糖尿病の食事管理|配分と食品交換表2026
この記事でわかること
目次
- 要点まとめ
- JHO編集部とこの記事の根拠について
- 食品交換表・単位の早見表 — 今日から使える目安
- 糖尿病の食事療法とは?血糖コントロールに効く仕組み
- 適正エネルギー摂取量の計算方法 — 目標体重×エネルギー係数
- 三大栄養素の配分基準 — 炭水化物・たんぱく質・脂質
- 食品交換表とカーボカウント — 具体的な使い方
- 炭水化物制限は有効か? — 最新ガイドラインの見解
- 日本と米国(ADA)のガイドライン比較
- 1週間の献立づくり — 食品交換表を使った実践例
- 外食・コンビニでの食品選び — 実践的な工夫
- 高齢者・腎機能低下・合併症がある場合の注意点
- 食物繊維の推奨摂取量 — 数字で見る目安
- 果物との付き合い方 — 食べてよいのか、避けるべきか
- 間食・お酒との付き合い方
- 運動との組み合わせ方 — 食事療法だけに頼らない
- 低GI食品と食べる順番 — ガイドラインの見解
- 食事療法を続けるために — 管理栄養士の指導の効果
- 受診時に持参するメモ(印刷してお使いください)
- よくある質問
- 参考文献
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図:JHO編集部が作成
【結論】糖尿病の食事療法は「特別な食事」ではなく、適正なエネルギー量のなかで炭水化物・たんぱく質・脂質のバランスを整える「健康的な食事」の延長線上にあります[3]。日本糖尿病学会の「糖尿病診療ガイドライン2024」は、1型・2型を問わず血糖コントロールのために食事療法そのものを推奨グレードA(強い推奨)としており[1]、目安としては炭水化物が摂取エネルギーの40〜60%、たんぱく質は20%まで、脂質は20〜30%という配分が示されています[2]。過体重・肥満を伴う2型糖尿病では、エネルギー摂取量の制限そのものが血糖コントロールを改善させる可能性があるとして推奨グレードAで推奨されており、5%以上の減量で有意な改善が確認されています[1]。
この記事では、日本糖尿病学会・糖尿病情報センター(国立健康危機管理研究機構)・厚生労働省e-ヘルスネット・米国糖尿病協会(ADA)の公的資料をもとに、目標体重の計算式、食品交換表の実践的な使い方、そして「炭水化物制限は本当に有効なのか」という最新ガイドラインの見解までを整理しました。糖尿病そのものの診断基準については糖尿病ハブページ、血糖値そのものの管理法については糖尿病管理 完全ガイドもあわせてご覧ください。
要点まとめ
- ✓ 食事療法は1型・2型どちらの糖尿病でも血糖コントロールに有効と、日本糖尿病学会が推奨グレードA(強い推奨)で位置づけています[1]。
- ✓ 1日の適正エネルギー量は「目標体重(kg)×エネルギー係数」で計算します。65歳未満の目標体重は「身長(m)×身長(m)×22」が目安です[2]。
- ✓ 三大栄養素の配分目安は炭水化物40〜60%・たんぱく質20%まで・脂質20〜30%です[2]。
- ✓ 「食品交換表」を使うと、80kcalを1単位として6つの食品グループから多様な食品を適量選べます[6]。
- ✓ 炭水化物制限は、6〜12ヵ月以内の短期間であれば2型糖尿病の血糖コントロールに有効とされていますが、日本糖尿病学会は総エネルギー摂取量を制限せず炭水化物のみを極端に制限することは「現時点では勧められない」としています[1]。
JHO編集部とこの記事の根拠について
この記事は、JHO編集部がAIツールの支援を受け、日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」、糖尿病情報センター(国立健康危機管理研究機構)、厚生労働省e-ヘルスネット、米国糖尿病協会(ADA)などの公的・学術情報源と照合し、最終確認は人の目という方針のもとで作成しました[1][2]。エネルギー配分や目標体重の計算式は個人の年齢・病態・身体活動量・合併症の有無によって異なるため、実際の指示エネルギー量や単位配分は必ず主治医・管理栄養士の指導に従ってください。医師による個別の診断・指導の代わりにはなりません。数値やガイドラインは改定されることがあります(2026年7月時点の情報です)。
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数値を入れると、日本高血圧学会の血圧値の分類と「次にすること」を表示します。記録はこの端末の中だけに保存され、登録は不要です。
