糖尿病検査はいつ受ける?基準数値2024
この記事でわかること
目次
- 糖尿病検査とは?血糖値を調べる仕組みとタイミングの考え方
- 検査の種類——空腹時血糖値・随時血糖値・75gOGTT・HbA1c・尿糖検査
- 糖尿病の診断基準——正常型・境界型・糖尿病型の分かれ目
- 特定健診(メタボ健診)・人間ドックではどう判定されるか
- 75gOGTTで追加にわかること——インスリンの出方をみる検査
- 糖尿病と確定診断されるまでの流れ——なぜ「1回の検査」では決まらないのか
- 75gOGTTはどんな人が受けるべきか
- 日本と米国(ADA)のガイドライン比較——空腹時血糖値の「正常高値」の線引きが違う
- 糖尿病になりやすい人——検査の頻度の目安
- 境界型と言われたら——放置しないための次の一手
- 検査結果の読み方——HbA1cと血糖値がズレることもある
- 検査後の流れ——診断がついたら、診断がつかなかったら
- よくある質問
- 参考文献
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JHO編集部が作成(出典:日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」1章 図2をもとに編集部が作図)[1]
日本糖尿病学会のガイドラインが示す基準に基づくと、糖尿病の検査は、空腹時血糖値126mg/dL以上・75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)2時間値または随時血糖値200mg/dL以上・HbA1c(NGSP)6.5%以上のいずれかに当てはまった時点で「受けるべきタイミング」です[1]。これらは日本糖尿病学会が示す「糖尿病型」の基準値で、別の日の検査で2回以上(うち1回は必ず血糖値で)確認されれば糖尿病と診断されます[1]。
日本糖尿病学会のガイドラインによれば、のどの渇き・多飲・多尿・体重減少といった典型症状がある場合は、血糖値が1回でも基準を超えていれば、その場で糖尿病と診断されることもあります[1]。症状がなくても、同ガイドラインでは、健康診断で空腹時血糖値100〜109mg/dLは「正常高値」、110〜125mg/dLは「境界型」の可能性があり、いずれもHbA1c 5.6%以上とあわせて指摘された場合は75gOGTTでの精密検査が勧められるとしています[1]。
要点まとめ(日本糖尿病学会・糖尿病情報センターの資料に基づく)
- 日本糖尿病学会の基準では、糖尿病型は「空腹時血糖値126mg/dL以上」「75gOGTT2時間値または随時血糖値200mg/dL以上」「HbA1c 6.5%以上」のいずれか[1]
- 同学会のガイドラインでは、糖尿病と確定診断されるには、原則として別の日の検査で2回以上「糖尿病型」を確認する必要がある(HbA1cのみの反復での診断は不可)[1]
- 同ガイドラインによれば、口渇・多飲・多尿・体重減少などの典型的症状があれば、血糖値の基準を1回満たすだけで糖尿病と診断できる[1]
- 糖尿病診療ガイドライン2024は、空腹時血糖値110〜125mg/dLや随時血糖値140〜199mg/dL、HbA1c 6.0〜6.4%の人には、75gOGTTの実施が強く推奨されるとしている[1]
- 糖尿病情報センターによれば、特定健診で空腹時血糖値126mg/dL以上・HbA1c 6.5%以上を指摘されたら、放置せず医療機関を受診する[2]
編集方針:JHO編集部がAIツールの支援を受け、日本糖尿病学会・国立健康危機管理研究機構(JIHS)糖尿病情報センターなど公的機関・学会の一次資料と照合して作成しました。最終確認は人の目で行っています。医師による個別診断の代わりにはなりません。数値・分類はガイドライン改定により変わることがあります(2026年7月時点の情報です)。
更新日:2026年7月18日。記載内容に誤りや古い情報にお気づきの場合は、お問い合わせフォームよりご指摘いただけますと幸いです。
🔧 セルフチェック:今、検査を受けるべきタイミングか
糖尿病検査とは?血糖値を調べる仕組みとタイミングの考え方
糖尿病は「血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高い状態」が続く病気です。国立健康危機管理研究機構(JIHS)が運営する糖尿病情報センターは、血液検査で血糖値やHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)を測定して糖尿病の有無を確認するとしています[3]。血糖値はその瞬間の値しか反映しませんが、HbA1cは過去1〜2か月の平均的な血糖の高さを反映するため、両者を組み合わせて判断するのが基本です。
