「いつもと違う」を感じたら、症状が軽いうちに受診を

糖尿病の初期症状は、口渇・多尿・体重減少・疲労感という、一つひとつは見過ごしてしまいそうな変化として現れます[1]。しかし糖尿病情報センターが繰り返し伝えているのは、「かなり血糖値が高くならないと症状が現れない」という糖尿病の性質です[1]。症状が「はっきり出てから」ではなく、「いつもと違う」と感じた時点、あるいは健診で数値を指摘された時点で、早めに医療機関を受診することが、合併症のリスクを下げる一番の近道になります。

この記事で紹介した内容を、次の3つに整理しておきます。①口渇・多尿・体重減少・疲労感が重なっていないかを確認する、②健診結果の空腹時血糖値・HbA1cを定期的にチェックする、③意識障害や激しい嘔吐など緊急性の高いサインがあれば、様子を見ずすぐに医療機関を受診する。この3点を意識するだけでも、糖尿病の発見や対応が遅れるリスクを減らすことができます。症状の有無にかかわらず、健診結果の数値を毎年見比べる習慣をつけておくことが、将来的な合併症のリスクを下げるための、もっとも手軽で、費用もかからず、今日からすぐに始められる確実な備えになります。

よくある質問

糖尿病の初期症状はどのくらいの期間で出てきますか?
糖尿病情報センターは「糖尿病では、かなり血糖値が高くなければ症状が現れません」と説明しており[1]、症状が出るまでの期間は一人ひとり異なります。数か月〜数年かけて血糖値がゆっくり上がっていく間、まったく症状を感じない人も少なくありません。症状の有無だけに頼らず、定期的な健診で血糖値・HbA1cを確認することが早期発見につながります。
喉が渇いて水をよく飲みますが、糖尿病でしょうか?
口渇(喉の渇き)は糖尿病情報センターが挙げる代表的な初期症状の一つです[1]が、暑さや運動、塩分の多い食事など他の原因でも起こります。多尿・体重減少・疲労感など他の症状が重なっていないか、健診で血糖値やHbA1cを指摘されたことがないかを確認し、気になる場合は自己判断せず医療機関を受診してください。
体重が減ったのは嬉しいのですが、それでも受診すべきですか?
食事量や運動量を変えていないのに体重が減っている場合、糖尿病情報センターが挙げる初期症状の一つである「体重減少」に該当する可能性があります[1]。ダイエットの成果と自己判断せず、他の症状(喉の渇き・多尿・疲労感)がないかを確認し、心配な場合は医療機関を受診しましょう。
健康診断で「血糖値が高め」と言われましたが、症状はありません。それでも受診が必要ですか?
糖尿病情報センターは、検査で「糖尿病型」の数値(空腹時血糖値126mg/dL以上、HbA1c 6.5%以上など)を認めた方について「できるだけ早く医療機関を受診しましょう」としています[2]。症状がなくても、健診結果は早期発見の重要な手がかりです。結果表を持って早めに受診することが勧められます。
何科を受診すればいいですか?
まずは内科(一般内科)で構いません。血液検査の結果によって、糖尿病内科・内分泌代謝内科がある医療機関を紹介されることもあります。かかりつけ医がいる場合は、まずそちらに相談する方法もあります。
40歳未満でも健診を受けたほうがいいですか?
糖尿病情報センターは「40歳になったら年に1回健診をうけましょう」と呼びかけています[2]。40歳未満の方の健診頻度についての具体的な基準は、今回参照した資料の範囲では確認できませんでしたが、家族に糖尿病の人がいる、肥満気味である、健診で指摘を受けたことがあるなど気になる点がある場合は、年齢にかかわらずかかりつけ医に相談することをおすすめします。
意識がもうろうとする、呼吸が荒いなどの症状があります。様子を見てもいいですか?
様子を見ず、すぐに医療機関(救急外来)を受診してください。糖尿病情報センターは、血糖値が極度に高くなると「昏睡などをおこすこともある」急性の合併症が起こり得るとしています[1]。意識がもうろうとする、荒い呼吸、強い嘔吐、激しい腹痛などが重なっている場合は、緊急性の高いサインの可能性があります。自分で車を運転しての受診は避け、必要に応じて119番通報を検討してください。
糖尿病を放置すると、どのくらいで合併症が出ますか?
糖尿病情報センターは、血糖値が高い状態が続くと「血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気(糖尿病の慢性合併症)につながります」と説明しています[1]。進行の速さは人によって異なり、具体的な期間についての記載は今回参照した資料の範囲では確認できませんでした。放置期間が長いほどリスクが高まると考えられるため、早期発見・早期受診が重要です。
1型糖尿病と2型糖尿病では、初期症状の出方は違いますか?
口渇・多尿・体重減少・疲労感という症状自体は、1型・2型どちらでも起こり得ます[1]。1型は膵臓からインスリンがほとんど出なくなることで比較的急に症状が現れることがあり、2型はインスリンの分泌低下や効きにくさがゆっくり進むため、症状に気づきにくい傾向があるとされています[1]。いずれのタイプでも、気になる症状があれば早めの受診が基本です。
「糖尿病予備群」「境界型」と言われました。症状がなければ様子見でいいですか?
糖尿病予備群(境界型)は「まだ糖尿病と診断されるほど血糖値が高くないけれども、正常よりは高くなってきた状態」です[3]。糖尿病情報センターは、この段階でもすでにインスリンの働きに変化が起きていること、境界型のタイプによっては心血管疾患による死亡リスクが正常型の2.2倍という報告があることを紹介しています[3]。症状がなくても、指示された時期に再検査を受け、生活習慣を見直すことが勧められます。
家族に糖尿病の人がいます。自分もなりやすいですか?
糖尿病情報センターは、2型糖尿病の発症リスクを高める要因の一つとして家族歴を挙げており、家族に糖尿病の人がいると男性で2.0倍、女性で2.7倍、発症リスクが上昇するとしています[3]。家族歴に加えて肥満・高血圧・喫煙・飲酒などの要因が重なるとさらにリスクが上がるとされているため、該当する方は症状がなくても定期的な健診を受けることが勧められます。

