糖尿病の進行と合併症|何年で発症する?HbA1c目標
この記事でわかること
目次
① 結論から言うと
この症状、いつ受診すべきか確認しますか?
回答に合わせて必要な質問だけを表示します。診断は行いません。
症状はいつから続いていますか?
回答により質問数が変わります・途中でいつでも記事に戻れます
同センターは糖尿病の三大合併症(神経障害・網膜症・腎症)と、心筋梗塞・脳梗塞などの大血管症は、血糖値が高いまま「数年から数十年」かけてゆっくり進みます[1]。国立国際医療研究センター糖尿病情報センターによれば、合併症を防ぐための血糖コントロールの目標はHbA1c7.0%未満とされています[7]。
同センターは神経障害はしびれや感覚の低下、網膜症は視力低下・失明、腎症は進行すると人工透析につながる病気です[2][3][4]。同センターは「症状がないから大丈夫」と自己判断せず、糖尿病と診断された時点から年に1回の眼科受診・定期的な尿検査・神経の検査を続けることが、進行を止める最大の武器です[3][4]。
② 要点まとめ
編集方針:JHO編集部がAIツールの支援を受け、国立国際医療研究センター糖尿病情報センター(糖尿病診療ガイドライン2024に準拠)などの公的情報源と照合して作成しました。最終確認は人の目で行っています。医師による個別診断の代わりにはなりません。数値・分類はガイドライン改定により変わることがあります(2026年7月時点の情報です)。
🔧 セルフチェック|あなたは今どの段階?
| 状況 | 意味 | 次にすること |
|---|---|---|
| 糖尿病と診断されたばかりで、まだ合併症の検査を受けていない | 三大合併症は無症状で進むため、今の時点で異常がなくても検査が必要[3] | 眼科・尿検査・神経の検査を主治医に相談し、まず「今の状態」を記録する |
| HbA1cが7.0%を超えている状態が続いている | 合併症予防の目標(7.0%未満)を上回っている状態[7] | 血糖コントロールの見直しを主治医と相談する |
| 足のしびれ・感覚の低下・立ちくらみがある | 神経障害のサインの可能性[2] | アキレス腱反射やモノフィラメント検査などを受ける |
| 健診でむくみ・尿の泡立ちを指摘された、eGFRが下がっている | 腎症が進行している可能性[4] | 尿アルブミン検査・血液検査の結果を主治医と確認する |
| 胸が締め付けられる・息切れ・片側の手足が動かしにくい | 心筋梗塞・脳梗塞などの大血管症の急性症状の可能性[5] | ためらわず救急要請(119番)を検討する |
糖尿病の合併症とは?血管と神経がダメージを受ける仕組み
血液中の糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままでいると、血管が傷ついたり詰まったりして血流が滞ります。同センターはこのように高血糖が原因で血管とそれにつながる臓器が障害されると、糖尿病に関連するさまざまな合併症が生じます[1]。国立国際医療研究センター糖尿病情報センターは、慢性合併症は「数年から数十年の経過でゆっくり生じてきます」と説明しており、かなり進行するまで症状が出ないことも多いため、気が付かないうちに合併症が進んで、時として命にかかわる重い状態となることもあるとしています[1]。
慢性合併症は大きく2つに分類されます。同センターは細い血管が傷つけられて生じる「細小血管症」(神経障害・網膜症・腎症)と、比較的大きな血管が動脈硬化によって傷つく「大血管症」(心筋梗塞・脳梗塞・末梢動脈疾患・足病変)です[1]。細小血管症は「しんけい」「め」「じんぞう」の頭文字をとって「しめじ」、大血管症は「えそ」「のうこうそく」「きょけつせいしんしっかん」の頭文字をとって「えのき」と覚える語呂合わせが、糖尿病情報センターで紹介されています[1]。
図:国立国際医療研究センター糖尿病情報センターの資料をもとにJHO編集部が作図。細小血管症「しめじ」(神経障害・網膜症・腎症)と大血管症「えのき」(壊疽・脳梗塞・虚血性心疾患)、合併症予防のHbA1c目標7.0%未満を示す。
今の血圧・脈拍を確かめる
数値を入れると、日本高血圧学会の血圧値の分類と「次にすること」を表示します。記録はこの端末の中だけに保存され、登録は不要です。
身長と体重からBMIも調べる
血圧手帳(この端末に保存)