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これは診断ではありません。入力された数値を日本高血圧学会の血圧値の分類(高血圧の基準は診察室 140/90mmHg以上・家庭 135/85mmHg以上)に当てはめて「受診の目安」を機械的に示すもので、医師の診察に代わるものではありません。日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、降圧目標は年齢によらず診察室 130/80mmHg未満・家庭 125/75mmHg未満とされています。脈拍の目安は学会の分類ではなく一般的な参考範囲です。
食品交換表・単位の早見表 — 今日から使える目安
「1単位=80kcal」という考え方をまず押さえると、外食やコンビニでの食品選びが格段にラクになります。指示エネルギー量が1600kcalの場合は1600÷80=20単位、これを3食に配分するのが基本です[6]。
| 指示エネルギー量 | 1日の単位数(1単位=80kcal) |
|---|---|
| 1,200kcal | 15単位 |
| 1,440kcal | 18単位 |
| 1,600kcal | 20単位 |
| 1,840kcal | 23単位 |
| 2,000kcal | 25単位 |
出典:糖尿病情報センター「食品交換表を用いた栄養食事療法の基本的な考え方」の計算方法(指示エネルギー量÷80kcal)に基づき編集部が試算[6]。実際の指示エネルギー量は主治医・管理栄養士にご確認ください。
糖尿病の食事療法とは?血糖コントロールに効く仕組み
糖尿病がある人の食事は、「甘いものを我慢する」「特別な糖尿病食を食べる」といったイメージを持たれがちですが、公的機関が示す考え方はそうではありません。e-ヘルスネット(厚生労働省)は、糖尿病の食事について「適量でバランスの良い『健康的な食事』であり、特別な食事が必要なわけではない」としたうえで、「適切な量のエネルギーを摂り、適正な体重を維持することが大切」と説明しています[3]。エネルギーを過剰に摂取すると高血糖につながりやすくなるため、まず「量」を整えることが土台になります[3]。
なぜ食事療法が血糖コントロールに効くのでしょうか。糖尿病診療ガイドライン2024が収集したメタ解析では、食事習慣への介入が2型糖尿病の血糖コントロールに対してHbA1cを−0.82%から−0.47%変化させたと報告されています[1]。食行動そのものを変える介入(食べ方・量・タイミングの工夫)ではHbA1cが平均−0.32%、食環境そのものを変える介入(食卓に並ぶ食品の入れ替えなど)では平均−0.5%変化したとされ、「何を意識するか」によって効果の出方が異なることも示されています[1]。同ガイドラインは、管理栄養士による栄養療法の教育も1型・2型どちらの血糖コントロールに有効であるとし、実際に2型糖尿病では栄養指導によりHbA1cが3ヵ月時点で平均−2.0%から−0.3%へ、6ヵ月時点で−1.8%から−0.3%へ変化したという報告を紹介しています[1]。
このように「食事療法=血糖コントロールの土台」という位置づけは、1型糖尿病でも2型糖尿病でも変わりません。日本糖尿病学会は「1型糖尿病および2型糖尿病の血糖コントロールのために食事療法が推奨される」と、推奨グレードA(合意率100%)で明記しています[1]。ただし、1型糖尿病ではインスリン量と食事内容(とくに炭水化物量)の対応づけが中心になるのに対し、2型糖尿病では体重コントロールを含めた総エネルギー摂取量の適正化が中心になるなど、力点の置き方は病型によって異なります。
適正エネルギー摂取量の計算方法 — 目標体重×エネルギー係数
食事療法の出発点は「1日にどれだけのエネルギーを摂るか」を決めることです。糖尿病情報センターは、この計算式を次のように示しています[2]。
| ステップ | 計算式・内容 |
|---|---|
| ①目標体重を出す(65歳未満) | 身長(m)×身長(m)×22[2] |
| ②エネルギー係数を決める | 身体活動量(軽い労作・普通の労作・重い労作など)に応じて医師・管理栄養士が設定[2] |
| ③エネルギー量を求める | 目標体重(kg)×エネルギー係数=1日の適切なエネルギー量(kcal)[2] |
出典:糖尿病情報センター(国立健康危機管理研究機構)「糖尿病の食事のはなし(基本編)」[2]
目標体重は年代によって考え方が変わります。65歳未満では「身長(m)×身長(m)×22」が目安として示されている一方、高齢者では過度な体重減少がフレイル(心身の虚弱)につながるおそれがあるため、年齢や併存疾患を踏まえて主治医が個別に目標体重を設定します[2]。エネルギー係数についても、デスクワーク中心の人と立ち仕事・力仕事が多い人とでは必要な数値が異なるため、自己判断で計算せず、必ず主治医・管理栄養士に確認したうえで指示エネルギー量を決めることが重要です。