参考文献

  1. 糖尿病情報センター(国立国際医療研究センター)「糖尿病とは」 https://dmic.jihs.go.jp/general/about-dm/010/010/01.html ↩
  2. 糖尿病情報センター(国立国際医療研究センター)「糖尿病は早く見つけましょう」 https://dmic.jihs.go.jp/general/about-dm/030/010/01.html ↩
  3. 糖尿病情報センター(国立国際医療研究センター)「糖尿病予備群といわれたら」 https://dmic.jihs.go.jp/general/about-dm/010/010/03.html ↩

最終更新日:2026年7月18日(更新日・確認日)。内容の誤り・古い情報にお気づきの場合は、お問い合わせフォームよりご指摘ください。いただいたご連絡は編集部で確認のうえ、必要に応じて修正いたします。

関連する記事もあわせてご覧ください:糖尿病と予備群の診断基準——日本の基準と国際基準の違い、血糖値管理ガイド——もっと上手に糖尿病をコントロール、子供も糖尿病になるの?早期発見の兆候と治療法、糖尿病患者のための運動ガイド

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本記事はAI技術を活用し、厚生労働省・WHO等の公的医療機関の情報に基づいて作成されています。医療専門家による個別の監修は受けておりません。健康上の判断や治療については、必ず医師にご相談ください。詳しくは編集ポリシーをご覧ください。

Trinh Van Dieu

Trinh Van Dieu

ITエンジニア(17年)・Japanese Health 運営者

ベトナム在住のITエンジニア。17年の技術経験を活かし、日本の公的医療機関の情報をAI技術で整理・発信しています。

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