これは診断ではありません。入力された数値を日本高血圧学会の血圧値の分類(高血圧の基準は診察室 140/90mmHg以上・家庭 135/85mmHg以上)に当てはめて「受診の目安」を機械的に示すもので、医師の診察に代わるものではありません。日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、降圧目標は年齢によらず診察室 130/80mmHg未満・家庭 125/75mmHg未満とされています。脈拍の目安は学会の分類ではなく一般的な参考範囲です。
糖尿病神経障害|最初に気づきにくい合併症
同センターは神経障害は糖尿病の方に最も多い合併症のひとつです[2]。同センターは高血糖が続くと、末梢神経の代謝に異常をきたして不必要な物質が溜まったり、神経に栄養を与える血管が傷ついて血流が低下したりすることで、神経の働きが障害されます[2]。糖尿病情報センターは、糖尿病罹病期間(糖尿病を発症してからの年数)は神経障害の発症と関連があると説明しています[2]。
症状は感覚神経・運動神経・自律神経のどこが障害されるかで異なります。同センターは両側の足先からのしびれや痛み、冷感、ものに触れた時の感覚の鈍さ(画びょうやガラスの破片を踏んでも気づかないなど)は感覚神経の異常です[2]。同センターは胃不全麻痺や便秘・下痢は自律神経が消化管に関わる異常、起立性低血圧や頻脈・徐脈は血圧調節に関わる自律神経の異常、筋力低下や足の変形は運動神経の異常として現れます[2]。同センターはさらに注意が必要なのは、神経障害が進むと痛みを感じにくくなるため、心筋梗塞が起きても胸痛が出ない「無痛性心筋梗塞」や、低血糖の症状(ふるえや冷や汗)に気づきにくい「無自覚性低血糖」につながる場合があることです[2]。
同センターは診断には、アキレス腱反射・モノフィラメント検査(足底や足背の感覚の確認)・振動覚検査・心拍変動検査・神経伝導検査などが用いられます[2]。同センターは治療は血糖コントロールと生活習慣の改善が基本で、痛みが中程度以上の場合は三環系抗うつ薬・プレガバリン・デュロキセチンなどの薬剤が使われ、発症から日が浅い場合はアルドース還元酵素阻害薬(エパルレスタット)で進展を抑えられるという報告もあります[2]。同センターは神経障害をお持ちの方は網膜症や腎症の発症・進展にもつながると言われているため、定期的な受診で他の合併症も併せてチェックすることが勧められています[2]。
糖尿病網膜症|失明を防ぐカギは「症状がなくても年1回の眼科受診」
眼の中にある網膜には光を電気信号に変える神経細胞があり、細い血管(毛細血管)が酸素や栄養を配っています。糖尿病で血糖コントロールが悪い状態が長引くと、この血管に障害が起こります。同センターはこれが糖尿病網膜症です[3]。同センターはひどくなると網膜出血や網膜剥離が起こって視力が低下したり失明したりすることがあり、糖尿病網膜症は日本における失明原因の第3位と言われています(1位は緑内障)[3]。同センターは一方で、最近は糖尿病患者において重症の網膜症を合併している方の割合が減少傾向にあるとの報告もあり、血糖や血圧のコントロールの改善、早期治療の普及が理由と考えられています[3]。
同センターは日本では、網膜症の重症度を「改変Davis分類」で①単純網膜症(毛細血管がもろくなり血液や成分が漏れる)②増殖前網膜症(毛細血管が閉塞し酸素不足の部分ができる)③増殖網膜症(新生血管ができ、硝子体出血や網膜剥離を起こしうる)の3段階に分類します[3]。同センターは物を見る上で重要な黄斑にむくみが起きる糖尿病黄斑浮腫は、網膜症のどの段階でも起こる可能性があり、それ単独でも視力低下の原因になります[3]。
同センターは「いつから注意が必要か」を考える上で重要なのは、視力低下などの自覚症状は網膜症が重症になるまで出てこないという点です[3]。そのため糖尿病情報センターは、網膜症の診断を受けていない場合でも、糖尿病の方は年に1回は眼科を受診して検査を受けることを推奨しています[3]。同センターはまた、糖尿病になってからの期間が長いほど網膜症になりやすく、同じ70歳の患者でも40歳で診断された人と69歳で診断された人とでは網膜症のリスクが異なり、前者(罹病期間が長い人)の方がリスクが高いとされています[3]。同センターは血糖コントロールに加え、ACE阻害薬やARBなどの降圧薬による血圧コントロール、フィブラート系薬剤による脂質コントロールも網膜症の発症・重症化を抑える効果があると報告されています[3]。同センターはただし、急激に血糖を下げると一時的に網膜症が悪化する可能性があるとも言われており、既に網膜症がある場合は主治医との相談が必要です[3]。