糖尿病診療ガイドライン2024は、この目標体重・総エネルギー摂取量の目安について「糖尿病診療ガイドライン2019」の論述を踏まえつつ、「総エネルギー摂取量の目安は、年齢や病態、身体活動量などによっても異なり、個別化が必要」と明記しており、画一的な数値をすべての人に当てはめることには慎重な姿勢を示しています[1]。
三大栄養素の配分基準 — 炭水化物・たんぱく質・脂質
1日のエネルギー量が決まったら、次はその中身(炭水化物・たんぱく質・脂質のバランス)を考えます。糖尿病情報センターが示す目安は次のとおりです[2]。
出典:糖尿病情報センター(国立健康危機管理研究機構)の食事療法の目安に基づく整理[2]
この幅のなかで、実際の配分は病態や嗜好、他の疾患(腎症など合併症)の有無によって個別化されます。たとえば腎機能が低下している場合はたんぱく質摂取量を制限する必要が出てくることがあり、その場合は炭水化物や脂質の配分を調整するなど、単純に「炭水化物は必ず50%」といった機械的な当てはめにはなりません(体重管理を含めた個別化の考え方は2型糖尿病の食事療法完全ガイドも参照してください)。糖尿病情報センターも、食物繊維を多く含む玄米・大麦・野菜・豆類・きのこ・海藻などを積極的に摂ることを勧めており、同じ炭水化物量でも食物繊維の多い食品を選ぶことで血糖値の急上昇を抑えやすくなるとしています[2]。
食品交換表とカーボカウント — 具体的な使い方
日本の糖尿病食事療法で長年使われてきたのが「食品交換表」という考え方です。糖尿病情報センターによれば、食品交換表では日常よく食べる食品を、多く含まれる栄養素によって6つの食品グループ(6つの表)と調味料に分け、80kcal(1単位)のエネルギーを含む食品の重量を示しています[6]。「80kcal=1単位」とされているのは、日本人が日常生活でよく食べる量が80kcalかその倍数になっていることが理由です[6]。
| 表 | 主な栄養素 | 含まれる食品の例 |
|---|---|---|
| 表1 | 炭水化物を多く含む食品 | 穀物、いも、炭水化物の多い野菜と種実、豆(大豆を除く) |
| 表2 | 炭水化物を多く含む食品 | くだもの |
| 表3 | たんぱく質を多く含む食品 | 魚介、大豆とその製品、卵、チーズ、肉 |
| 表4 | たんぱく質を多く含む食品 | 牛乳と乳製品(チーズを除く) |
| 表5 | 脂質を多く含む食品 | 油脂、脂質の多い種実、多脂性食品 |
| 表6 | ビタミン・ミネラルを多く含む食品 | 野菜(炭水化物の多い一部の野菜を除く)、海藻、きのこ、こんにゃく |
出典:糖尿病情報センター「食品交換表を用いた栄養食事療法の基本的な考え方」の分類に基づく整理[6]。同じグループに含まれる食品1単位(80kcal)あたりの栄養素量はほぼ同じになるよう設計されています[6]。
使い方の基本は、①指示エネルギー量を80kcalで割って1日の単位数を出す、②その単位数を6つの表と調味料に配分する、③3食にバランスよく振り分ける、という流れです。たとえば指示エネルギー量が1600kcalなら1日20単位となり、これを朝・昼・夕の3食に配分します[6]。同じグループ内であれば食品を「交換」しても栄養バランスが大きく崩れにくいため、献立のレパートリーを増やしながら血糖管理を続けやすくなるのが食品交換表の強みです。
一方、より炭水化物量そのものに着目する方法として「カーボカウント」があります。これは食品に含まれる炭水化物量を把握し、インスリンの量を血糖値や食事内容に合わせて調整する方法で、基礎カーボカウント(炭水化物量を一定に保つ工夫)と、応用カーボカウント(補正用インスリン・食事用インスリン・活動レベルなどの要因に応じて追加インスリン量を調整する、より専門的な段階)の2段階があります[1]。糖尿病診療ガイドライン2024は、「1型糖尿病の血糖コントロールに応用カーボカウントは有効である」として推奨グレードB(弱い推奨)としており、先行するメタ解析では応用カーボカウント実施によりHbA1cが−0.64%から−0.35%変化したと報告されています[1]。低血糖の出現率については、通常の食事療法と比較して有意差はなかったとも報告されています[1]。
2型糖尿病における基礎カーボカウントについては、日本国内の検討で、食品交換表を24週間教育した群のHbA1c変化率が−3.8%であったのに対し、基礎カーボカウントを教育した群では−13.0%と、群間で有意差が認められたとする報告があります[1]。ただし海外の検討では、基礎カーボカウントよりも「食事プレート法」を用いた教育のほうがHbA1cの改善が大きかったとする報告もあり[1]、どの方法が最も効果的かは対象者や研究デザインによって結果が異なります。カーボカウントはとくにインスリン注射を行っている1型糖尿病の方に有用とされますが、導入にあたっては医師・管理栄養士による指導が必要です(2型糖尿病における栄養プラン全体の立て方は2型糖尿病の栄養管理完全ガイドも参照してください)。