「いつ検査を受けるべきか」には大きく2つの入口があります。1つは、のどの渇き・多飲・多尿・体重減少といった自覚症状が出た場合[3]。もう1つは、症状がなくても健康診断・人間ドックで血糖値やHbA1cの異常を指摘された場合です。糖尿病情報センターは「症状がなく糖尿病になっていることに気がついていない方も多くいます」と述べており[3]、自覚症状に頼らず定期的な検査を受けることの重要性を強調しています。血糖値がかなり高くならない限り自覚症状が出にくいことも、この病気の見つけにくさの一因です[3]。
今の血圧・脈拍を確かめる
数値を入れると、日本高血圧学会の血圧値の分類と「次にすること」を表示します。記録はこの端末の中だけに保存され、登録は不要です。
身長と体重からBMIも調べる
血圧手帳(この端末に保存)
これは診断ではありません。入力された数値を日本高血圧学会の血圧値の分類(高血圧の基準は診察室 140/90mmHg以上・家庭 135/85mmHg以上)に当てはめて「受診の目安」を機械的に示すもので、医師の診察に代わるものではありません。日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、降圧目標は年齢によらず診察室 130/80mmHg未満・家庭 125/75mmHg未満とされています。脈拍の目安は学会の分類ではなく一般的な参考範囲です。
検査の種類——空腹時血糖値・随時血糖値・75gOGTT・HbA1c・尿糖検査
日本糖尿病学会の「糖尿病診療ガイドライン2024」では、糖尿病の診断に用いる検査として、①空腹時血糖値、②75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)2時間値、③随時血糖値、④HbA1c(NGSP値)の4種類が示されています[1]。このほか、日常のスクリーニングでは尿糖検査やグリコアルブミンが使われることもあります。
| 検査名 | 何を測るか | 採血のタイミング | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 空腹時血糖値 | 絶食後(10〜14時間)の血糖値 | 朝食前の空腹時 | 診断の基本。126mg/dL以上で糖尿病型[1] |
| 随時血糖値 | 食事の時間を問わない血糖値 | いつでも | 200mg/dL以上で糖尿病型。空腹の指示が不要[1] |
| 75gOGTT | ブドウ糖75gを飲んで2時間後の血糖値 | 空腹時から負荷後2時間 | 境界型かどうかを見分ける精密検査[1] |
| HbA1c(NGSP) | 過去1〜2か月の平均的な血糖の高さ | いつでも(空腹不要) | 6.5%以上で糖尿病型。当日の食事の影響を受けにくい[1] |
| 尿糖検査 | 尿中に糖が出ているか | 随時 | 血糖値がおよそ160〜180mg/dLを超えないと陽性になりにくく、見逃しがある[2] |
| グリコアルブミン | 過去2週間程度の平均血糖 | いつでも | 基準値11〜16%。HbA1cより短期の変化を反映[2] |
出典:日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」1章/国立健康危機管理研究機構 糖尿病情報センター[1][2]
尿糖検査は自宅でも手軽にできますが、血糖値がある程度以上(およそ160〜180mg/dL)に上がらないと尿に糖が出てこないため[2]、「尿糖が陰性だから安心」とは言い切れません。糖尿病の診断は、あくまで血液検査(血糖値・HbA1c)で行うのが原則です[1]。
糖尿病の診断基準——正常型・境界型・糖尿病型の分かれ目
日本糖尿病学会は、空腹時血糖値と75gOGTT2時間値の組み合わせによって、正常型・境界型・糖尿病型の3つに判定すると定めています[1]。空腹時血糖値110mg/dL未満かつ75gOGTT2時間値140mg/dL未満を満たすものを正常型、空腹時血糖値126mg/dL以上または75gOGTT2時間値200mg/dL以上のいずれかを満たすものを糖尿病型、そのどちらにも当てはまらないものを境界型としています[1]。随時血糖値200mg/dL以上も糖尿病型に含まれます[1]。
| 区分 | 空腹時血糖値 | 75gOGTT2時間値 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 正常型 | 110mg/dL未満 | 140mg/dL未満 | ただし100〜109mg/dLは「正常高値」として区別[1] |