糖尿病腎症|病期分類とeGFRで進行度を知る
同センターは糖尿病腎症は、糖尿病が発症してすぐに生じるわけではなく、高血糖の状態が長く続いた場合に腎臓が傷んでしまうことで発症します[4]。同センターは発症早期は無症状であることが多いですが、腎機能が低下すると、体の水分・老廃物・電解質の調節機能が弱まり、むくみや貧血などの症状・合併症が起こります[4]。さらに機能低下が進行して末期腎不全に至ると、透析療法が必要になります。同センターは2018年末時点で、透析患者の原因疾患のうち糖尿病腎症が最も多い状況であり、国をあげて重症化予防に取り組んでいます[4]。
腎症は無症状で進行することが多いため、糖尿病がある方には症状の有無にかかわらず定期的な尿検査・血液検査が行われます。同センターは尿に出るアルブミンやタンパク質の量、血液検査でわかる糸球体ろ過量(GFR・eGFR)をもとに、以下のように病期が分類されます[4]。
| 病期 | 尿アルブミン値(mg/gCr)/尿タンパク値(g/gCr) | GFR(eGFR)(mL/分/1.73m2) |
|---|---|---|
| 第1期(腎症前期) | 正常アルブミン尿(30未満) | 30以上 |
| 第2期(早期腎症期) | 微量アルブミン尿(30〜299) | 30以上 |
| 第3期(顕性腎症期) | 顕性アルブミン尿(300以上)あるいは持続的タンパク尿(0.5以上) | 30以上 |
| 第4期(腎不全期) | 問わない | 30未満 |
| 第5期(透析療法期) | 透析療法中 | |
出典:糖尿病性腎症合同委員会による糖尿病性腎症病期分類(国立国際医療研究センター糖尿病情報センター「腎症」より引用・一部改変)[4]
同センターは腎機能が低下している方の場合、HbA1c値が実際の血糖コントロールを適切に反映しないことがあるため、グリコアルブミンや血糖値による管理を併用することがあります[4]。同センターはまた腎機能低下時は薬の成分が体に残りやすく低血糖や副作用のリスクが上がるため、薬の用法・用量調整が必要になる場合があります[4]。同センターは腎症の予防・悪化防止には、血糖コントロールに加えて血圧コントロール(家庭血圧の測定・減塩・降圧薬)、脂質コントロール、禁煙、感染症対策や十分な水分摂取が重要とされています[4]。同センターは腎症がある方は神経障害・網膜症・大血管症の発症や進行にもつながりやすいとされ、定期的な受診が推奨されています[4]。
同センターは糖尿病腎症の食事療法では、塩分やタンパク質のとりすぎによって腎臓に負担がかかることがあるため、病期に応じた調整が必要です[4]。同センターは腎臓の排泄機能が低下するとカリウムが体にたまりやすく、不整脈の原因になることもあるため、腎症の段階によって食事療法のポイントが変わります[4]。同センターは運動療法についても、適度な運動は減量や身体機能の維持に役立つ一方、重症な腎症がある方や血圧を高く上げてしまうような激しい運動には注意が必要とされ、主治医への相談が勧められています[4]。同センターは腎機能が著しく低下した場合には、血液透析(週3回・1回3〜5時間、通院が必要)または腹膜透析(自宅で毎日行い、通院は月1回程度)による透析療法が行われます[4]。同センターは透析療法を受ける方への医療費・介護サービスに関する公的支援には、特定疾病療養受療証、身体障害者手帳、高額療養費制度、介護保険制度などがあります[4]。
大血管症|心筋梗塞・脳梗塞・足の血管の病気
同センターは大血管症とは、心臓の血管や脳の血管、足の血管に起こる動脈硬化による病気です[5]。同センターは高血糖に加え、高血圧、脂質異常症(LDLコレステロールや中性脂肪が高いなど)、肥満、喫煙、加齢も動脈硬化症につながります[5]。
冠動脈の病気(心筋虚血):冠動脈が細くなる狭心症、心臓の組織が死んでしまう心筋梗塞が代表的です。同センターは糖尿病の方は糖尿病ではない方と比べ、心筋梗塞の危険度が数倍高いとされています[5]。同センターは特徴として、狭心症や心筋梗塞を発症しても胸痛などの痛みが出ないことがある、心臓の血管が同時に何本も広い範囲で傷ついていることが多い、心筋梗塞後の死亡率も高い、という点が挙げられています[5]。同センターは冠動脈疾患が原因で胸の痛みや息苦しさが急に現れた場合は、命に関わることがあるため救急車を呼ぶなど迅速な対応が必要です[5]。