炭水化物制限は有効か? — 最新ガイドラインの見解
「糖質制限をすれば血糖値はすぐ下がるのでは」という声をよく聞きますが、公的なガイドラインの評価はもう少し慎重です。糖尿病診療ガイドライン2024のCQ3-3は、「2型糖尿病の血糖コントロールのために、6〜12ヵ月以内の短期間であれば炭水化物制限は有効である」としていますが、この推奨グレードはB(弱い推奨)にとどまります[1]。
日本人を対象とした研究では、6ヵ月間130g/日程度の緩やかな炭水化物制限を行った群で、エネルギー摂取制限食群と比較してHbA1cと中性脂肪の有意な改善が確認され、有害事象はなかったと報告されています[1]。一方で欧米を中心とした系統的レビュー・メタ解析では、炭水化物制限群は対照群と比較して6〜12ヵ月以内の短期間であればHbA1cが有意に改善したものの、12〜24ヵ月以降は対照群と同等になったとされ、50g/日以下・130g/日以上といった制限の程度によっては改善が認められなかったとの報告や、24ヵ月時点でむしろHbA1cが有意に悪化したとの報告もあります[1]。
| 論点 | ガイドラインの整理 |
|---|---|
| 短期(6〜12ヵ月)の効果 | 2型糖尿病でHbA1cの有意な改善が報告されている[1] |
| 長期(12〜24ヵ月以降)の効果 | 対照群と同等、または一部で悪化の報告もある[1] |
| 総エネルギーを制限せず炭水化物だけ極端に制限すること | 長期的な遵守性・安全性の科学的根拠が不足しており「現時点では勧められない」[1] |
| 日本人2型糖尿病における約130g/日の緩やかな制限 | 総エネルギー摂取量が適切であれば血糖コントロールに有効な可能性がある[1] |
つまり、「炭水化物を減らせば減らすほど良い」わけではなく、①総エネルギー摂取量が適切であること、②極端な制限ではなく緩やかな制限であること、③期間を区切って主治医・管理栄養士と経過を確認しながら進めること、が重要だとガイドラインは示唆しています。ケトジェニック食(極端な低炭水化物食)についても、6〜12ヵ月以内の短期間ではHbA1cや体重減少に有意な効果を示した一方、一部の研究で消化器症状などの有害事象が有意に増加していたことも報告されています[1]。自己判断で極端な糖質制限を始める前に、必ず主治医に相談することが安全です。
食事管理を誤ったときの危険サイン
- 急激な糖質制限や食事量の減少と、インスリン・SU薬などの薬の量が合っていないと、低血糖(冷や汗、動悸、強い空腹感、意識がもうろうとするなど)を起こすことがあります。
- 逆に食事量が多すぎる状態が続くと、高血糖の持続や体重増加につながり、糖尿病診療ガイドライン2024が指摘するとおり、血糖・脂質・血圧のコントロールが体重に依存して悪化する可能性があります[1]。
- 極端な糖質制限や欠食を自己判断で続けると、薬の効き方とのバランスが崩れ、低血糖と高血糖を交互に繰り返す不安定な状態を招くことがあります。
- 受診の目安:意識がもうろうとする、冷や汗が止まらない、嘔吐や下痢が続いて食事がとれないといった症状がある場合は、様子を見ずに医療機関へ相談・受診してください。
日本と米国(ADA)のガイドライン比較
日本と米国では、糖尿病の食事療法に対する「示し方」に違いがあります。糖尿病情報センターは炭水化物40〜60%・たんぱく質20%まで・脂質20〜30%という具体的なエネルギー配分の目安と、食品交換表という独自の実践ツールを提示しています[2][6]。一方、米国糖尿病協会(ADA)の栄養に関するコンセンサスレポートは、「糖尿病または糖尿病予備群の予防・管理において『唯一絶対の食事パターン』は存在しない」としたうえで、「すべての糖尿病患者・糖尿病リスクのある人に当てはまる理想的な炭水化物・たんぱく質・脂質の配分比率は存在しない」と明記しており、特定の栄養素比率を一律に示すのではなく、個別のアセスメントに基づいた食事計画を重視する立場をとっています[4]。
| 項目 | 日本(JDS・e-ヘルスネット) | 米国(ADA) |
|---|---|---|
| 栄養素配分の示し方 | 炭水化物40〜60%・たんぱく質20%まで・脂質20〜30%という具体的な目安を提示[2] | 唯一絶対の食事パターンはないとし、個別化を重視。固定比率は示さない |
| 実践ツール | 食品交換表(6つの表・単位制)という独自の体系的ツール[6] | 炭水化物カウント、プレート法など複数の方法を状況に応じて併用 |
| 食物繊維の扱い | 玄米・大麦・野菜・豆類・きのこ・海藻などを積極的に摂ることを推奨[2] | 1,000kcalあたり少なくとも14gの食物繊維を含む、精製度の低い炭水化物源を推奨[4] |