| 境界型 | 正常型にも糖尿病型にも該当しない範囲 | 同左 | IFG・IGTなどに細分類され、糖尿病型への移行リスクが最も高い[1] |
| 糖尿病型 | 126mg/dL以上 | 200mg/dL以上 | 随時血糖値200mg/dL以上、HbA1c 6.5%以上もこの区分に含む[1] |
出典:日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」1章 図2「経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)の判定区分と判定基準」[1]
ガイドラインは、空腹時血糖値100〜109mg/dLの群は正常域ではあるものの「正常高値」として区別し、この群でOGTTを行うと耐糖能異常が見つかる率が高いため注意が必要だとしています[1]。日本人の大規模コホート研究では、空腹時血糖値100mg/dL程度からリスクが上昇し始めることも報告されています[1]。「正常域だから完全に安心」というわけではなく、100mg/dLを超えたあたりから将来のリスクを意識する必要があります。
特定健診(メタボ健診)・人間ドックではどう判定されるか
会社や自治体で受ける特定健診(いわゆるメタボ健診)でも、血糖値・HbA1cの結果によって「異常なし」「保健指導」「受診勧奨」の3段階で判定されます。糖尿病情報センターによると、空腹時血糖値が100mg/dLから125mg/dLの場合は特定保健指導の対象、126mg/dL以上の場合は医療機関への受診が推奨されます[2]。HbA1cについても同様に、5.6%から6.4%で特定保健指導、6.5%以上で医療機関の受診が推奨されるとされています[2]。
出典:国立健康危機管理研究機構(JIHS)糖尿病情報センター「糖尿病と関連する検査」[2]
ここで注意したいのは、「保健指導」の範囲に入っている数値(空腹時血糖値100〜125mg/dL・HbA1c 5.6〜6.4%)は、日本糖尿病学会が定める糖尿病型の基準(126mg/dL以上・6.5%以上)にはまだ届いていない、という点です[1]。つまり特定健診の「保健指導」判定=糖尿病ではありませんが、放置してよいという意味でもありません。前述のとおり、この範囲は75gOGTTが推奨される(またはHbA1cの値によっては強く推奨される)範囲と重なっています[1]。健診結果票に「要精密検査」「要再検査」と書かれていた場合は、その指示に従って医療機関を受診してください。
75gOGTTで追加にわかること——インスリンの出方をみる検査
75gOGTTは、空腹時と2時間後の血糖値だけでなく、途中の血糖値やインスリンの分泌量も調べることで、より詳しい情報が得られます。ガイドラインは、正常型であってもOGTT1時間値が高い人は糖尿病型への進行率が高いと報告しています[1]。また、75gブドウ糖溶液服用30分後の血糖値とインスリン値を使って算出する「インスリン分泌指数」が0.4以下の場合、糖尿病型に進行しやすいことも報告されています[1]。このため、ガイドラインは75gブドウ糖溶液服用30分後・1時間後の採血も行い、血中インスリン値をあわせて測定することで、正常型・境界型の人が将来糖尿病を発症するリスクをより詳しく知ることができるとしています[1]。
境界型と言われた人がどこまで詳しい検査(インスリン分泌指数を含むOGTTなど)を受けるべきかは、家族歴・肥満・脂質異常症の有無など個々のリスクによって変わります。「境界型=全員が詳しい検査を受けるべき」という一律のルールが今回参照した資料に明記されているわけではないため、健診結果を持って医師に相談し、必要な検査の範囲を決めるのが実際的です。
糖尿病と確定診断されるまでの流れ——なぜ「1回の検査」では決まらないのか
日本糖尿病学会のガイドラインでは、糖尿病の臨床診断に3つの経路を示しています[1]。
- ①糖尿病型を2回確認する(うち1回は必ず血糖値で確認):別の日に行った検査で糖尿病型が2回以上認められれば糖尿病と診断します。ただしHbA1cのみの反復検査による診断は認められません[1]。
- ②糖尿病型(血糖値に限る)を1回確認+慢性高血糖症状の存在:口渇・多飲・多尿・体重減少などの典型的症状、または確実な糖尿病網膜症がある場合は、血糖値が糖尿病型を示していれば1回の検査だけで糖尿病と診断されます[1]。
- ③過去に「糖尿病」と診断された証拠がある:現時点の血糖値が基準値以下であっても、過去に①か②の条件を満たした記録があれば糖尿病として対応します[1]。