同センターは脳血管障害:脳の血管がつまって組織が死んでしまう脳梗塞と、血管が破れて出血する脳出血があり、糖尿病の方では脳出血よりも脳梗塞が多いとされています[5]。同センターは糖尿病の方は脳の血管が傷つきやすく、脳血管障害後に死亡する危険が高いことも指摘されています[5]。同センターは脳梗塞の症状で多いのは、手足の片側が動かせなくなる「片麻痺」、うまく話せなくなる「構語障害」などで、詰まった血栓を溶かす治療は症状が出始めてから3〜6時間以内に開始することが重要とされており、疑ったらすぐに救急車を呼ぶことが勧められています[5]。
末梢動脈の病気:手足、特に足の血管の動脈硬化が進行し、血管が狭く細くなった状態です。同センターは症状の重症度はFontaine分類(1:冷感・しびれ〈軽度虚血〉→2:間欠性跛行〈中等度虚血〉→3:安静時疼痛〈高度虚血〉→4:潰瘍・壊疽〈重症虚血〉)で評価され、数字が大きいほど虚血が重症化します[5]。同センターは足の血管が細くなっているかを調べる簡便な検査として、手と足の血圧の比を調べる下腿―上腕血圧比(ABI)があります[5]。同センターは大血管症の予防は、糖尿病・血圧・脂質のコントロール、減量、禁煙が共通して重要です[5]。
同センターはさらに、足の血管が狭くなることや神経の機能低下によって、糖尿病の方は潰瘍や細菌・真菌感染を起こしやすく、これらをまとめて「糖尿病足病変」と呼びます[6]。同センターは感覚が鈍くなっているために痛みなどの症状が出にくく、重篤な状態になるまで気づかれないこともあるため、糖尿病の方は足を毎日よく観察することが最も大切だとされています[6]。同センターは水虫や細菌感染の疑い、足の傷、足の赤い腫れがあれば、放置せず主治医や皮膚科に相談することが勧められています[6]。
糖尿病情報センターは、次の項目に1つでも当てはまる方を足病変のリスクが高い患者として挙げています:血糖コントロールが悪い方、以前に足に潰瘍ができたことがある方や足壊疽になったことがある方、糖尿病による神経障害のある方、末梢動脈疾患という足の血管が狭く細くなった状態の方です[6]。同センターは足の感覚が低下してしまった方は低温やけども起こしやすいため、あんかや湯たんぽを使用する際は注意し、就寝時にはスイッチを切ること、使い捨てカイロを皮膚に直接つけないことも呼びかけられています[6]。同センターは感染がある場合は抗真菌薬や抗生物質による治療、傷や潰瘍がある部分には体重をかけない配慮、壊死した組織を削るデブリドマンなどが行われ、血糖コントロールが悪いと感染が長引き傷が治りにくくなるため、厳格な血糖管理が治療の土台になります[6]。同センターは壊疽が広範囲で治癒が見込めないほど重篤な場合には、命を守るために足の切断が必要になることもあります[6]。
HbA1cの目標値と合併症予防の関係
血糖マネジメントの効果は、血液検査でHbA1cや血糖値を測って確認します。国立国際医療研究センター糖尿病情報センターは、糖尿病の合併症を起こさない、または悪くさせないためには「HbA1cを7%未満にしておくのがいい」と説明しています[7]。
| 目標 | 血糖正常化を目指す際の目標 | 合併症予防のための目標 | 治療強化が困難な際の目標 |
|---|---|---|---|
| HbA1c(%) | 6.0未満 | 7.0未満 | 8.0未満 |
出典:日本糖尿病学会 編・著「糖尿病治療ガイド2022-2023」34頁(国立国際医療研究センター糖尿病情報センター「糖尿病の治療ってどんなものがあるの?」より一部改変引用)[7]
同センターは合併症予防の目標であるHbA1c7.0%未満に対応する血糖値の目安は、空腹時血糖値130mg/dL未満・食後2時間の血糖値180mg/dL未満とされています[7]。同センターは治療の目標は年齢、糖尿病にかかっている期間、合併症や他の病気の有無、低血糖の危険性、サポート体制などを考えて個別に設定されるものであり、高齢の方や合併症が進んでいる方は目標が緩やかになる一方、若い方や妊娠中の方はより厳しい目標が設定される傾向があります[7]。同センターは血糖だけでなく、体重・血圧・血清脂質のコントロールも、大血管症をはじめとする合併症の予防に重要とされています[7]。