| 炭水化物制限への評価 | 短期(6〜12ヵ月)は推奨グレードBで有効、長期は科学的根拠が不十分[1] | 血糖改善のため一部の成人で炭水化物摂取量の削減を検討してよいとする一方、画一的な制限は推奨しない |
この比較から見えるのは、日本の情報源は「具体的な数値目安と体系立った実践ツール(食品交換表)」に強みがあり、米国ADAの情報は「個々人の生活・嗜好に合わせた柔軟性」に強みがあるという点です。どちらも「特定の一つの正解の食事法があるわけではなく、継続できる方法を選ぶことが大切」という基本認識では共通しています。日本語の情報だけを見ていると、食品交換表という体系的な方法が「唯一の正解」であるかのように感じられることがありますが、国際的にはより柔軟な個別化アプローチも広く支持されている点は、知っておく価値があります。
1週間の献立づくり — 食品交換表を使った実践例
ここでは、指示エネルギー量1600kcal(20単位)の場合を例に、1日の単位配分の考え方を示します。実際の配分は主治医・管理栄養士の指導に従ってください。
| 食事 | 主食(表1) | 主菜(表3) | 副菜・果物・乳製品・油脂(表2・4・5・6) |
|---|---|---|---|
| 朝食 | 2単位 | 1.5単位 | 1.5単位 |
| 昼食 | 2.5単位 | 2単位 | 1.5単位 |
| 夕食 | 2.5単位 | 2単位 | 2単位 |
| 間食・調味料など | ― | ― | 2.5単位 |
出典:食品交換表の単位配分の考え方(80kcal=1単位)に基づく編集部の試算例[6]。実際の単位数・配分は個人の指示エネルギー量・病態によって異なります。
ポイントは、主食(ごはん・パン・麺など炭水化物の多い表1)を3食均等に近い形で配分し、極端な「まとめ食い」を避けることです。e-ヘルスネット(厚生労働省)は、望ましい食習慣として「まとめ食い」を避けることで、血糖値の急上昇や高血糖の持続を防ぐことができますとしています[3]。また、e-ヘルスネットは「1日3食を規則正しく摂り、ゆっくり食べることも大切」としており[3]、単位配分だけでなく食べ方そのものも血糖コントロールに影響することがわかります。
食べる順番についても、野菜や海藻など食物繊維の多い表6のおかずから先に食べ、次に主菜(表3)、最後に主食(表1・表2)という順番にすると、血糖値の急上昇を抑えやすいという考え方が広く紹介されています。ただし、この順番だけで薬物療法が不要になるわけではなく、あくまで食事療法全体のなかの一つの工夫として位置づけることが重要です。
外食・コンビニでの食品選び — 実践的な工夫
毎食を手作りできるとは限りません。外食やコンビニ食品を選ぶ際は、次の視点を意識すると食品交換表の考え方を応用しやすくなります。
| 場面 | 工夫のポイント |
|---|---|
| コンビニでの主食選び | おにぎり・パンの個数や大きさを把握し、表1の単位を意識する。丼物は主食(ごはん)の量が多くなりやすい |
| 外食の定食 | 単品の丼物・麺類より、主食・主菜・副菜がセットになった定食のほうが栄養バランスを把握しやすい |
| 野菜の追加 | サラダや野菜の小鉢(表6)を追加し、食物繊維を補って食べる順番を工夫する |
| 飲み物・調味料 | 加糖飲料は炭水化物量が想像以上に多いことがあるため、成分表示を確認する習慣をつける |
| 揚げ物・脂質の多いメニュー | 表5(油脂)の単位を大きく使うため、頻度や量を意識する |
コンビニやスーパーの食品には栄養成分表示があり、エネルギー(kcal)と炭水化物量(g)を確認する習慣をつけると、食品交換表の単位感覚が身につきやすくなります。慣れないうちは「エネルギー量÷80」でおおよその単位数を計算し、少しずつ感覚をつかんでいくとよいでしょう。
高齢者・腎機能低下・合併症がある場合の注意点
ここまで紹介した配分の目安は、あくまで一般的な成人を想定したものです。年齢や合併症によって、注意すべき点が変わります。
| 対象 | 注意点 |
|---|---|
| 高齢者 | 過度なエネルギー制限・たんぱく質制限はフレイル(心身の虚弱)やサルコペニア(筋肉量の減少)につながるおそれがあるため、目標体重や配分は個別に設定される[2] |
| 腎症などの合併症がある場合 | たんぱく質摂取量の制限が必要になることがあり、その場合はエネルギー量を保つために炭水化物・脂質の配分を調整することがある(高血圧を合併している場合の減塩の工夫は糖尿病と高血圧の食事療法完全ガイドを参照) |
| インスリン療法中(とくに1型糖尿病) | 炭水化物量とインスリン量の対応づけ(カーボカウント)がとくに重要になる |
| 薬物療法(SU薬・インスリンなど)を使用中 | 食事量を大きく変える場合は低血糖のリスクが変わるため、事前に主治医に相談する |