なお、単一の採血で空腹時血糖値とHbA1cの両方が同時に糖尿病型を示した場合は、それだけで1回の検査でも糖尿病と診断できます[1]。逆に、血糖値かHbA1cのどちらか一方だけが1回糖尿病型だった場合は「糖尿病疑い」となり、3〜6か月以内に血糖値とHbA1cの両方を再検査することが必要です[1]。ガイドラインのフローチャートでは、この再検査を「なるべく1か月以内に」行う経路も示されています[1]。
なぜ1回の検査で即断しないのでしょうか。ガイドラインは「糖尿病以外でも種々の病態で一過性に高血糖をきたすことがある」として、それらを区別するために複数回の測定で高血糖を確認することが必須だと説明しています[1]。発熱・ストレス・一時的な過食などでも血糖値は上がることがあり、「1回だけ数値が高かった=即・糖尿病」ではないのです。
75gOGTTはどんな人が受けるべきか
糖尿病診療ガイドライン2024は、75gOGTTを受けるべき人の目安を具体的な数値で示しています[1]。
| 推奨度 | 該当する人 |
|---|---|
| 強く推奨される場合 | 空腹時血糖値が110〜125mg/dLの人 |
| 随時血糖値が140〜199mg/dLの人 | |
| HbA1cが6.0〜6.4%の人(明らかな糖尿病症状がある場合を除く) | |
| 行うことが望ましい場合 | 空腹時血糖値が100〜109mg/dLの人 |
| HbA1cが5.6〜5.9%の人 | |
| 上記を満たさなくても、濃厚な糖尿病の家族歴や肥満がある人 |
出典:日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」1章「75g OGTTが推奨される場合」[1]
OGTTの実施手順にも細かなルールがあります。糖質を150g以上含む食事を3日以上摂取したのち、10〜14時間の絶食を経て、早朝空腹時に75gのブドウ糖を含む溶液を5分以内で飲みます。検査中は水以外の摂取と喫煙が禁止され、安静を保つ必要があります[1]。服用前(空腹時)と服用2時間後の血糖値測定が、正常型・境界型・糖尿病型を判定するために必須とされています[1]。
🚦 受診の目安——すぐに受診が必要なサイン
- 糖尿病情報センターによれば、のどの渇き・水をよく飲む・尿の回数が増える・体重が急に減る、のいずれかが続いている場合は受診の目安になる[3]
- 同センターは、意識がもうろうとする、極端な倦怠感がある場合——血糖値が著しく高くなると意識障害に至ることもあるため、様子見せず速やかに受診すべきだとしている[3]
- 健診で空腹時血糖値126mg/dL以上、またはHbA1c 6.5%以上を指摘された[2]
受診先は、まずは内科(かかりつけ医)で問題ありません。糖尿病が疑われる場合は、そこから糖尿病内科・内分泌代謝内科への紹介につながることが一般的です。健康保険が適用される検査であれば自己負担は原則3割です。糖尿病情報センターは、症状が続く場合に受診を先延ばしにしないことの重要性を強調しています[3]。
日本と米国(ADA)のガイドライン比較——空腹時血糖値の「正常高値」の線引きが違う
日本糖尿病学会によれば、糖尿病の診断基準は国際的にかなり共通していますが、細部には違いがあります。糖尿病診療ガイドライン2024は、糖尿病型の血糖基準値について、現在、日本糖尿病学会・アメリカ糖尿病学会(ADA)・世界保健機関(WHO)/国際糖尿病連合(IDF)のいずれにおいても、糖尿病型と判定する血糖基準値そのものは共通の数値が採用されている、という趣旨を述べています[1]。つまり日本糖尿病学会の基準では、空腹時血糖値126mg/dL以上・75gOGTT2時間値200mg/dL以上・HbA1c6.5%以上という「糖尿病型」の線引き自体は、日本もアメリカもWHOも共通の数値です[1]。
| 項目 | 日本(IFG:空腹時血糖異常、WHO基準採用) | 米国ADA |
|---|---|---|
| IFG(空腹時血糖異常)の下限 | 110mg/dL[1] | 100mg/dL[1] |
| 「正常高値」という区分 | あり(100〜109mg/dL)[1] | IFGの一部として100mg/dLから含める[1] |
| 糖尿病型の基準(空腹時血糖値・OGTT・HbA1c) | 126mg/dL・200mg/dL・6.5%[1] | 同左(一致)[1] |
ここで日本と米国が分かれるのは「IFG(空腹時血糖異常)」の下限です。ガイドラインの注釈には「IFGは空腹時血糖値110〜125mg/dLで、2時間値を測定した場合には140mg/dL未満の群を示す(WHO)。ただしADAでは空腹時血糖値100〜125mg/dLとして、空腹時血糖値のみで判定している」と明記されています[1]。日本の基準をそのまま海外の情報サイトに当てはめると、境界域の呼び方や範囲の認識にズレが生じることがあるため、日本国内で健診を受ける場合は日本糖尿病学会の基準(110mg/dL以上をIFGとする)で判断するのが安全です。