| 項目 | 目標値 |
|---|---|
| 体重 | 標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22を目安に、現状よりかなり体重が多い方はまず5%減を当面の目標とする[7] |
| 血圧(基本) | 収縮期130mmHg未満・拡張期80mmHg未満[7] |
| 血圧(脳血管障害・冠動脈疾患のある方) | 140/90mmHg未満[7] |
| 血圧(75歳以上の高齢者) | 無理なく下げられるなら140/90mmHg未満、それ以外は150/90mmHg未満[7] |
| LDLコレステロール | 120mg/dL未満(冠動脈疾患がある方は100mg/dL未満)[7] |
| HDLコレステロール | 40mg/dL以上[7] |
出典:日本糖尿病学会 編・著「糖尿病治療ガイド2022-2023」(国立国際医療研究センター糖尿病情報センター「糖尿病の治療ってどんなものがあるの?」より一部改変引用)[7]
すぐに受診・相談が必要なサイン
- 同センターは胸が締め付けられるように痛い、息苦しい、冷や汗が出る(症状がなくても心筋梗塞が起きていることがあるため、いつもと違う体調変化に注意)[5] → ためらわず119番
- 同センターは手足の片側が急に動かしにくい、うまく話せない(脳梗塞は3〜6時間以内の治療開始が重要)[5] → ただちに救急要請
- 同センターは足に傷がある、赤く腫れている、水虫や感染が疑われる[6] → 放置せず主治医または皮膚科へ
- 同センターは症状がなくても、糖尿病と診断されてから一度も眼科を受診していない[3] → 年1回の眼科受診を予約
- 同センターは健診でむくみ・尿タンパク・eGFR低下を指摘された[4] → 腎臓内科または主治医に相談
- 同センターは足のしびれ・感覚低下があり、けがに気づきにくくなった[2] → フットケア外来・主治医に相談
日本と海外のガイドラインで目標値は共通しているか
同センターは糖尿病診療ガイドライン2024を含む日本の指針は、合併症予防のためのHbA1c目標を7.0%未満としています[7]。この7.0%未満という水準は、大規模臨床研究の蓄積を踏まえた国際的にも広く共有される目安であり、日本糖尿病学会は「血糖を積極的に下げる介入を行なったグループの方が、緩やかな血糖コントロールを行なった群に比較して、糖尿病網膜症の発症率が低い」という臨床研究結果を踏まえて目標値を設定しています[3]。一方で、糖尿病情報センターも指摘するとおり、目標値は年齢・罹病期間・合併症の有無・低血糖リスクなどにより個別化されるべきものであり、「全員一律に7.0%未満を目指すべき」という単純な話ではありません[7]。同センターは特に高齢の方や重症低血糖のリスクが高い方では、目標を緩める判断が国内外の糖尿病診療で共通して重視されています[7]。
| 適用時期 | 年収の目安 | 計算式 | 100万円の場合 |
|---|---|---|---|
| ~2026年7月診療分 現行 | 年収約370万~770万円(区分ウ) | 80,100円+(医療費-267,000円)×1% | 87,430円 |
| 2026年8月診療分から 見直し後(第1段階) | 年収約370万~770万円(区分ウ) | 85,800円+1%(PDF原文の表記) | 約92,940円<br><small>(編集部試算)</small> |
| + 年間上限 53万円(新設) | |||
※「100万円の場合」の金額のうち、現行(~2026年7月)欄は出典PDFに記載の計算例そのものです。2026年8月欄について、出典PDFに印字されているのは「85,800+1%」という表記のみです。1%を乗じる基準額(現行の267,000円に相当する部分)と、100万円の場合の約92,940円は、PDFに印字されておらず、現行制度と同じ計算方法にもとづくJHO編集部試算です。正確な金額は加入されている健康保険組合等にご確認ください。
※ 制度は改定されることがあります。受診・手術の時期によって自己負担額が変わるため、最新の情報は
厚生労働省の高額療養費制度ページで必ずご確認ください。
出典:厚生労働省「高額療養費制度の在り方に関する専門委員会」(令和7年12月16日) (PDF)
|JHO確認日:2026-07-16