いずれの場合も共通するのは、「一般的な目安をそのまま自分に当てはめる」のではなく、自分の病態・年齢・薬物療法に合わせて主治医・管理栄養士と相談しながら個別に調整することです。糖尿病診療ガイドライン2024も、総エネルギー摂取量や炭水化物制限の程度について「個別化が必要」と繰り返し強調しています[1]。
食物繊維の推奨摂取量 — 数字で見る目安
「食物繊維を積極的に摂りましょう」という助言はよく耳にしますが、具体的にどれくらいの量を目指せばよいのでしょうか。糖尿病診療ガイドライン2024のCQ3-6は、「2型糖尿病の血糖コントロールのために積極的な食物繊維摂取は有効である」として推奨グレードB(弱い推奨)としています[1]。日本人の総食物繊維の1日平均摂取量は17〜19g(水溶性3〜4g、不溶性11〜12g)と報告されており、2型糖尿病を対象としたメタ解析では、3〜12週間の食物繊維の高摂取によりHbA1cと空腹時血糖値が有意に低下したとされています[1]。
| 項目 | 報告されている数値 |
|---|---|
| 日本人の総食物繊維の1日平均摂取量 | 17〜19g(水溶性3〜4g、不溶性11〜12g)[1] |
| 水溶性食物繊維の推奨摂取量(用量反応解析) | 1日あたり7.6〜8.3g[1] |
| 効果が確認された指標 | HbA1c・空腹時血糖値・食後2時間血糖値・インスリン抵抗性の指標(HOMA-IR)の改善[1] |
出典:日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024 第3章 食事療法 CQ3-6」[1]
食物繊維には、排便を促す働きや、小腸での栄養素の吸収速度をゆるやかにする働きが期待でき、とくに水溶性食物繊維は腸内細菌により腸管内で発酵し、短鎖脂肪酸などを産生することが知られています[1]。食品交換表の表6(野菜・海藻・きのこ・こんにゃくなど)や、表1のなかでも玄米・大麦といった精製度の低い炭水化物を積極的に選ぶことが、この食物繊維摂取量を無理なく増やす具体的な方法になります[2]。
果物との付き合い方 — 食べてよいのか、避けるべきか
「糖尿病だから果物は控えたほうがよい」というイメージを持つ人は少なくありませんが、公的なガイドラインの結論はやや複雑です。糖尿病診療ガイドライン2024は、果物は糖質(ブドウ糖・果糖)だけでなく食物繊維も含み、GI(グリセミック・インデックス)が低いことから血糖コントロールに有益である可能性があるとしつつ、「現時点では血糖コントロールに対する果物の影響は十分に確認されていない」としています[1]。
果糖摂取量とHbA1cの関係を検討したメタ解析では、1日90g未満の果糖摂取であればHbA1cは改善し、100g未満であれば体重増加や空腹時中性脂肪の上昇はきたさなかったと報告されている一方、果糖の過剰摂取は中性脂肪や体重の増加をきたす懸念があるとされています[1]。重要なのは、この効果は「果物そのもの」の話であり、「ショ糖を添加した果糖飲料(清涼飲料水など)」とは区別されている点です。同ガイドラインは、果糖飲料の摂取は血糖コントロールの悪化をきたす可能性があると指摘し、果物の摂取は2型糖尿病の発症リスクを抑制した一方、果糖飲料は発症リスクを高めたとする報告を紹介しています[1]。この違いは、ショ糖の量だけでなく、果物に含まれる食物繊維の有無が影響していると考えられています[1]。
実務的には、「果物は食品交換表の表2として単位内で適量を楽しみ、加糖の果汁飲料・清涼飲料水は別物として控える」という区別を意識することが、公的資料の見解に沿った現実的な対応といえます。
間食・お酒との付き合い方
「間食は絶対にダメ」というわけではありません。食品交換表の考え方では、1日の単位数のなかに間食分をあらかじめ組み込んでおくことで、無理な我慢を避けながら血糖管理を続けやすくなります。ただし、間食を単位配分に含めずに「別腹」として食べてしまうと、総エネルギー摂取量が指示量を超え、血糖コントロールが乱れる原因になります。間食を楽しみたい場合は、あらかじめ主治医・管理栄養士に相談し、1日の単位のなかにどう組み込むかを決めておくのが実務的です。
お酒についても、e-ヘルスネット(厚生労働省)は「適量」の考え方を示しています[7]。1日あたり20〜25g程度のアルコール摂取は糖尿病の発生を抑えると考えられている一方、それを超える飲酒量では、肝臓への脂肪蓄積やすい臓からのインスリン分泌抑制を通じて、血糖値を上昇させる可能性があるとされています[7]。e-ヘルスネットはまた、「飲みすぎと食べすぎによるカロリー過多が血糖値を上げる最大かつ重要な原因」であるとも指摘しています[7]。
| 状況 | 注意点 |
|---|---|