| 適用時期 | 年収の目安 | 計算式 | 100万円の場合 |
|---|---|---|---|
| ~2026年7月診療分 現行 | 年収約370万~770万円(区分ウ) | 80,100円+(医療費-267,000円)×1% | 87,430円 |
| 2026年8月診療分から 見直し後(第1段階) | 年収約370万~770万円(区分ウ) | 85,800円+1%(PDF原文の表記) | 約92,940円<br><small>(編集部試算)</small> |
| + 年間上限 53万円(新設) | |||
※「100万円の場合」の金額のうち、現行(~2026年7月)欄は出典PDFに記載の計算例そのものです。2026年8月欄について、出典PDFに印字されているのは「85,800+1%」という表記のみです。1%を乗じる基準額(現行の267,000円に相当する部分)と、100万円の場合の約92,940円は、PDFに印字されておらず、現行制度と同じ計算方法にもとづくJHO編集部試算です。正確な金額は加入されている健康保険組合等にご確認ください。
※ 制度は改定されることがあります。受診・手術の時期によって自己負担額が変わるため、最新の情報は
厚生労働省の高額療養費制度ページで必ずご確認ください。
出典:厚生労働省「高額療養費制度の在り方に関する専門委員会」(令和7年12月16日) (PDF)
|JHO確認日:2026-07-16
糖尿病になりやすい人——検査の頻度の目安
糖尿病情報センターは、家族に糖尿病の人がいること、肥満であること、中高年であること、妊娠糖尿病の既往があることなどを、糖尿病になりやすい要因として挙げています[3]。同センターは、症状がなく糖尿病になっていることに気がついていない人も多いとしたうえで、こうした要因を持つ人ほど自覚症状に頼らない定期的な検査が重要だと述べています[3]。
| 該当する要因 | 検査の考え方 |
|---|---|
| 家族(親・兄弟姉妹)に糖尿病の人がいる | 症状がなくても年1回程度は血糖値・HbA1cの検査を受けるのが望ましい[3] |
| 肥満(特に内臓脂肪型)がある | 特定健診・人間ドックで血糖値・HbA1cを毎年確認する[3] |
| 妊娠糖尿病を指摘されたことがある | 出産後も定期的に血糖値・HbA1cの検査を継続する[3] |
| 中高年である | 年齢が上がるとともに発症リスクが高まるため、健診を毎年受ける[3] |
出典:国立健康危機管理研究機構(JIHS)糖尿病情報センター「糖尿病の症状」[3]
糖尿病情報センターのガイダンスでは、これらの要因が複数重なる人ほど、症状の有無にかかわらず定期的な血液検査を受けることの重要性が高いとされています[3]。健診結果が正常であっても、これらの要因に該当する場合は、次回の健診を先延ばしにしないことが勧められます。同センターは、糖尿病は血糖値がかなり高くならないと自覚症状が出にくく、進行してから気づく人も少なくないとも説明しています[3]。年1回の健診で血糖値・HbA1cを継続的にチェックしておくことが、早期発見につながる現実的な方法だといえます。
境界型と言われたら——放置しないための次の一手
境界型は「まだ糖尿病ではないが、正常型でもない」中間の状態です。ガイドラインは、境界型は糖尿病型へ悪化するリスクが高く、食事・運動・肥満があればその是正といった生活指導を行い、定期的に検査することを推奨しています[1]。特に、空腹時血糖値とOGTT2時間値の両方が基準を超えるIFG/IGT群のリスクが最も高く、次いでIGT(OGTT2時間値のみ高値)、IFG(空腹時血糖値のみ高値)の順とされています[1]。
また、動脈硬化性の合併症のリスクは、糖尿病型になる前の境界型の時点からすでに増加することが知られており、境界型への早期介入が重要だとガイドラインは指摘しています[1]。「まだ糖尿病じゃないから大丈夫」ではなく、境界型と言われた時点が生活習慣を見直す最初のチャンスです。詳しい進行の目安は境界型糖尿病、放置後の進行期間はどれくらいかで詳しく解説しています。
検査結果の読み方——HbA1cと血糖値がズレることもある
HbA1cは便利な指標ですが、平均的な血糖値と乖離することがある点に注意が必要です。ガイドラインは、急速に改善した糖尿病や鉄欠乏状態ではHbA1cが実際より高く出やすく、急速に発症・増悪した糖尿病や溶血・肝硬変・透析中の人ではHbA1cが実際より低く出やすいと整理しています[1]。こうした病態がある場合は、HbA1cだけでなく必ず血糖値による判定も併せて行うことが推奨されています[1]。HbA1cの数値の見方をさらに詳しく知りたい場合はHbA1c完全ガイド:基準値・診断から最新治療までも参考にしてください。