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「糖尿病と診断されてから何年で、どの合併症が発症するか」という個人ごとの正確な年数の予測については、今回参照した国立国際医療研究センター糖尿病情報センターの資料には、明確な年数の記載が見当たりませんでした。同センターは慢性合併症全般について「数年から数十年の経過でゆっくり生じてきます」と述べるにとどめており[1]、進行の速さには血糖コントロールの状態・罹病期間・血圧や脂質の状態など個人差が大きいことが背景にあると考えられます。同センターは断定的な年数を示すことは避け、「症状の有無にかかわらず、糖尿病と診断された時点から定期的な検査を続けることが重要」という、同センターが示す方針に沿って本記事を構成しています[2][3][4]。
よくある質問
参考文献
- 国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター「糖尿病の慢性合併症について知っておきましょう」 dmic.jihs.go.jp/general/about-dm/060/020/02.html
- 国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター「神経障害」(更新・確認日:2024年12月19日、参考文献:日本糖尿病学会 編著 糖尿病診療ガイドライン2024) dmic.jihs.go.jp/general/about-dm/060/060/01.html
- 国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター「網膜症」 dmic.jihs.go.jp/general/about-dm/060/050/01.html
- 国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター「腎症」(掲載日:2020年11月6日、2020年12月4日改定版) dmic.jihs.go.jp/general/about-dm/060/070/01.html
- 国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター「大血管症」 dmic.jihs.go.jp/general/about-dm/060/030/01.html
- 国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター「糖尿病足病変」 dmic.jihs.go.jp/general/about-dm/060/040/01.html
- 国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター「糖尿病の治療ってどんなものがあるの?」(更新・確認日:2024年10月24日、参考文献:日本糖尿病学会 編・著 糖尿病治療ガイド2022-2023 34頁) dmic.jihs.go.jp/general/about-dm/040/010/01.html
- 国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター「糖尿病は早く見つけましょう」(更新日:2026年4月3日、参考文献:日本糖尿病学会 編 糖尿病診療ガイドライン2024) dmic.jihs.go.jp/general/about-dm/030/010/01.html
この記事について:糖尿病の進行段階(腎症・網膜症・神経障害の病期分類)をさらに詳しく知りたい方は、糖尿病の「進行段階」とは?|腎症・網膜症・神経障害の病期分類と管理のすべてもあわせてご覧ください。大血管合併症(心筋梗塞・脳卒中)についてさらに詳しくは糖尿病の大血管合併症の全貌、心筋梗塞の前兆については【心筋梗塞の前兆サイン】見逃さない症状チェックと今すぐできる対処・受診の目安をご覧ください。糖尿病の診断基準を確認したい方は糖尿病と予備群の診断基準、血糖値のコントロール全般については糖尿病管理 完全ガイド、日々の運動療法については糖尿病運動療法の完全ガイドも参考にしてください。血糖コントロールを支える栄養素については糖尿病患者必見|血糖を支える6栄養素で解説しています。
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