| インスリン製剤・インスリン分泌を促す薬(SU薬など)を使用中 | 飲酒により血糖値がより不安定になりやすい傾向が強まるとされる[7] |
| アルコール性肝硬変がある場合 | 肝臓から必要なブドウ糖が放出されず、命に関わるような低血糖を引き起こすことがあるとされる[7] |
| おつまみを含めた総エネルギー量 | お酒そのものだけでなく、おつまみによるカロリー過多にも注意が必要 |
持病の状態(肝機能・すい機能・薬物療法の内容)によって飲酒の可否や適量は大きく変わるため、「適量なら大丈夫」と自己判断せず、必ず主治医に飲酒の可否を確認してください。飲酒する場合も、空腹時の飲酒は低血糖のリスクを高めるため、食事と一緒にゆっくり飲む、寝る前の飲酒は避けるといった工夫が勧められます。
運動との組み合わせ方 — 食事療法だけに頼らない
食事療法は血糖コントロールの土台ですが、運動習慣を組み合わせることでより高い効果が期待できます。糖尿病診療ガイドライン2024が引用するメタ解析では、食事習慣への介入単独より、運動習慣への介入を組み合わせるほうが血糖コントロールおよび体重コントロールに有利である可能性が示されています[1]。同ガイドラインが引用する最新のメタ解析でも、ライフスタイルへの介入(食事+運動を含む)により有意に糖尿病が寛解していたと報告されています[1]。
ただし、運動療法にはインスリン療法中の方の低血糖リスクや、合併症(網膜症・腎症・心疾患など)がある場合の運動制限など、個別に注意すべき点が多くあります。運動の種類・強度・タイミングは、食事の単位配分と同様に、必ず主治医に相談したうえで決めることが安全です。「食事だけ頑張って運動はしない」「運動だけ頑張って食事は気にしない」のどちらでもなく、両方を組み合わせることが、公的資料が示す血糖コントロール改善の近道です。
低GI食品と食べる順番 — ガイドラインの見解
同じ炭水化物量でも、食後の血糖値の上がり方は食品によって異なります。この「上がりやすさ」を表す指標がGI(グリセミック・インデックス、食後血糖上昇を示す指標)です[1]。糖尿病診療ガイドライン2024のCQ3-5は、「2型糖尿病の血糖コントロールのために低GI食は有効である」として推奨グレードB(弱い推奨)としており、先行するメタ解析の定量的合成の結果、低GI食でHbA1cが低下していたと報告しています[1]。低脂肪食と比較した場合や高食物繊維食と比較した場合でも、低GI食で有意な低下を示した報告がある一方、高GI食群と低GI食群でHbA1cの改善に有意差がなかったとする報告も複数あり、研究結果は共通していません[1]。1型糖尿病については低GI食の効果を検討したRCTの数が十分でないと指摘されており、ある研究では3ヵ月後にはHbA1cの低下がみられたものの、12ヵ月後には有意な低下がみられなかったと報告されています[1]。
一般的に、精製度の高い炭水化物(白米・食パンなど)はGIが高くなりやすく、食物繊維を多く含む炭水化物(玄米・全粒粉パン・大麦など)や豆類・野菜はGIが低くなりやすいとされています。糖尿病情報センターが紹介する食物繊維の多い食品(玄米、大麦、野菜、豆類、きのこ、海藻など)を積極的に取り入れることは[2]、結果としてGIの低い食事パターンに近づくことにもつながります。
食べる順番についても同様の考え方が応用できます。野菜・海藻・きのこ(表6)から先に食べ、次に主菜(表3)、最後に主食(表1・2)という順番にすると、食物繊維やたんぱく質が先に胃に入ることで、糖の吸収がゆるやかになりやすいとされています。ただし、これはあくまで「同じ食事内容のなかでの食べ方の工夫」であり、総エネルギー量や単位配分そのものを変えるものではない点に注意が必要です。「順番さえ守れば量は気にしなくてよい」という誤解は避けてください。
食事療法を続けるために — 管理栄養士の指導の効果
「頭ではわかっていても、食事療法を続けるのが難しい」という声はよく聞かれます。この点について、公的なデータは重要な示唆を与えています。糖尿病診療ガイドライン2024が引用する系統的レビュー・メタ解析では、管理栄養士による栄養療法の教育が、1型・2型どちらの血糖コントロールに対しても効果的であったと報告されています[1]。具体的には、2型糖尿病では管理栄養士による指導によりHbA1cが3ヵ月時点で平均−2.0%から−0.3%へ、12ヵ月以上の長期でも−1.8%から−0.6%へ変化したとされ、1型糖尿病でも6ヵ月時点で−1.9%から−1.0%への変化が報告されています[1]。