日本人を対象とした研究では、HbA1c6.5%は空腹時血糖値126mg/dLおよびOGTT2時間値200mg/dLにほぼ対応することが確認されています[1]。糖尿病の診断にHbA1c値を用いる際は、NGSP認証を取得した機器での測定が前提です。測定方法や機器によって値に若干のばらつきがあるとも報告されており[1]、診断は慎重に行われます。空腹時血糖値そのものの意味をもう少し詳しく知りたい方は空腹時血糖値:健康診断結果が示す未来と今日からできることも参照してください。
検査後の流れ——診断がついたら、診断がつかなかったら
糖尿病型が2回確認されて診断がついた場合は、治療方針を決めるための追加検査(合併症の有無の確認など)に進みます。血糖値の日常的な管理方法や測定の頻度については糖尿病患者の血糖値測定頻度 完全ガイド、薬物治療を始める基準については糖尿病の薬物治療:いつ、どの数値を基準に始めるべきかをあわせてご覧ください。
「糖尿病疑い」で確定診断がつかなかった場合は、3〜6か月以内に血糖値とHbA1cの両方を再検査します[1]。ここで重要なのは、初回検査と再検査で判定方法を変えるという点です。ガイドラインは「初回検査の判定にHbA1cを用いた場合、再検査では血糖値による判定方法を含めることが診断に必須である」とし、初回が随時血糖値だった場合は再検査で他の検査方法を用いることを推奨しています[1]。再検査では原則として血糖値とHbA1cの両方を測定します[1]。持続血糖測定(CGM)など、より詳しく血糖の変動を追う検査に関心がある方は持続血糖測定(CGM)完全ガイドも参考にしてください。
🖨️ 受診時に持っていくメモ(印刷してお使いください)
- いつから、どんな症状があるか(のどの渇き・多尿・体重減少など、あれば期間も)
- 直近の健康診断・人間ドックの結果(空腹時血糖値・HbA1cの数値と日付)
- 家族に糖尿病の人がいるか(親・兄弟姉妹など)
- 過去に妊娠糖尿病を指摘されたことがあるか(女性の場合)
- 現在服用中の薬(血糖値に影響する薬がないか確認するため)
- 医師に聞きたいこと(例:どの検査を受けるべきか、結果が出るまでの期間、費用の目安)
健診機関によって「要精密検査」と判定する具体的な数値の運用や、75gOGTTを追加で行うかどうかの実務的な判断基準には幅があり、今回参照した日本糖尿病学会の一次資料には、すべての健診機関に共通する統一運用ルールまでは明記されていませんでした。実際にどの検査をどこまで受けるべきかは、健診結果を持って医療機関の医師と相談することをおすすめします。
よくある質問
糖尿病の検査は何科で受ければいいですか?
健康診断で「空腹時血糖値110mg/dL」と言われました。すぐ病院に行くべきですか?
健診の空腹時血糖値は正常でしたが、HbA1cだけ6.0%でした。糖尿病ですか?
食事のあとでも糖尿病の検査はできますか?
家族に糖尿病の人がいます。症状がなくても検査を受けたほうがいいですか?
妊娠中に糖尿病を指摘されたことがあります。将来の検査で気をつけることはありますか?
一度「境界型」と言われたら、その後どのくらいの頻度で検査を受けるべきですか?
血糖値の検査結果はどのくらいで出ますか?
参考文献
- 日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」1章 糖尿病診断の指針(2024年) https://www.jds.or.jp/uploads/files/publications/gl2024/01.pdf
- 国立健康危機管理研究機構(JIHS)糖尿病情報センター「糖尿病と関連する検査」 https://dmic.jihs.go.jp/general/about-dm/030/010/02.html
- 国立健康危機管理研究機構(JIHS)糖尿病情報センター「糖尿病の症状」 https://dmic.jihs.go.jp/general/about-dm/010/010/01.html
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本記事はAI技術を活用し、厚生労働省・WHO等の公的医療機関の情報に基づいて作成されています。医療専門家による個別の監修は受けておりません。健康上の判断や治療については、必ず医師にご相談ください。詳しくは編集ポリシーをご覧ください。