これは、「自分ひとりで食事内容を管理しなければならない」と抱え込む必要はないことを示しています。日本糖尿病学会は「糖尿病診療ガイドライン2019」の段階から、食事療法の実践にあたって管理栄養士による指導が有効であると推奨グレードA(強い推奨)で位置づけており[1]、通院先に管理栄養士による栄養指導の機会があれば、積極的に活用する価値があります。また、糖尿病診療ガイドライン2024が引用するメタ解析では、血糖コントロールに影響を与える因子として、食事療法の自己管理が血糖コントロールと強く関連し、自己効力感(自分にはできるという感覚)が自己管理と強く関連していたことも示されています[1]。完璧を目指すのではなく、「今日は野菜から先に食べられた」「間食を単位内に収められた」といった小さな達成の積み重ねが、長く続けるための力になります。
受診時に持参するメモ(印刷してお使いください)
- 現在の指示エネルギー量・単位配分(わかる範囲で):
- 直近1週間の食事内容で気になった点(外食が多かった、間食が増えたなど):
- 血糖値・HbA1cの推移(測定できた分だけでも):
- 低血糖・高血糖を感じた場面の有無:
- 体重の変化(増えた・減った・変わらない):
- 糖質制限や特定の食事法を試したい、または試している場合はその内容:
- 医師・管理栄養士に確認したいこと:(例)自分に合った指示エネルギー量を見直したい/炭水化物制限を試してもよいか
特定の食品・サプリメントが血糖値に与える個別の効果や、低炭水化物食と食品交換表を組み合わせた場合の詳細な単位配分の基準については、今回参照した公的資料には一律の記載が見当たりませんでした。実際の食事内容の調整は、必ずかかりつけ医・管理栄養士にご相談ください。
よくある質問
Q1: 糖尿病になったら、もう甘いものは一切食べられませんか?
Q2: 食品交換表とカーボカウント、どちらを使えばいいですか?
Q3: 炭水化物を減らせば減らすほど血糖値は下がりますか?
Q4: 1日の指示エネルギー量は自分で計算してもいいですか?
Q5: 高齢の親の食事量を減らしすぎるのが心配です。
Q6: 野菜から先に食べる「食べる順番」は本当に効果がありますか?
Q7: 外食が多く、食品交換表の単位を正確に計算できません。どうすればいいですか?
Q8: 血糖値のコントロール目標(HbA1c)はどれくらいを目指せばいいですか?
Q9: 糖質制限中に低血糖のような症状が出ました。どうすればいいですか?
Q10: 食品交換表は今でも使われていますか?古い方法ではないですか?
Q11: お酒はまったく飲めないのでしょうか?
Q12: 食事療法だけで血糖値は下がりますか?運動はしなくていいですか?
参考文献
- 一般社団法人日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024 第3章 食事療法」 https://www.jds.or.jp/uploads/files/publications/gl2024/03_1.pdf
- 糖尿病情報センター(国立健康危機管理研究機構)「糖尿病の食事のはなし(基本編)」 https://dmic.jihs.go.jp/general/about-dm/040/020/02-1.html
- e-ヘルスネット(厚生労働省)「糖尿病の食事」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/food/e-02-004.html
- Evert AB, Dennison M, Gardner CD, et al. American Diabetes Association「Nutrition Therapy for Adults With Diabetes or Prediabetes: A Consensus Report」Diabetes Care 2019;42(5):731-754. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7011201/
- 一般社団法人日本糖尿病学会「熊本宣言2013」 https://www.jds.or.jp/modules/important/index.php?content_id=42
- 糖尿病情報センター(国立健康危機管理研究機構)「食品交換表を用いた栄養食事療法の基本的な考え方」 https://dmic.jihs.go.jp/general/about-dm/040/020/02-1.html
- e-ヘルスネット(厚生労働省)「アルコールと糖尿病」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/alcohol/a-01-013.html
更新日:2026年7月18日。本記事の内容にお気づきの誤りやご指摘がありましたら、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
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